『平日の昼間は恐ろしい』

297 名前:平日の昼間は恐ろしい[] 投稿日:2007/09/25(火) 19:39:10.38 ID:ZCKiB9LhO
突然だが俺は吸血鬼だ。
といっても母が吸血鬼父が人間と言うハーフ。
ダンピールと言うやつだ。

そのおかげもあり、母と違い、多少は太陽光に抵抗力あり、
人間としての日常生活を過ごしている。

だが、平日の昼間は恐ろしい。


俺は16歳、高校に通っているのだ。
だが事件が起きた。
俺は女体化してしまったのである。

当たり前だが俺は童貞だったのだ。

そんなわけで、高校では、ただの女子生徒として過ごしている。

「ぐぅ・・・辛い。」
学校での生活は地獄だ。



299 名前:平日の昼間は恐ろしい[] 投稿日:2007/09/25(火) 19:39:52.00 ID:ZCKiB9LhO
定時制にすればいいのだが、父が許さない。
父は大きな病院の委員長をしている。
輸血用の血液のおかげで母と俺は困らない。
まぁ、俺は混血と成熟してないという
二つの要因のおかげでそこまで血はいらないが、

「大丈夫か?」
話しかけてきたのは同じクラスの男子生徒。
名前は近藤卓(こんどうたかし)
男の時からの友達。

こいつとは、小中高の付き合いだ。

「あ、うん大丈夫。」
他人には、正体を隠さねばならないのだが
人と関わらなければ人間社会は生きていけない

300 名前:平日の昼間は恐ろしい[] 投稿日:2007/09/25(火) 19:40:33.02 ID:ZCKiB9LhO
俺は基本的に卓に頼りきっている。

「顔色悪いぞ。
お前は昔から体が弱いんだから無理するな。」
俺が吸血鬼ということは卓にも話してない。
太陽光の影響も体が弱いと説明している。

「わかった、保険室で寝てくる。」

「俺も行くぞ。途中で倒れそうだ。」
その言葉は見事に的中した、俺は倒れた。

「う・・苦しい・・のどが・・」

「おい!大丈夫か!?のど?のどがどうした!」

俺はもう話すこともできなかった。
今までにこんな事は、なかった
女体化して体力が落ちたせいだろうか?



301 名前:平日の昼間は恐ろしい[] 投稿日:2007/09/25(火) 19:41:34.78 ID:ZCKiB9LhO
そんな俺をみて、卓は俺を抱え走り出す。

俺の目の前に卓の首がある。

飲みたい、血を飲みたい。
今までに無かった衝動がわく。

いや、だめだ。我慢だ。
俺は必死にその衝動を抑える。

が長くはもたなかった。

卓の首筋にかぶりつく。
「うわっ、なにやってんだよ。」

俺は気にせずに牙を肌に・・・

そういえば俺には牙はなかった。
しかも、衰弱しきったいまの俺では
噛みつく事すらできなかった。

それでもがんばり卓の首にかぶりつく。

「うお、あ、あ、」



303 名前:平日の昼間は恐ろしい[] 投稿日:2007/09/25(火) 19:43:25.05 ID:ZCKiB9LhO
だがあま噛み程度にしかならない。

「うひっ、あう」

いくら必死になっても血はこない。
俺は泣いていた。

「のみたいよ・・・のみたいよ・・・」


「うわああぁぁ、もう我慢できん!」
それは卓の声だった。
「体調悪いところすまんが、もうだめだ。」
その後、俺は卓にたべられた。
血じゃないものを沢山飲まされた。

それで体調が良くなったのは、なんか悔しい。


結論、平日の昼間は恐ろしい。


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最終更新:2008年09月07日 21:16
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