「あああああああ、金がねぇよ・・・」
外はちらりちらりと雪がぱらついている。
身も心も一気に寒くなる季節だ。
年末で色々と物入りな時期。
学校のサークルの忘年会はアホみたいにあるし、友達と色んなとこ行ったりするし・・・。
そのお陰で給料日まで後2週間もあるのに残金2000円。
一体どうしろと?
「男だったら、引越しとか日雇いの仕事で何とかなるんだけどなぁ・・・」
肩が凝るほどに大きく出っ張った胸を睨みつけながらこう呟く。
女性ならではの仕事もあるのだろうが、イマイチ自分の性に合わないのばかり。
今は週に3回、コンビニでバイトをしている。
ここは一発、体を張って・・・
いやいや、女体化したとはいえ親から授かった大切な体だ。
そんな大切なものを簡単に他人に弄ばせるとは、最悪な行為だ。
とりあえず、ウダウダ言っても何も始まらないので寝ることにした。
翌日、目覚めると携帯に一通のメールが届いていた。
中身は、とあるスロット屋のイベント告知メール。
「今日は年に一度の最強DAY!全体4・5・6も!?」
財布の中身を今一度確認、そして売れそうなものをチェックしてから家を飛び出した。
結果は、お約束の通りです。
お金がないときのギャンブルはマジで自重しましょう(作者談)
最終更新:2008年08月02日 15:42