無題 2007 > 08 > 06(月) みかん

この世界の男の子は15歳になるまで童貞であれば性別が反転します。
………私にも………ついに、その日が明日に迫りました。
望めば、男の子のまま生きることもできます。
女の子の身体に変わること。女の子として生きていくこと。
誰に強制されたわけでもない、私自身が選ぶ道。
明日の朝、目を覚ました時どんな自分と出会うのか大きな楽しみと小さな不安を胸に秘めて眠りにつきました。


カーテンの隙間から射し込む光の眩しさに、意識が覚醒を始める。
枕元に人の気配を感じ、ゆっくりと瞼を開くと………そこにいたのは母だった。
「おはよう奈央」
「おはようございます、お母さん」
いつも通りの朝。
いつも通りのやり取り。
「それにしても、凄く綺麗になったわねぇ…」
「あ、そうか…」
ただ、いつもと違っていたのは私が男の子では無くなったということ。
それだけだった。

「朝ご飯出来てるから着替えたら下りてきなさいね」
お母さんはにっこりと微笑んで立ち去ろうとする。
「お母さん!」
「ん、なぁに?」
「……着替え……についてなのですが…」
私が言い出せずにいると
「そうよね、そんなに大きいと今までみたいにTシャツ一枚ってわけにはいかないわよねぇ♪」
…そう。
女の子になった私の胸はクラス………いや、学校中の子たちにもいないほどの大きさだった。
「困ったわねぇ…」
「はい…」
さて、どうしたものでしょうか?


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最終更新:2008年09月06日 23:47
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