ネクリア:ヒイカの裏なら、すぐに時間停止を見破る可能性が高いわ。それなら、気付かれる前に、即効で決める!
ベリト:ソッコー?いいよ?
ヒュン
ベリトはネクリアの目の前まで移動した。
ネクリア:(速い!けど、1度見た蹴りなら…)
ネクリアは体を反らして回避した。
ベリト:ソッコー。決めた。『ホワイトドラゴン』
ベリトの手から、キラキラと輝くドラゴンが現れ、天井を破壊しながらネクリアに襲い掛かった。
ネクリア:輝く龍!?もしかして…城が消える前日の夜中に現れた龍!?っと、そんな事考えてる暇はないわね!
ネクリアはギリギリまで引き寄せてから直角に走り、曲がりきれなかったドラゴンは地面に激突して消えた。
ネクリア:(なーんてね、即効で決めれるほど甘い相手じゃないってのはわかってる。何より警戒すべきは、ヒイカ以上の力じゃないかという事。)
ベリト:ニゲル、ジョウズ。
ネクリア:あら、ありがと。(ヒイカは普段から力を抑えてる。怖いのはそこで、こいつが本気のヒイカと同等の力なら…勝機はない!)
ベリト:じゃあ、ニゲレナイ技撃つ。『ファイブ・オブ・ブラック』
ベリトの周囲に現れた5つの魔方陣から、黒色のレーザーが放たれた。
ネクリア:(この技は…5方向攻撃なだけじゃ…?)
ベリト:狙い撃ち。
ベリトの周囲の魔方陣は等間隔ではなく、ネクリア側に方向修正され、5つのレーザーはネクリアを囲むように放たれた。
ネクリア:(まずい…!)
ベリト:トラエタ。
5つのレーザーは一気に詰め寄り、ネクリアと重なるように放たれた。
ベリト:…?テゴタエ、ない。
ベリトは目を瞑った。神経を集中させ、気配を探った。
ベリト:そこだね。『黒色の花束』
ベリトから黒色の花びらが刃物のように一定の空間に放たれた。
チクテキ:うっ…
その空間には、時間を止めてレーザーからネクリアを回避させたチクテキとネクリアが現れた。
ネクリア:(チクテキの出現ポイントがわかった…?時間を止めてるのに?)
ベリト:かくれんぼ?ヘタ。
ネクリア:(これは…本格的にやばい…!)
ベリト:ツマンナイ。
ベリトは手を前に構えた。その構え方だけで、ネクリアは悟った。
見間違うはずもない、幾度となく眺めたその構え。
ネクリア:レインボー…フォール…!!
ベリト:『グレーライズ』
西の町の南
アクアミュージッカー:AHEHEHE!雨と同化した俺を倒すということは、雨を倒すってことだYO!そんなことは不可能だYO!
ジャング:ちっ、面倒だな…
ジャングたちがベッガーのアクアミュージッカーと戦闘している所に、ガーラミンドが走ってきた。
ガーラミンド:おい!虹のガキはいるか!?
ヤズネ:虹使い?虹使いなら、たしかもっと東でやすよ?
ガーラミンド:あぁ?東ってどっちだよ!
ヤズネ:仕方ないでやすねー、わちきが案内してやるでやすよ。
ウィカルド:なんだ?どうかしたのか?
ガーラミンド:やべーんだよ!裏虹使いってのが、屋敷を襲ってきて、ネクリアが!
ジャング:!?
シュロ:裏虹使い!?ベリト…!
ヤズネ:お、おい!それってやばいじゃないでやすか!早く虹使い連れていかなきゃ!
ガーラミンド:だから早く案内しろって言ってんだよ!
ジャング:(ネクリアが…危ない…!だが、俺がここを離れるわけには…)
ジャングはナイフを強く握り締めた。
それを、シュロは見ていた。
シュロ:仕方ありませんね…ねぇ、ユラク?
ユラク:そうだね!お姉様!
シュロに続き、ユラクがぴょこんと跳ねながらジャングに近寄った。
シュロ:ここは私たちに任せてください。あなたは…あなたのマスターを助けに行って。
ジャング:え…でも、俺は…それに、お前らの仇が…
シュロ:ええ、たしかに私たちの仇です。でも、今はそんな私情は挟めません。早く、取り返しがつかなくなる前に!
