「あぁ、また駄目だ…」
何度目のトライだろう。10回までは数えたけど、それからは数えるのが嫌になってしまった。
『R-TYPE』(アールタイプ)は、1987年に発売されたアイレム制作のアーケードゲーム、
及びその後継シリーズ作品群の総称である──(Wikipediaより引用)
俺が今プレイしているのはその最終作『R-TYPE FINAL』だ。
『R-TYPE TACTICS』 なんてSLGは邪道、だと思う。
やっぱ漢ならシューティングっしょ、シューティング!!
ただひたすらストイックにハイスコアを目指す…自己満足とも言われるが。
「自己満足なんて言ったら身も蓋もないが、ハイスコアには浪漫があるんだ!!」
「漢なら…って、女体化したお前が言っても説得力ないぞ」
「和樹、お前は何もわかっちゃいないな。
見てくれの性別なんざ、この際関係ないんだよ!」
握り拳を作って力説する。
ハイスコアに浪漫を感じるかどうかが問題なのである。
何度目かわからないが、また最初からスタートする。
「しかし、雅人も良く飽きないねぇ…俺じゃ耐えられんわ」
「ほっとけ!…ここでフォースシュートでボス撃破っと。
ここまではいいペースなんだけどなぁ」
一度、有名なハイスコアラーの人のプレイ動画を見たけれど、
フォースシュートの使い方がとても上手かったのを覚えている。
だが、まだ動き方に改善の余地があった…
ならば、同じフォースシュートの使い方をして動きを改善すれば必然とスコアは伸びるはず。
しかし…
「やっぱり駄目か…センスねーのかな、俺…」
fin
最終更新:2008年09月17日 17:51