『超妹大戦シスマゲドン (1) 』古橋 秀之・ファミ通文庫
「同級生2」の唯ちゃんを起源とし(自説)、「シスタープリンセス」、「美少女楽園 妹と少女たち」と 脈々と受け継がれてきた一子相伝の妹萌えを満を持して鬼才・古橋が継承。 「妹」というエッセンスを極限まで抽出し、それ以外のものを一切省くと言う大胆な手法。 それはまるで人工調味料どんぶり山盛りを「今流行りの添加物無しの素材のまま」とテーブルに出されるがごとく。 醤油を料理として出されて、味付けに醤油を掛けるがごとく。 その圧倒的な妹力の前には、黒幕の思わせぶるな複線も「どうでもいいや」と思わせてしまうほどの威力を誇っている。