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029 化~Butterfly

   シュン

   マジックサイレントは、また一瞬で移動した。

ネクリア:(やっぱり瞬間移動ね!)

マジックサイレント:『ホワイトハット』

ネクリア:『金の鳥飛翔!』

   マジックサイレントの白い鳥に、ネクリアの金の鳥たちが突進していった。

ミョンガー:鳥対決だ~!

マジックサイレント:でも、結果は見えてるよね!

   白い鳥は金の鳥たちをはね飛ばしてつっこんだ。

マジックサイレント:どうダっ!

ネクリア:『火の山地獄!』

マジックサイレント:えっ?

   ゴォォッ

   ネクリアは鳥たちを壁にし、マジックサイレントに近づいていた。

マジックサイレント:あっつ!あっつい!

ネクリア:ネガティブベッガーってこの程度なのかしらー♪

ヒイカ:(ネクリア妙にノリノリね。久しぶりのバトルだからかしら?)

マジックサイレント:ボクをバカにしやがって…もう許さない!

   ぽんっ

   マジックサイレントの手に、ステッキが現れた。

ネクリア:(あーらマジシャンみたいな道具。こっから本番ね。)

マジックサイレント:ボクの魔術で驚き絶望し負のエネルギーをばら撒け!

   マジックサイレントはステッキをくるくると回した。

マジックサイレント:『スピンボルト!』

   バチバチッ

   マジックサイレントのステッキから、不規則に動く電撃が発射された。

ネクリア:(動きがわからない…それなら、狙って相殺するよりも…)『土の城壁!』

   地面から土の壁が現れ、電撃を防いだ。

マジックサイレント:そんな魔法がボクの魔術に敵うワケないでしょ?『クエスチョンロック!』

   ドガッ

   マジックサイレントのハットから、巨大なクエスチョンの形をした石が飛び出し、土の城壁を崩した。

マジックサイレント:喰らえっ!『トランプダイブ!』

   ベチャッ

   マジックサイレントから巨大トランプが放たれ、地面にめり込んだ。

ハリイノギョ:あれそんなに重いんか!?

マジックサイレント:ぺっちゃんこダよ!

フバクノソラワ:あわわわ…ネクリア様ーっ!!

ジャング:案ずるな。ネクリアだってこの数年間、遊んでたわけじゃない。

   ゴゴゴ…

マジックサイレント:ん?

   ぎゅおっ

   トランプは弾き飛ばされ、マジックサイレントに向かって飛んできた。

マジックサイレント:えええーっ!?

   ベチャッ

ネクリア:ふぅ。危ない危ない。とっさに『ランドミラー』使ってよかったわー。

ウミナギ:ランドミラー?

ジャング:土の城壁を強化したような技で、壁じゃなく自分を覆うように使う。更に、相手の技を反射するオマケつきだ。

マジックサイレント:いっタいなぁ…もう怒っタ!『トラベリングローラー!』

   マジックサイレントのマントから、回転する円盤が四方八方にとんでいった。

ソルト&シュガー:こっちにもくるよー!

ヤズネ:おっと!危ないでやすねー!

ネクリア:今あなたと戦ってるのは私でしょ!周り巻きこんでんじゃないわよ!

マジックサイレント:知らないねそんなの!ボクを怒らせタのが悪いんダ!

ネクリア:この子供…そっちがその気なら、こっちも遠慮はしないわ。ジャング!

ジャング:ああ。

   ジャングはナイフを投げた。

ネクリア:マジックサイレント。勝負ってのは堂々とするべきよ?じゃないと…こうやって相手も卑怯な手使っちゃうから…!

マジックサイレント:2対1くらいボクの手にかかれば余裕で倒せるよ!

ネクリア:そう?それじゃあくらってみる?

   ネクリアは陣を描いた。

マジックサイレント:何を撃ってくるのかわかんないけど…

   ひゅん ひゅん

   マジックサイレントの周りに、5つの磁石がくるくると回りだした。

マジックサイレント:この『ループマグネット』は、あらゆる金属を跳ね返す!

ネクリア:『陣─金*ジャングナイフ=金甌無欠』

   陣から巨大なナイフが現れた。

マジックサイレント:って、でかっ!?

ネクリア:あんたの魔術の家をまるごとぶった切った技よ。抑えてみなさい!

