私は杉山光、18歳の大学1年生です。
、とこれだけじゃ普通の大学生なんですが、私には秘密が有ります。
16歳の誕生日辺りの記憶が一部ないんです。
記憶喪失、といったよりは、一部だけ欠けてるので、記憶破損、と言った方がしっくり来ます。
何が欠けてるかと言うと、その時の自分のしたこと等、、です。
高校の先生が恐かった、とか、私の出身中学校が廃校になった、とかは覚えているのに、、、
しかも、両親はその事について、何も言ってくれません、、
そこで私は記憶集めの旅に出ることにしました。
そんな大げさな物じゃないんですけどもね(笑)
私は今は、高校の時に住んでいた場所から離れています。
そこで、今度私はその、高校時代に住んでいた土地へ行くのです。
何があっても恐れません。強く心に決めたんだから。
ふぁー。ここは暑いなー。太陽がサンサンと輝いています。暑いのなんのって、とにかく暑い!
「おや、光ちゃんじゃないかい、、
「えーとー。すみません。あのどちら様でしょうか?」
「まあ、あんなことがあったんだ。覚えてなくても仕方ねえ、、俺はこの村の元村長だ。光ちゃんがいた頃のな。」
村長さん、、、そうだ、村長さんだ!記憶が蘇ることに感動した私だったが、村長さんの言う あんなこと に気持ちを奪われた。
「あの、村長さん。あんなことって何でしょうか?」「、、、光ちゃん。それは聞かない方がええ。」
「でも、私気になってどうしようもないんです。。」「俺の口から言うことはできねえ。すまないが、他の人をあたってくれえ。」
元村長さんにそう言われ、その場はあきらめるしかなかった。
しばらく探した。探し探し続けた。しかし、手掛かりはない。。
そして、夜にまもなくなろうという時だった。。1人の若い男性が近くの家から飛び出して来た。
「おーい。光?オレオレ、って言っても覚えてないよな。。」「ごめんなさい。あなたは私のクラスメート?」
「それ以上!幼なじみ!」幼なじみ、、!きっとこの人なら知ってるはず!
「私ね、16歳の誕生日の時に何があったかを探してるんです。何か知ってませんか?」「俺の口からは言えない」さっきの村長さんと同じセリフ
「でも、どうしても!」「言えない!」「お願い!」「無理、、」
「どうして、、?」「あのことは俺にとっても辛いことだったんだ、、お前がまさか、、できて、、」
「そこをどうしても、、」
「仕方ない。。俺はお前を愛しているから話す。
ただ、それを聞いても聞く前と変わらず、楽しく生活して欲しいんだ!今は楽しいだろ、、」
私は今は幸せだ。しかし、その事を聞かなければ、より幸せになれない気がする。なんとなく、、
じゃあ話すぞ!
「お前には彼氏がいた。お前と同じ誕生日の。。
そして、そいつは誕生日の日、女体化、つまり女になった、、
その後、そいつは自宅の2階の窓から飛び降り自殺をした。。」 糸冬
最終更新:2008年08月09日 23:08