安価『>>195 >>211 >>213』

262 名前:[[鉄オタ ◆yhNqGdIG7M]] [] 投稿日:2007/09/23(日) 06:20:39.54 ID:xiMBnkMk0
ええっと・・・

①
>>195
シャーマン

②
>>211
着替え中を覗かれる

③
>>213
クラス全員がお参りにくる

この3つを合体させた作品ですw
②だけちょっと違うけど、ご愛嬌で








「ルンルルン♪ルンルルン♪あっしたはたっのしっい修学旅行♪」
リズムよく落ち葉を掃除する。
こんな歌を歌っていると、箒を持つ手に自然と力が入る。
そんなノリノリなボクは、筑前神社の巫女として従事している筑前大分。
「おおいた」って読んじゃだめだからね!詳しくはwebで!

2年前まで神主としてこの筑前神社を継ぐはずだったんだけど、見事女体化。
だから今は巫女さんとして頑張ってるってわけ。

そんなこんなで明日は楽しい修学旅行!
修学旅行が土曜日曜って休日にかかるから、金曜日の今日は代休。
だから神社のお庭でのんびり落ち葉を掃いているんだ!

「大分、明日から団体のお客さんが来るけど・・・」
お父さんの声が本殿の中から聞こえてくる。でもそんなの関係ねぇ!
なんてったって、明日は修学旅行だから!
ボクはお父さんの声を無視して、せっせと落ち葉を掃いて掃きまくった。
「さて、サンタナのアルバムでも聞きながら、お芋たんでも焼こう!」
山積みになった落ち葉に火をつけ、お母さんの菜園からお芋を頂戴してきた。
「いつ聞いてもいいよなぁ~、サンタナのアルバム『シャーマン』!」
アイポッドを片手にノリノリなボク。お父さんに見つかったら半殺しだぜ☆

「おいもたん、や・け・や・か・な?」
数十分くらい経ってから火の始末をする。
ガサゴソと積み重ねられた落ち葉の中を探すと、ホクホクになったお芋が顔を覗かせた。
「ひゃあ~、うまそうだなぁ~」
視覚効果で大量に出る唾をごっくん。ホクホクのお芋を口の中にほおばる。
熱くて口の中を火傷しそうになるが、勢いで食べる。

「びゃ゛あ゛うま゛い゛ぃい゛いぃ゛ぃ゛い!」








「これもあれも持った・・・おやつは300円までかな?」
その晩ボクは、入念に明日の準備をした。
小さな鞄に、ありったけのものを詰め込む。
ぎゅうぎゅうに詰め込んだバックは、今にも張り裂けそうだ。
「それじゃ、明日は朝が早いからねまらほ♪」
そう言って、ボクは夢の中へダイヴしていった。

―――――――――――――――――

ちゅんちゅん・・・

小鳥のさえずりで目覚める。
うぅ~んと目をこすりながら時計を見る。
12時を示していた。

「まだ12時か・・・まだまだじゃん・・・」

そういうと、ボクは再び布団の中に潜り込む。
ふと、ボクの思考回路が正常に動き出す。
12時、小鳥のさえずり、NHKお昼のニュース・・・マロの声!
がばっと布団から跳ね起きる。
今は夜の12時ではなく、昼の12時だ。
「ありゃりゃ、遅刻じゃないか・・・」
がっくりと首をうなだれるボク。パンパンに膨らんだバックが悲しそうに佇む。

「なんで父さんは起こしてくれなかったんだよ・・・」
涙目になりながら、父さんのいる本殿にパジャマ姿で行く。
するとざわざわと言う声が聞こえてきた。








ボクはその声のするほうに行ってみる。
筑前神社は正月以外は人が来ないのに、正月級の人の多さを感じる。
そろっと顔を覗かせると、見慣れた人が沢山いた。

「ええっと、筑穂高校の皆さん、ようこそおいでくださいました!」
ニコニコ顔のお父さん。意気揚々とその高校の生徒の前で話をする。

・・・っていうか筑穂高校って、ボクの通ってる高校ジャマイカ!

ガラっと障子を開け、ボクは皆の前に姿を現す。

「なんで筑穂高校の2年生がここにいるの!?」

ボクは驚いた声で言う。他の人はボクのことを見ても然程驚きはしなかった。
「いや、筑前、これには訳があってな・・・」
そう言うのは、ボクのクラスの担任である糟屋先生だ。
「なんでですか?」

「俺が修学旅行の積立金、競馬で使っちゃってネ☆」

ネ☆じゃねーよ、と一瞬殺意が沸いた。
大阪じゃなかったんすか?大阪?
なんで大阪がボクの家なんですか?
これじゃ大人数でボクの家に泊まりに来てるだけじゃないですか・・・

「というわけだ、大分。今日から3日間、ここに皆泊まるからな。」
「ちょw3日はねーよwwww」

地獄の3日間、いざスタート!








1日目!

