無題 2008 > 03 > 08(土) 鉄オタ

63 :試しに20行くらいで オチはないです:2008/03/08(土) 06:51:59.34 ID:pYMWfL3+0

「眠い・・・ 眠すぎる・・・」
 ここ最近の眠気は半端ない。 連日続く部活の練習のせいだろうか。
家に帰るとすぐに布団に入ってしまう。
腹も減っているはずなのだが、食欲よりも睡眠欲が先行してしまい、食事もとらずに眠ってしまう日々が続いている。
だがこれだけ眠くても、今日はやらなくてはならないことがある。
現代文、数学、科学、その他諸々。 明日までにやらなくてはならない課題が沢山ある。
課題を出された日はずっと前なのだが、今日の今日まで手つかずで来てしまった。

こういった状況の時、いつも母親が言っている言葉が思い浮かぶ。

「後とオバケは出ない」

筆者共々、この言葉が強く身に染みる瞬間が多々ある。
「今日は気合を入れてやらないと・・・ 眠い・・・」
 普段は物置と化している机に向い、何とか課題をこなしていく。
途中コクンコクンとなりながらも、なんとか必死に耐える。


64 :おお、できたwwww:2008/03/08(土) 06:52:36.50 ID:pYMWfL3+0

「なんか覚醒できそうだ・・・」
 溜まりに溜まった課題をやり始めてから5時間。 時計は午前3時を示している。
既に眠いのを通り越して、一生起きていられるような感覚になる。
今なら、全裸で街中を駆け回ることも、魔法を使えるようなことも、色んなことができるような気がしてならない。
このお陰なのか、いつもはできないはずの数学の問題が、とてつもない速さで解くことができる。

「ハハ・・・ハハ・・・ 俺天才・・・ ハハ・・・」


 午前4時前。 全ての課題が遂に終わる。
終わると同時に、俺の意識は遠くどこかへ吹っ飛んで行った。


65 :何で20行超えると駄目なのかな?:2008/03/08(土) 06:53:11.39 ID:pYMWfL3+0

「きゃあ!」
 遠のいていた意識がふと戻る。 誰かの叫び声だ。
しかもそれほど遠くない場所で叫んだみたいだ。
 俺は重い瞼をこすりながら、辺りを見回した。
すると、ドアのところに母がいた。 驚いた表情で俺のことを見ている。
そんなに変なものでもついているのだろうか。
机に置いてある鏡に目をやる。
そこには、肩までかかるぐらい長い髪をした少女が映し出されていた。
一瞬我を失いかけたが、すぐに傍らにあるカレンダーに目をやる。

 3月7日 金曜日

 ここ数日の忙しさで、そんなこと頭の片隅にも残っていなかった。
3月7日。 今日は紛れもない俺の16回目の誕生日であった。


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最終更新:2008年08月09日 22:59
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