目の前が暗くなるように
どうしようもない
逆らいようのない力に身を盗られた

落ちていく眼前に
ぼやけた光の輪が見える
不協和音の震えが一定の間隔おき、
うねりとなって静かに、細い旋律を残す
残る音の世界に、どんどん重なっていく音
不思議だ
時にその重奏は心地よいはずなのに
今は耳障りだ
無味な空気が、乾いた口には苦い
ジレンマが襲うのはいつでもこういう時だ
呼吸をするのを忘れる
気づいても、息を止めたままだ

少し青白い世界にいる
青白い世界は汚れてる
灰色だか緑だか、そんなたぐいのホコリから
光が漏れる
漏れる、だが刺すように痛い
直感でそう解る
ホコリを集めて身にまとうより
ホコリをハラって自分を見るべきなのだ
霞んでいた視界がはっきりとわかるだろう
ガラス窓に映った薄い自分にきづくだろうか?
自分の存在を見たくないのか
鏡は強烈すぎる
だけど・・・
気づいてほしい
あなたにもあるはず
力強い若草のように
鮮明に
鮮やかに
生きることを
最終更新:2008年04月08日 18:21