『フリーザーの{ふぶき}!』
ファイ:うわぁぁぁ!
『パークにダメージ!』
『ファイにダメージ!』
ファイ:その威力での全体攻撃って卑怯だろ…!
フリーザー:卑怯。そう言われる程の力だからこそ伝説なのだ。
ファイ:この…!
トルテ:ちょっとフリーザー!手加減くらいしてあげてよ!
フリーザー:森の温度を上げる原因かもしれぬ相手に手加減など無用!
ファイ:喰らえーっ!
『ファイの必殺技!{みずでっぽう}!』
『パークの必殺技!{でんきショック}!』
フリーザー:ふん。
ひらり
『フリーザーは攻撃を避けた!』
ファイ:避けんなー!!
フリーザー:言っただろう。手加減無用だと!
『フリーザーの{ふぶき}!』
『パークにダメージ!』
『ファイにダメージ!』
ファイ:凍傷にでもなりそうだぜ…
トルテ:フリーザー!
フリーザー:うるさいぞトルテ。
トルテ:そう…それなら…僕はパークたちの味方するよ!
パーク:トルテ!
トルテ:僕も君たちと一緒に戦うよ!
ファイ:よっしゃ!行くぞ!
フリーザー:…ふっ。トルテ、初めて我と対立したな。
トルテ:え?
フリーザー:オタチの頃、両親を亡くし路頭に迷ったお前は、樹氷の森の前で倒れていた。お前はポケモンを怖がり、いつもいつも我の陰に隠れていた。そのお前が…初めてだな。
トルテ:フリーザー…
ファイ:んあ?こいつは救助隊じゃないのか?
フリーザー:救助隊だ。もう3年も前の話か。オオタチとなったトルテがいきなり救助隊になりたいと言ってきてな。あの時は驚いた。だが、トルテが初めて自分で何かをしたいと言った。
(あぁ、やっぱりフリーザー…)
フリーザー:それまでのトルテは何をするにも我が指示をし、何かをする前には我に許可をとってきた。だが、そんなトルテが自立し、救助隊になった。我にとってそれほどの喜びはなかった。
ファイ:まるでお前が親みたいだな。
フリーザー:ああ、我は自分の子のようにトルテを育てた。だが、あと1歩足りなかった。それは、自らの意思で考え、自らの意思で動くことだった。だが、その不安ももうなくなった。トルテは救助隊で、必要なものを手に入れた。我の役目はここまでだ。
パーク:ねぇフリーザー。あなた、私たちが森の温度が上がった原因じゃないって、最初からわかってたんじゃないの?
ファイ:えぇ!?マジで!?
フリーザー:どうしてだ?
パーク:あなたはさっき、この森の中のことなら会話も全てわかると言った。だったら、私たちがこの森で温度を上げる何かをしたなら、その時点ですぐにわかるはず。
ファイ:あぁ、そうか!そうだな!
フリーザー:そうだ。お前たちが原因ではないことはわかっていた。それに、この最近あちこちで災害が起こっていることも知っている。
ファイ:なんだよ。オレらを攻撃したのはトルテを試すためだけかよ。やられ損じゃねぇか。
フリーザー:いや、そんなことはない。ただ、純粋にお間達の力を試したかったのだ。正直な話、お前達はまだまだ未熟だ。技も乏しいし威力も低い。そのままではこれから先、救助は厳しいぞ。
ファイ:う…わかってはいるんだがな…
フリーザー:そこで…だ。騙し、攻撃した詫びも兼ねて、この二つの技マシンを授けよう。
ファイ:技マシン?
トルテ:え、もしかして、技マシン知らない?
ファイ:馬鹿にすんな!知ってるさ!使えばその場で技を覚えられる便利な道具だろ?
フリーザー:そうだ。水タイプのお前にはこの「みずのはどう」を、電気タイプのお前にはこの「でんげきは」をやろう。
ファイ:お、サンキュー!
パーク:ありがとう。
フリーザー:お前達の目的は氷雪の霊峰だったな。そこはここから東に向かえばすぐだ。
ファイ:ホントか!?
フリーザー:ああ。半日でつけるだろう。
ファイ:よし!さっそく行こうぜ!
フリーザー:それと…トルテ。一緒に行ってやれ。
トルテ:もちろん!
パーク:それじゃ、進もう。
パークたちは樹氷の森を後にした。
続く
最終更新:2014年03月16日 02:26