シュロはまっすぐな目でジャングの目を見た。
ジャング:…すまない。恩に着る!
ジャングはそれだけ言うと、全速力で屋敷へと走り出した。
ヤズネ:よし、わちきたちも急ぐでやすよ!
ガーラミンド:おう!
ヤズネとガーラミンドは東に走っていった。
ウィカルド:…。
アクアミュージッカー:AHEHEHE!勝負を捨てて逃げやがってYO!
シュロ:逃げたのではありませんよ。あなたよりももっと強い相手と戦いに行ったのです。
アクアミュージッカー:あ?
シュロ:あなたの相手など、私たち姉妹で十分ということですよ。
ユラク:そーだそーだー!
アクアミュージッカー:あんまナメたこと言ってんじゃねぇYO。俺が弱いだぁ?随分ふざけたこと抜かす姉妹じゃねぇかYO?
シュロ:別にふざけていませんが。私たちだって…今すぐに戻ってあいつを倒したいくらいですよ。あなたさえいなければね。
アクアミュージッカー:ざけんなYO…俺様をそんな扱いしやがってぇぇ!お前ら姉妹は、水死決定だ!
シュロ:幽霊をどう水死させるのか…
ユラク:楽しみだね!
屋敷
既に屋敷はほとんど屋敷としての形は残っていなく、まるで廃墟のようにボロボロになっていた。
そして屋敷をそうした張本人ベリト、その技を喰らったネクリアもまた、ボロボロになっていた。
ネクリア:ぐ…(チクテキが時間を止めてくれたから、多少の回避は出来たけど…)
ベリト:もうオワリだね。
ネクリアはもう体を動かすことが出来ず、チクテキも動けなかった。
ベリト:ザンネンだけど、キョウは雨だから、最後にオテントサン見ること、デキナイね。
ベリトは無表情のままネクリアの頭に手を添えた。
ネクリア:悪いけど…まだ負けたと決まったわけじゃ…ないのよ!『日輪草開花!』
ベリトの足元に向日葵の花が咲いた。
ベリト:ハナ?
ネクリア:焼き尽くせぇぇぇー!!
向日葵から強い光が放たれた。
ネクリア:(いくら怨霊といえども、その距離で灼熱の光を喰らえば…!)
光が消えた時、ベリトは何事もなかったかのように立っていた。
ネクリア:効いてない…?
ぐしゃ
花はベリトが踏みつけ、ぺしゃんこなると消滅してしまった。
ベリトは再び手を添えた。
ネクリア:(もうダメ…)
ジャング:『ナイフ奥義・鋭利切断斬!』
ジャングは赤いナイフでベリトの添えていた手を斬りつけた。
ベリト:…!
ベリトは一旦離れた。
ネクリア:ジャング…?
ジャング:ネクリア!間に合ってよかった…!
ジャングはネクリアに駆け寄り、ゆっくりと起き上がらせた。
ジャング:ガーラミンドに聞いたんだ。裏虹使いが現れたと。
ネクリア:ヒイカは…
ジャング:きっとすぐに来る。だから安心しててくれ。それまでは俺が繋ぐ。
ネクリア:無茶よ!私とチクテキが協力してもこのザマなのよ!?
ジャング:そうだとしても、これ以上お前を戦わせるわけにはいかないだろ?
ネクリア:でも!
ジャング:黙れ!黙って…俺にお前を守らせてくれよ!もう、俺は失いたくないんだよ!俺が忠誠を誓った人を、俺の目の前で!
ネクリア:ジャング…
ジャング:お前が何を考えていようと何を言おうと関係ない。俺がお前を守る。この命尽きるまで。
ジャングはナイフを構えた。
ベリト:次のアイテ、キミ?
ジャング:そうだ。俺が相手してやる。
ベリト:ふーん、いいよ。
ジャング:(とは言ったものの…奥義で斬りつけてもあの程度…となると…)
ベリトはゆっくりと歩き出した。
ジャング:だが、やるしかない!『ナイフ微塵投げ!』
ジャングは大量のナイフを投げつけた。が、ベリトはそれらを蹴りながら近づいてきた。
ネクリア:だめ!
