ツルとカメ-28
書類選考を通過してから一週間、とうとう本選挙の日がやってきた。出来る限りのこと
はやってきたつもりだし、今まで文句を言いながらも協力してくれたツル達に応える為に
今日は気が抜けない。対抗馬は意外なことに僕を除けば二人しか居ない、だからと言って
油断出来る訳がない。気を引き締めて、ツルと共に教室を出てゆく。
因みに僕以外の立候補者は、隣のクラスの守崎・虎徹君と鎚宮・誠君。どちらも四天王
絡みの人間なので、僕が生徒会長に立候補することへのハンデにはならない。僕自身が四
天王の一人なので敬遠されるかもしれないと思っていたが、それを聞いたときには心配が
一つ減って安堵したものだ。と言うか自分で言うのもおかしな話だが、何故揃いも揃って
妙な人ばかりが立候補したのだろうかと思う。
「緊張してんの?」
「しまくりだ」
愉快そうに顔を覗き込んできたツルの尻を撫でつつ、吐息をする。普段ならばここで膝
でも打ち込まれるところだが、ツルは神妙な表情を浮かべているだけだった。少しでも僕
を楽にさせたいと思っているのだろう、その気遣いがとてもありがたい。握り込んだ拳が
無ければもっと嬉しいのだが、それは贅沢というものだろうか。
だが、いつまでも気遣わせている訳にもいかない。思わずストッキングの中にまで伸び
かけた手を引っ込めると、意外そうな顔をして見上げてきた。
「もう良いの?」
いや、もう少し触ろうか。
僕はしゃがみ込むと、正面からスカートの中に頭を突っ込んだ。匂いを嗅ぎながら尻や
脚を撫でまわし、時折ストッキングを舐めてみる。繊維越しなのでツルの味は薄く、独特
の舌触りはあまり良くないものだが、それでも大分落ち着いてきた。いや、まだ不充分だ。
数千名の前で演説するからには強い平常心が必要になるし、生徒のトップに存在する者を
決める選挙ならば、絶対に揺らぎを見せてはいけない。皆が『この人ならば大丈夫』だと
安心して投票出来るような、そんな大人物を演出しなければいけないのだ。そんな意味で
言うと去年の選挙、ホウ先輩は誰よりも僕達に安心感を持たせていたのだと思い出した。
僕も『この人ならば大丈夫』と思って、投票したものだった。
考えながら股間にむしゃぶり付いていると、下から掬い上げるような衝撃が来た。
「調子に乗らないで!!」
「あ、すまん」
だが、もう大丈夫だ。心の準備も出来てきたし、いつもの調子も出てきている。今すぐ
壇上に上って演説を開始しろと言われても、胸を張って頷くことが出来る。
まだ人気の少ない体育館に入り、ステージ脇の小部屋の扉を開くと独特の空気があった。
中に居る人間は、リラックスしていると言うよりも、自然体と言った方がしっくりくる。
虎徹君は彼女である織濱さんとイチャ付いていて、それを彼の姉と妹である『虎姉妹』が
物凄い目で見つめていた。『虎姉妹』はこの学校でも有名なブラコンだ、噂では近親相姦
まで経験しているらしいが噂だろう。いや噂だと思いたい。様々な女の子とエロいことを
している僕が言えた義理でもないが、さすがに近親相姦には引くものがある。幾ら何でも、
兄弟はアウトだろう。そしてその妙な噂が広がる程のブラコンだ、『虎姉妹』にとって、
今の織濱さんには我慢がならないものがあるらしい。今に殴りかかりそうな程に肩を荒く
動かして、爪が掌に食い込み血が流れる程に強く拳を固めている。織濱さんとは一先ずの
和解をしているらしいので手を出すことはしていないものの、それも時間の問題だろう。
過去に何件も虎徹君に近付く女子生徒に対して暴行を加えた過去があり、それが原因で、
この二人は四天王認定をされたのだから。
殴り合いはしないものの、案の定口論を始めて小さな修羅場となった織濱さん達から目
