時は2XXX年。地球は外宇宙からの侵略者たちとの争いを続けていた…。
私は大型のレーザーガン(正確にはレィズァガンと言うらしい)を抱えて走り回り、頭上のUFOに狙いを定めると直ぐ様引き金を引き、確実にスクラップへと変えていく。粗方敵を片付けた後、相棒と通信を取る。
「こちらクリスタル1。敵をほぼ殲滅した。そちらはどうだ?」
「あきらちゃぁん、こんな重いの、もう持ってられないよぅ…」
気の抜けた返事をする水月に、私は呆れて溜め息をつく。
靴を買った後、そのまま帰るのもアレだし、ってことであたしたちはゲーセンに寄った。初めはレースゲームやろうとしたわけなんだけど、水月が
「あ、足が届かないよぅ…」
って言うから他のゲームをすることにした。
で、最初に戻ってくるわけ。
「折角コールサインまで決めてノリノリだったのに…」
「だ、だってぇ…」
「…ごめん、あんたにこんなの求めたのが間違いだっt…」
あたしは水月の方へ振り向いて、そして硬直した。
半泣きでぺたんこ座りをした水月が、ゲーセンで貸してくれたそれっぽい衣装を着て、明らかに体のサイズに合わないレーザーガンを抱えていて…。
鼻血が出るかと思った。この可愛さで宇宙人もイチコロだと思った。もちろん飽きるまで頬擦りした。
最終更新:2008年06月14日 09:44