アットウィキロゴ

032 白~Dragon

ネクリア:ヒイカの裏なら、すぐに時間停止を見破る可能性が高いわ。それなら、気付かれる前に、即効で決める!

ベリト:ソッコー?いいよ?

   ヒュン

   ベリトはネクリアの目の前まで移動した。

ネクリア:(速い!けど、1度見た蹴りなら…)

   ネクリアは体を反らして回避した。

ベリト:ソッコー。決めた。『ホワイトドラゴン』

   ベリトの手から、キラキラと輝くドラゴンが現れ、天井を破壊しながらネクリアに襲い掛かった。

ネクリア:輝く龍!?もしかして…城が消える前日の夜中に現れた龍!?っと、そんな事考えてる暇はないわね!

   ネクリアはギリギリまで引き寄せてから直角に走り、曲がりきれなかったドラゴンは地面に激突して消えた。

ネクリア:(なーんてね、即効で決めれるほど甘い相手じゃないってのはわかってる。何より警戒すべきは、ヒイカ以上の力じゃないかという事。)

ベリト:ニゲル、ジョウズ。

ネクリア:あら、ありがと。(ヒイカは普段から力を抑えてる。怖いのはそこで、こいつが本気のヒイカと同等の力なら…勝機はない!)

ベリト:じゃあ、ニゲレナイ技撃つ。『ファイブ・オブ・ブラック』

   ベリトの周囲に現れた5つの魔方陣から、黒色のレーザーが放たれた。

ネクリア:(この技は…5方向攻撃なだけじゃ…?)

ベリト:狙い撃ち。

   ベリトの周囲の魔方陣は等間隔ではなく、ネクリア側に方向修正され、5つのレーザーはネクリアを囲むように放たれた。

ネクリア:(まずい…!)

ベリト:トラエタ。

   5つのレーザーは一気に詰め寄り、ネクリアと重なるように放たれた。

ベリト:…?テゴタエ、ない。

   ベリトは目を瞑った。神経を集中させ、気配を探った。

ベリト:そこだね。『黒色の花束』

   ベリトから黒色の花びらが刃物のように一定の空間に放たれた。

チクテキ:うっ…

   その空間には、時間を止めてレーザーからネクリアを回避させたチクテキとネクリアが現れた。

ネクリア:(チクテキの出現ポイントがわかった…?時間を止めてるのに?)

ベリト:かくれんぼ?ヘタ。

ネクリア:(これは…本格的にやばい…!)

ベリト:ツマンナイ。

   ベリトは手を前に構えた。その構え方だけで、ネクリアは悟った。

   見間違うはずもない、幾度となく眺めたその構え。

ネクリア:レインボー…フォール…!!

ベリト:『グレーライズ』

   西の町の南

アクアミュージッカー:AHEHEHE!雨と同化した俺を倒すということは、雨を倒すってことだYO!そんなことは不可能だYO!

ジャング:ちっ、面倒だな…

   ジャングたちがベッガーのアクアミュージッカーと戦闘している所に、ガーラミンドが走ってきた。

ガーラミンド:おい!虹のガキはいるか!?

ヤズネ:虹使い?虹使いなら、たしかもっと東でやすよ?

ガーラミンド:あぁ?東ってどっちだよ!

ヤズネ:仕方ないでやすねー、わちきが案内してやるでやすよ。

ウィカルド:なんだ?どうかしたのか?

ガーラミンド:やべーんだよ!裏虹使いってのが、屋敷を襲ってきて、ネクリアが!

ジャング:!?

シュロ:裏虹使い!?ベリト…!

ヤズネ:お、おい!それってやばいじゃないでやすか!早く虹使い連れていかなきゃ!

ガーラミンド:だから早く案内しろって言ってんだよ!

ジャング:(ネクリアが…危ない…!だが、俺がここを離れるわけには…)

   ジャングはナイフを強く握り締めた。

   それを、シュロは見ていた。

シュロ:仕方ありませんね…ねぇ、ユラク?

ユラク:そうだね!お姉様!

