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夢と現実の世界~第三十五話~

夢と現実の世界~第三十五話~


  『攫いの水辺』
オ「ふぅ。やっと帰ってこれたな。」
テ「疲れましたねー;」
オ「おっと、あの穴の名前を決めていなかったな。」
テ「随分と不気味な穴でしたよね…」
オ「よし。あの穴は、『透明の住処』だ。」
テ「そのまんまですね。」
オ「うるさいな…」
テ「そういえば、最後に回収したアレは何でしょう?」
オ「そうだな…。よし。今日は早めに切り上げて、ドルフィン号内で調べてみるか。」
 この日の探索はここで終了した。



  上空
テ「オリマーさん。何かわかりましたか?」
オ「3分前に調べ始めたばかりだぞ…」
テ「あれ?そうでしたっけ?」
オ「まったく…君も随分とせっかちだな。」
テ「えへ☆」
オ「いや、えへじゃなくて…。ホントに君は性格変わったな…」
テ「そうですか?」
オ「ああ。最初に会った時なんか…な…」
テ「何ですか?」
オ「その…アレだよ」
テ「はっきり言ってくださいよ;」
オ「と、とにかく、変わったのだ。」
テ「…--」
オ「それより!今はこれを調べるのが先だ。」
テ「…」
オ「なんだね?」
テ「いえ…」
 しばらく沈黙が続き、オリマーが驚いた顔をした。
テ「どうしたんですか?」
オ「テルキ君。…これはすごいぞ」
テ「え?」
オ「これは、生物を造る事が出来るんだ!」
テ「生物を…?」
オ「わかったぞ…わかったぞテルキ君!」
テ「何がですか?」
オ「機械だけで動いていた理由だ!」
テ「え?機械だけでって…あの機械ダイオウとかがですか?」
オ「ああ!おそらく彼は、これを見つけたんだ。これは、何かに取り付けると、勝手に生物と化し、何もなくとも動き出すんだ。」
テ「つまり、これを機械に取り付けたから、機械ダイオウは動き出した…と?」
オ「ああ!」
テ「でも機械ダイオウは、血が流れて、生きていたんですよ?」
オ「これは生物にする。つまり、血液も何もかも造る事が出来るんだ!」
テ「じゃあ、これで機械生物を…」
オ「それだけではない。更に、これを取り付けた人物に絶対服従になるらしい。」
テ「そんな都合がいいものがあるなんて…」
オ「だが、そこで新たな問題が発生する。」
テ「なんですか?」
オ「これは…一体誰が造ったのだ?」
テ「え・・・?」
オ「そして、肝心の事…何故これをつけるだけで動くんだ?血液が流れ出すんだ?」
テ「結局謎が残るんですね…」
オ「ああ…やはり、彼に聞きたいことが山ほどあるようだ。」
テ「今日会ったのに…」
オ「それを言うな;…それに、彼はなんだか悲しそうに見えてしまった…」
テ「5年以上前の記憶がないんでしたっけ?」
オ「ああ。彼も彼なりに大変なんだろう。…もしかしたら、記憶がないからこそ機械を作って自分の身を守っているのかもしれん。」
テ「やっぱりオリマーさんはすごいですw」
オ「え?」
テ「あんな奴の事でもちゃんと考えて…尊敬します」
オ「…」
  ゴンゴン
オ「ん?」
 突然、何かがドルフィン号を突付いた。
オ「コイツは…」
 それは、機械型のオウムだった。
テ「確かマシンマスターが機械の森に来いって言う伝言を伝えるために使った奴ですよね!」
オ「ああ!」
機械オウム「40日後……オマエタチトサイゴノショウブガシタイ…」
オ「最後の勝負?」
機械オウム「テルキ…オマエハモトノセカイニモドリタインダロウ?」
テ「何で知って…?」
機械オウム「ボクニカテバ…カエルホウホウヲ…オシエテヤル」
テ「元の世界に…帰る方法…」
機械オウム「40ニチゴ…『荒れた野原』デ…マッテルゾ…」
 機械オウムは地図を落とし、遠くに飛んでいった。
オ「…テルキ君!元の世界に戻れるチャンスだ!」
テ「でも…あんな奴のことなんか信用できません!」
オ「だが、あいつが元の世界のことを知っているということは、本当に戻れる方法を知っているかもしれん!君は戻りたいのだろう!?」
テ「…」
 【最近…元の世界のことなんて考えてなかった…
 ここしばらく、オリマーさんやピクミンたちと過ごして…
 とっても楽しかった…
 僕の気持ちは…どっちなんだろう?
 ここに残りたいのか…帰りたいのか…】
オ「テルキ君。迷う必要はないだろう?」
テ「え?」
オ「君は元の世界に帰るべきだ。」
テ「でも…」
オ「…40日後。私が意地でも奴を倒して、君を元の世界に戻す!」
テ「オリマーさん…」
オ「さて、40日後、頑張るぞ!」
テ「・・・はい!」


                残り49日

                          続く
最終更新:2015年02月18日 19:01
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