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029 Truth~真実~

ファイ:な、なぁサイコ。ここは聖域だぜ?戦闘なんてしていい場所じゃないだろ?

サイコ:ああ、だから念力でお前達をこの場から出せばよい。

ファイ:ふざけんな!やっとでここまできたってのに…ここにキュウコンがいるって教えたのはお前だろ!?そのお前が…ここで邪魔すんじゃねぇよ!!

サイコ:タイムリミットだ。

カエン:たしかにお前達はよく頑張った。

アクバ:だが、結局この場に来てもキュウコンは現れない。

サイコ:言った本人が言うのもなんだが、ここにキュウコンはいない。それは証明された。

ファイ:ふざけんなよ…パークがどんな想いでここまできたと思ってんだよ!それに…お前達はサンダーも呼んでくれたんだろ!?味方じゃねぇのかよ!

サイコ:元々キュウコンなどいるかどうかもわからぬ存在…諦めろ。そして、最初に言ったはずだ。私たちもお前達を倒しにかかると。

トルテ:ちょっとまってよ!1度だけでもパークたちを見逃してあげてよ!キュウコンがいなかったってだけでもパークたちは辛い思いしてるのに…

サイコ:それはわかる。だが、ここで見逃しては災害はさらにひどくなってしまうのだ。ならば、ここで消え、全てを終わらせることが大切なのだ。

パーク:たしかに…キュウコンがいないのなら、消えるのが一番いいのかもしれない…

ファイ:お、おいパーク…

サイコ:ならば話は早い。お主には本当に申し訳ないが…ここで…

パーク:でも!

サイコ:む?

パーク:…まだ私は消えるわけにはいかない。私を信じて待ってくれる人たちがいるから、私は生きて帰らないといけない!

ファイ:パーク…。それでこそオレらのリーダーだぜ!

トルテ:パーク!僕も協力するよ!

パーク:ありがとう。…サイコさん、私たちはあなたたちを倒して、またキュウコンを探しに行きます!

サイコ:…どこにいるのかもわからないのにか?

パーク:それでも…私を信じてくれる人たちがいるのなら!

アクバ:じゃあ、仕方ないな。

カエン:自ら消えることを選んでくれれば話は早かったんだがな。

サイコ:覚悟するがいい。パーク!

ファイ:おっと!パークに手をだすなら、まずはオレを倒しな!

サイコ:いいだろう!全員まとめて葬る!

???:待ちなさい!

   空から声が聞こえた。

???:この聖域で戦うことは許しません。

   シュタッ

   空から1匹のポケモンが降りてきた。

ユノク:私は〔ユノク〕。あなた方の探す、キュウコンです。

ファイ:えっ!?

サイコ:キュウコンだと!?

ユノク:パーク。

パーク:は、はい!

ユノク:あなたの意思、しっかりと聞きました。自らが消えてこの世を救うか、自分を信じてくれる友を信じ抜くか…簡単に決められることではありません。

ファイ:そ、そうだ!なぁキュウコン!

ユノク:ユノク様と呼びなさい。

ファイ:は?

ユノク:ユノク様と呼びなさい。

ファイ:え…あ、ユノク様。で、パークは…

ユノク:あなた方の言いたいことはわかっています。パークはキュウコン伝説に出てくる人間なのか?ですね?

ファイ:ああ!そうだ!

ユノク:はっきりと言いましょう。パークは…キュウコン伝説に出てくる人間ではありません。

パーク:えっ…?

ファイ:ほ、ホントかよ!?ホントなんだよな!?

ユノク:私は嘘はつきません。

サイコ:なんと…!

(私は…伝説にでてくる人間じゃなかった…?)

ファイ:よかった…本当によかった…

   ファイはその場に座り込んだ。

パーク:ねぇ…なんでファイが泣いてるの?

ファイ:はっ!?泣いてねぇよ!!…あれだ!欠伸したんだよ!

トルテ:ここまでずっと休めなかったから、一気に気が抜けちゃったんだね。

ファイ:そんなんじゃねぇよ。

   ぐらぐらぐら

トルテ:わわっ!地震!?

   ぐらぐらぐらぐら…

アクバ:結構長かったな。

サイコ:む?ユノク殿、この近辺にはたしか…あの場所があったのではないか?

ユノク:物知りですね。その通り。ここから南西に向かった所に、グラードンの眠る【マグマの地底】があります。

ファイ:グラードン?聞いたことないな。(っつーか殿でいいのかよ。)

サイコ:その昔、日照りで海を干上がらせ、陸を広げたとされる伝説のポケモンだ。

ファイ:伝説のポケモンだって!?でも、そんなポケモン聞いたことないぞ?

カエン:ファイヤーたちのように未だ活動し続ける伝説じゃないからな。

アクバ:むしろ逆に…活動し続けていたらそれこそ世界は崩壊する程だからな。

トルテ:それで、そのグラードンがどうしたの?

サイコ:もしかしたら…グラードンが目覚めたのかもしれない。

ファイ:はぁっ!?なんでだよ!

アクバ:グラードンは目覚める時、地震を起こすと言われている。

カエン:最近はあちこちで地震が起きてるしな。

(そういえば…小さな森でも地震が起きた!)

サイコ:パーク。

パーク:あ、はい。

サイコ:お前はキュウコン伝説の人間ではなかった。すまなかったな。

パーク:いえ、わかってくれただけでも…

アクバ:サイコ。行くんだろ?

サイコ:ああ。

ユノク:あなた方、マグマの地底に行くつもりですか?

サイコ:グラードンが目覚めたのなら、暴走する前に止めなくてはいけない。

ユノク:できるのですか?あなたたちに…

カエン:俺達はゴールドランクの救助隊だ。そうそう簡単に負けはしないさ。

サイコ:パーク、ファイ。お前達は帰るといい。

パーク:え?でもグラードンは…

サイコ:何もお前達も一緒に行く必要はない。ここまでの長旅、疲れただろう?お前達は帰るのだ。案ずるな。グラードンが落ち着き次第私たちも帰る。

ファイ:そうか。じゃあオレらは帰らせてもらうぜ。

サイコ:うむ。では、行くぞ。

カエン:おう!

   〈FLB〉の3人はマグマの地底に向かった。

ファイ:よし、パーク。オレらも帰るか。

パーク:そうだね。

トルテ:さてと、僕も樹氷の森に行ってフリーザーに連絡しに行こうかな。

パーク:あ、トルテ…

トルテ:ん?

パーク:ここまで一緒に来てくれてありがとう。

トルテ:またいつでも誘ってよ。喜んで協力するよ!

ファイ:サンキューな!

トルテ:ああそうだ、僕の救助隊のメンバーのダージリンに会ったらよろしく伝えといてよ。

ファイ:ダージリン?オッケー。わかったぜ。

ユノク:さてと…私はまた眠るかな。

パーク:寝てたんですか?

ユノク:私は基本的には眠っています。この聖域に入ってくるポケモンだって…あれ?そういえばあなた…

パーク:え?

ユノク:…いえ、少し前にきたポケモンに似ていると思っただけです。(あの時来た…ピカチュウにね。ピカチュウというだけでなく、雰囲気そのものも…)

   それぞれ、帰るべき場所へと帰って行った。



                                       続く




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最終更新:2014年03月16日 02:27
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