ツルとカメ-14
「本当に行っちゃうのか? 思い返すなら今の内だぞ、今からでも充分に間に合う」
僕は外泊セットを持ったツルを見て言った。しかしツルは呆れたような表情をして溜息
を吐く。続いて不機嫌そうに眉根を寄せ、みぞおちにキレの良い拳を打ち込んできた。
「いつものことでしょ!?」
今日はセンスの両親が仕事で帰ってこないらしいので、女だけで泊まり込んで夜通し遊
ぶ予定らしい。本当は僕も行きたいのだが、それをツルに話したところ奥歯を叩き折られ
そうになってしまい泣く泣く断念した。いつもの面子だけならばなんとかなったかもしれ
ないけれど、他の友達も居るとのことで強制却下らしい。特に珍しいことでもない、こう
したことは普段からある。だが慣れるかどうかはまた別の話だ。
ツルが居ない状況を想像してみる。なんて寂しい風景だろう。馬車馬か召し使いのよう
にこき使われることもなければ、ネットのエロサイト巡りをしてぶん殴られることもない。
舌打ちが聞こえてくることもなければ、理不尽な八当たりを受けることもないのだ。絶望
という言葉が思い浮かんだが、冷静に考えれば逆かもしれない。
しかし、ツルが居るのと居ないのでは何かが違う。たかが一泊、されど一泊だ。世間的
に見れば大したものではないかもしれないが、僕にとっては今生の別れのようなものだ。
自然と、涙が浮かんでしまう。
「そろそろ行くけど良い?」
「着替えはちゃんと持ったか? 歯磨きセットはあるか? おやつは三百円までだぞ?
寝る前には間食をするんじゃないぞ? パンツとブラはちゃんとあるか?」
「あ、忘れた」
「しっかりしろ!! ツルは他の人の下着はサイズ的に着れないんだぞ!? センスのものは
物理的に不可能だろうが!! ノー下着で過ごすつもりか!? もう堪らん!!」
「うっさいわね!!」
危ないところだったが、そんなこともあろうかと準備しておいた僕はポケットからブラ
を取り出した。色は清純派の白、ところどころにある刺繍がかわいらしい。ツルが一番気
に入っているものなので、これで文句はないだろう。そして帽子を脱ぎ、その下に被って
いたパンツを取り外して目の前に突き出した。これも色は白、ブラとセットになっていた
ものだ。こちらもブラに負けずかわいらしく、それを着ているツルの姿は、間違って天界
から降りてきてしまった天使の姿を思わせる程だ。下着姿の天使が居るのなら見てみたい
けれど、そう表現する他はない程だったのだ。これなら乳が足りなくてもセンス達を遥か
に上回ることが出来るだろう。我ながら素晴らしいフォローに、笑みが溢れてくる。
僕は少し屈んで目を合わせ、
「もう大丈夫だ」
「どこがよ!?」
頭突きをされた。
「何でポケットに私の下着が、って言うか何で頭にパンツ被ってんのよ!?」
「手頃なサイズだったんだ」
「馬鹿!!」
今度は鼻に頭突きをされ、逆流した鼻血が口の中を鉄の味に変えてゆく。
「ま、待て。これ以上の頭突きはアウトだ」
今度はこめかみを連続で殴ってきた。
約十発程打ち込まれたところで漸く解放されて、僕は床に崩れ落ちる。視線を上げると
こちらを見下ろす凶悪な目と薄青色のパンツが見えた。普段は単体で見ているけれども、
こうした視線で捉えてみるとまた違った趣があって良い。スカートという布一枚でこれ程
変わるのだから、世の中は本当に不思議なものだ。
「どこ見てんのよ!?」
僕の視線に気付いたらしく、頭を凄い勢いで踏まれた。このままでは答えることは無理
だと思うのだが、何故か足が離れる気配はない。ツルの方からの質問だというのに、これ
ではまるで理屈が通らない。ツルは一体、どうしたいのだろう。
そして踏まれている状況が嬉しく思えてしまうのは一体どうしたことだろう。僕は変態
ではないつもりだが、ツルの足が僕の頬に密着していると思うと何故だか息が荒くなる。
「これが愛か!!」
「意味分かんない!!」
吐息。
「で、本当にもう行くからね。私が居ないからって、妙なことしちゃ駄目よ」
僕がいつ妙なことをしたというのだろうか。常に論理的に考えて動く僕がそんなことを
する筈がない。つまりこれはツルなりの心配なのだろう、可愛い娘だ。そんな少し母性的