を背け、今度は誠君を見た。彼は身内が四天王なのではなく、僕と同じで自身が四天王と
してカウントされている。彼自身は比較的普通の人間だが、四天王にカウントされそうな
ヤバい人物が寄ってきやすいのが特徴だ。『毒電波』という酷すぎるあだ名が似合うのは、
この学校でも彼くらいのものだろう。そんな誠君は、部屋の隅で彼女である『殺戮姫』の
お腹を撫でていた。これは別に彼が部屋の隅愛好者という訳ではなく、周囲に被害を出さ
ないようにする為だ。現在誠君に幼児体型特有のぽっこりお腹を撫でられてご機嫌に恍惚
の表情を浮かべているが、男子ならば半径1.5m、女子ならば半径2m以内に近付くと
強い嫉妬心と独占欲を発揮してヒステリーを起こし殴りかかってくるからだ。かくいう僕
も過去に一度、偶然擦れ違っただけで酷い目にあったことがある。誠君も誠君で『殺戮姫』
のしたことに軽く注意をしただけで特に気にしている様子もなく、それが誠君の四天王と
しての理由を如実に物語っていた。
本当に皆が個性が強く、僕などは彼らに比べたら個性が薄いと言うか平凡だと思うが、
それの一員として普通にカウントされている自分が少し心配になってくる。
「これで『暴君』が居たら、トップ5が揃い踏みね」
「そうだな」
誰からでも喧嘩を買う乳の小さな女子の姿を思い浮かべ、溜息を吐いた。あの人がこの
場所に居たら、正に地獄になっていただろう。普段は温厚なくせにキレやすく、運動能力
が半端じゃなく高い。彼女が好きだったという伸人君が死んでからというもの喧嘩をして
いる姿を見ることは無くなったものの、その恐ろしさは健在だ。最近では原チャリを片手
でぶん投げたという目撃もあったし、他にも恐ろしい武勇伝が山程ある。さすが四天王の
上をゆく、変人将軍の地位を維持しているだけのことはある。
考え、ますます落ち込んだ。
「元気出してよ、こっちまで気が滅入るじゃない」
「じゃあ、また脚を」
強烈なローキックを打ち込まれた。
「誠は最高だ!! 誠は世界の頂点に立つべきで、これはその第一歩目になるんだけど……」
時間が来て一組目、誠君のペアがステージの上に立って演説をしている。『殺戮姫』の
過剰とも言える言葉の数々を聞いて、生徒達は唖然としていた。内容は、生徒会長にして
くれというのは大義名分としか思えない程ののろけだった。今や私生活での二人の暮らし
にまでシフトチェンジしており、もはや生徒会長のことはどうでも良くなってきていると
しか思えない。白熱しているのは悪いこととは思えないが、明らかに間違っている。
「ちょっと、華。その辺で」
流石に夜の生活の方は不味いと思ったのか誠君が慌てた様子で近寄るが、『殺戮姫』は
突然ベロチューを開始した。誠君も諦めたのか変なスイッチが入ったのか、それに応えて
腹を撫で始めるし、スカートの中にまで手を入れ始めた。何だろう、この魔空間は。頭が
どうとか、それ以前の問題だ。しかし羨ましいという思いもある。ツルとは公然でイチャ
付くことが無いので、このアホカップルのようになってみたいと少しだけ思ってしまった。
こっちも同棲していて相手がロリだが、その違いはどこにあるのだろうか。
「なぁ、ツル」
「しないわよ、私はカメと違って変態じゃないし」
畜生、読まれていたか。
暫く行為は続いていたが、挿入直前というところで、我に帰った教師が投げ縄で二人を
壇上から強制的に引きずり下ろした。『殺戮姫』が騒いでいるが、誰の目から見ても今の
光景はアウトだろう。幾ら何でも、全校生徒の前でハメるのは駄目すぎる。
続いて虎徹君達がステージに上がった。
「虎徹ちゃんは最高なの、とにかく凄いの!! 何が凄いかって、えぇと、サクラちゃん!!」
「はい、馬鹿な姉さんと違って常識をしっかりとわきまえています。それに誰にでも公平