   シュロに続き、ユラクがぴょこんと跳ねながらジャングに近寄った。

シュロ:ここは私たちに任せてください。あなたは…あなたのマスターを助けに行って。

ジャング:え…でも、俺は…それに、お前らの仇が…

シュロ:ええ、たしかに私たちの仇です。でも、今はそんな私情は挟めません。早く、取り返しがつかなくなる前に!

   シュロはまっすぐな目でジャングの目を見た。

ジャング:…すまない。恩に着る!

   ジャングはそれだけ言うと、全速力で屋敷へと走り出した。

ヤズネ:よし、わちきたちも急ぐでやすよ!

ガーラミンド:おう!

   ヤズネとガーラミンドは東に走っていった。

ウィカルド:…。

アクアミュージッカー:AHEHEHE!勝負を捨てて逃げやがってYO!

シュロ:逃げたのではありませんよ。あなたよりももっと強い相手と戦いに行ったのです。

アクアミュージッカー:あ?

シュロ:あなたの相手など、私たち姉妹で十分ということですよ。

ユラク:そーだそーだー!

アクアミュージッカー:あんまナメたこと言ってんじゃねぇYO。俺が弱いだぁ?随分ふざけたこと抜かす姉妹じゃねぇかYO?

シュロ:別にふざけていませんが。私たちだって…今すぐに戻ってあいつを倒したいくらいですよ。あなたさえいなければね。

アクアミュージッカー:ざけんなYO…俺様をそんな扱いしやがってぇぇ!お前ら姉妹は、水死決定だ!

シュロ:幽霊をどう水死させるのか…

ユラク:楽しみだね!

   屋敷

   既に屋敷はほとんど屋敷としての形は残っていなく、まるで廃墟のようにボロボロになっていた。

   そして屋敷をそうした張本人ベリト、その技を喰らったネクリアもまた、ボロボロになっていた。

ネクリア:ぐ…(チクテキが時間を止めてくれたから、多少の回避は出来たけど…)

ベリト:もうオワリだね。

   ネクリアはもう体を動かすことが出来ず、チクテキも動けなかった。

ベリト:ザンネンだけど、キョウは雨だから、最後にオテントサン見ること、デキナイね。

   ベリトは無表情のままネクリアの頭に手を添えた。

ネクリア:悪いけど…まだ負けたと決まったわけじゃ…ないのよ!『日輪草開花!』

   ベリトの足元に向日葵の花が咲いた。

ベリト:ハナ?

ネクリア:焼き尽くせぇぇぇー!!

   向日葵から強い光が放たれた。

ネクリア:(いくら怨霊といえども、その距離で灼熱の光を喰らえば…!)

   光が消えた時、ベリトは何事もなかったかのように立っていた。

ネクリア:効いてない…?

   ぐしゃ

   花はベリトが踏みつけ、ぺしゃんこなると消滅してしまった。

   ベリトは再び手を添えた。

ネクリア:(もうダメ…)

ジャング:『ナイフ奥義・鋭利切断斬!』

   ジャングは赤いナイフでベリトの添えていた手を斬りつけた。

ベリト:…!

   ベリトは一旦離れた。

ネクリア:ジャング…?

ジャング:ネクリア!間に合ってよかった…!

   ジャングはネクリアに駆け寄り、ゆっくりと起き上がらせた。

ジャング:ガーラミンドに聞いたんだ。裏虹使いが現れたと。

ネクリア:ヒイカは…

ジャング:きっとすぐに来る。だから安心しててくれ。それまでは俺が繋ぐ。

ネクリア:無茶よ!私とチクテキが協力してもこのザマなのよ!?

ジャング:そうだとしても、これ以上お前を戦わせるわけにはいかないだろ?

ネクリア:でも!

ジャング:黙れ!黙って…俺にお前を守らせてくれよ!もう、俺は失いたくないんだよ!俺が忠誠を誓った人を、俺の目の前で!

ネクリア:ジャング…

ジャング:お前が何を考えていようと何を言おうと関係ない。俺がお前を守る。この命尽きるまで。

   ジャングはナイフを構えた。

ベリト:次のアイテ、キミ?

ジャング:そうだ。俺が相手してやる。

ベリト:ふーん、いいよ。

ジャング:(とは言ったものの…奥義で斬りつけてもあの程度…となると…)

   ベリトはゆっくりと歩き出した。

ジャング:だが、やるしかない!『ナイフ微塵投げ!』

   ジャングは大量のナイフを投げつけた。が、ベリトはそれらを蹴りながら近づいてきた。

ネクリア:だめ!