ジャング:ダメなもんか!
ジャングはそれでも諦めずに投げ続けた。
ベリト:ダカラ?『ホワイトドラゴン』
ベリトから放たれた輝く龍は、ナイフをいとも簡単に跳ね飛ばしながらジャングへと向かった。
ジャング:(まずい…後ろにはネクリアが…!)
ベリト:ボク、そういうヨワイコウゲキ、キライ。時間カセギ。
ホワイトドラゴンはジャングに激突すると、壮絶な音と共に姿を消した。
ベリト:まとめてあてれば、1回でスム。
?:ベリト。
ベリト:ん。
?:虹使いが来る。行くぞ。
ベリト:ワカラン。どうしてニゲル?ワカラン。ワカラン。
?:いいから。
ベリト:…ワカラン。けど、ワカッタ。
ベリトは、現れた誰かに連れられてどこかへ行ってしまった。
西の町の東
ヒイカ:まぁ、液体を剣で斬ってもそりゃあ無駄よね。
コジャ:当然ぜよ。そんな攻撃が効くわけないじぇ。
ハリイノギョ:戦いづらい相手やな。
エール:雨だから見づらいよねー。
コリス:そうねー。(けど、鵺からしても有効打はない。何より強いこの虹使いさえ潰せそうなら協力してもよかったけど、この程度の実力じゃ…)
そこに、ヤズネとガーラミンドがきた。
ヤズネ:おい虹使い!急いで屋敷に戻るでやすよ!
ヒイカ:ん、あんたら何してんの?
ガーラミンド:ネクリアがやべーんだ!屋敷に裏虹使いってのが現れて…
ハリイノギョ:なんやて!?
コジャ:おお?ベリトのやつ、相変わらず制限できない奴ぜよ。
ヒイカ:(こいつらの差し金じゃない…ベリト自身の意思?だとしたら本当に危ない!)
エール:行きなよー。ここは私がなんとかしちゃおうかな、うん!
ヒイカ:エール…
エール:あなたにとって大切な人でしょ?だったら、すぐにでもかけつけなきゃダメ。失ってからじゃ遅いんだから。
ヒイカ:助かるわ。お願い!
ヤズネ:よし、行くでやすよー!
ヒイカたちは屋敷に向かって走り出した。
コリス:(残ったのは、銃と針。そして液体の鵺。と、なると…)
エール:さーて、どうしよっかなー♪
ハリイノギョ:わいが協力したろかー?
エール:助かるー♪
コリス:じゃあ、私も協力しましょう。
コリスはにやりと笑いながらコジャに近づいた。
コジャ:ん?なんぜよ?
コリス:液体の鵺。私たちと手を組もう。
コジャ:は?
ハリイノギョ:な、何言っとるんや!?
コリス:紹介が遅れたね、私はランク11。最高クラスのネガティブベッガー。聖龍、セイントドラゴリス。
ハリイノギョ:なんやて!?コリスはんが…ネガティブベッガー!?
エール:しかも聖龍って…あの化け蝶が言ってた…
ハリイノギョ:そうか、わかったで!今までベッガーを差し向けてたんは、コリスはんやったんやな!?時間を繰り返させたんも、宿を襲わせたんもコリスはんの差し金やな!?
コリス:その通り。全て私が仕組んだ事。マジックサイレントにこの町の負のエネルギーが君たちによって減らされていくと伝えたのも私、ガーデンバードに伝えたのも私。
エール:で?その首謀者さんがどうして今その事を?
コリス:私たちにとって邪魔なのだよ。だから、鵺と協力し、君たちを消す事にした。虹使いを消す方が楽だったけど、この際確実に2人消すのも悪くない。
コジャ:へぇ、そいつはいいぜよ。俺たちもこいつらが邪魔で仕方ないぜよ。利害の一致ってことで、この場だけ協力してやってもいいぜよ。
コリス:話がわかって助かるわぁ。と、言うわけだから…この最強のベッガーに、勝てるかな?
