ペリッパー連絡所
ファイ:これが掲示板だ。
パーク:救助依頼がこんなにたくさん…
ヒーナ:やっぱ最近は災害が多いから、救助依頼も多いのね。
イースト:見たことないダンジョン名もいくつかあるよ…
ファイ:まぁまだオレらにはキツいダンジョンもいくつかあるからな。いったことある場所を選ぶのが基本だな。
ヒーナ:とにかく、今日は掲示板確認できただけでもよしとしましょう。
ファイ:ちょっとまて。お前は依頼受ける気がないのか?
ヒーナ:別にそういうわけじゃないわよ?ただ、ちょ~っと今日は気分がのらないだけ。
パーク:毎日救助続きだし、たまには休んでもいいんじゃないかな?ポストにもきてなかったわけだし。
ファイ:まぁ…パークがそういうなら…
イースト:それじゃあ、まずは基地に帰ろうよ。
ポケモン広場
パーク:あれ?何この人だかり?
ファイ:あ、ハスブレロ。何かあったのか?
ハスブレロ:おお、ファイたちか。あれだよあれ。
皆の注目を浴びているのは、ダーテングとワタッコだった。
イースト:あれは…何してるの?
ハスブレロ:あのワタッコが旅をしてて、その途中で沈黙の谷ってとこに仲間が引っ掛かってしまったらしいんだ。ダーテングの扇は強力な風を起こすことができる。その風で仲間を助けてもらえるように救助依頼をしてるところなんだ。
ヒーナ:ただ依頼するだけならこんなに人だかりできないでしょ?何があればこうなってんのよ。
ハスブレロ:それが、ダーテングがリーダーの〈テングス〉は金に目ざといチームで、報酬が悪いと依頼を断ってしまうんだ。
イースト:えぇ!?
ハスブレロ:ダーテングも悪い奴じゃないんだけどな、金にうるさい所為であまり評判はよくないんだ。
パーク:そうなんだ…
ハスブレロ:ただ、最近エリートがチームに入ったらしい。
ファイ:エリート?
ハスブレロ:ダーテングの〔ダウギ〕の甥っ子にあたるサボネアの〔レイス〕だ。
ファイ:そいつがエリートなのか?
ハスブレロ:何でも金持ちの息子っていう噂があるんだ。でも、そうだとしたらどうしてダーテングは金持ちじゃないのかってなるし、金に目ざといならなおさらレイスの親…つまり兄弟に金貰わないんだって話になる。
ファイ:つまり、あくまで噂ってことか。
ハスブレロ:ああ。
ざわざわざわ
イースト:あれ?話がついたのかな?
ファイ:ん?どれどれ?
ファイが人ごみの上から見ようとした時、ポケモンたちが左右の端にわかれ、道をあけた。
ファイ:おぉ!?
ザッ ザッ ザッ
そして、その道を堂々と3匹のポケモンが歩いてきた。
???:…
先頭にいたフーディンは、ファイの目の前で止まった。
ファイ:え…〈FLB〉!!
パーク:〈FLB〉…?
ハスブレロ:お前…〈FLB〉も知らないのか!?
パーク:え…うん。
ハスブレロ:〈FLB〉って言ったら、救助隊ランクがゴールドランクの超実力派救助隊だぞ!
パーク:そうなんだ…
ハスブレロ:フーディンの〔サイコ〕さんを始めとして、リザードンの〔カエン〕さん、バンギラスの〔アクバ〕さん…数々のダンジョンを攻略した…まさしく救助隊の憧れの存在だよ!
ファイ:(なんだ…?目の前にいるだけで…この威圧感…!)
サイコ:…ほぅ。私の威圧で引かぬとは…ただの阿呆か、それとも本物か。
カエン:おいおいサイコ。こんな小さい子供相手に威圧だなんて大人げねぇな。
サイコ:子供だろうと大人だろうと関係ない。救助隊ならば子供でも大人でも危険なダンジョンに挑まねばならん。
カエン:お堅いねぇ。
アクバ:それより、早く本日の依頼をこなすぞ。
サイコ:うむ。そうだな。失礼だが、道をあけてくれるかな?
ファイ:あ、ああ…
ファイは道をあけた。
イースト:うわぁぁ…
〈FLB〉が通り過ぎようとしたその時…
サイコ:お主、何者だ?
サイコはパークに向かってそう質問した。
パーク:え…え?
ヒーナ:この子はパーク。私たちの救助隊、〈ゆうえんち〉救助隊のリーダーよ!
サイコ:…ほぅ。
ヒーナ:な、何よ!
サイコ:いや…なんでもない。
サイコたちは歩いて行った。
イースト:はぁ~…緊張したぁ…あ、ファイ!パーク!大丈夫?
ファイ:あ、ああ…(あいつ…オレが救助隊だと見抜きやがった…)
ダウギ:邪魔だ。
ファイ:んあ?今度は〈テングス〉ね。
〈テングス〉がファイたちの方に歩いてきた。
ダウギ:聞こえなかったか?邪魔だと言ったんだ。
ファイ:お前、結局依頼受けたのか?
ダウギ:お前になんの関係がある?
ファイ:ねぇよ?だが、もし受けてないなら…オレらが救助する。
ダウギ:ホォ…面白いガキだな。だが安心しろ、依頼は引き受ける。
ファイ:お?本当か?
