【ハガネ山 最上階】
ファイ:ついた。ここが…ハガネ山最上階!
パーク:ディグダくんはどこだろう…
ガサッ
岩陰から何か音がした。
パーク:誰っ!?
???:っと、見つかっちゃった。
岩陰から、ヒトカゲが現れた。
ファイ:お前…何者だ?
???:何者でもないわよ。ちょっととあることを見てね…
パーク:とあること?
???:とりあえず、あんたたちもこの岩陰に隠れなさい!
二人はヒトカゲに岩陰まで引っ張られた。
???:とりあえず、私は♀のヒトカゲの〔ヒーナ〕。誘拐現場を目撃したの。
パーク:私はピカチュウのパーク。誘拐現場って?
ファイ:オレはワニノコのファイ。もしかして、ディグダか?
ヒーナ:え?何で知ってるの?
ファイ:オレ達、ディグダの親のダグトリオから依頼を受けた救助隊なんだ。
ヒーナ:救助隊!?なるほど…それは大助かりね。私一人じゃあのエアームドに対抗できそうになかったもの。
パーク:それで、肝心のディグダくんとエアームドは?
ヒーナ:あの崖の向こうにディグダはいるわ。エアームドはどこかへ飛んで行ったみたいだけど、10分おきくらいに戻ってくるの。そろそろその頃よ。
バサッバサッ
エアームドが空を飛んで帰ってきた。
ファイ:あいつが凶悪ポケモンのエアームドか…さっさと倒して…
ヒーナ:待ちなさいよ!作戦もなしで飛び出して行って勝てる相手じゃないわ!
ファイ:じゃあどうすんだよ!
ヒーナ:しっ!静かにしなさいよ!見つかるじゃない!
ファイ:だったら、あいつがいない時にディグダを救助すればいいだろ?
ヒーナ:そうもいかないのよ。飛行タイプでも居ない限り、あの崖の向こうにいるディグダを助けられないのよ。だから作戦を練ってるんだけど、ここらには橋になりそうなものもないし…
ファイ:くっそー。あのエネコについてきてもらえばよかったぜ。
ヒーナ:エネコ?
パーク:フラフラしてたらこの山についたっていうポケモンなの。ねこのてでそらをとぶを使って穴に落ちたオニスズメを助けてくれたの。
ヒーナ:へぇ、そりゃすごいエネコね…
ファイ:んで、どうする?あいつを倒して連れてきてもらうくらいしか思いつかねぇぞ?
ヒーナ:だーから真っ向勝負で勝てる相手じゃないでしょ!どうせなら…不意打ちくらいしないとね…!
ファイ:よし。どんな作戦だ?
ヒーナ:ピカチュウ…パークって言ったっけ?パーク。あなた、電気タイプなんだからでんきショックくらいできるよね?
パーク:え…でんきショック…?
ヒーナ:もしかして…でんきショック使えないの?
パーク:えと…どうやるの?
ヒーナ:技の使い方も知らないなんて…どんな生き方してきたのよ。
パーク:え、だって私…にんg…
ファイ:おぉっとぉ!ちょっとパークには事情があってな、技が使えない状態なんだ。
ファイはパークの言葉を打ち消した。
この世界はポケモンだけの世界で、人間を嫌うポケモンもいる。だから、ファイはパークが人間だと知るポケモンは最小限に抑えるべきだと思ったのだった。
ヒーナ:まぁいいわ。だったらファイ。あなたは何が使える?
ファイ:エアームド相手だったら…みずでっぽうくらいだな。
ヒーナ:まぁ…十分ね。パーク、あんたおとりになりなさい。
パーク:えっ?
ファイ:ちょ、ちょっと待てよ!どんな作戦だよそれ!
ヒーナ:だから静かにしなさいって!不意打ちって言っても、この距離じゃ飛び出しても不意打ちなんてできない。だから、誰か1人がおとりになって引き寄せて、それを後ろから攻撃するのよ!
ファイ:でも、その役目がパークだなんて…
ヒーナ:仕方ないじゃない。でんきショックが使えたら有効だから等倍ダメージのあんたにおとりになってもらおうと思ったのに技一つ使えないんだから。
ファイ:ぐっ…そういうお前は何ができるんだよ!
ヒーナ:私はエアームドに有効なひのこが使えるわ。相性的にも同時に撃つことも考えて、水より電気の方がよかったけど、この際仕方ないわ。
エアームド:話し合いは終わったザマス?
ヒーナ:なっ!?
岩の上からエアームドが3人を見下していた。
ファイ:エ、エアームド!!
