安価『硝子』

「あの、ここで働かせてもらえませんか?」

彼女がそう言ってここに飛び込んで来たのは、つい先月のことだ。
どうやら、彼女は女体化と言う病にかかつたらしい、、、
しかし、もちろんのことながら、俺はそういう病気のことを全く知らなかった。
なにしろ、ここは人里離れた山奥の小屋。最新のニュースなど入ってこない、、、

彼女は両親に逃げられたのだという、、、
急に女に変わった自分の息子を見て、、、
かわいそうに思った俺は、ここで雇ってやることにしたのだった。

最初、彼女はいろいろなことに戸惑っていた、、、勿論、俺もだ、、、
でもだんだんと慣れ、今じゃ将来有望な硝子職人だ!
自分1人しかいなかった仕事場に現れた彼女はまるで女神のようだ。
よく、自分の話し相手になってくれている。

そんな彼女でも、時々、暗い表情をすることがある。
俺は、彼女がいつでも笑って欲しいと思っている。
そして俺が守って行きたい。ゆくゆくは愛し合って、、、

彼女が何の曇りもなく、
「私は杉山未来、硝子職人です!毎日、必死に楽しく頑張っています!」
と言える日まで、-俺はずっと見守って行きたい-            糸冬


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最終更新:2008年08月09日 23:07
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