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ツルとカメ-27

  • 作者 ロボ氏

 書類に目を通しながら、項目に一つずつ丸を付けてゆく。普段の行動に何の問題も無い、
これは間違いなく丸。常に正しく動くことを心掛けている、丸。どんなときも冷静な行動
が出来る者である、丸。今まで問題を起こしたことが無い、言うまでもなく丸。
 最後、何か大切なものがあり、またそれに対して一生懸命である。
 僕はツルのことを思い浮かべ、花丸を付けた。
 数百に及ぶ項目にチェックを入れ終わり、軽く伸びをする。生徒会選挙に出ると決意し
アズサ先生に話したところ、渡されたのが今のプリントだった。生徒が数千人のここでは
立候補者も多く、それ故に生徒会長になる人間は厳しい目で審査される。それの第一選考
であるのがこの書類審査で、職員会議で全ての教師に目を通された後に正式な立候補者と
なることが出来るシステムだ。まどろっこしいが、生徒の頂点に立つ者を選ぶ為には仕方
がないことだ。僕もそれを覚悟で頼んだのだから、不満は無い。
 学校の中では久し振りにツルと二人だけの状態、言葉は無いが居心地が良いという状態
では寧ろテンションが上がってプリントの煩わしさなとは時空の彼方へと消し飛び永遠に
続けば良いとさえ思ってしまう。自分でも何を言っているのか良く分からなくなってくる
が、これもツルの可愛さ故だろう。愛は人の思考を壊してしまう。
「はい、カメ。お疲れ」
 渡されたのは織濱食品の新商品、暗黒飲料シリーズの『バイオ苺』だった。苺ジュース
なのに何故か緑色をしていて、更に粘度が高く、少し傾けると僅かに遅れて中身の液体が
流れ込んでくる。苺ジュース独特の風味が口の中に広がるが爽やかさとは無縁の代物で、
ジュースが口の中全体に絡み付いてくる。後味はいつまでも消えず、焼かれた喉が痛い。
ツルはこれが良いと言っているが、僕はどうにも好きになれない。
「そういえば、これって間接キスだな」
 いつぞやも言った言葉だが、ツルは構わないといった表情で僕からペットボトルを受け
取り、中の粘緑ドリンクを口に含む。二人きりである状況はツルの態度をそれとなく軟化
させる、この無人の教室は正に桃色パラダイスだ。
 は、と苺の甘い匂いのする息を吐き、こちらを見つめると、
「間接キスって、普段はもっと凄いのやってるでしょ?」
 微妙にテンポの悪い返答をしてきた。それもまた可愛い。
「後は申請の書類と、抱負を書いた報告書だっけ? 今日中に終わりそう?」
 どうだろう、窓の外を見れば日は落ちている。冬が近付いてきたからというのもあるが、
プリントにチェックを入れるのでも時間をかなり食ってしまった。時計を見れば下校時間
は近くなっていて、グラウンドから聞こえてくる声も少なく寂しいものになっている。
 僕はこんな雰囲気は少し好きなのでもう少し残っていたいが、ツルをいつまでも残して
おくのは悪い気がする。それにプリントも提出期限は来週の月曜までで、明日と明後日は
土日で休みだ。家に帰ってからでも書くことは出来る。
「そろそろ帰るか」
「そうね。あ、ちょっと待ってて」
 いや、待つ必要は無い。
「ねぇカメ、何でしゃがんで口を開けてるの?」
「トイレだろ?」
 側頭部に膝を叩き込まれた。
「何でトイレから変態プレイに繋がるのよ!?」
「変態プレイって、普段はもっと凄いのやってるだろ?」
「やってないわよ!!」
 それもそうかと思い直して立ち上がる。よく思い出してみれば、普段は打撃表現が多い
ツルだが妙なプレイをしたことが無い。突っ込み役だが、エロのときは専ら突っ込まれて
いるし、感度が高い体のせいか半マグロだった。つまりツルは基本行動が静と動を表して
おり、それは世界の基準を内包していることにもなる。結論すれば、ツルの無限の魅力の
源は世界そのものということだったのだ。また一つ真理に近付いた、このままツルの体の
秘密を研究していけば僕は神になることが出来るんじゃないだろうか。そして世界を超越しているツルと対等に……
「カメ? あ、良いや。とにかく待ってて」

