俺はベジータ派」
「マジかよ。俺は普通に悟空派なんだけど」
なんてドラゴンボールについて熱く語れるオタの友人がいた。
何故過去形なのかと言えば、つい先日、そいつが女になったからだ。
まぁ、距離感も変わらなかったし、違うところがあったとすれば、ヤツが見違えるほど可愛くなったために俺が目を合わせづらいことぐらいだった。
だから、実際には、もう女なんだと意識するのにそう時間は掛からなかったわけだが。
俺は意を決してヤツに告白してみることにした。
「なぁ、お前、俺の彼女にならないか?」
「…やだ」
「なっちまえよ」
「…れに…………るな…」
「え?」
「俺に指図するなぁっ!」
あの時、何が起きたのかわからなかった。高速で飛来する何か。
それがヤツの貫手だと気付いたのは数日後で。俺は、それを「ファイナルフラッシュ」と名付けた。
そして、今ヤツは俺のとなりにいる。猛アタックの結果、今では 「お前がナンバーワンだ…」
何て言いながら、キスまでせがんでくる。俺は、今、幸せで一杯だ。
終わり。
最終更新:2008年06月11日 23:13