マジックサイレント:ちょ、ちょっと待っ…

   ズバッ

   ネクリアは構わず切った。

ガーラミンド:容赦ねぇな…

ネクリア:容赦なんてしないわよ。これ以上、今日を続けるわけにはいかないもの。

マジックサイレント:う…うぅ…このぉ…

   マジックサイレントはボロボロになりながら立ちあがった。

ネクリア:もうやめときなさい。次は死ぬわよ?

マジックサイレント:いいよ、引いてあげるよ…でも!この事は覚えておく!次会っタ時は、ボクが必ず勝つ!

ネクリア:その時はまた相手してあげるわよ。

マジックサイレント:そうダ…最後に面白い事教えてあげるよ…

ネクリア:面白い事?

マジックサイレント:ボクね、この町に来て、既に他のネガティブベッガーに会っタんダ。2人。

ジャング:2人?

マジックサイレント:つまり…ダ、ボクを倒したからって、この町が平和になっタワケじゃないんダよ。

ヒイカ:そんなの、そいつらも倒せばいいだけよ。

マジックサイレント:フーン、ま、頑張ればいいんじゃないかな?

   シュン

   マジックサイレントは瞬間移動した。

   そして、やっとで次の朝日が昇り始めた。



   宿

ガーデンバード:グギャァァァッ!

ネクリア:何あいつ…!

   宿に戻ると、部屋に入ってきたのとは比べ物にならないほど巨大な蝶が宿やその近辺の家を破壊していた。

ウミナギ:おいてめェェ!何やってやがんだァァァ!

ウィカルド:あいつは…ガーデンバードだな。虫の力を司るベッガーだ。

ハリイノギョ:またベッガーかいな!

シュロ:宿主さんは大丈夫でしょうか?

ユラク:えーいどけーっ!

   ユラクはガーデンバードに水をぶっかけた。

ガーデンバード:グギャ?

   ガーデンバードは動きを止めた。

ユラク:やめなっさーい!

ガーデンバード:グギャ…グギャァァァァァッ!

   ガーデンバードは高速で突進してきた。

ユラク:えーっ?

ネクリア:『土の城壁!』

   土の壁が、ガーデンバードを抑えつけた。

ガーデンバード:グギャァァァァッ!

ネクリア:ふぅ、危ない危ない。

ジャング:お前はもう休んでろ。

ネクリア:はいはい。

ガーデンバード:グギャァァァッ!

大きな蝶:フィィィィィッ!!

   ガーデンバードの周りから、子ベッガーが大量に現れた。

ハリイノギョ:あの蝶や!

ガーデンバード:グギャァァァァッ!!

   ガーデンバードは子ベッガーに指示をだし、子ベッガーは不規則に飛びまわりながら襲いかかってきた。

ジャング:全部で15匹。3匹くらいいけるか?

ミョンガー:10匹はいけるよ~。

ウミナギ:5匹ずつでいいだろォ?

ジャング:『ナイフ微塵斬り!』

ミョンガー:『シークェンツキック!』

ウミナギ:『ミニウルフス!』

   子ベッガーたちは、一瞬で蹴散らされた。

ガーデンバード:グギャァァァァッ!

エール&ユラク:いっけいっけごーごーふぁーいっとー♪

ガーラミンド:呑気な奴らだな…

ヒイカ:エールとユラクってノリ似てるわよね。

エール:波長が一緒なんだよぉ♪

ユラク:楽しいよねー!

ソルト&シュガー:でさー、あのでかいのどうするのー?

ジャング:斬る。

ミョンガー:蹴る~。

ウミナギ:喰う!

シュロ:焼く。

エール:撃つ♪

ヤズネ:どれもこれも嫌でやすねぇ。

ガーデンバード:グギャァァァッ!

ヒイカ:あいつって、さっきのと違って喋れないの?

ネクリア:見る限りそんな感じね。

ウミナギ:どうすんだァァ?俺が喰ってもいいぜェ?

ネクリア:最近出番ない人ー。

ユラク:はーい!

シュロ:危ないからだめ!

ユラク:えーっ!

ヤズネ:わちきの出番でやすね。

ウミナギ:お前がいくくらいなら俺がやるぜェェ。

ヤズネ:なんででやすかー!

ガーラミンド:俺様だな。

ジャング:雑魚は引っ込んでろ。

ガーラミンド:ひでぇ!