な部分も堪らない、ツルはどこまで魅力的なのだろうか。
「ところで、行ってきますのチュウは?」
「しないわよ気持ち悪い」
何てことだ。
絶望に囚われてしまった僕を置き去りにして、ツルは家を出ていった。
数分。
僕はパソコンの画面に釘付けになっていた。今までに隠し撮りしたツルの写真を眺め、
それをお茶受けに珈琲をすする。生のツルではないが、高解像度のデジタル写真のものは
心に潤いを与えてくれる。いつもの不機嫌そうな表情をしたツル、目を鋭く細めたツル、
残酷な笑みを浮かべているツル、様々なツルが僕を慰めてくれる。よく見れば邪悪な顔の
ものしか存在しないような気もするが、それはきっと気のせいだろう。
全ての画像を一通り堪能し、僕は伸びをした。時計を見れば夜の十時、かれこれ二時間
眺めていたことになる。このままでは目にも悪いし、小腹も空いたところだ。明日も休み
なことだしこのまま小休止を挟んで夜更かしでもしよう、そう思い席を立つ。冷蔵庫に何
か入っているかと思ったが、毎週日曜日に買い出しをしているので殆んど空であることを
思い出した。炊いた米も残っておらず、備蓄用のパック麺も昨日食べきった筈だ。つまり
本格的に食糧がなくなった状態だということだ。
「買い出しにでも行くか」
近所のスーパーは丁度閉店している頃なので、足は自然とコンビニに向かうことになる。
二十四時間営業な上に、徒歩でも十分程度。地方コンビニだがコンセプトは守られており、
更には独自の奇抜なメニューも多数あることでこの辺りの生活のオアシスとなっている。
僕やツルだけではない、皆が大好きな『SHOPオリハマ』は、この街の基盤の一つだ。
店に入ると、隣のお姉さんが眠そうな顔をして僕を出迎えた。新らしくバイトを始めた
と言っていたが、ここだったのか。深夜なんて大変だろうに、将来の肌が心配になったが
僕は笑みを向けた。最近メイクの乗りを気にしているような人に、敢えてトドメを刺す真似
はあまりしたくない。これまで円満に築いてきた関係を壊すのは駄目だ。
籠にパックのうどんとお茶のペットボトルを入れ、レジに向かったところで見慣れた人
が見えた。出来れば気のせいであってほしいが、どこからどう見てもアズサ先生だ。身に
着けているのは普段の黒いパンツスーツではなく、上下共に黒いジャージ。いくら気楽な
独身の一人暮らしであっても、あんまりだと思った。
アズサ先生はこちらに向かってくると、自動ドアをくぐる。僕も人のことを言えた義理
ではないが、担任の女教師が夜にジャージ姿でコンビニに入る姿はあまり気分の良いもの
ではない。心が切ない痛みを訴えてきた。
「カメ、何故会うなり悲しそうな表情なんだ?」
「そんな残酷なこと言えませんよ」
不思議そうに首を傾げながら、アズサ先生は躊躇うことなく酒類売り場に向かっていく。
そして大量のビールや焼酎を籠の中へと放り込み、更にはスナック類や揚げ物のつまみを
持ってこちらに戻ってきた。風呂上がりなのか髪はしっとりと濡れているが、シャンプー
の良い匂いはしない。いつもと同じ煙草の強い匂いに加えて、酒の匂いまでしてくる。
「呑んでたんですか?」
「あぁ、しかし足りなくなってな。お前も呑むか?」
訊いてくるが、答える余地はない。断ろうとしても手指ががっちりと僕の襟首を掴み、
逃げ出すことは不可能に思えた。生徒に酒を進めるなんてとんでもない話だ、顔には出て
いないけれど多分かなり酔っているのだろう。そうでもなければこんなことはしない筈だ。
「呑むんだな? 来い!!」
沈黙をどう誤解したのか、僕を捕えたまま会計を済ませると、引きずられるように店の
外に出る。そのまま移動するのは僕の家とは反対方向、必死に抵抗するもののやけに強い
力で引っ張られているせいでどんどん家から離れてゆく。
「ちょっと待って下さい、僕は未成年ですよ?」
漸く立ち止まり、アズサ先生はこちらに振り返る。
「高校生になれば、酒くらい飲むだろう。それとも」
悲しそうな顔をして、
「私と飲むのは嫌か?」
今にも泣きそうな表情で言われ、何も言えなくなった。甘いと言われればそれまでだが、
普段はクールなアズサ先生のこんな表情を見てしまっては、どうすることも出来なくなる。
