ひぐらしネタバレを含むかもしれません。未プレイ且つこれからプレイする予定のある人は見ないように!
このシナリオの難易度は最悪。
正解率は1%も残されておらず、解答もありません。故に貴方は推理を放棄する必要があります。
「梨◯、梨◯。また例の世界にやって来たようなのです。今度はどうするつもりなのですか?」
またか…私はうんざりと溜め息を吐いた。この世界にやって来た時は、ろくなことになった試しがない。
簡単に言えば、この世界の男は、15、6歳の誕生日までに『経験』を済ませなければ女になってしまう。
つまり、最も圭◯を失いやすい世界だと言える。
幸い過去の経験から圭◯の誕生日から数ヵ月の猶予があることは把握しているが、
初めてこの世界にやって来た時:ろくに対策もとれず、圭◯女体化→モブ並みのキャラにスケールダウン→惨劇に敗北
二度目:レ◯をけしかけるも、魅◯の後悔を呼び、詩◯暴走→綿◯し編と同様のパターンへ
三度目:逆に魅◯をけしかけるも失敗→一度目と同じパターンへ
となっていて、誰かもわからない敵と戦うどころではない。
「仕方ないわね、今回は私が…」
「いいのですか、梨◯?」
「……えぇ」
「あぅあぅ、一瞬間があったのです…」
そんなわけで私は『その日』までに圭◯にアタックを繰り返した。
「ボクの魅力でけー◯ちを悩殺なのです。にぱ~☆」
「けー◯ち、なでなでしてあげますのです」
「けー◯ち、だーいすきなのです~☆」
――そして、『その日』はやって来た。
「やりましたのです、今日はけー◯ちをお持ち帰りぃ~☆なのです~☆」
「ま、マジかよ~!」
見事部活を制し、罰ゲームの「一位がビリをお持ち帰りぃ~☆する」を実行することとなった。
今日に限って、普段こういう罰ゲームの時には弱いみ◯んwが粘ってきたので、随分と苦労をさせられた。
「はぅ~、梨◯ちゃんいいなぁ~」
「おじさんとしたことが詰めを誤ったね~」
「お邪魔虫は詩◯さんのところにでも泊めて貰いますから、存分に楽しんでらして下さいまし」
などと言いながら、解散となった。
そしてその夜。覗いたら一週間懲罰用のキムチしか口にしないことを羽◯に告げ、慌てて姿を消すのを確認してから、私は圭◯に夜這いをかけた。
寝ている圭◯の唇を塞いで、起こすことから始める。
「ん…ちゅ、はむ…ちゅ…ちゅ…」
長くキスを続けていると、苦しいのかゆっくり目蓋を開く圭◯。
「な、梨◯ちゃん、何をっ…!」
目を丸くして硬直する。心底驚いているらしかった。――一糸纏わぬ私の姿に。
「けー◯ち、ボクはけー◯ちをお持ち帰りぃ~☆したので、けー◯ちを好きにしていいのです」
「何で…そんな…っ!」
「ボクは、けー◯ちに女の子になんかなって欲しくないのです。だから、その…」
「ボクと、して、欲しいのです…」
気付いたときには、私は彼に跨がって激しく腰を振っていた。既に痛みは殆んどなく、快感が脳を貫く。
「んっ…け…◯ち…けー…ち…」
彼の名を呼びながら、更に激しく腰を振るう。ギシギシと床が軋み、それを上回る大きさでぐちゅぐちゅと卑猥な水音が響いていた。
「は…あ、あ、あ…あぅ…!」
「くっ…!梨◯ちゃん、梨◯ちゃん!」
彼が呼び返してくれ、不意に愛しくなる。彼の首に回した腕で、きつく、きつく抱き締める。
「お、俺、もうそろそろ…!」
彼は、切羽詰まった声色で叫び、表情を強張らせる。
「ボクも、もうダメなのです…けー…ち…一緒に、一緒に…」
「あああぁぁぁぁぁ!!」
――とりあえずこれでひと安心かしら。そんなことを考えていた。
次の日の放課後。私たちはいつも通り部活に励んでいた。…朝のうちは質問攻めにあって酷かったけど。
「前原くん、お客様ですよ~」
知◯先生に呼ばれ、圭◯が出ていった。
「前原さん、あなたやりますねぇ~、んっふっふ~」
「な、何の話ですか、大石さん」
「古手さんを手込めにしたそうじゃないですか。聞きましたよぉ~」
「え?い、いや、あの、それは…」
「でも、それ、知ってますか?」
「犯罪なんですよ」
そして圭◯は連行されていった。(BGM:マドンナたちのララバイ)
呆然と立ち尽くす私の横に、羽◯が音もなく現れる。
「全部…」
「え?」
「全部、見てましたのですよ。あwぅwあwぅwあwぅwww」
ちなみに次の世界の圭◯は、初めから女の子だった…。
最終更新:2008年06月11日 23:19