ハリイノギョ:今度こそわいの活躍を…

エール:私が撃つんだよぉ♪

ハリイノギョ:スルーせんといてや!?

フバクノソラワ:ぼ、僕は無理だよ!

ソルト&シュガー:僕らは相性悪そうだよねー。

アルトア:よし、俺か。

ノット:え…

ペライト:オレガイコウ!

ヒイカ:どいつもこいつの戦いに飢えてるの?バトルマニアね。

ネクリア&ヤズネ:あんた(お前)が言うなっ!

ガーデンバード:グギャァァァァッ!

   ガーデンバードは突進してきた。

ミョンガー:よーしっ…

   ミョンガーは足を縮めた。

ハリイノギョ:あっ!あんさんずるいで!わいが活躍するんや!

ガーラミンド:俺様だ!

ウミナギ:てめェは引っ込んでろ!!

ネクリア:誰でもいいから早く攻撃しなさい!

シュロ:はっ!

   ゴォォォッ

   シュロは炎の塊を投げ、ガーデンバードはそこに突っ込んだ。

ガーデンバード:グギャァァァァッ!

   それでもガーデンバードは構わず突進してきた。

ウミナギ:ちッ!『イートピーポー!』

   ガブッ

   2つの顔は、ガーデンバードに噛みついたが、それでも突進をやめなかった。

ウミナギ:止まんねェ!?

ミョンガー:『ストライクキック!』

   ドゴッ

   十分に引きつけた位置で、ミョンガーは思いっきりガーデンバードを蹴った。

ミョンガー:あれ…?

   ガーデンバードの突進は止まったが、少しも後ずさらなかった。

ウミナギ:こいつ!

ジャング:ミョンガーの蹴りを抑えた…?

ネクリア:(ミョンガーの蹴りが外れたわけじゃない。狙いは正確、それでも少しも下がらなかった…)

ガーデンバード:グギャァァァァッ!『怒りの燐粉!』

   ガーデンバードは赤色の燐粉をばら撒いた。

ガーラミンド:へんっ!そんなもん焼き払ってやるよ!『ファイア!』

   ゴォォォッ

   バンバンバババババ

   ガーラミンドの炎が燐粉に当たると、燐粉は次々と爆発していった。

ウミナギ:なんだァァ?

ネクリア:攻撃されると爆発するのかしら?

ハリイノギョ:離れるしかないんやな!

   バンバババババババ

   燐粉は、地面に当たっても爆発した。

ネクリア:攻撃どころか、触れただけでアウトってわけね…

ガーデンバード:グギャァァァァッ!『楽しさの燐粉!』

   ガーデンバードは黄色の燐粉をばら撒いた。

ミョンガー:今度は黄色いよー!

ガーラミンド:当たる前に攻撃して爆発させてやらぁ!『ファイア!』

   ゴォォォッ

   しゅぅぅぅぅ…

   黄色い燐粉は何事もなかったかのように消えた。

ジャング:なんともないのか?

ソルト&シュガー:ただの粉ー?

ガーラミンド:ぐへへへへ…

ウミナギ:あァ?何笑ってんだァ?気持ち悪ィなァァ。

ガーラミンド:ぐっひゃっひゃっひゃっひゃ!

   ガーラミンドは突然大笑いしだした。

ネクリア:えっ?どうしたの?

ヒイカ:今の燐粉…もしかして…

シュロ:粉をかぶったら笑うんですか?

ユラク:あははっ、おもしろーい!

エール:じゃあかぶってみよー♪

ユラク:おーっ!

シュロ:やめなさい。

ヒイカ:あんたら2人にはほぼ意味なさそうだけどね。

ユラク:てへぺろっ!

ヒイカ:それより、私が気になってるのは…ガーデンバード、って言ったかしら?あんた、喋れるのね。

ネクリア:えっ!?

ヤズネ:あいつは喋れないでやすよ?

ヒイカ:どこ聞いてたのよ。あいつ、滅茶苦茶普通に技名言ってたじゃないの。

ヤズネ:あ…

ガーデンバード:グギャァァァァッ!

ヒイカ:いいからさっさと喋りなさいよね。

ガーデンバード:グギャァァァァッ!俺様がてめぇらと話す事なんてねぇんだよぉ。

エール:喋ったぁ♪

ヒイカ:どうしてそこを襲ったのかしら?

