『暗黒刑事ヘドロの魔法幼女大作戦』-7
第7話『揺るぎなきもの』
「虎蔵さん、買ってきました。レバーとニラとニンニクと、これで何作るんですか?」
「いや、分かるだろ。でも、お疲れさん」
頭を撫でると頬を染め、リィタは嬉しそうに微笑んだ。会ったばかりの頃に見せていた
無愛想さは完全に消え去ったが、こちらの方が地なのろうな、と虎蔵は思う。買い物袋を
小さな手から受け取ると一緒に台所に向かい、用意しておいた冷えた牛乳を渡してやる。
テレビを見ていたサユリも寄ってきて、三人で戯れる。
今やリィタは、家族として完全に馴染んでいた。
「平和だな」
最近は『D3』の襲撃も少なく、人々の不安も消えてきている。これまでの反動なのか
スーパーに行っても活力のある奥様達の姿がよく見えるし、公園に行けば子供達が元気に
走り回っている姿を見ることが出来る。どこを取っても、平和そのものだ。
ソファーに座ると、左右に寄り添うようにリィタとサユリが座ってきた。子供故の少し
高い体温が気持ち良く、晴天の空から注がれる太陽の光も暖かで、つい眠りそうになる。
このまま寝てしまおうか、と二人の頭を撫でていると、
「幸せそうですね」
背後からかけられた声に、振り返る。
「いつから見てやがった?」
「はい、目が濁る直前辺りから」
突然の来襲だったが、この程度では驚かない。リリィはリィタの双子の姉、何だかんだ
言いながら姉のプチストーカーをしていた少女の姉なのだ。後から聞いた話だと一卵性と
言っていたから、その素質はリリィに備わっていてもおかしくはない。寧ろいつも絡んで
くるリリィの方が、純正かもしれないのだ。こいつに惚れられた男は苦労するだろうな、
と思いながら再びサユリとリィタの頭を撫でる。
「虎蔵さん、そんなにリィタに触らないで下さい。妊娠したらどうすんですか」
「しませんよ、まだ生理来てないですし」
「俺は生物兵器か何かかよ」
肩を落とし、ふと気付きリリィを見た。
「珍しいな、俺を名前で呼ぶのは」
普段は皆と同じくヘドロと呼んでくるか、主に中年という単語をキィワードにした悪口
を交えて呼んでくるのだ。それも残酷な無表情で、酷いときには言葉にし難い冷めた視線
も交えてのものもある。とにかく、名前で呼んでこないのだ。
指摘されたリリィはそっぽを向くと、はしたなく髪を指先でいじりながら、
「勘違いしないで下さい、サユリちゃんの成長に悪影響を出したくないだけです。彼女に
罪は無いですから、その人権を尊重しただけです」
何と酷い言い草か。しかもそう言うと勝手に冷蔵庫を開けて、飲みかけのウーロン茶を
ごくごくと飲み始める。だがリィタが虎蔵さんの飲みかけと言うと、顔を瞬間的に真っ赤
に染めて咳込んだ。決してペットボトルを落とさず、しっかりと手に握り締めて。
「やっぱり」
小さく笑い、リィタは虎蔵に抱きついた。
「どうした?」
「分からないんですか? リリィは虎蔵さんのことが好……」
鈍音。
完璧な投球フォームでぶん投げられたペットボトルが虎蔵の頭に直撃、良い音をたてる。
「何しやがる!! それとサユリが起きるから、物騒な真似は止めろ!!」
「と、虎蔵さん。大声出したらサユリちゃん起きちゃいますよ」
慌ててサユリを見たが、細い寝息をたてたままだった。それに安堵して目を濁らせつつ、
頭を撫でる。腹が冷えないようにリビングにも常備してあるサユリお昼寝用タオルケット
をかけてやりながら虎蔵は吐息、半目でリリィを見た。
「さっきのは、さっきのは何でもないですから!! 私が虎蔵さんを好きだとか、お嫁さん
になりたいとか、甘い新婚生活を夢見てるとかないですからね!! あぁ、そこは舐めたら
駄目です!! 汚いですよ、それに私おかしくなってしまいます!!」
おかしくなっているリリィを無視して、リィタを見た。複雑そうな表情で立ち上がると