ボクはお父さんに言われて巫女衣装に身を包む。
「ちょっとこれも付けといて。」と言われるがままにそれを付ける。

・・・ネコミミ・・・

「すげーすげー、筑前が超可愛い!」
「筑前くーん、こっちむいてー(はぁと)」
「筑前氏、も、萌え~!」

箒で境内を掃いているボク。いつもと変わりない姿を見せろとお父さんに言われた。
どうやらボクは見世物代わりの立場みたいですね。
この日ばかりお父さんと筑穂高校の皆を恨んだことはありませんでした。

ボクは境内の掃除も終わり、筑穂高校の生徒達は5時間に及ぶ座禅が終わった。
生徒達は皆疲労困憊しており、徒歩で家に帰る者までいた。

「ねぇ筑前さん?」
ボクが自分の部屋に行こうとしたとき、ふと後ろから女性の声がした。
振り向くと、そこにはクラスメイトの篠栗が立っていた。
「どうしたの?篠栗さん?」
「いや、筑前さんのお部屋を見たいな、って思って。」
「いいよ、こっちこっち♪」
ボクは篠栗さんの手を引いて、自分の部屋に連れ込んだ。








「何にもないお部屋・・・」
篠栗さんの第一声。ちょっぴりむっときた。
「何にもなくて悪かったね(プンスカ)」
ボクは拗ねるフリをしてみた。
すると彼女は訂正するかのように、慌てて言い直した。
「いや、綺麗に片付いてる部屋だなって思っただけよ。」
そんなこといまさら言ったって、表情でヴァレヴァレだよ☆

それはいいとして、なぜ篠栗さんがボクの部屋に入ったのかが気になった。
「なんで篠栗さんはボクの部屋に入ったの?」
「えっ・・・」
その一言だけいい、彼女は突然黙り込んだ。
彼女の顔がどんどん赤くなっていっているのが分かる。耳たぶなんかとても熱そうだ。
「その・・・筑前さんの体を・・・」
そういうと、彼女は突然ボクの体を布団に押し倒した。
「ちょw篠栗さん!・・・んっ!・・・くぅん・・・」
彼女からの激しい口付け。ボクはただされるがままに身を任せた。
互いの舌が絡み合い、くちゅくちゅといやらしい音を立てている。

「ささ・・・ぐり・・・さ・・ん・・・いやだよぅ・・・」
目に涙を溜めたボクを見たからなのか、篠栗さんは接吻を一旦止めた。
ファーストキスが同性?から・・・いや、これは異性なのか・・・?
でも篠栗さんの意外な行動に、戸惑いは隠せなかった。
「篠栗さんって・・・百合な人・・・?」
ボクがそう言うと、彼女はこくんと頷いた。
ボクが元男だったから、拒むことはないのだろうと思っていたのか。
ごめんね、と言い残して、彼女はボクの部屋から飛び出していった。

非常に後味の悪い出来事。
ボクは篠栗さんと触れ合った場所を今一度確かめていた。








2日目!

筑穂高校の生徒は早朝ランニングと称し、博多駅までランニングをさせられていた。
ボクは修学旅行に参加していないことになっているらしく、ゆっくりと布団にもぐっていた。

―――――――――――――――――

帰ってきたときには、すでに午後6時を回っていた。
ほとんどの生徒は疲れきっており、帰ってくるやいなや倒れこんでしまう。
というか、昨日より明らかに生徒の数が減っている。
先生も何人かいなくなっている。

あ、担任の糟屋先生がこっちに向かってきてる・・・ランニングでも行ってきたのか?
ん?袋を持ってるぞ・・・?
その袋には「Aコープ」と書かれていた。

「・・・先生、なんですか?それ?」
ボクが問いただす。先生は見つかってはまずいものに見つかり、あたふたする。
「いやぁ、神社には酒がなくてな・・・ハハハ・・・」
ボクはそれを聞いて、お父さんに報告。
その後先生がどうなったかを知るものはいなかった・・・

「ふう、今日も疲れたぁ・・・」
疲れた体を癒すため、ボクはシャワーを浴びる。
浴びている最中、どこからともなく視線を感じる。
後ろを振り向く・・・誰もいない・・・
窓を見る・・・誰もいない・・・
ボクは不思議に思いながらも、鼻歌を歌いながらお風呂に浸かっていた。

まさか風呂にカメラをくっつけ、別室で生徒全員が楽しんでるなんて知る由もなかった。








3日目!

今日で修学旅行最後の日!
果たして修学旅行と言えたのかどうかは不明だが、名目上は「筑穂高校修学旅行」となっている。

「それじゃ、皆さん今日は昨日お亡くなりになりました糟屋先生のお参りに行きましょう。」
低い声でお父さんがしゃべる。
誰か泣く人がいるのかな?と思っていたら、皆ヘラヘラ笑っている。
ちょw人が死んだんだぜwww

「ぽちのお墓」と書かれた横に、糟屋先生のお墓がある。
野菊一輪咲いている、小さなお墓だ。
皆それをみて合掌。アーメン。
そして帰っていった。

ボクにとって散々だった高校の修学旅行。
その後糟屋先生は生き返り、元気に学校に行って修学旅行の積立金を使い込んだことがばれて、クビになったとさ。

めでたし、めでたし。


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最終更新:2008年08月02日 15:24
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