 何かを諦めたような顔をして、ツルは教室を出ていった。
「あら、カメ君。まだ残ってましたの?」
「あ、変態会長」
 いかん、つい本音を溢してしまった。今更撤回や聞き間違えとなる筈もなく、ホウ先輩
は眉根を寄せて大股で歩いてきた。珍しくオウ先輩の姿は無いが、何か雑用でもしている
のだろう。大丈夫、二人揃っていなければエロい展開にはならない筈だ。
「カメ君?」
 エロくは無いが、怖かった。流石、伊達に生徒会長を一年間勤めだだけのことはある。
生まれ持った風格もあり、僕より慎重は低いものの大きく見える。
「すみません」
「まぁ、良いですわ」
 このまま張り倒されることくらいは覚悟していたが、ホウ先輩は僕の前で立ち止まると
吐息を溢した。しかし考えてみれば、それ程意外では無いかもしれない。今までホウ先輩
は何度も僕を呼び出し注意をしていたものの、暴力を使ってくることは無かった。流石に
エロいことをしたときは引いてしまったが、それ意外では真面目に生徒会長の仕事をこな
している、優秀な模範生徒なのだ。
「生徒会長になるつもりですの?」
 目が向けられた先は先程まで僕とツルが向き合っていたプリントの山、ホウ先輩も去年
は当然見たものだ。懐かしいのか、それを手にとって眺めている。軽やかにページを捲り
三十秒足らずで全てを読みあげると、怪訝そうな視線を向けてきた。何か記入ミスや問題
でもあったのだろうか、と思うが、全く心辺りが無い。
「どうしたんですか?」
「カメ君、嘘は良くなくてよ」
 嘘を書いたつもりは無い。
「貴方、自分が変人四天王の一人だという自覚がお有りですの?」
「あ、そう言えば」
 今、ホウ先輩に言われるまですっかり忘れていたが、そんな不名誉ランキングのトップ
ランカーに登録されていたような気がする。不本意な話だが、そこを突かれてはぐうの音
も出てこない。僕が黙り込むと、ホウ先輩は目を細めて溜息を吐く。
「やっぱり忘れてましたのね」
 面目ない。
「それなのに生徒会長を目指すのは、少し厳しいのではなくて?」

 でも、と前置きをし、
「その気骨は認めますわ。本当に注目される項目は、全て丸ですし」
 不覚にも感動してしまった。普段は何やら間やら文句を言ってくるが、見るべき部分は
しっかりと見ているということに。改めてホウ先輩は凄い人物だと思う。見た目や成績が
どうこうじゃなくて、人間としての器が違う。
 あまりの感動に乳を揉もうとすると、
「カメ?」
 声に振り向けば、ツルが居た。
「あ、変態会長」
「さっきから何ですのそれは!?」
「ツル、それはさっき僕がやったネタだ」
 毎回の如く、ツルとホウ先輩は睨み合いを始めた。せっかくシリアスな空気だったのに、
それが音をたてて崩れてゆく。これでチーちゃんが居たなら完全な地獄だが、幸いなこと
に一真と帰っている。それだけでも今の僕にとっては救いだった。
「大体、何で変態扱いするんですの!? 変態はカメ君でしょう!!」
「カメは確かに変態だけど、あんたも負けないくらい変態よ!!」
 僕の意思をよそに、口論が始まった。しかし何と言うか、口喧嘩のついでに僕を変態と
呼ぶのは止めてほしい。喧嘩よりも寧ろこっちの方が辛かったりする。
「いや待て!!」
 僕は先程の変態プレイという言葉を思い出した。世の中を楽しく生きていく為に必要と
されるのは、ポジティブな心構えだ。辛いことでも思考の矛先を違うものに変換すれば、
それは楽しいものになる。例えば、普段のツルの打撃や今の罵りをプレイの一貫と考えて
みたらどうだろうか。僕を責めるのがツルの愛情表現や気安さの現れであるのは分かって
いることだし、それを流用すれば途端に快いものになってくる。
「変態会長、あんた体が下品なのよ!!」
「幼児体型よりはマシですわ!!」
 運命というものは残酷だ、前を向いた瞬間に僕を道から外してくる。

