無題 2007 > 12 > 09(日) 10:42:34.69 ◆YPPZoWABRI

明け方トイレにいきたくなって目が醒めた。昨日、水分を摂りすぎたかな?なんて思いながらトイレに入って便座を上げると、ファスナーを下ろし愚息を取り出し…
スカッ!空振り
あれ?
もう一度愚息を取り出そうと手をもっていくが、愚息は行方不明になっていた。
おろっ?
立派ではないが陥没するほどちっちゃなちんちんじゃない
誘拐?それとも構って無かったんで拗ねて家出した?
迫り来る尿意と愚息の行方不明に焦った俺はまともな思考が出来なくなっていた。
とりあえず便器を跨いでって、うわ、パジャマとトランクスが邪魔!
慌ててパジャマとトランクスを脱いで便器に跨がる。もう我慢できねぇぇぇ

じょぼじょぼじょぼ…
便器の縁に当たって周りに飛び散る飛沫。俺は中腰になりながら必死で便器の中に収まる様に身体を動かした。
「畜生、なんでこんな目に遭うんだ!俺の愚息は何処行った」

濡れてしまった足や股間を拭く…うぉ!な…無い!
俺のお楽しみ袋が無い!
ちょっ、マジ!ヤベー!何処に落とした?俺は下半身剥き出しのままトランクスやパジャマのズボンの中を探した。
俺がパニックになってお楽しみ袋を探してると兄貴が起きてきた。
「ちょ!おまい、聡か?その恰好どうした!」
「アニキー、俺のちんちんが…お楽しみ袋が無いんだよー」
「あれ無いとやべーんだよ、アニキも探してくれよー」

「さ…聡」

「冷静になって聞けよ、」
「なんだよ、冷静って!俺の一大事に冷静になんてなれるかよ!」
「聞け!聡!」
兄貴の気迫に圧倒されてしまった
「…はい…」
「お前のちんちんと玉はな、落としたんじゃ無い。消失したんだ。もう戻る事は無い」
「何言ってんだよ勝手に消える訳無いだろ?女体化じゃあるまいし…」
そうだ、誕生日はまだ先だ、女体化なんてある筈がない
「そうだ、その女体化だよ聡」
「嘘だろ?俺の誕生日は…」「そうだまだ先だ。でもあるんだよ、中にはお前みたいな事例が」
「そんな、あんまりだ!」
「まだ猶予があると思ってたのに、それより有紀にはなんて言えばいいんだよ…」
「有紀って彼女か?」
「うん、有紀は俺の彼女、週末に彼女と旅行に行くはずだった…」
「お前、友達と旅行って…彼女とだったのか、そうか」
「兄貴よ、俺はどうすりゃいいんだ!」
「それより聡、パンツ位穿け、目のやり場に困る」
兄貴に指摘されて初めて気付いた。
「うわっ!」
急いでトランクスを穿く。兄貴は顔を赤くして横を向いてる。

ガチャ
「どうしたの?朝っぱらから」
「あっ、母さん、聡が女体化しちゃって…」
「えっ!聡が!」
「聡、こっち向いて!」
俺は仕方なく母さんの方を向く
「まぁ、まぁ、まあまあ!あなた可愛いわよ!」
「母さん止めてあげて」
「どうしたのよ弘司?」
「聡には彼女が居るんだよ」
「あっ、あらそう、ごめんね聡、母さん女の子が欲しかったから喜んじゃって、本当にごめんね」
「いいよ母さん、でも俺、どうしたらいいのか分からないよ」
「そうね、このまま学校に行く訳にもいかないよね」
「取りあえず今日は学校を休みなさい、それと今すぐシャワーを浴びてきなさい。汚しちゃったんでしょ?」
「弘司!トイレ片付けといて!母さんは聡の着替えを用意するから!」
「なんで俺が!」
「ブツブツ言わずにやる!」

