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夢と現実の世界~第八話~

夢と現実の世界~第八話~


 テルキは今日の出来事を振り返っていた。
(あのヘビガラスの表情が、何で寂しくみえたんだろう…?何で、お礼を言ってるように聞こえたんだろう?…僕の考えすぎかな?だってあのヘビガラスが僕たちにお礼言う理由なんてないし…)
オ「テルキ君。まだ起きてるのかね?」
テ「オリマーさん…。どうも寝付けなくて…」
オ「あのヘビガラスの事を考えていたんだろう?」
テ「はい…」
オ「君の目にはあのヘビガラスがどう映った?」
テ「え?」
オ「私にはあのヘビガラスの最後の表情がとても寂しい表情に見えたよ。」
テ「え!?ぼ、僕もそう思ったんです!その前のヘビガラスの声は、お礼を言われた用に見えたんです!でも、その理由がわからなくて…」
オ「理由…本当にわからないのか?」
テ「オリマーさんはわかったんですか?」
オ「あのヘビガラスはきっと、仲間のヘビガラスを倒してくれてありがとうといったのだ。」
テ「えぇ!?何で仲間を倒した奴にお礼を言うんですか!?」
オ「…あのままだと、仲間のヘビガラスの体内で寄生虫はどんどん大きくなり、やがて卵を産むだろう。そうすると仲間のヘビガラスは、体内から寄生虫に体を蝕まれ、やがてじわりじわりと苦しみながら死んでいっただろう。」
テ「う…」
 テルキは考えただけでも気分が悪くなった。
オ「だから、卵を産む前に寄生虫を外へだし、仲間を苦しまさずに天国へいかせてくれた。そう思ったんだろう。」
テ「仲間が苦しむところなんか見たくないですもんね…」
オ「ああ。だが、やはり苦しまずとも仲間が死んでしまうのは悲しい。だから、その後の表情がとても寂しい表情に見えたのだ。」
テ「…」
 テルキの目から一粒の涙が落ちた。
オ「テルキ君!?どうしたんだ!?お腹でも痛いのか!?」
テ「いえ…仲間が死ぬってので、昔の事を思い出して…」
オ「昔?昔って君まだ15だろう?」
テ「5年前…僕が10才の時です。」
オ「…よければ、話してもらえないか?」
テ「…はい。」

【僕が10才の時、一番仲の良かった友達がいた。
彼の名前はビーチ。名前の通り海が大好きな人だった。
僕とビーチはいつも一緒で、学校でもどこでも仲がいいと評判だった。
でも、あの事件が起きた。
僕とビーチはいつもの用に海辺で遊んでたんだ。
すると、急に大波が襲ってきたんだ。
僕たちは波に飲み込まれ、僕は意識を失った。
そして気がつくと、僕は病院のベッドだった。
更に、救助されたのは僕だけだった。
ビーチはそのまま海に溺れたとされ、捜査は打ち切られた。
今でもビーチは見つかっていない。】

オ「…そうだったのか。スマナイ。つらい話をさせてしまって。」
テ「いえ。…何か暗くなっちゃいましたね;さぁ、もう寝ましょう!」
オ「…ああ。」


               残り57日


                         続く
最終更新:2015年02月18日 18:45
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