「まぁ二人とも、落ち着きなさい」
 再び思考を切り替え、間に割って入った。
「変態はどきなさいよ、ちんこもぐわよ?」
「ツルにだったら望むところだ!!」
 叫ぶと、途端に二人は静まり返った。
「馬鹿馬鹿しい。興が削がれましたわ、帰ります」
「帰れ帰れ!!」
 上級生を相手にその言い方はどうかと思ったが、ホウ先輩は振り向くこともなく教室を
出ていった。揺れる金髪が、どことなく寂しそうに見える。今も尚、歯を剥き出しにして
威嚇しているツルには悪いと思ったが、僕は慌てて追い掛けた。そうしないと今にも砕け
散り、壊れそうで、それなのに支えてやる人が居なかったからだ。苦手な人物だしツルと
喧嘩もする厄介な性格だが、それでも尊敬する先輩だ。例え普段からあまり関わらない人
だとしても、少しでも関わったなら手助けをしてあげたい。
「あら、良いんですの? あちらで小さな彼女さんが待っていますわよ?」
 振り向き、向けられたのは普段のクールな表情。格好良く髪を掻き上げて、シニカルに
口の端を曲げてみせる。その姿は恐ろしい程に似合っていたが、同時に辛さを感じさせる
ものだった。誇り高く、孤高の存在であるということは、孤独であるということでもある。
誰にも媚びず、自分を貫き通す。だが芯が折れたり倒れたりしそうになったときに、補強
する存在は果たして居るのだろうか。オウ先輩はそれに近い気もするが、何だか少し違う
気がした。だから気付かせてあげないと、いざというときに戻れなくなってしまう。
「ホウ先輩、明日は暇ですか?」
「生徒会の仕事がありますわ」
 それならば都合が良い。
「明日、生徒会の話を聞かせて下さい」
「構いませんけど、何故ですの?」
「明日、話します」
 怪訝そうな目をするホウ先輩に背を向け、僕はツルの元へと向かった。

「失礼します」
 見ると、ホウ先輩は相変わらずの高速で書類を片付けていた。机に押し付けられた乳が
潰れ、楽しい感じに変形している。見ているだけでも楽しいが、もし机になることが可能
だったら更に楽しいだろう。いや僕は生徒会長を目指しているのだから、乳ばかりに目を
向けるのではなく全てを平等に見るべきだ。例えば机だけでなく椅子にもなりたいなど、
そんな視点を持ってみるのも良いかもしれない。尻の感触も捨てがたいものだ。少数派の
意見にも目を向けて、靴下や上履きなんていうのも有りだ。ストッキングも良い、下半身
全てを楽しむことが出来る魔法の衣類は、単品でも幅広い活躍を見せることが出来る。
「ホウ先輩はどう思いますか?」
「何がですの?」
 いつぞやに見た眼鏡のレンズの奥、不機嫌そうに細められた目が僕を貫いてくる。だが
毎回のものより柔らかいもので、何かが足りない気がした。昨日も感じた小さな違和感、
迫力や勢いというものが欠けているような気がするのだ。
「そういえば、オウ先輩は?」
「今日は休みですわ。と言っても、土曜ですから部活以外の生徒は殆んど休みですけどね」
 僕が言いたいのはそんな行事的な言葉ではなく、普段は常に控えている存在が居ないと
いうことの意味だ。ホウオウコンビとして二人でワンセットのように皆が認識をしている
から、どこか妙に思える。一人で居るのは別におかしなことでもないのに、逆におかしい
と思えてくるのだ。一人でも完璧でも、それに付随するものがある。
 数秒。
 目を合わせて見ると、ホウ先輩は頭を掻いた。他の生徒の前では見せないような粗暴な
仕草、それが今のホウ先輩の心情を分かりやすく物語っていた。
 眼鏡を外すと僕を睨んで吐息を一つ、
「わざと、ですわ」
 僕に背を向けると窓枠に手を掛け、高い位置を見上げるように顔を傾けた。表情を見る
ことは出来ないが、それで良いと思う。本当に大切なものなら、人が見せたくないと思い
隠そうとしたときは、無理に見たいと思う必要はない。それも含めての個人だからだ。