ガーデンバード:てめぇらが、この町の負のエネルギーを消し去ってるから以外に理由があるかぁ?

ネクリア:私たちが消し去ってる?

ガーデンバード:しらばっくれんな!聖龍に聞いてんだよぉ。てめぇらが負のエネルギーを消し去ってる極悪人だとなぁ!

ジャング:聖龍?誰のことだ?

ガーデンバード:グギャァァァァッ!とにかく!てめぇらは邪魔なんだよぉ!

   ガーデンバードは突進してきた。

ウミナギ:いてッ!

ガーラミンド:ぐあっ!

   ウミナギとガーラミンドはガーデンバードの突進をくらった。

ガーデンバード:大人しくこの町から出て行けぇ!俺様の邪魔してんじゃねぇよ!

   ペロッ

ガーデンバード:あぁ?

ウミナギ:いってェェなァァ…

ガーラミンド:何しやがんだぁ?

ウミナギ&ガーラミンド:このクソ虫野郎。

ネクリア:(あ、合った。)

ガーラミンド:『怨念の鞭!』

   ガーラミンドは鞭を叩きつけようとしたが、ガーデンバードは空高く飛び上がった。

ガーラミンド:くっそ!

ウミナギ:おい鞭。

ガーラミンド:なんだ犬。

ウミナギ:お前、あいつ仕留めれる技使えんのかァ?

ガーラミンド:俺の炎で…と言いたい所だが、一撃ってわけにはいかなそうだ。

ウミナギ:そうか。じゃあよォ、俺があのクソ虫野郎を引き摺り下ろして仕留めるから、堕ちてきたら押さえつけとけ。

ガーラミンド:命令してんじゃねぇよ。…けど、あのクソ虫野郎を倒すまでは協力してやるよ。

ウミナギ:あァ?協力してやってんのは俺だろォォ?

ガーラミンド:あぁ?やんのかゴルァ!

ウミナギ:上等だァァ!

ガーデンバード:仲間割れか?馬鹿な奴らがぁ。

   かちん

ガーラミンド:押さえといてやるからさっさと引き摺り下ろせ。

ウミナギ:おゥ。

ネクリア:仲がいいんだか悪いんだか。

ジャング:いやどう見ても悪いだろ。

ガーデンバード:何か相談してたみたいだが、俺様には地上のてめぇらが何をしようがとどかねぇ!

ウミナギ:それは…どうかなァァ?

   ウミナギは近くにあった小石を拾った。

ウミナギ:うォりャァァァァァァァ!!

   ウミナギはその小石を、思いっきり天高く投げた。

ガーデンバード:はっ!まさかこれが攻撃とか言うんじゃないだろうなぁ?

   ガーデンバードはひらりと小石を回避した。

ガーデンバード:もう1度お見舞いしてやるぜぇ!俺様の粉をぉ!

ガーラミンド:おい犬!

ウミナギ:さァ…堕ちて来い。

   ギュォォォォォォォ

ガーデンバード:何の音だぁ?

ウミナギ:『流星殺傷石!』

   ドゴッ

   ウミナギが天高く投げた石は、何倍もの大きさになって落下してきた。

ガーデンバード:ぐぇっ!!

   ズシーン

   石はガーデンバードの上に落ち、地面に叩きつけた。

ガーラミンド:おぉぉ!

   ガーラミンドは鞭でガーデンバードを捕らえた。

ウミナギ:よし!そのままだァ!『ハンターハブゴブリン!』

   ガブゥ

   ウミナギから出現した狼の顔は、ガーデンバードに噛み付いた。

ガーデンバード:グギャァァァァァ!!

ウミナギ:へッ、どうだクソ虫野郎。

ガーデンバード:グググ…!

   ガーデンバードは起き上がった。

ウミナギ:ちッ!まだ起き上がれたか!

ガーデンバード:グギャァァァァッ!

   バッ

   ガーデンバードは空高く飛び上がった。

ガーデンバード:てめぇら…ふざけたことしやがってよぉ!!!

   ガーデンバードは4枚の羽のうち1枚を失い、バランス悪く飛んでいる。

ガーデンバード:今回は引いてやる!だが…てめぇらの顔、1人として忘れねぇ!!何十年でも、何百年でもなぁ!!!

