『山中響の憂鬱』1

女体化症候群

世界中の男が１５又は１６歳を迎えるとき童貞である場合発生する病毎年多くの男がこれで女性になっているらしい

しかし実際はその事実は隠されるのが普通で大抵の人々は都市伝説程度にしか考えていない
法律でも女体化してから役１ヶ月間の準備期間が与えられるらしい

しかし精神崩壊を起こす例が多い、いきなり性が変わるとはそんなもんだろう
行く果ては廃人か否か、それだけでも恐怖だ
何故法律で１５までにセクロスさせるようにしないのだろうか
逆に性犯罪が増えるだろ…常識的に考えて、
この病の多くは睡眠中に起こる事が多く、もし１６歳の誕生日にこの病が出なければそれからは一生女体化せずに済むらしい

これが俺の知る女体化症候群についての知識だ、そんな俺も１６歳の誕生日まで後１週間
オタクな俺とヤってくれる女など居ない、ガッコーから帰宅すれば朝まで生ＶＩＰな毎日、ＶＩＰで必死に情報を集める俺はＶＩＰＰＥＲから哀れと言われた
そういえばコイツ等は男のままなのだろうか？？？なんとも気になる事だ

俺の通うガッコーは今では珍しい男子校だ

った、うん、去年までは男子校だったらしい、男子校なのに生徒の大半女子なんておかしいだろうから共学になったそうだが
そんな俺のリア友も殆どが女体化してしまった、今では珍しくも無い、そういえば女体化した元男の女はそれなりのビジュアルを持ってるものだ
ピザだった奴もブサ面だった奴もソレからは想像もできないくらい美人なﾜｹだが
俺もそうなるのだろうか、なれるのだろうか、既に女体化する前提で物事を考えてるなんてなんとも消極的だなｗ
まぁ身の程を弁えるのが一流のＶＩＰＰＥＲ、もとい、漢なﾜｹだ。

俺が漢を名乗れるのも後１週間なんだが、さてさて俺は何をすればいいのだろうか
この辺りで作者はネタを考えているのか気になってくる

岡島「おい、山中」
消防時代からの親友に呼び止められる、コイツも既に女だ
他の奴とは違って口調や仕草が全然変わらない奴だ、これは珍しい事らしい
俺「なんだ岡島」
岡島「お前も後１週間で俺達の仲間だな、分からない事はなんでも聞けよ、教えてやるぜ？」
俺「ごめんだね、俺は男としての自覚を失わないつもりだ」
無茶苦茶な事だ、岡島のようになれる自信が俺には無いのに強気な発言をしている
岡島「まぁなんだ？女体化してもいい事はあるんだぞ？」
俺「ほう、それは一体なんだ」
岡島「ＶＩＰの声晒しスレやニコ動でチヤホヤされる」
なんとも低次元な事だ、大体「お前元男だろ」と冷たく返される時代だぞ
俺「俺の声は古泉に似てるとよく言われるんだ、この声を失いたくはないものだな」
岡島「まぁ冗談だって」
軽く笑みを浮かべる、なんとも可愛い顔だ、しかし恋愛対象にはならないな
親友を恋愛対象にはできないっつー俺の理性がだね（ｒｙ
岡島「そういえば自然女の人が３年に転校してきてなんとも奇妙な部を立ち上げたらしいぞ」
俺「？なんだそれ？」
岡島「女体化症候群遅延促進部」
俺「は？」
なんとも突拍子の無い部活だな、そんな事は無理に決まっているだろ
岡島「俺にはもう関係無い事だけどお前には関係アリアリだろ？ｗ」
俺「いやいやいや、自然女なんだったら一発ヤらせてくれれば遅延どころか一生女体化せず済むんだがｗ」
岡島「ちょｗｗおまｗｗｗ」
普通に冗談だ、今更そんなもの興味は無い、寧ろどうでもいい

こうして俺の人生は刻一刻を女体化へと近づいていく、今日も無駄に時間が過ぎるだけだった
家に帰ってＰＣを立ち上げる、今日もＶＩＰで残り少ない男をエンジョイしようではないか
えらく活性化しているスレを見つける
「【声晒し】元男の女集合【隔離】」
俺「ほぉ…」
興味深い、見てみようスレタイからして声晒しスレで暴走してる元男を隔離しているんだろう
どんな痛い状況なのか興味がありまくりだ

しかし結局面白くも無く、保守とｋｓｋを繰り返して朝を迎えるのであった。

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