に接する人格者で、それを勘違いした馬鹿な青海さんが横から近付いてくるのであぁもう
腹立たしい!! 今すぐ決着をつけましょう!!」
いきなり織濱さんに殴りかかろうとした『妹虎』を教師が壇上から引きずり下ろした。
「それに虎徹ちゃんはエッチも上手くて、それを独り占めする青海ちゃんがね……この、
泥棒猫!! 今すぐ決着をつけてやる!! 虎徹ちゃんはあたしのだもん!!」
いきなり織濱さんに殴りかかろうとした『姉虎』を教師が壇上から引きずり下ろした。
何だ、この馬鹿な展開は。それに近親相姦は事実だったのか。
「あの馬鹿な姉妹は無視して構わないが、虎徹君は会長にふさわしいと思う。どんなこと
にも前向きで様々な障害があっても乗り越えようとする精神の持ち主だ。またチャレンジ
精神も旺盛で、わたしと共に夜もアクロバティックなことを試しており……駄目だ、興奮
してきた!! もう我慢ならん、いざハッスルだ虎徹君!!」
いきなり虎徹君の服を脱がそうと襲いかかっていった織濱さんを、教師が壇上から引き
ずり下ろした。虎徹君も、苦笑を浮かべてステージから降りてゆく。一言も喋っていない
のに結果がこれだ、内心はさぞかし複雑だろう。しかし全員下品なオチだなんて、教師達
は何を見て彼等を通過させたのだろうか。
ともあれ、次は僕の番だ。
「行くか」
「あ、カメ」
振り向くと、突然ネクタイを引っ張られた。勢いに負けて体のバランスを崩した先に、
赤く染まったツルの顔がある。ぶつかると思って目を閉じた、
直後、
唇に柔らかい感触が来た。
「ツル、お前」
「良いから早く行きなさい!!」
尻を蹴られたが、痛みは全く感じない。そんなことよりも、ツルが自発的に元気付けの
チューをしてくれた幸せの方が遥かに強かった。わざとこっちを見ないようにしているが、
耳まで赤くなっているのが可愛くて仕方がない。
僕は黙ってステージの上に上った。
こちらに注目する生徒達を眺め、吐息を一つ。
「乳が……」
いかん、間違った。
「父が子を守るように、母が子を慈しむように、互いが互いを支えあい……」
背後にツルの存在を感じながら、僕は言葉を続けた。
風呂から上がると、丁度夕飯が出来たところだった。今日は1日気が張っていたので、
こうして体がほぐれると大分楽になってくる。髪を拭きながらテーブルを見ると、ツルの
好物であるカルボナーラが山のような量で詰まれている。出来合いのソースだが、下手に
素人が作るよりは余程良いものだ。その他にはシンプルなトマトとレタスのサラダ、具が
多いコンソメスープが良い匂いを発している。
「あ、出来てるわよ」
「ありがとう」
空いている椅子にタオルを架けて、ツルの向かいに座った。
「いただきます。ね、行けそう?」
「いただきます。どうだろうな?」
レタスを取り分けながら、考えた。僕以外の立候補者は散々な演説だったとは思うが、
あれでもそれなりに票は入ると思っている。虎徹君は人望が厚いので投票する人は決して
少なくない筈だし、誠君もヤバいタイプの人には圧倒的な支持を持っている。組織票など
考えたら、どちらも結構な数になると思う。それに対して僕はどうなのかと考えてみたら、
溜息が出てきた。いつもつるんでいる身内の他にも友達はそれなりに居るが、決定的な数
を考えると程遠いものがある。他の生徒に千票近い差を着けて勝ったホウ先輩は、やはり
凄いと再認識させられた。
「ちょっと、暗くなんないでよ。ご飯が不味くなるじゃない」
「でもな」
再び溜息を吐いたところで、口にパスタを突っ込まれた。不機嫌そうに苛々とした表情
を浮かべながら、ツルがフォークを捻って奥へと進めてくる。むせてしまったが、これも
ツルの気遣いだと考えると吐き出す訳にはいかなかった。それにツルがわざわざフォーク
