98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 []:2007/08/05(日) 21:19:40.15 ID:UZpIKANCQ
「ふう・・・」
俺はため息をつきながら校門を後にする。
明日はいよいよ学園祭だ。俺の心は既にwktkの域を超えていた。
高校生として初の学園祭だから、誰にも文句は言わせない。
家に帰り、いつもより多めの食事をとり、念入りにシャワーを浴び、早々に床についた俺に、定番のあれがやってきた…
寝れん・・・っ
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 []:2007/08/05(日) 21:25:07.81 ID:UZpIKANCQ
気が着いたら朝だ。やっぱり睡眠は不意にやってきて気が着いたら朝ってパターンが多いな俺のパターン。
現在時刻を確認する。
7時半か……………やべぇ!
大急ぎで支度してあった荷物を手に取り、爪先で地面を蹴り学校に向かう。
ギリギリ間に合う!筈だったのだが、いつもより体力がない。
やっぱ昨日かなり起きてたからな…と、無意味な言い訳を自分に言い聞かせる。
…結局、20分も遅刻してしまった。
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 []:2007/08/05(日) 21:30:04.11 ID:UZpIKANCQ
教室に飛び込むと、まわりの奇異そうな視線が突き刺さる。
理由はわかっている。
「ごめんなさい!」
シャウトすると、1人の女子が鏡を向けながら言った。
・・・・・・・
「霧島君だと思うけど・・・遅れたことはいいんだけど・・・」
頭に?を浮かべながら鏡を覗き込むと、
汗だくになった、女の子がいた。
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 []:2007/08/05(日) 21:43:55.58 ID:UZpIKANCQ
別室にいって鍵をかけ、服を脱いでは着てを繰り返しながら改めて自分の体をチェックする。
すらりと伸びた足、自分でもビックリするくらいくびれた腰、
あら、ここは残念…と謙虚な胸を服の上からさする。
落ち着いて状況を把握する。
わかっている。これは世に言う女体化ってやつだ。それはあの女子を筆頭に納得してるみたいだ。現に追いかけてこない。
自分の中で区切りを付けて部屋を出ようと足を進める。気付かなかったが、やっぱり自然に歩き方にも違いが起きてる。
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 []:2007/08/05(日) 21:54:47.62 ID:UZpIKANCQ
教室に入る。今度は違う汗が吹き出てる。
「直也…あんたの衣装、あまりのこれになっちゃうけど…」
衣装係の別の女子がそっと黒いふかふかを俺に差し出す。
お、おぅっと誰がどう見ても虚勢と判断する返事で受け取る。俺際限なくださいな…
再び別室にいって鍵をしめで衣装をチェックすると、これはどうやらぬこみたいだ。
納得したんだっ男霧島直也いきますっと心で叫び、衣装に勢いよく着替える。
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 []:2007/08/05(日) 22:00:51.14 ID:UZpIKANCQ
結論から言えば、学園祭は大成功だった。
俺、いや私のクラスのも、成功を収めた。
後々わかったことだが、俺のあの衣装、結構クラスの内外にウケが良かったらしく、写真を結構取られたのも、納得がいった。
結構楽しかったし、女ってのも悪くはないな。
最終更新:2008年09月04日 17:33