『巫女』続き

365 :巫女の続き:2007/09/20(木) 22:45:03.65 ID:kbkJSKK8O
前の人、作品後の語らいばをすまない。

投下する。


俺は焦っていた。
祐作の誕生日までまもないのだ、
誕生日が、きて直ぐに女体化するかはわからない。
だが、すぐに、してしまうかも知れない。

今、教室にいる。
「なぁ、祐作。
お前って童貞だよな。」
「うぉ、急に何だよ!」
「どうなんだ!」
強めの口調で言う。
「あ、ああそうだよ。悪かったな。」
「彼女は?」
いたら、いたで嫌なのだが聞く。
「いねぇよ、俺は巫女さん一筋だよ。」
安心と不安が一緒にきた。
祐作に彼女がいないのは嬉しいが
このままでは、祐作が女体化してしまう。



366 :巫女の続き:2007/09/20(木) 22:45:54.48 ID:kbkJSKK8O

俺が、俺がなんとかせねばならない。
大丈夫だ祐作は俺の事が好きな筈だ簡単にことは進む。

「おーい、巫女萠王(みこもえキング)
今日も見せてくれよ。」
クラスの男子連中だ
祐作は毎日、巫女萠えを広めるために
うちでとった写真を見せているのだ。

「おう、まってな。
お前らも巫女萠えがわかってきたな。」

そう言い、写真を並べていく。
あ、そういえば俺の事も撮ってたな。
恥ずかしい。先に見付けて奪わないと。

えーっと・・・あれ?無い。
あれだけ撮ってたのに。
なんでだ?
「お前巫女本当に好きだな。」
「当たり前だ。」
「お前、巫女ならなんでもいいんじゃねえの。」
「日本の巫女限定だが、
あらゆる巫女が守備範囲内だぜ。」
俺の中で何かが崩れた。
祐作は俺が好きだったんじゃなく
俺の「巫女姿」を好きになったんじゃないのか?



367 :巫女の続き:2007/09/20(木) 22:46:15.36 ID:kbkJSKK8O

そんな嫌な問掛けが頭に流れた。


その日は急いで家に帰った。
自分の部屋に篭り布団にくるまる。

もし、祐作に告白しても、拒絶されたらどうしよう。

その不安で押し潰されそうになる。
そういえば学校で俺の写真は無かった。
不安はより強くなる。

それでも父さんに言われ巫女姿で神社に行くことになった。
それほど父さんは恐いのだ。

「ハァ、どうしたらいいんだ・・・」
おもわず溜め息が出てしまう。
「真咲、どうした?」
「うわっ。」
そうだ、ここにはコイツがいるのだ。



368 :巫女の続き:2007/09/20(木) 22:47:08.90 ID:kbkJSKK8O
ここは巫女萠王のテリトリーだったのだ。

「おどろかすな。ボケ。」
「驚いてる姿も可愛かったぜ。」
「な、なに言ってる、キモいぞお前。」
こういってるが内心は嬉しい。
やっぱり、祐作が好きなのだ。

俺の悩みは一瞬で消えた。
祐作がどう思ってるかは関係無い。
俺は祐作が好きだ。その気持ちは変わらない。

俺は決心した。
「祐作。」
「ん?何だよ。」
「大事な話がある。
夜もう一度きてくれ。」
祐作は俺の真剣な態度を察したらしく
「ああ、わかった。」
何も言わずに了承してくれた。


夜、もちろん私服だ。朝から晩まで巫女姿なんてアホだろ。
約束の神社の境内の前の広場だ。
「真咲。」
祐作が来た。
「どうしたんだ。こんな遅くに。」
「ああ、伝えたいことがあってな。」
「何だよ?」



369 :巫女の続き:2007/09/20(木) 22:47:30.99 ID:kbkJSKK8O
「あ・・・」
声が出ない。
何をやってる。祐作に想いを伝えるんだろ。
勇気と声を振り絞る。
「祐作!お前が好きだ!」

「は?なにいってんだ?」
駄目だったみたいだ
やっぱり元男なんて駄目だよな。

「なんで早く言わないんだよ。」
あれ?
「俺もお前が好きだ。」
え?つまり、
両想いだったのか?

「えっ?だってお前こそ、何も言わなかっただろ。」

「お前がキモいキモい言うからだ。
本気で傷付いたんだぞ。」
「ごめん・・・
でも、学校で俺の写真だけ無かったじゃないか。」
「好きな娘の写真を他の男に見せたくなかっただけだ。
いっとくけど、今も、もってるぞ。」
そう言い写真を見せてくれた。
肌身離さずにもっててくれたんだ
キモいんだがそれ以上に嬉しい。

さて、両想いとわかったからには、本題だ。



371 :巫女の続き:2007/09/20(木) 22:48:54.16 ID:kbkJSKK8O
「付き合ってくれ」
「いいよ。ってか滅茶苦茶嬉しいよ。」
俺の告白はあっけなく成功した。

もう一つの本題をきりだす。
「あのさ、たしか、お前、童貞だったな。」
「何度も聞くな。
そうだよ、童貞だよ
悪いか。」

「いやさ、お前に女体化されたくないんだよ。」
「俺だってやだよ、相手いないんだからしょうがないじゃないか。」
最後はえなりかずきの物真似だ。
「だから・・・俺が相手してやる。」
「あ、え?いやいや、俺は最初は巫女さんって決めてんだよ。」
かなり焦ってるようだ。
巫女うんたら、も逃げる口実だろう。
だが俺はそれも許さない。
「これでいいんだろ。」
巫女装束を取り出す。こんなことも、あろうかと用意していたのだ。



373 :巫女の続き:2007/09/20(木) 22:50:37.66 ID:kbkJSKK8O
「・・・まじか?俺でいいのか?
っていうか巫女さんって処女じゃなくていいのか?」
「まじだ!お前がいいのだ。
それに、巫女が処女っていつの話だ。
うちの巫女さんは全員非処女だ。」
それを聞いて祐作は、ちょっとショックを受けたようだ。

「いや、それにしても何処で?」
「家には家族がいるから。」
俺はあるものを指差す。
「なっ・・・夢にまで見た境内プレイ。
しかも巫女さんと・・・」
祐作は倒れた。


その後俺達は無事結ばれた。


374 :巫女の続き:2007/09/20(木) 22:51:35.41 ID:kbkJSKK8O
終わり
完結だぜ


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最終更新:2008年09月07日 20:50
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