いつもは強気に振る舞っている人の弱い部分を見て、抵抗する気が失せてしまった。
「分かりました。付き合います」
「すまんな……うっ」
折角真面目に話が進んでいたと思ったのに、突然アズサ先生が口元を押さえた。そして
道路の端にしゃがみ込むと勢い良く戻し始める。普通に暮らしているのに半年も経たない
内に二度も女性の嘔吐する現場を見てしまうなんて、それも身内が吐いている所だなんて
どうしたことだろう。割合的に見て正常だろうか。
取り敢えず僕はアズサ先生の背中を撫で、ペットボトルのお茶を差し出した。苦しそう
にそれを受け取り蓋を空けようとするが、どうも上手くいかないようだ。僕が蓋を空けて
アズサ先生の口元まで運ぶと、溢しながらではあるがゆっくりと飲み始める。
「すまんな、私はもう大丈夫だ」
ペットボトルを返されるが、正直どうしようか迷う。半分以上残っているが、ゲロ吐き
後の口が付いたものはあまり飲みたくない。それが例えツルのものだとしても出来ること
なら遠慮したいところなのに、それが他の人のものならば尚更だ。
取り敢えず受け取ると、アズサ先生を背負った。背中でゲロを吐かれるのは困るけれど、
行き倒られるのはもっと困る。このままなら充分逃げ切れることは分かっているけれど、
それが原因で夢見が悪くなるのは絶対に嫌だ。
道を教えてもらいながら歩いて数分程した頃、僕の首に回った腕に強く力が込められた。
「どうしたんですか?」
「喜ばないな。やはり幼児体型でないと駄目か」
首を絞められて喜ぶ人はそうそう居ないと思うし、人を気軽に変態扱いしないでほしい。
僕の好きなツルは確かにロリ体型だが、だからといって別にロリコンという訳ではない。
好きになった女の子の体型がたまたま小学生レベルだったというだけのことだ。つまり、
法的には辛うじてセーフの範囲に入っている。
「礼になるかと思ったんだが、やはりエニシくらいにならんと駄目か」
言われて漸く気が付いた。僕の首を締めていた訳ではなく、乳を必死に押し当てていた
ということか。さすがにツルよりは大きいものの、あまりにも貧乳なので気付かなかった。
そう考えてみれば、背中に何か柔らかいものが当たっているような気がする。
「いや、気のせいか。存在しないものが当たるなんて」
本格的に首を締められた。
「落ちる、落ちますアズサ先生!!」
「大丈夫だ、バランス感覚には自信がある」
「僕の意識が落ちますよ!!」
思わず倒れそうになったところで、やっと開放された。
「お、着いたぞ」
腕が伸びる方向を見れば、少し古いアパートが確認出来た。
「二階の201号室だ、頑張ってくれ」
ここまで来てしまったからには引き返すことは出来ない、僕は意を決して部屋の前まで
歩いてゆく。それに、アズサ先生の部屋の中に少し興味があった。男っ気が無いにしても、
仮にも大人の女性の一人暮らしだ。この扉の向こうには甘美な世界が待っているだろう。
どれだけエロスな世界なのか、期待に胸が高まってくる。
ドアを開き、
「あ、カメ君」
急いで閉じた。
部屋を間違えてしまったに違いない。今のアズサ先生は酔っ払った状態だ、その可能性
も充分に有り得るだろう。何しろ嘔吐する程の状態だ、正常な思考が出来なくなっていて
も何の不思議もない。若しくは、僕が幻覚を見てしまったのだ。ツルの居ない状況では、
いくらタフな精神を持つ僕でもおかしくなってしまうだろう。
仮説は幾らでも出てくる。
とにかく、あんなものがアズサ先生の部屋だとは思いたくなかった。
部屋の中は酒の瓶と煙草の吸い殻で溢れ、隅には大量のゴミ袋と脱ぎ散らかされた衣服
が溜り、更にはベッドの上にバスタオル一枚のエニシ先生が居るだなんて、神が許したと
しても僕の倫理感が許さなかった。これは絶対に何かの間違いだ。
「本当はどこですか?」
「いや、ここだ」
嘘だ。
そう思おうとしたが、それは部屋の扉が向こう側から開けられたことで崩壊した。
「どうしたの? あらアズサ、良い仕事したわね。おんぶなんて羨ましい」
僕を迎えたのはバスタオル一枚の非常識な姿をしたエニシ先生、どうやら先程のは錯覚
ではなかったらしい。しかし相手が僕だから良かったものの、他人だった場合はどうする