「もうすぐ生徒会の役職も後輩が引き継いで、わたし達はそれぞれの進路に向かいますわ。
それはオウも例外にはなりませんの。本人はずっとわたしの世話役でいると言ってくれる
けれど、オウも人間ですもの。それだけでは終われないでしょう?」
 表情は見えず、声も抑揚を欠いたもの。それによって、隠そうとしている感情が、逆に
浮き彫りになっている。昨日心配した通り、ホウ先輩は今にも芯が折れそうになっていた。
そんな状態なのに、わざわざ自分からオウ先輩を突き放すのは、
「駄目ですよ」
 近寄り、抱き締めると、大した抵抗もせずに体重を預けてくる。オウ先輩も含めて他に
生徒が居ないからなのか、僕を信頼してくれているのか。判断が難しいけれど、倒れそう
になっているホウ先輩の心を倒してしまう訳にはいかない。だから、腕に力を込めた。
「オウ先輩には、確かにオウ先輩の人生があります」
 けれど、
「ホウ先輩にも、ホウ先輩の人生があるじゃないですか。オウ先輩が大切なのは、僕にも
分かります。けど大切だからって突き放すのは、間違ってます。壁を作っても、何も良い
ことなんかありません。今、こうして僕がホウ先輩の体を支えているように、オウ先輩も
ホウ先輩を支えたいと思っている筈です。コンビがどうとかじゃなくて、今までずっと隣
に居た存在として、親友として共に在りたいと思っている筈ですよ」
 数秒。
「カメ君、いつまで胸を揉んでいるつもりですの?」
 いかん、真面目にシリアス進行していたつもりだったのに普段の癖が出てしまった。
 乳を揉んだり太股を撫でていた手を外すと、ホウ先輩は軽いステップで離れてこちらを
向いた。体を回した慣性で緩いウェーブの金髪が翻り、陽光を反射して輝く。それとミス
マッチな物鬱げな表情で溜息を吐き、髪を掻き上げてこちらを見上げてきた。
「まさか後輩に、それもカメ君に説教されるなんて思いませんでしたわ」
 随分な言い草だ。
「けど、一里ありますわね。取り敢えず、考えておきますわ」

 僕の言いたいことは伝わったらしい、それが嬉しかった。開いた目に浮かんでいるのは
強い意思の色、いつもの強気な意思の色だ。全ての生徒の意見を聞き、取り入れ、全員で
等しく前に進もうと頑張っている、歴代最高と言われている生徒会長の姿がそこにある。
誇り高く、誰よりも孤高な姿は正しくホウ先輩のそれだった。
「ところで、さっきは随分と立派な言葉でしたわね。不覚にも、一瞬やられそうになって
しまいましたわ。馬鹿で変態ですけど、たまには真面目なんですのね」
 どうやら罵倒も完全復活したようだ。
 ホウ先輩は一歩こちらに踏み込むと、いきなりしゃがみ込んでベルトに手指をかけた。
抵抗する暇もなくベルトを外すとジッパーを降ろし、僕のものを取り出してくる。
「何ですか!?」
「格好良かったから、ご褒美ですわ」
 悪どい笑みを浮かべると、竿を扱いてくる。柔らかく絶妙な握りの強さと、女性特有の
柔らかく肌に吸い付いてくるような皮膚の質感。細く長い指が絡み付き、柔らかかった竿
がすぐに固くなった。それを満足そうに見つめると何回か手を往復させ、舐め上げてくる。
そしてホウ先輩は小さく笑い声を漏らすと、いきなり口に含んできた。
 不味い、結局はこの展開か。
 金髪巨乳淫乱弩S変態お嬢様生徒会長となったホウ先輩には、多分僕の言葉は通じない。
それ以前に快感の強さが勝り、口から言葉が出てこない。音をたてて吸われる度に、ぬめる口の中の粘膜が全体を包み、
敏感な部分を震わせ刺激してくる。潤沢な唾液をまぶされ、それを潤滑油にして頭を上下
に振られたら、腰が抜けそうになる程の強い快楽が背筋を走り抜けた。
「うふふ、これからがメインディッシュですわ」

