(ここは…どこだろう…?風が気持ちいい…。)
???:おい!お前!生きてるか!?おい!
(…え?)
目を開けると、ワニノコが目の前にいた。
???:お!生きてたんだな!もう手遅れかと思ったぜ!
自:ひ…
???:ひ?
自:ひゃああああああぁぁぁぁぁぁーーー!!!!
???:うわっ!な、なんだよ!いきなり!
自:ワ…ワ、ワ、ワ、ワ、ワ…ワニノコが喋ってるぅー!!??
???:はぁ!?何言ってんだお前。ポケモン同士が話すのは普通だろ?
自:ポケモン同士って…私、人間だよ?
???:はぁ?頭でも打ったのか?お前、どう見てもピカチュウだぞ?
自:ピカ…チュウ?
自分の体を見てみた。
(ピカチュウに…なってる…。)
自:なん…で?なんでピカチュウになってるの…?
???:お前…変なヤツだな。名前、なんて言うんだ?
自:名前?名前…私の名前は…
(あれっ?名前…名前…思い出せない…)
???:もしかして…お前、記憶喪失なのか?
自:記憶…喪失…?
???:だってさっきからきょとんとして、何も覚えてなさげじゃねぇか。
(たしかに…何も覚えていない…。)
???:まぁいいや。オレの名前は〔ファイ〕。♂のワニノコだ。
自:ファイ?
ファイ:ああ。よろしくな。
自:よろしく…。
ファイ:うーん…名前がないんじゃどうしようもないな。勝手につけるか?
自:え…い、いや。いいよ。
(変なのつけられそうだし…。自力で思い出さなきゃ…。)
自:エート…エート…
ファイ:やっぱオレがつけてやるよ!名前は…イアフだ!
自:イ…イアフ?
ファイ:どうだ?
自:どうだって言われても…
?????:誰かー!!
ファイ:何だ?ん?誰かこっちに来るぞ?
向こうからバタフリーが大慌てで来た。
バタフリー:誰かー!!
ファイ:どうしたんだ?
バタフリー:大変なのよ!うちのキャタピーちゃんが洞穴に落っこちちゃったのよ!
ファイ:ええ!?なんだって!?一体どうして…
バタフリー:それが…いきなり地面にヒビがはいって…
ファイ:もしかして…それって最近の自然災害の…
バタフリー:多分そうだと思うの…それよりキャタピーちゃんが…!
ファイ:ってかバタフリーなら羽あんじゃん!助けに行けよ!
バタフリー:それが…森のポケモンたちが急に襲ってくるの。だから恐くて…
ファイ:…わかった。じゃあオレが行くよ。
バタフリー:ええ!?危険よ!ここはちゃんとした救助隊に頼まなきゃ…
ファイ:そんなの待ってらんねぇ!この間にもキャタピーは危険な目にあってるんだろ!一分一秒でも早く行かなきゃいけねーだろ!!
(す…すごい気迫…。…私も、何かしてあげたい!)
自:ファ、ファイくん!
ファイ:ん?どうした?イアフ?
自:私も…私も一緒に助けに行く!
ファイ:ええ!?お前はいいよ!危険だからオレ一人で十分だ!
自:嫌!目の前で人が困ってるのに、無視なんかできないよ!!
ファイ:…よっしゃ!行くぜ!イアフ!
自:…うん!
バタフリー:あ、あの…気をつけて…。
ファイ:おい!心配すんな!すぐ戻ってきてやるよ!
二人はキャタピーがいる洞穴へと向かった。
洞穴の前
ファイ:ここか。…もう一度聞いとくけど、危険だけどいいのか?
自:うん。それより早く行こう!
ファイ:おうよ!
私たちは洞穴の中に入った。…
そう。これが…私とファイの初めての冒険だったのです。
続く
最終更新:2014年03月16日 02:10