つもりだったのだろうか。下手すると、この場で性犯罪が起きてもおかしくない状況だ。
「ま、入って入って。薄汚いとこだけど」
笑顔で僕を部屋の中に誘うが、結構キツいことを言う。薄汚いなんて、単に汚いと言う
よりも残酷に思えた。自分の部屋ではないというのに、なんという言い草だろうか。僕も
見た直後に同じような感想を持ったのだが、言わないでおこう。
なるべく部屋の中を気にしないようにしてベッドに運ぶ。シーツは思っていたより清潔
で、普通の光景の筈なのにやけに浮いて見えた。白いシーツに違和感を覚えるなんて日が
やってくるとは、夢にも思わなかった。そのくらいこの部屋は薄汚い。
アズサ先生をベッドに寝かせ、踵を返す。
「待て」
だが一歩踏み出したところで脚を掴まれバランスを崩してしまった。不幸なことは続く
もので、うっかり瓶を踏んで足を滑らせて転び、更には後頭部を別の瓶に強打する。普段
ツルに殴られている上に痛みには強いので大した被害ではないが、こうも間抜けな流れに
晒されてしまうと悲しくなってくる。しかし泣かない、僕は男の子、強い子だ。
「強く打ったな。これ以上頭がおかしくなったら救えないぞ?」
何て酷い言葉だ。
「カメ君大丈夫? 腫れてない?」
そしてエニシ先生は、何故この流れでベルトを外すのだろうか。打ったのは頭で、別に
股間を打った訳ではない。しかし注意をする前にジッパーを下げられ、ジーンズも膝まで
下げられてしまった。あっという間に僕のものが空気に晒される、何て早業だ。
「あら、やっぱり腫れてる」
いかん。エニシ先生がバスタオル一枚なせいで谷間だけでなく乳首まで見えていたが、
それを凝視しすぎたのが良くなかったか。僕の意思とは殆んど無関係に、股間の竿が元気
になってきている。心を落ち着けようとしたが乳を見ているのが一番落ち着くと気が付き、
それは寧ろ逆効果になってしまうので迷ってしまった。
不意に、ぬるりとした感触が亀頭を包んだ。
「何するんですか!?」
「え? 腫れには唾を着けるのが一番かなって思って。だったら直の方が効くでしょ?」
エニシ先生は言い終えると、再び口に僕のものを含む。
「酔ってますか?」
「うふふ、まさか。たかが日本酒一合空けたくらいで」
よく見れば頬には僅かな赤みが浮かんでいた、間違いなく酔っている。引き剥がそうと
しても、エニシ先生の凶悪なテクニックの前では力が入らない。舌でこんな動きが出来る
ものだろうか、そう問いたくなる程に自在に僕の竿や先端を刺激してくる。アズサ先生も
かなり上手かったが、エニシ先生のこれはもはや別次元のものだ。
「ん、どんどん腫れてきた。どうしたのかしら?」
「なら私も手伝おう。元々散らかした私が悪いんだしな」
ベッドから身を下ろし、アズサ先生までしゃぶりついてきた。
「前のときより、固いな。それに、熱い」
「い、淫行教師!!」
「黙れ変態生徒」
こちらを上目遣いで見て、アズサ先生も本格的に舌を動かし始めた。人数は倍になった
だけだが、与えられる快感は何倍にもなって僕を刺激する。舌遣いが抜群に上手い二人、
しかも年上の女性がこうしているというシチュエーションも手伝って、思わず声が漏れて
しまう程の気持ち良さだ。気を抜いてしまえば、今にも射精してしまいそうになる。
「なかなか出さないな」
今出してしまったら、早漏決定だ。正直今すぐ出してしまいたいけれど速撃ちガンマン
として扱われるのは絶対に嫌なので、必死に射精感を堪える。
「強情ね。でも、これはどうかしら?」
一旦エニシ先生は離れると、バスタオルを取り払った。そして豊かな双丘で僕のものを
挟み、扱きあげる。アズサ先生も僅かに遅れて全裸になり、僕のものを舐めあげてきた。
それだけではない、手指で自分の秘所を弄り始めた。僕のものを舐めるのとは別の水音
が部屋の中に響き始める。アズサ先生の呼吸が荒くなり舌の動きが弱くなったが、視覚的
なものでより射精感が強くなってくる。
「アズサ、あたしのも」
は、という吐息がアズサ先生の口から漏れた。それが了解の合図だったのか、両手を乳
に伸ばしているせいで使えないエニシ先生の代わりに、アズサ先生の手が股間に伸びる。
指を割れ目に侵入させるとエニシ先生は眉根を寄せ、体を小さく震わせた。