で僕の口に入れたものだ、普通に食うよりも遥かに美味い。
パスタを飲み込んだ僕を軽く睨むとツルは露骨な舌打ちを一つ、性格が捻曲がっている
のが一目で分かる凶悪な笑みを浮かべると鼻で笑った。呆気に取られている僕を眺めつつ
フォークをトマトに突き刺して、こちらに突き出してくる。
「どうせ落ちて元々よ、変態だし馬鹿だし。それに考えても今更結果は変わらないんだし、
いつもみたいに奇妙な発言でもしてなさい。どっちの態度もウザいけど、暗くない分馬鹿
な行動している方がよっぽどマシだわ」
言ってトマトを口に入れ、美味そうな表情をする。
酷い言い方だったが、ツルなりに僕を元気付けようとしてくれているのだ。楽しそうに
パスタをフォークに絡めようとして、結局失敗している姿が可愛い。何度か挑戦していた
ツルだったが上手くいかず、僕が小さく声を漏らすと睨みつけてきた。
「何よ?」
「気にするな」
そう言いながら、僕はパスタを絡めてツルの方へと突き出した。最初は嫌そうな表情を
していたが、フォークを動かさないのを見ると躊躇いがちに食べてくる。例えるのならば
鳥の雛と言うよりも、警戒心の強い小動物のような仕草だ。それがやけに似合っていて、
感心しながら眺めてしまう。だが照れ臭かったのか、小さく唸り声をあげると目を背けて
しまった。その仕草も筆舌に尽くしがたい程の愛らしさだ。
愛らしいといえば、
「演説のときはありがとうな」
「何がよ?」
「元気付ける為に、チューを」
「あれは!!」
叫びながらテーブルを叩いて立ち上がり、
「あれは、頭突きしようと思ってやったのに失敗しただけよ」
普通にしていたなら説得力があったのだろう、何しろ僕は普段から打撃の応酬を受けて
いるのだから。しかし今の顔を耳まで赤く染め俯いている様子を見れば、説得力の欠片も
見当たらない。朝からこんな調子で、一日中このように柔らかく純情な態度を取っている
のは本当に珍しい。夏休みに行った温泉旅行以来の快挙ではないだろうか。
たまにはこんなツルも良い、僕はツルの言ったことを信じることにした。
適当にDVDを見ている背後で、漫画のページを捲る音が聞こえてくる。普段ならば自分
の部屋に戻っている時間だが、こちらに居るということは僕と一緒に寝るつもりらしい。
元気付けると言うよりは心配をしてくれているのだろう、どこまでも世話焼きな癖に性格
がひねくれているので、こうして部屋でだらけているのは珍しいことではない。付き合う
以前、ツルが只の性格が悪い従姉妹だと認識していたときは何とも思わなかった行為だが、
今となっては嬉しいことだ。ツルと付き合い始めてから、何度救われたことだろう。
特に、寝そべっていると良く分かる尻や脚のラインなどは抜群だ。
「撫でないでね」
「舐めるのは?」
「余計アウトよ!!」
ならば、どうすれば良いのだろうか。
「明日で、決まるんだね」
「そうだな」
考えても無駄、と言っていたのはツルの筈なのに、やはり気になるらしい。
「やっぱり心配?」
「そりゃな」
「だったら」
ツルは漫画を本棚に戻し、
「少しくらいは、甘えても良いわよ」
ツルめ、幼児体型の癖にお姉さんキャラなんて恐ろしい。
だが好意を無下にするのも良くないので、僕はツルを遠慮なく押し倒した。あと少しで
寝るだけの状態なのでパジャマの下は当然ノーブラで、裾とTシャツを捲り上げるとすぐ
に胸が見える。もう何回この表現をしただろうか、完全に起伏が0な胸は何度見ても興奮
してこない。だがツルのもの、と思うだけで一気に心が踊ってくる。
まずは指先でほぐすようにしながら、ゆっくりと力を込めて押して埋め、そして全体に
馴染ませるように円を描いてゆく。すべすべとした肌触りが快く、形状的にはまな板だが