屋敷
謎の女:(フム…あれが固体の鵺ね。隠れて見てて正解正解。あんな渦中に入る馬鹿はいないわ。)
半壊した屋敷の影から、ずっと謎の女は戦況を眺めていた。
謎の女:(あの人も面白そうな人だったけど、2人ともまともに技を喰らったんじゃもう…。それより、早くクロトを回収してこの場を去りましょう。)
謎の女がちらりと横目で技を喰らったネクリアたちを見ると、ジャングが両手を広げて立っていた。
謎の女:(…え?生きてる?いや、そのまま死んでるだけ?それよりも、その後ろ。)
ネクリア:ジャング…ジャング!
ジャングは自らを盾とし、ネクリアへのダメージを最低限に抑えたのだった。
謎の女:(従者としては最高峰の心意気ね。自らの命を犠牲にしてまで主を守る。素晴らしいわ。)
ネクリア:(返事がない…急がないと、ジャングが…)
謎の女:主を守るその心は敬服に価する。その者を本当に大切に思うのなら、1度だけその魂を現世に繋ぎとめて差し上げましょう。
ネクリア:ワープ少女…あなた、何か出来るの?
謎の女:その命を守ることは出来るわ。でも、それはもう人として生きることは出来ない。
ネクリア:どういうこと?
謎の女は小さな人形を取り出した。
謎の女:私は人形に命を与えることが出来る。そしてこの人形をその体に埋め込み、人形とその体を融合させて私が命を与えることで、その魂を現世に繋ぎとめることが出来る。
ネクリア:ジャングは…人形として生きるの?
謎の女:広く言うならそう。でも、人形とも言い切れない。あくまでその魂を繋ぎとめる手段でしかないから。人形でも人でもない何者かとして。
ネクリア:それでも、ジャングは生きるのね!?
謎の女:生きることは生きる。でも…あなたは、その魂を繋ぎとめた責任を一生負い続けなければならない。それでもいいの?
ネクリア:きっとこのままジャングを死なせてしまえば、それ以上の後悔をする。その責任は負うわ、私が一生背負う!だから!
謎の女:そう、それこそが主と従者のあるべき姿。従者は主のために命を捧げ、主はその命の責任を負う。その2つが揃ってこそ真の主従。
謎の女は人形と剣を持ち、人形をジャングに押し付けながら人形ごと剣でジャングを貫いた。
すると貫いた剣、貫かれた人形はどこかへ消え、ジャングは静かに倒れこんだ。
謎の女:終わったわ。後は目を覚ますだけ。何度も言うけど、もうその者は人じゃない。それだけは覚えておくことね。
謎の女は吹き飛ばされて気絶していたクロトを叩き起こすと、2人でワープしていった。
ネクリア:ジャング…ごめんね、ごめんね…
チクテキ:…。…
ヒイカ:ネクリア!生きてる!?
ワープ少女たちと入れ替えるように、ヒイカとヤズネ、ガーラミンドが屋敷に戻ってきた。
ガーラミンド:おい、そいつやべーんじゃねぇの!?
ネクリア:大丈夫…裏虹使いは去って行ったわ。
ヤズネ:屋敷がボロボロでやすよ…
ヒイカ:(屋敷の天井…雨で見づらいけど、これは下から上に向けて放たれた巨大な攻撃の跡。)
ヤズネ:ん?声?
ガーラミンド:どうしたんだ?
ヤズネ:聴こえる…まるで怪獣のような声が…この距離だと、ハリイノギョたちのいた場所辺り?
ガーラミンド:おい、なんかそれってやばいんじゃねーのか?
ヤズネ:そうでやすね、すぐに戻るべき…
ジャング:っ…
ネクリア:ジャング!よかった…やっと目を覚ましたのね…
ジャング:ネクリア…あ!無事か!?
ネクリア:ええ、大丈夫。ありがとう。
ジャング:よかった…
ヤズネ:まずは一安心でやすね。
ガーラミンド:ひとまず、雨が傷口に当たってんのはまずいだろ?屋根あるとこに移動しようぜ。
ヒイカ:…その必要はなさそうよ。
ガーラミンド:んあ?