エアームド:あんたたちが隠れていたことは上空から見えていたザマス。どうせ不意打ちでもつこうと考えていたんでザマしょ?
ヒーナ:(しまった…!見つかったら勝ち目が…!)
エアームド:ふん!ディグダは返さないザマスよ!
パーク:ねぇエアームド。どうしてそこまで皆にひどいことばっかりするの?
エアームド:そんなの簡単ザマスよ。全てこのディグダの所為ザマス!!
パーク:え?
エアームド:ここらは最近地震が頻繁に起こってるザマス。その原因は…こいつらが地底で暴れているからザマス!!
ファイ:…は?
エアームド:こいつらの所為でこっちは落ち着いて生活することもできないザマス!夜も安心して眠れないし、イライラが募るばかりザマス!!だからこそ、この山を我がものにし、こいつを連れ出すこの場所を手に入れたザマス!
ファイ:まさか…ディグダをここに連れてくるためだけにこの山のポケモンにあんな仕打ちを…?
エアームド:たしかに…この山のポケモンには悪いことをしたザマス。でも、いつかは私に感謝することになるザマス!
ヒーナ:ちょっとあんた!あんなちっこいディグダが本当にあんな地震を起こせると思ってるわけ?
エアームド:こいつらじゃなかったら誰いるザマス!
ヒーナ:もっといるでしょ!もっとでかいポケモンとか、悪そうな奴とか!
エアームド:ふん!でかくなくとも、こいつらが集まって地中で暴れるだけでそれが地震になるザマス!
ファイ:どうしてもディグダたちを犯人にしたいらしいな…
エアームド:したいも何も犯人ザマス!
ファイ:やっぱ話してわかるような奴じゃねぇな。倒してやる!
エアームド:私を倒す?チビ3人で何が出来るっていうザマス?
ファイ:倒されてから泣き事言うなよ?
エアームド:泣き事を言うことになるのはそっちザマス!
『ファイ&ヒーナVSエアームド』
『ファイ&ヒーナの先制!』
ファイ:いくぞ!
『ファイの必殺技!{みずでっぽう}!』
『ヒーナの必殺技!{ひのこ}!』
エアームド:そのくらいの技…
『エアームドは攻撃を避けた!』
ファイ:なっ!?
『エアームドの攻撃!』
エアームド:こっちの攻撃いくザマスよ!
『エアームドの{つつく}!』
ドカッ
ファイ:ぐあっ!
『ファイにダメージ!』
『ファイ&ヒーナの攻撃!』
ファイ:くっそ!くらえ!
ヒーナ:今度こそあてる!
『ファイの必殺技!{みずでっぽう}!』
『ヒーナの必殺技!{ひのこ}!』
サッ バシッ
『エアームドは攻撃を避けた!』『エアームドの弱点をついた!』
エアームド:くっ…!ひのこにあたったか…
ヒーナ:どうよ!
『エアームドの攻撃!』
エアームド:それなら…同時に攻撃するまでザマス!
『エアームドの必殺技!{エアカッター}!』
ザンッ ザンッ
ファイ:ぐあー!
ヒーナ:っ…!
『ファイにダメージ!』
『ヒーナにダメージ!』
パーク:ファイ!ヒーナ!
エアームド:ワニノコはもう瀕死直前ザマスね…あと一息ザマス!ところで…何故ピカチュウは参加しないザマス?
パーク:えっ…それは…
ファイ:うるせぇ!関係ねぇだろ!!おいヒーナ!次いくぞ!
ヒーナ:おっけー!
『ファイ&ヒーナの攻撃!』
ファイ:くらえ!
『ファイの必殺技!{みずでっぽう}!』
『ヒーナの必殺技!{ひのこ}!』
バシッ サッ
『エアームドにダメージ!』『エアームドは攻撃を避けた!』
ヒーナ:くっ!今度はひのこが外れた…!
『エアームドの攻撃!』
エアームド:まずはワニノコ!くたばれザマス!
『エアームドの必殺技!{エアカッター}!』
ザンッ ザンッ
ファイ:ぐわぁぁぁ!
『ファイにダメージ!』
『ヒーナにダメージ!』
『ファイは倒れた!』
パーク:ファイ!
ファイ:くそっ…また負けちまった…
エアームド:あと一人ザマスね!さぁ!覚悟するザマス!!
?-??:ま、待った!
エアームド:誰ザマス!?
そこには…イーストがいた。
パーク:イースト!?