ジャング:ダメなもんか!

   ジャングはそれでも諦めずに投げ続けた。

ベリト:ダカラ?『ホワイトドラゴン』

   ベリトから放たれた輝く龍は、ナイフをいとも簡単に跳ね飛ばしながらジャングへと向かった。

ジャング:(まずい…後ろにはネクリアが…!)

ベリト:ボク、そういうヨワイコウゲキ、キライ。時間カセギ。

   ホワイトドラゴンはジャングに激突すると、壮絶な音と共に姿を消した。

ベリト:まとめてあてれば、1回でスム。

?:ベリト。

ベリト:ん。

?:虹使いが来る。行くぞ。

ベリト:ワカラン。どうしてニゲル?ワカラン。ワカラン。

?:いいから。

ベリト:…ワカラン。けど、ワカッタ。

   ベリトは、現れた誰かに連れられてどこかへ行ってしまった。

   西の町の東

ヒイカ:まぁ、液体を剣で斬ってもそりゃあ無駄よね。

コジャ:当然ぜよ。そんな攻撃が効くわけないじぇ。

ハリイノギョ:戦いづらい相手やな。

エール:雨だから見づらいよねー。

コリス:そうねー。(けど、鵺からしても有効打はない。何より強いこの虹使いさえ潰せそうなら協力してもよかったけど、この程度の実力じゃ…)

   そこに、ヤズネとガーラミンドがきた。

ヤズネ:おい虹使い!急いで屋敷に戻るでやすよ!

ヒイカ:ん、あんたら何してんの?

ガーラミンド:ネクリアがやべーんだ!屋敷に裏虹使いってのが現れて…

ハリイノギョ:なんやて!?

コジャ:おお?ベリトのやつ、相変わらず制限できない奴ぜよ。

ヒイカ:(こいつらの差し金じゃない…ベリト自身の意思?だとしたら本当に危ない!)

エール:行きなよー。ここは私がなんとかしちゃおうかな、うん!

ヒイカ:エール…

エール:あなたにとって大切な人でしょ?だったら、すぐにでもかけつけなきゃダメ。失ってからじゃ遅いんだから。

ヒイカ:助かるわ。お願い!

ヤズネ:よし、行くでやすよー!

   ヒイカたちは屋敷に向かって走り出した。

コリス:(残ったのは、銃と針。そして液体の鵺。と、なると…)

エール:さーて、どうしよっかなー♪

ハリイノギョ:わいが協力したろかー?

エール:助かるー♪

コリス:じゃあ、私も協力しましょう。

   コリスはにやりと笑いながらコジャに近づいた。

コジャ:ん?なんぜよ?

コリス:液体の鵺。私たちと手を組もう。

コジャ:は?

ハリイノギョ:な、何言っとるんや!?

コリス:紹介が遅れたね、私はランク11。最高クラスのネガティブベッガー。聖龍、セイントドラゴリス。

ハリイノギョ:なんやて!?コリスはんが…ネガティブベッガー!?

エール:しかも聖龍って…あの化け蝶が言ってた…

ハリイノギョ:そうか、わかったで!今までベッガーを差し向けてたんは、コリスはんやったんやな!?時間を繰り返させたんも、宿を襲わせたんもコリスはんの差し金やな!?

コリス:その通り。全て私が仕組んだ事。マジックサイレントにこの町の負のエネルギーが君たちによって減らされていくと伝えたのも私、ガーデンバードに伝えたのも私。

エール:で?その首謀者さんがどうして今その事を?

コリス:私たちにとって邪魔なのだよ。だから、鵺と協力し、君たちを消す事にした。虹使いを消す方が楽だったけど、この際確実に2人消すのも悪くない。

コジャ:へぇ、そいつはいいぜよ。俺たちもこいつらが邪魔で仕方ないぜよ。利害の一致ってことで、この場だけ協力してやってもいいぜよ。

コリス:話がわかって助かるわぁ。と、言うわけだから…この最強のベッガーに、勝てるかな?