悶えている姉の脳天にチョッピングを連続して元に戻し、再び元の場所に座った。どこか
慣れた様子なのは、昔からの行動で慣れているからなのだろうか。
「で、お前は何しに来たんだよ」
「大事な妹が変態中年にお手付きされてないか心配で見に来ましたが、大丈夫ですね」
Dr.ペドのような扱いをされて、露骨に嫌そうな顔をした。虎蔵は家族を何よりも大切
にする男だ、家族を悲しませるようなことは絶対にしない。それに、リィタが虎蔵をどう
思っているかは別としても、虎蔵はもうリィタを娘のように思っていた。目を濁らせる程
には到達していないがサユリと等しく愛情を注いでいるし、一人で孤独に生きてきた時間
を埋めてやれるように大切に扱っている。
しかしリリィに悪いかもしれないと思い、彼女の頭を撫でた。
外見こそ少女と幼女だが二人は双子で、片割れが居ない時間は同じだったのだ。リリィ
の場合は専門学校に通っていたし、卒業した後もすぐに管理局に入ったらしいので周囲に
友人などが居が存在したことになる。だが片割れが居ない状況には変わり無かったのだ。
「お前もここに住むか?」
数秒。
目を大きく見開いてリリィは絶句し、何を思ったのか再び顔を茹で蛸にして、最終的に
悶えた。さっきもそうだったが昔からのことだろうし、最近はDr.ペドの来襲が消えつつ
あるものの今まで忙しかったので、その反動だろうと結論する。
「おい、少し休んでろ。俺の部屋はそこの突き当たりだ」
「べ、ベッド!?」
「布団は無いからな」
寝ているサユリを動かして起こすのも可哀想だし、体のサイズ的にはリィタのベッドは
使えない。そう思って虎蔵は言ったのだが、リリィは何を勘違いしたのか一人床を転がり
回っている。壁に頭をぶつけても尚止まらず、灰皿をひっくり返して灰塗れになった。
「あぁ、せっかく今朝掃除したのに」
「リリィ、シャワーは俺の部屋の隣だ。後でシャツも貸してやるから、まず体を洗え」
「シャワーも!?」
普段は決して見せることのないハイテンションに虎蔵は心配になったが、リリィは構う
隙すら無く虎蔵の方をちらりと見ただけで廊下を駆けてゆく。
「おい、お前の姉ちゃん大丈夫か?」
「そうですね、虎蔵さんの同僚が心配です」
互いに醜く存在のなすり付け合いをしながら、二人は肩を落とした。
◇ ◇ ◇
電子音。
「あ、私が出ます」
サユリを濁った目で愛しそうに見つめている虎蔵を気遣ってか、リィタは立ち上がった。
風呂場から聞こえてくるリリィの奇声を気にしつつ、虎蔵は頷いた。
因みに長風呂派なのか一時間経過しているのにリリィは出てきていない。しかし個人の
趣味に口出しするつもりはないし、疲れも溜っていると判断しているので、存分に疲れを
取って貰おうと今は放置している状態だ。未だに風呂場から出てくる様子も無いが、逆に
来客のある今では出てきたら困ってしまうので、これで良いと判断する。しかし大事な話
だった場合に妙な声が聞こえてきたり、近所に変な噂が広まると困るので注意をしようと
リビングから出ていき、ついでに来客の姿を見て、
「おい、何の冗談だ?」
硬直した。
玄関に居たのは、見慣れた女性の姿。
今まで愛してきた、死んだ後もずっと愛してきた女性。緩く波打つセミロングの金髪に、
穏やかな光を湛えた青い瞳。美人ではないが愛嬌のある顔立ちをしていて、浮かべている
表情は聖母のような安らかなもの。そこが虎蔵の一番好きだった部分だから、見間違える
筈もない。見ているだけで落ち着くそれは、紛れもなく本人のものだ。
だが、
「何で、セリスがここに居る?」
息を引き取る瞬間は見れなかったが、葬儀にはきちんと立ち会っていた。虎蔵の生まれ
である第三惑星の極東地区での方式で火葬もしたし、遺骨の欠片は今でも財布の中に入れ
肌身離さず持ち歩いている。ここにセリスが居るのは、どこまでも理不尽だ。
「会いたくて、戻ってきたの。また一緒に暮らしましょう?」