ヒイカ:雨、止んできた。
雨は徐々にぽつぽつとしか降らなくなり、やがて雲の切れ間から光が差した。
ヤズネ:おぉ?急に晴れてきたでやすね。
ヒイカ:無事ならさっさとそっちに向かいましょう。どうせ敵は戻って来ないわ。
ヤズネ:けどここは西側でやすから、東側のハリイノギョたちの場所までは距離があるでやすよ。
ヒイカ:誰が地面を走れって言ったのよ。
ジャング:じゃあどうやって行くつもりだ?空でも飛んでいくのか?
ヒイカ:空?飛べたらオニダの城でも飛んでるわよ。
ネクリア:じゃあ、どうやって?
ヒイカ:知らないの?雨上がりの空には、虹が出来るのよ?
ヒイカが手を掲げた先から虹が現れ、町の反対側までの大きな虹となった。
ヤズネ:虹の麓!?
ガーラミンド:そんな事も出来るのかよ!
ヒイカ:あんたら、私の能力何だと思ってんのよ。虹ってのは本来これでしょ?
ネクリア:でも、虹作ってもどうやって行くの?
ヒイカ:そんなのてきとーでいいわよ。
ヒイカは虹を固めて形を作り、小舟が出来上がった。
ヒイカ:これに乗って行けばいいのよ。
ガーラミンド:虹の力って自由自在だな…
全員が乗り込むと、虹の船は虹の上を進み始めた。
ヤズネ:に、虹の上を渡ってるでやすよ!!
チクテキ:…。…すごい…
ヒイカ:掴まってないと落ちるわよ。
船は徐々に加速し、町の東へと向かった。
西の町の南
アクアミュージッカー:AHEHEHEHE!
シュロ:笑ってる場合ですか?ユラク!
ユラク:おっけー!いっくよー!『ウォーター・カタストロフィ!』
アクアミュージッカー:ぐへっ!?
周囲の水溜りから現れた水の大鎌たちは、アクアミュージッカーを細かく切り裂いた。
ユラク:えへへ!やったね!
シュロ:…いえ!まだよユラク!
アクアミュージッカーは再び合体し、元の形へと戻った。
アクアミュージッカー:残念だったな!水を切り刻むなんて不可能なんだよ!
シュロ:そうですね。でも、幽霊を溺死させることも、不可能ですよ。
アクアミュージッカー:AHE…(やべぇな、戦闘に気をとられすぎて、雨の力が弱まっちまった…)
シュロ:気を抜いては、負けますよ。
アクアミュージッカー:AHEHE…戦いづれぇ奴め!
ユラク:ねぇお姉様ー。そろそろあたし下がってもいい?
シュロ:そうね。ユラクは休んでてもいいわよ。
ユラク:わーい!わくわく!
アクアミュージッカー:AHE…ナメられたもんだな…1人で何が出来るってんだよ!
シュロはユラクが十分に離れたのを確認した。
シュロ:知りませんか?幽霊はプラズマなのかという説を。
バチバチッ
アクアミュージッカー:AHE?え、ちょっと待てよおい…
シュロ:幽霊や妖怪のような不安定な存在は、その噂や信憑性の恩恵を受けて強くなる場合があります。
ユラク:そーそー!特にあたしたちみたいに中途半端な幽霊は、幽霊である恩恵受けないときついんだよねー!
シュロ:そういうわけです。さて、覚悟はよろしいですか?
アクアミュージッカー:ちょ、待てって!
シュロ:プラズマっ!!
バリバリバリバリ
アクアミュージッカー:ぎゃぁぁぁぁぁ!
シュロ:まともな電気技が使えるわけではないですが、この程度の放電なら造作もないんです。幽霊相手、ナメているのはあなたでしたね。
アクアミュージッカー:ぐ…AHEHEHE…たしかにナメてたかもしんねぇわ…。けど、ネガティブベッカー最高ランク。ランク11のあいつがいる限り、ベッガーに負けはねぇ!!
アクアミュージッカーは水溜りと同化し、逃げて行った。
シュロ:さて、他は大丈夫かしら?
ユラク:あれー?
シュロ:どうしたの?
ユラク:ウィカルドさん、いないよー?
シュロ:え…?
続く
最終更新:2014年03月16日 01:58