 腹を軽く叩かれ、崩れ落ちる。力はそれ程強いものではなかったが、脚腰に力が入らず
無様にも仰向けの状態になった。ホウ先輩は竿を掴むと、自分の股間に当てがった。既に
大分濡れており、入れる準備は出来ているらしい。先端に濡れた感触があるが、しかし穴
の位置が普通のものではなかった。女の子の割れ目より少し後ろ、豊かな肉山に挟まれた
部分に触れている。普段は排泄の為にある小さな器官、それの入口に力を込め、
「前の穴は未来の旦那様に残しておきたいので、こっちですわ」
 腰を降ろされると、強い締め付けが襲ってきた。
 だが、
「あっさり、入りましたね」
「オウとするときは、こっちでしてますもの」
 もしかして、とは思っていたが、やっぱりオウ先輩としていたらしい。エニシ先生から
アズサ先生の初めてを貰ったと聞いたときは驚いたが、二度目となるとそれも大したものと感じなくなる。慣れというか、
麻痺というか、順応というか、人の心というのは恐ろしいものだ。驚愕するよりも先に、
脳裏には二人が絡む姿が思い浮かんでくる。股間がそれに反応して固さを増し、ホウ先輩
は口の端から唾液を垂らしてのけぞった。それなりに使っているらしく、今の反応だけで
感じているようだ。腰を動かせば、締め付けは更に強いものになる。
 何と言うか、
「凄いですね、後ろの穴で」
「いや、言わないで下さい」
 ホウ先輩が頬を染めた瞬間、穴の中が動いた。
 まさか、と思いながら腰を動かし、胸を揉む。
「体もエロいし、尻でこんなに感じるなんて変態ですよ」
「お願い、止めて下さい」
 予感が当たった。
 過去の経験からホウ先輩はSだと思っていたが、実は逆だった。その証拠に僕が発言を
始めてから積極的に腰を動かし始めているし、穴の中も貪欲に絡み付いてきている。頬は
赤く染まり、顔にはとろけた表情が浮かんでいた。僕にはそういった趣味は無い筈だし、
そもそも女性をいじめるのは苦手なのに、それでも何だか言いたくなってくる。

 騎乗位の位置から体を起こして、少し乱暴に体を組み伏せた。理性の部分では駄目だと
分かっているのに、胸の奥から沸き上がる嗜虐衝動が勝手に体を動かしてゆく。ホウ先輩
の両手を頭上で押さえ付け、胸を吸い、腰を強く打ち付ける。ツルにもしない行動だが、
自分で自分を抑えることが出来ない。突く度に喘ぐホウ先輩を見ていると鼓動が早まり、
もっと乱暴にしたくなる。今のホウ先輩には、以前に僕を責めたときの姿は全く見えない。
立場が逆転しただけで、これ程までに興奮するとは思わなかった。
「普通は使わない穴なのに、どんどん腰が動いてますよ」
「そんなこと、無い、ですわ」 言葉とは裏腹に、腰の動きは止まらない。
 腰を掴んで体を反転させ、バックの体制にすると腰の動きを激しいものにした。だらし
なく舌を出して、ホウ先輩は動物のように喘いで腰を振る。尻を大きく突き出して、腕で
体を支えることも叶わずに寝ている姿は、伸びをしている猫の姿を連想させた。
 しかし印象としては、
「犬、みたいですよ?」
「や、何を」
「発情している、犬です」
「そんなこと、有り得ませんわ!!」
 少し腰の動きを止めると、切なそうに潤んだ瞳で僕を見つめ、自ら快感を得るべく腰を
くねらせた。それに応えるように出し入れを再開すると、生徒会室の外にまで聞こえそう
なくらいに大きく声を出す。限界が近いらしく、体を震わせて、尻の穴は痛い程に僕の竿
を締め付けてくる。垂れた唾液を指先で拭うと、必死に舌を伸ばしてしゃぶりついてきた。
その行為に酔いしれ、感じているのか、恍惚の表情を浮かべている。
「ホウ先輩は、Mですね」
 それが決め手になった。
 本当に犬のような声を出して背を震わせ、大きく体を痙攣させる。潮を吹くどころか、
股間からは愛液とは別の液体が勢い良くほとばしった。細い音をたてながら、アンモニア
の匂いと共に絨毯に染みが広がってゆく。僕もホウ先輩から引き抜くと、その白い背中に
精液を放出した。一部が髪にまで絡まり、より悲惨に見せている。
 しかし本当に不味いことになった。一度射精して冷静になると、絨毯の上に広がる失禁
が非常に危うく思えてくる。これは一体どうすれば良いのだろうか。
「どうします、これ?」
「わたしの不始末ですし、舐めて綺麗にさせて頂きます」
 いかん、ホウ先輩が戻ってない。
 僕は絨毯を舐めようとするホウ先輩の頭を必死で押さえ付けた。

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最終更新:2007年08月04日 16:56