まるでプリンでも触っているような錯覚を覚える。白い肌は牛乳プリン、ならば固くなり
自己主張している先端の突起は色も鮮やかなサクランボだろうか。まだ周囲を撫でている
だけで触ってもいないのに勃起したそれを口に含み、転がすとツルの体が大きくくねる。
ツルは舌の動きに合わせて歌うように喘ぎ、くねる腰を押さえつつ指先で擽ると乱暴に
背中を叩いてくる。だが痛くはない、甘えるような強さだ。
「いきなり、すぎ、よ」
胸から唇を離すと、既にとろけた表情になっていた。今日も感度は絶好調らしく、普段
の半マグロの状態になっている。いきなり服を脱がせても何の抵抗もしてこないし、寧ろ
脱がせるときに服の布地が肌に擦れる度に色っぽい声を出していた。
「今日はまた、一段とエロいな」
「エロいのはカメでしょ馬鹿」
そうだろうか、と思いながらパンツを降ろしてゆく。染みが出来ているので布越しにも
濡れているのは分かっていたが、脱がせると更に凄い。クロッチと割れ目の間には透明な
糸が何本も引き、割れ目は物欲しそうに動いている。指で大きく広げてみると、溢れ出た
愛液がシーツに広い染みを作った。舌を這わせて拭ってみても、後から後から沸いてくる。
蓋をするように唇を当て、舌を潜り込ませると量は加速度的に増していった。溺れそうに
なる程の蜜の量、それを飲んでいて一つ思い付いた。
「なぁ、もし僕が生徒会長になったら、ツルはどうする?」
「どう、って?」
僕は手元にあるメモ用紙に『ツル』と書くと、股間に押し当てた。水に弱い材質のそれ
はすぐに字が滲み、ふやけて張り付く状態になる。以前からやりたいと思っていたプレイ、
言わゆるマエバリの状態だ。正しい素材は和紙なのだろうが、残念なことに僕の部屋には
半紙も墨も筆もない。特に筆があれば他にも様々なことが出来たと思うので、心の底から
残念だ。和服じゃないのも少し痛い。だが今は、マエバリが出来たことを喜ぶべきだろう。
ツルは怪訝そうな目をこちらに向け、
「それとマエバリと、何の関係があるのよ?」
「これは、僕の意思だ」
このマエバリには意味がある、これは投票用紙の代わりだ。ツルと書いたのはその為で、
後は股間の投票箱に入れれば気持ちが伝わることだろう。
「僕が生徒会長になったら、副会長になってほしい」
言いながらツとルの間に亀頭の先端を当て、一気に押し込んだ。大量の蜜によりかなり
ふやけていたせいで破れ、僕のものだけが入る状態となった。これは少し期待外れだった
けれど、これはこれで悪くないかもしれない。
マエバリプレイには二種類の方法がある。今のように貫いて楽しむものと、破けずに紙
や布ごと突っ込む方法だ。後者は専用のもの以外を使うと、ごく希にではあるが膣内部の
粘膜を傷付ける場合があるという。そのことを考えれば、今回は良かった筈だ。
結論し、腰を動かし始める。
「ちょっと、カメ、はげしい、わよ?」
「すまん」
だがマエバリ効果というものは恐ろしくて、股間に紙切れが一枚張り付いているだけだ
というのに、不思議なことに普段の数倍興奮してくるのだ。更にはマエバリの効果は関係
ないと思うが、ツルは連続で達しているようで、僕のものをキツく絞り上げてくる。
「や、もう、だめ」
「すまん、僕も」
射精た。
引き抜くと割れ目から精液が溢れ出て、ぼろぼろになっているマエバリへと染み込んで
ゆくのが見える。粘度の高いそれは千切れた欠片に絡み付き、シーツの上に落ちた。
マエバリを見て、思い出す。
「で、副会長になってくれるか?」
まだ答えを聞いていなかった。
「今更訊かないでよ」
一息。
「他の人には、カメの世話なんか出来ないわよ」
そう言って、ツルはマエバリを剥がした。
最終更新:2007年08月04日 17:07