   ギュンッ

   ガーデンバードは高速で飛んでいった。

ネクリア:ネガティブベッガーって基本的に頑丈なのね。どいつもこいつも仕留めきらないわね。

ウィカルド:ウィククク…

ハリイノギョ:せや!宿主さんはどこや!?

宿主:…

   宿主は、崩れた瓦礫の中から1枚の写真を持って現れた。

ネクリア:あら、よかった。

ジャング:だが宿は…もう機能しないな。

宿主:…

ヒイカ:その写真、そんなに大切なものなの?

宿主:…今はもういない、私の娘との最後の写真だよ。

   宿主は、写真をぎゅうと抱きしめた。

ネクリア:にしても困ったわねぇ。これじゃ今日から寝る場所がないわぁ。

?????:ならば!私の屋敷に泊まりますか?

   身長こそ高いが、痩せ細って皮と骨だけのような少し不気味な男が話しかけてきた。

ネクリア:誰かしら?

フォッツォ:私はフォッツォ・パマレット。様々な伝承を追い求める旅人です。

   フォッツォは大きく不気味な目を見開いた。

フォッツォ:いかがでしょうレディー?是非とも!我が屋敷へご招待させていただけませんか?

ネクリア:え、ええっと…人数多いわよ?(何か不気味な奴ね…)

フォッツォ:構いませんとも。私の屋敷はそこらの家とは違う、豪邸ですから。

ウミナギ:豪邸ィ?

ヤズネ:あ、もしかして2つあった豪邸のどっちかでやすか?

フォッツォ:ご名答!私の屋敷は城のあった近くにある屋敷。いかがでしょう?皆様で。

ジャング:たしかに泊まる所は必要だが…(こいつ、信用していいものか。)

ネクリア:そうねぇ。(信用はできないけど、宿主さんを野宿させるのもねぇ。宿が襲われたのも、私たちの所為だしね。)

コリス:あら、皆さんどうしたの?

   コリスが買い物袋を持って歩いてきた。

ハリイノギョ:コリスはん!無事やったんやな!

コリス:どうしたの?宿が…

ガーラミンド:でかい蝶に襲われてよ、俺様が追い払ったんだぜ!

ウミナギ:あァ?てめェは押さえてただけだろォが!

ガーラミンド:俺様の協力がなかったら勝てなかったくせに偉そうにしてんじゃねぇよ!

ウミナギ:押さえるくらいお前じゃなくても出来んだよォ!

フォッツォ:元気がよろしいですね。フフハハハ!

   フォッツォは不気味な笑い方をし、その笑いは鳥肌になるほどだった。

   そして不本意ながら、フォッツォの屋敷に泊まる事になった。

ヤズネ:広いでやすねー。

ヒイカ:装飾品も含め、全体的に暗いわね。

フォッツォ:私の趣味ですから。ほら、あれとか素敵でしょう?

   フォッツォが指差す所には、禍々しい置物があった。

フバクノソラワ:何これぇ…気持ち悪い…

フォッツォ:それは、悪魔の銅像です。素敵でしょう?ゾクゾクするでしょう?これぞ美学!

フバクノソラワ:よくわかんない…

フォッツォ:美学がわかりませんか…残念ですねぇ。

フバクノソラワ:(わかりたくない…)

フォッツォ:もう今日は遅い。寝室へご案内いたしましょう。

   寝室はいくつか用意され、それぞれバラバラになって寝る事になった。

ユラク:私はお姉様とだよね!

ソルト&シュガー:僕らは離れたくないしー。

ヤズネ:わちきは虹使いとー!

ヒイカ:あんたうるさいから嫌。

ヤズネ:そんなぁっ!

   その日は、てきとーに割り振って寝た。

   奥の部屋

フォッツォ:テルクルスカルクルスクルクルス…

   フォッツォは怪しい魔方陣の上に立ち、怪しい呪文を唱えていた。

フォッツォ:おぉ、傲慢の神ルシファーよ!私も傲慢になれと申しますか!

   フォッツォは焦点の合わない大きな目を見開いた。

フォッツォ:まだですルシファーよ!少しずつ…少しずつ私の美のコレクションに混ぜてゆくのです!私のコレクションは…

   バッ

   フォッツォは大きく手を広げた。

フォッツォ:この世で一番美しいもの!我が美学に染まれ!!

   そこら中に死体の転がる空間で、フォッツォの不気味な高笑いが響いた。




                         続く




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最終更新:2014年03月16日 01:56
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