ダウギ:ゴールドランクのサイコたちに言われたのではな…引き受けんわけにはいかん。
ファイ:そうか。それならいいぜ。
レイス:それより…そこのワニ。言葉が随分と汚いな。
ファイ:あぁ?誰だお前?
レイス:俺はレイス。お前ら下僕共とは住む世界が違う超エリートだ。
ファイ:げ、げぼ…?
レイス:…とにかく、貴様のような下々の者は、まずは言葉使いというものを学ぶべきだ。
ヒーナ:さっきから聞いてれば随分な言い様ね。何様のつもり?
レイス:おっと、これは失礼。美しきレディーに対して言ったわけではありませんが、あなたにも言ってるように感じてしまったのならば謝罪申し上げます。
ヒーナ:うぇっ!?何コイツ!?
ファイ:お前なんなんだよ。言ってること的にはお前の方がよっぽど失礼なんじゃねぇのか?礼儀がないのはどっちだ!
レイス:ふん。貴様のような風情の欠片もない者に礼儀を教わる道理はない!
ダウギ:レイス。そこまでにしておけ。
レイス:…ふん!
ファイ:てめっ!
パーク:ファイ!
ファイ:…ちっ!
レイス:レディーを怒らせるとは…下等生物め。
ファイ:んだと!?
パーク:ファイ!!
ファイ:とめんな!
パーク:…
バッ
パークはファイを下げて自分が前に出た。
レイス:ピカチュウの…♀…!?…ハッ!おお、美しきレディー。僕の美貌の虜になってしまったのだね!いや!構わないよ!日常茶飯事だ。だが悪いね。僕も一度にたくさんのレディーの相手は出来ないんだ。だから…
パーク:ばーか。
レイス:!?
ヒーナ:パ、パーク!?
レイス:んー…ちょっと耳にゴミが入ってしまっていたようだ。すまないがもう一度言ってくれるかな?
パーク:ばーか。
イースト:(パーク…それまずいんじゃ…;)
レイス:んー…まだゴミが入っているようだ。もう一度…
パーク:何度でも言うわ。ばーかばーか。
ファイ:お、おいパーク…
パーク:あんたファイの何知ってるのよ。下僕だの下々だの下等生物だの!ファイはね…言葉使いは悪いけど、あんたなんかよりもずっとずーっと心は綺麗よ!!
ヒーナ:(…さっすがパーク。仲間が侮辱されて黙ってなんていられないよね。)
レイス:~っ!!そ、それもそうですね。これはこれは大変な無礼をしてしまい申し訳ない。たしかにあなたの言う通りだ。深く謝罪させて下さい。
ヒーナ:(ん?意外と改正早いなぁ。)
レイス:しかし、僕は紳士だ。そんなワニの方が僕よりも心が綺麗などありえない!
パーク:…あんたさ、友達いないでしょ。
レイス:んなぁっ!?
パーク:…悲しい人。
パークはその場を立ち去った。
ファイ:あ!パーク!待てよ!!
ファイとイーストとヒーナも後を追った。
レイス:な、なんなんだ…レディーじゃなかったら最低じゃないか!ピカチュウの♀でも大違いだ!
ダウギ:レイス。お前も少し反省すべきだ。それに、彼女もお前に同じことを言ったと思うぞ?
レイス:反省?この僕が?ハハッ!冗談はよしてくれ。僕はエリートなんだ。完璧なんだ。お前もだ…絶望の淵にあった〈テングス〉を救ってやったのは誰だと思ってるんだ?
ダウギ:…。
レイス:お前も、そして全ポケモンも、僕に従っていればいいんだ。僕こそが一番、僕こそが全てなのだ!
救助隊基地
ファイ:おいパーク!待てよ!
ファイはパークの手を掴んだ。
ファイ:パー…いぃっ!?
パークは涙目だった。
ファイ:お、おい!どうしたんだよ!?
イースト:パーク!…ってうわぁぁ!ファイがパークを泣かせてるー!
ファイ:ち、違う違う!!
イースト:パーク。どうしたの?
パーク:だって…だって…
ヒーナ:わかってるよ。仲間があんなに侮辱されて黙ってられなくて、それでもあいつがファイを侮辱し続けたから…悔しかったんでしょ?パークは優しいから、ファイだけでなく、あいつのことも考えて…
ファイ:どういうことだよ?
ヒーナ:パークはあのサボネアにもわかってほしかったのよ。目に見えるものが全てじゃないってことを。
イースト:パークったら…あんなサボネアのことも考えてただなんて…
ファイ:パーク……。(オレが…あいつを挑発した所為だ…)
イースト:あ、今日は救助も休みだし、早めにゆっくりしなよ!
ヒーナ:そうね。じゃあ私がパークについてるから、二人は先に帰ってていいよ。
イースト:…わかったよ。ファイ、いこっか。
ファイ:え、でも…
イースト:大丈夫。…今日は、僕もジャブジャブ川に行くから。
ファイ:(こいつ…オレが気にしてる事悟ったのか…?)…悪いな。イースト。
イースト:こんな僕だけど、少しは役に立たせてよね?
ファイ:ああ。サンキュ。
4人はそれぞれ帰って行った。
続く
最終更新:2014年03月16日 02:15