560 名前:そば粉[] 投稿日:2007/09/26(水) 08:10:21.10 ID:hF+yaWPJO
俺は寝ていた。
まさに泥のように寝ていた。
兄による毎日の変態プレイは
俺を心身共に疲弊させていた。
もう、いやだ・・・
もう、こんなのは。
「大丈夫か。」
とても優しい声だった。
「兄・・さん?」
そこには兄がいた。
とても優しい笑顔で微笑んでいる。
俺の、大好きな、兄さん。
俺が男の時に、不良に絡まれたとき
女体化してすぐ、不安で
押し潰されそうになったとき
いづれも兄は、俺を助けてくれた。
俺のことを一番にわかってくれる。
俺のことを一番に考えてくれる。
561 名前:そば粉[] 投稿日:2007/09/26(水) 08:11:44.29 ID:hF+yaWPJO
そんな兄がそこにいた。
「兄さん!」
俺は兄に抱きついた。
「俺、兄さんの事がやっぱり好きだ。
ちょっと変態でも、
優しくても強くて、
かっこいい。
そんな兄さんが大好きだ。」
兄はそんな俺を見つめていた。
そしてゆっくりと口を開いた。
「俺も大好きだよ。」
手にはそば粉をもっていた。
「こんなときにもソレかよアンタは!
雰囲気とか無視ですか!
いま、優しい言葉をかけてくれたら
心から愛していたよ!
まったく、全部ぶち壊しだよ!」
562 名前:そば粉[] 投稿日:2007/09/26(水) 08:12:41.90 ID:hF+yaWPJO
「ん?何言ってるんだ?
今から晩飯造ろうと思ってたんだが。」
「あれ?俺はてっきり、
そば粉と水を俺にかけて、
そばづくりのように俺の体をもてあそぶものだと・・・」
「・・・それは、考えつかなかった。
流石は俺の弟兼妹。」
563 名前:そば粉[] 投稿日:2007/09/26(水) 08:13:16.67 ID:hF+yaWPJO
そう言い兄は俺を風呂場に運ぶ。
や、やめろ!何かの間違いだ!
こらっ、そば粉をかけるな。
うわっ、適度な水を加えてくるな。
あ、いたっ、そんな、力をいれるな、
コシなんて出ねえよ!
やめ、や、そばつゆ!
す、すすってんじゃ・・・
ヤメロー!
この時のそば粉が後の歴史を形作るものになるとは
誰も、俺ですらわからなかった。
最終更新:2008年09月07日 21:17