   屋敷

謎の女:(フム…あれが固体の鵺ね。隠れて見てて正解正解。あんな渦中に入る馬鹿はいないわ。)

   半壊した屋敷の影から、ずっと謎の女は戦況を眺めていた。

謎の女:(あの人も面白そうな人だったけど、2人ともまともに技を喰らったんじゃもう…。それより、早くクロトを回収してこの場を去りましょう。)

   謎の女がちらりと横目で技を喰らったネクリアたちを見ると、ジャングが両手を広げて立っていた。

謎の女:(…え?生きてる?いや、そのまま死んでるだけ?それよりも、その後ろ。)

ネクリア:ジャング…ジャング!

   ジャングは自らを盾とし、ネクリアへのダメージを最低限に抑えたのだった。

謎の女:(従者としては最高峰の心意気ね。自らの命を犠牲にしてまで主を守る。素晴らしいわ。)

ネクリア:(返事がない…急がないと、ジャングが…)

謎の女:主を守るその心は敬服に価する。その者を本当に大切に思うのなら、1度だけその魂を現世に繋ぎとめて差し上げましょう。

ネクリア:ワープ少女…あなた、何か出来るの?

謎の女:その命を守ることは出来るわ。でも、それはもう人として生きることは出来ない。

ネクリア:どういうこと?

   謎の女は小さな人形を取り出した。

謎の女:私は人形に命を与えることが出来る。そしてこの人形をその体に埋め込み、人形とその体を融合させて私が命を与えることで、その魂を現世に繋ぎとめることが出来る。

ネクリア:ジャングは…人形として生きるの?

謎の女:広く言うならそう。でも、人形とも言い切れない。あくまでその魂を繋ぎとめる手段でしかないから。人形でも人でもない何者かとして。

ネクリア:それでも、ジャングは生きるのね!?

謎の女:生きることは生きる。でも…あなたは、その魂を繋ぎとめた責任を一生負い続けなければならない。それでもいいの?

ネクリア:きっとこのままジャングを死なせてしまえば、それ以上の後悔をする。その責任は負うわ、私が一生背負う!だから!

謎の女:そう、それこそが主と従者のあるべき姿。従者は主のために命を捧げ、主はその命の責任を負う。その2つが揃ってこそ真の主従。

   謎の女は人形と剣を持ち、人形をジャングに押し付けながら人形ごと剣でジャングを貫いた。

   すると貫いた剣、貫かれた人形はどこかへ消え、ジャングは静かに倒れこんだ。

謎の女:終わったわ。後は目を覚ますだけ。何度も言うけど、もうその者は人じゃない。それだけは覚えておくことね。

   謎の女は吹き飛ばされて気絶していたクロトを叩き起こすと、2人でワープしていった。

ネクリア:ジャング…ごめんね、ごめんね…

チクテキ:…。…

ヒイカ:ネクリア!生きてる!?

   ワープ少女たちと入れ替えるように、ヒイカとヤズネ、ガーラミンドが屋敷に戻ってきた。

ガーラミンド:おい、そいつやべーんじゃねぇの!?

ネクリア:大丈夫…裏虹使いは去って行ったわ。

ヤズネ:屋敷がボロボロでやすよ…

ヒイカ:(屋敷の天井…雨で見づらいけど、これは下から上に向けて放たれた巨大な攻撃の跡。)

ヤズネ:ん?声?

ガーラミンド:どうしたんだ?

ヤズネ:聴こえる…まるで怪獣のような声が…この距離だと、ハリイノギョたちのいた場所辺り?

ガーラミンド:おい、なんかそれってやばいんじゃねーのか?

ヤズネ:そうでやすね、すぐに戻るべき…

ジャング:っ…

ネクリア:ジャング!よかった…やっと目を覚ましたのね…

ジャング:ネクリア…あ!無事か!?

ネクリア:ええ、大丈夫。ありがとう。

ジャング:よかった…

ヤズネ:まずは一安心でやすね。

ガーラミンド:ひとまず、雨が傷口に当たってんのはまずいだろ?屋根あるとこに移動しようぜ。

ヒイカ:…その必要はなさそうよ。

ガーラミンド:んあ?