「兄貴ゴメン」

「いいよ、それより気を落とすなよ、俺ならいつでも相談に乗る」
「ありがとアニキ」

脱衣所で服を脱ぐと胸には小振りながらも二つの膨らみがあり、下に視線を移すと薄い茂みが見えるだけで男の証はもうどこにも無い。
浴室に入り少し熱めのシャワーを頭から被り身体を洗う。
もう昨日迄の筋肉質の身体じゃない。全体的に丸みをおびた身体は見た目以上に柔らかくなっていた。
週末に旅行に行ってロストする筈だったのに…俺の為にバージンを捨てる覚悟をしてくれた彼女になんて言えばいいんだ
彼女の決意を無駄にしてしまったこの身体が恨めしい。

カチャ

脱衣所の戸が開く音がして母さんから声を掛けられた「聡、さっきはごめんね」

「うん」

「身体洗えた?」

「うん」

「着替えとタオル、ここに置いておくからね」
母さんはそういうと脱衣所を出ていった。

もう一度頭からシャワーを浴びて浴室を出た。
髪を軽く拭いてから、身体を拭く。
足を拭こうと前屈みにになった時、自分の股間に目が行った。
「はは…見事に何も無いでやんの」
身体を拭き終えてから恐る恐る洗面台の鏡に向かう。

男の時の面影が多少残ってはいるけど、もう完全に女顔だ。
「どう見ても男には見えないな」一人呟く
そういや声もずいぶん変わってしまった。
喉仏の膨らみは微かにしか無い。肩幅も狭く華奢な身体になってしまったもんだ。
自分の顔を鏡で確かめてから母さんが用意してくれた服に着替える
初めて穿くショーツに戸惑ったが意を決して穿いた。トランクスと違う穿き心地に違和感があったけど仕方ないな。
細く柔らかくなった髪を乾かし脱衣所を後にした。

居間へ行くと家族が揃っていて俺が入ると皆、こっちを見る。当たり前ちゃ当たり前なんだけど、ショックを受けてる身にこの視線はかなり痛い。
重い空気の中、父さんが口を開く
「母さんや弘司から聞いた。ショックだろうが、なったものは仕方ない、何かあったら助けてあげるから必ず言いなさい」
それだけ言うと仕事に行ってくると言って出ていった。
兄貴も俺もそろそろ学校行くわって着替えに部屋へ戻ろうとする。
取り乱した上に後片付けまでさせてしまって兄貴には申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
兄貴に「ゴメン」と言うと兄貴は出ていきざまに俺の頭をくしゃくしゃっとして「気にすんな」そう言ってくれた。

父さんも兄貴も出ていき母さんと二人きりになった。

「聡」
「なに?」
「これから聡は一生その身体と付き合わなくちゃいけないの、あなたが始めから女の子なら小さな内から少しずつ教える事なんだけど」
母さんは俺の下半身を指差し聞いてきた
「そこ、綺麗に洗った?」
俺は頭を横に振る
「今は恥ずかしいかも知れないけどダメよ、ここは清潔にしなくちゃ。それと男の子の時の様にタオルでゴシゴシ擦ったらダメ、優しく洗いなさい」
「あとね、トイレで大きい方をした時、男の子はどっちに拭いてもいいけど、女の子は必ず後ろに向かって拭かないとダメ、前に拭くとバイキンが入るから絶対にしちゃダメよ」
それから生理の事、性交の事、妊娠から出産に至るまでの事を聞かされた。

一通りの話しが終わると買い物に連れ出された。
「聡には悪いけど、こうやって娘と買い物したり料理したりする事が夢だったんだ」
「でも、生まれてきたのは二人共男の子でさぁ、だけど男の子が欲しくなかった訳じゃなかったのよ、二人共アタシの大切な子供」
「見た目は変わってもあなたはアタシの大切な子供」
暫くして
「風が気持ちいいわね」
そう言われてやっと回りの事に関心がむけられる様になった。
初夏の柔らかい風が頬を髪を優しく撫でくれて気持ちよかった。


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最終更新:2008年09月17日 18:06
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