同時に、僕も射精する。
「わ、濃い。やっぱり若いわね」
一度は萎んでしまったけれど、二人がお互いに顔にかかった白濁液を舐め取っているの
を見ると再び固くなってきた。ねぶるように動く二つの赤い舌が、とてもいやらしい。
「まだ腫れてるわね」
「仕方のない奴だな」
そう言うと、二人は重なってこちらに腰を突き出してきた。蛍光灯の光が二人の股間を
照らし、小さく収縮している割れ目や尻の穴が丸見えの状態になる。既にどちらの股間も
しどしどに濡れていて、いつでも僕のものを受け入れることが出来るようになっている。
妖しく光を反射する愛液を見て、なんとなく炎に飛込む迷い蛾の気持ちが分かった。命が
焼かれそうになると分かっていても、心を惑わす光に向かわずにはいられない。不思議な
魅力というものが、魂の秤を極端にずらしてしまうのだ。
軽く馴染ませるように二人の割れ目をなぞり、下に居るアズサ先生の膣内へと挿入する。
「ごめんね、カメ君」
何故エニシ先生が謝るのだろうか。
「アズサ、本当は今が初体験なんだけど、昔あたしがアズサの処女を貰っちゃって」
侵入を止め、アズサ先生の顔を見る。冗談であってほしいと願ったけれど、アズサ先生
は困ったように眉根を寄せて僕を見つめてきた。弱気なものであるがその視線に嘘はない。
「残念だったか」
「そんなことないですよ」
本当はドン引きしたけれど、僕は笑みを浮かべて答える。今まで彼氏が居たことがない
のは知っていたが、まさか男との体験を差し置いてアブノーマルなプレイをしているとは
思わなかった。言われなければ、きっと永遠に知らなかっただろう。出来ることならば、
知らないままの方が良かった。知らぬが仏と言うが、知った今では別の意味で仏になって
しまいそうだ。僕のものも思わず萎んでしまう。
「おい、小さくなってるぞ」
「大丈夫よ、こうすれば」
エニシ先生がアズサ先生の胸を吸うと高い声が漏れ、膣内が強く締まった。ざらついた
壁にカリ首を擦られ、勢いが失せかけていたものが再び固くなってゆく。アズサ先生は頬
を赤く染めながら唇を噛むと、腰を動かし始めた。僕もそれに合わせて動き出す。必死に
押し殺しているのだろうが、たまに漏れてくる声が可愛らしい。
「カメ君、あたしのも」
アズサ先生から引き抜き、今度はエニシ先生の中へと挿入する。アズサ先生の内は狭く
ざらついていたのに対し、エニシ先生のものは熱くとろけるような感触で絡み付いてくる。
腰を大きく動かすとこちらは大きく声を出した。貪るように激しく腰を揺らして、遠慮
することなく僕のものも奥へと誘い込んでくる。大きな声が不味いのか、それとも快楽に
よるものなのか、二人は唇を重ねた。舌が絡み、淫媚な水音が聞こえてくる。さっき僕の
精液を舐め取っていたときもそうだったが、女性同士のキスや舌を絡めている様子という
のは、見ていてとても興奮する。それに反応して、僕の腰の動きも激しさを増してゆく。
「カメ、私のも、もっと」
エニシ先生から引き抜いて、交互に出し入れをした。正反対の二人の内部は比べようも
ないけれど、どちらも堪らなく気持ちが良い。連続して与えられる二種類の快感が一つに
混ざる感覚がして、再び射精感が沸き上がってきた。
僕は二人の割れ目の間に竿を差し込むと、腰を一層激しく動かす。変則的な素股の状態
だが二人ともクリが擦れて気持ち良いらしく、挟む力を強くしてきた。こりこりしたクリ
の感触が伝わり、ぬめる小淫唇と合わさって我慢がきかなくなる。もっと長く楽しみたい
という気持ちもあるが、これ以上は無理だ。
「出し、ます」
軽く腰を引き射精すると、二人の割れ目に精液がかかる。エニシ先生がアズサ先生から
降りて腰を離すと、粘着質な音と共に二人の割れ目の間に汚れた細い橋が出来上がる。
「凄い。二回目なのに、濃い」
エニシ先生は手指でそれを掬い舐めとると、美味しそうに笑みを浮かべた。もう一掬い
して今度はアズサ先生の口元に運ぶと、それをとろけた表情で舐め取っている。
「うふふ、二人同時に子供が出来たらカメ君大変ね」
その言葉を聞いて、固くなりかけていたものが一気に萎んだ。
最終更新:2007年08月04日 11:12