ヒイカ:雨、止んできた。

   雨は徐々にぽつぽつとしか降らなくなり、やがて雲の切れ間から光が差した。

ヤズネ:おぉ?急に晴れてきたでやすね。

ヒイカ:無事ならさっさとそっちに向かいましょう。どうせ敵は戻って来ないわ。

ヤズネ:けどここは西側でやすから、東側のハリイノギョたちの場所までは距離があるでやすよ。

ヒイカ:誰が地面を走れって言ったのよ。

ジャング:じゃあどうやって行くつもりだ?空でも飛んでいくのか?

ヒイカ:空?飛べたらオニダの城でも飛んでるわよ。

ネクリア:じゃあ、どうやって?

ヒイカ:知らないの?雨上がりの空には、虹が出来るのよ?

   ヒイカが手を掲げた先から虹が現れ、町の反対側までの大きな虹となった。

ヤズネ:虹の麓!?

ガーラミンド:そんな事も出来るのかよ!

ヒイカ:あんたら、私の能力何だと思ってんのよ。虹ってのは本来これでしょ?

ネクリア:でも、虹作ってもどうやって行くの?

ヒイカ:そんなのてきとーでいいわよ。

   ヒイカは虹を固めて形を作り、小舟が出来上がった。

ヒイカ:これに乗って行けばいいのよ。

ガーラミンド:虹の力って自由自在だな…

   全員が乗り込むと、虹の船は虹の上を進み始めた。

ヤズネ:に、虹の上を渡ってるでやすよ!!

チクテキ:…。…すごい…

ヒイカ:掴まってないと落ちるわよ。

   船は徐々に加速し、町の東へと向かった。

   西の町の南

アクアミュージッカー:AHEHEHEHE!

シュロ:笑ってる場合ですか?ユラク!

ユラク:おっけー!いっくよー!『ウォーター・カタストロフィ!』

アクアミュージッカー:ぐへっ!?

   周囲の水溜りから現れた水の大鎌たちは、アクアミュージッカーを細かく切り裂いた。

ユラク:えへへ!やったね!

シュロ:…いえ!まだよユラク!

   アクアミュージッカーは再び合体し、元の形へと戻った。

アクアミュージッカー:残念だったな!水を切り刻むなんて不可能なんだよ!

シュロ:そうですね。でも、幽霊を溺死させることも、不可能ですよ。

アクアミュージッカー:AHE…(やべぇな、戦闘に気をとられすぎて、雨の力が弱まっちまった…)

シュロ:気を抜いては、負けますよ。

アクアミュージッカー:AHEHE…戦いづれぇ奴め!

ユラク:ねぇお姉様ー。そろそろあたし下がってもいい?

シュロ:そうね。ユラクは休んでてもいいわよ。

ユラク:わーい!わくわく!

アクアミュージッカー:AHE…ナメられたもんだな…1人で何が出来るってんだよ!

   シュロはユラクが十分に離れたのを確認した。

シュロ:知りませんか?幽霊はプラズマなのかという説を。

   バチバチッ

アクアミュージッカー:AHE?え、ちょっと待てよおい…

シュロ:幽霊や妖怪のような不安定な存在は、その噂や信憑性の恩恵を受けて強くなる場合があります。

ユラク:そーそー!特にあたしたちみたいに中途半端な幽霊は、幽霊である恩恵受けないときついんだよねー!

シュロ:そういうわけです。さて、覚悟はよろしいですか?

アクアミュージッカー:ちょ、待てって!

シュロ:プラズマっ!!

   バリバリバリバリ

アクアミュージッカー:ぎゃぁぁぁぁぁ!

シュロ:まともな電気技が使えるわけではないですが、この程度の放電なら造作もないんです。幽霊相手、ナメているのはあなたでしたね。

アクアミュージッカー:ぐ…AHEHEHE…たしかにナメてたかもしんねぇわ…。けど、ネガティブベッカー最高ランク。ランク11のあいつがいる限り、ベッガーに負けはねぇ!!

   アクアミュージッカーは水溜りと同化し、逃げて行った。

シュロ:さて、他は大丈夫かしら?

ユラク:あれー?

シュロ:どうしたの?

ユラク:ウィカルドさん、いないよー?

シュロ:え…?



                                続く




前の話          次の話
最終更新:2014年03月16日 01:58
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。