イースト:ふ、二人ともひどいよ。僕も一緒に連れて行ってよ…
ファイ:へんっ…お前が来るのが遅いからだろ…家も教えないで…
イースト:うぅ…そうだけど…
エアームド:仲間ザマス…?でも、そんな気弱な奴が増えたくらいで、私が負けるはずないザマス!
ファイ:イースト…あいつを倒してくれ!
イースト:…うん。
イーストは静かに頷いた。
ヒーナ:あんた、イーストって言うんだ?私はヒーナ。いきなりだけど、協力して倒すよ!
イースト:…うん!
『ヒーナ&イーストVSエアームド』
『ヒーナ&イーストの先制!』
ヒーナ:今度こそ…当たれ!!
イースト:これ以上ファイたちは…傷つけさせない!
ボッ
イーストの背中に火がついた。
『ヒーナの必殺技!{ひのこ}!』
『イーストの必殺技!{ひのこ}!』
ボォォォ…ゴバッ
エアームド:何っ!?
二つのひのこが合体し、大きな炎の弾となった。
エアームド:何ザマスこの大きさは…よ、避けきれない…!
ゴォォォォォォッ
『エアームドの弱点をついた!』
『エアームドは倒れた!』
『ヒーナ&イーストの勝利!』
ヒーナ&イースト:やったぁ!
エアームド:くっ…まさかこんなチビどもに負けるなんて…信じられないザマス…
ヒーナ:さぁ!ディグダをこっち側に連れてきなさい!!
エアームド:それは…断るザマス!!
ファイ:てめぇ!
エアームド:ここは引いてやるザマス…でも、いつか…いつかお前らを倒してやるザマス!!
『エアームドは逃げだした!』
ファイ:あっ!おいまてよ!ディグダを!!
しかし、エアームドは飛び去って行った。
パーク:どうしよう…
イースト:あ、あの…ディグダくんって…あれ?
崖の向こうにディグダが見えた。
ヒーナ:あ!いた!おーい!大丈夫ー!?
ディグダ:は、はい!
ヒーナ:とりあえずは大丈夫そうね。
ファイ:でも、どうする?
?????:それなら、俺に任せな。
ファイ:ん?あ、お前!
オニスズメ:俺が飛んであいつをこっちに連れてきてやるよ。
パーク:あ!さっきのオニスズメ!
ファイ:羽は大丈夫なのか?
オニスズメ:お陰さまでな。まだ本調子じゃないけど、ディグダ一人連れて飛ぶくらいは出来るぜ。
パーク:じゃあ、お願い!
オニスズメ:ああ!
オニスズメはディグダを連れて戻ってきた。
ヒーナ:ディグダ。無事でよかった…
ディグダ:あの、あなたがたは…?
ファイ:オレ達は救助隊。〈ゆうえんち〉救助隊だ。
ディグダ:5人とも…救助隊なんですか?
オニスズメ:俺はこの山に住んでるだけだ。救助隊じゃねぇよ。
ディグダ:そうなんですか。じゃあ、4人ですか?
ヒーナ:あー私も違うよ。ただの野良。行き場もない放浪ポケモンよ。
ディグダ:そうなんですか?さっきも一緒に戦ってたし、てっきり仲間なのかと思いました。
ヒーナ:仲間…ね…あはは。そんなんじゃないよ。
パーク:ねぇ、ファイ、イースト。
ファイ:ん?なんだ?
イースト:どうしたの?
パーク:ヒーナなんだけど…どう?
ファイ:え?……ああ、いいぜ。
イースト:ぼ、僕ももちろんいいよ!
ヒーナ:ん?何話してんの?
パーク:ねぇヒーナ…私たちの救助隊に入らない?
ヒーナ:えっ!?ど、どうして…?
パーク:理由なんて特にないよ。ただ…一緒に、救助隊をしてくれないかな…ってね。
ヒーナ:救助隊…私が…?
パーク:ダメ…かな?
ヒーナ:(…救助隊…もし、もし入ったら…何も出来ないと思ってた私が…ポケモンを助けられるかもしれない…?)
イースト:ねぇ、一緒に…しよう?
ヒーナ:…ふふっ。
ファイ:ん?なんだ?
ヒーナ:…報酬で貰ったポケで、綺麗な宝石たくさん買っちゃうわよ?
パーク:…歓迎するよ!ヒーナ!
ヒーナ:パーク、ファイ、イースト。よろしくねv
『パークは【ハガネ山】をクリアした!』
そして、ヒーナが仲間になった。
続く
最終更新:2014年03月16日 02:12