訳が分からないといった表情で立っていたリィタが、不安そうに視線を上げてシャツの
裾を握ってきた。虎蔵は伸ばされた小さな手を握ると、黙ってセリスの顔を睨み付ける。
セリスは首を傾げ、
「どうしたの、そんなに怖い顔をして。それに、その娘は誰?」
「……少し、娘に会ってみるか?」
頷いたセリスをリビングにまで連れてゆき、サユリを抱いて近付ける。セリスはそっと
手を伸ばしてサユリの前髪を整え、虎蔵に目を細めた微笑みを向けた。セリスの目付きは
元々垂れ目がちなので、このような表情をすると一層優しく見える。
「ん、まま?」
「そうよ、サユリ」
「わぁい」
一瞬目を覚ましかけたようだったが、久し振りに生でセリスの顔を見て安堵したからか、
すぐに目を閉じて寝息をたて始めた。
「ありがとよ、娘に良い夢見させてくれて。だがよ、俺も仕事がある」
虎蔵は腕輪を構え、
「ついでと言ったら失礼だが、さっきこいつは誰だと訊いたな? 紹介するぜ、新しい俺
の娘のリィタ・ムーンブレアだ。可愛いだろう」
リィタも指輪を構え、
「もう会うことは無いでしょう、今だけよろしくお願いします」
『FullmetalTiger:Enter;』
『MoonBrea:Enter;』
二人同時に、変身した。
「リィタはリリィを連れて来てくれ。場所は花子と戦った公園だ」
虎蔵はそう言うとセリスの肩を掴んで窓を開き、背部スラスターをふかして飛び上がる。
セリスも驚くことはなく、落ちないようにしがみ付いていた。今回はやけに大人しいな、
と思いつつ顔を覗き込むと、浮かんでいたのは辛そうな表情だった。何かを堪えている、
そんな印象を抱かせる。それは今から行う戦闘に対してのものではないだろうと思う。
「なぁ、あんた。どうしてセリスの格好をした? Dr.ペドに怒られるんじゃねぇのか?」
「あたしは、『オリジナル』の一人ですから」
その一言で、虎蔵は納得した。
今まで戦ってきた『D3』は『N.E.E.T.』の技術を使ってDr.ペドが作ったもの、彼が
『N.E.E.T.』に居た頃に培った知識と技術で作ったものだった。だが、始まりはDr.ペド
ではない。『オリジナル』というのはDr.ペドの『N.E.E.T.』時代に他の研究員も協力し
作られていたものである。その頃は兵器としての性能を高める為に、意思を完全独立型に
していた。普通の機械人形ならば当然のことだが、軍用のものでは珍しいことだ。僅かに
擦り込みのプログラムを入れておいたせいか大半の『D3』は従順になったようだったが、
それでも自由を得ようとする機械人形も少数ではあるが存在した。
今の、彼女のように。
「おい、降りるぞ」
『はい、ありがとうございます』
着地してから距離を取って対面すると、セリスは頭を下げる深い礼をした。
『名乗らせて頂きます。あたしはリフル、Dr.ペドの命により命を頂戴しに来ました』
『DragneelSystem:Enter;』
『MetalWulfeChaose:Open;(罪銀狼展開)』
セリスの姿だったものが光に包まれ、元の姿に戻る。
褐色の肌とは対照的な銀の髪は長く、更には白い着物を着ているので、どこか変身後の
リィタを思わせる外見だ。だが一番印象的なのは色の異なる左右の瞳、右目は血のように
赤く、左目は空のような青色だった。機械人形なので成長する筈は無いが、仮に成長した
としたら、かなりの美人になるだろうと思うくらいに美しい。
『ハーッハッハ!! どうだね、虎蔵君? この能力があれば、どんなプレイも』
『黙って下さい。それより、倒したら本当に皆には手を出さないんですよね?』
『約束しよう。幼女ハーレムは夢じゃが、儂も命が惜しいでな』
短く言葉を交しあったDr.ペドとリフルを見て、虎蔵は納得した。要は人質を取られて
いるせいで、嫌々ながら命令に従っているだけなのだ。皆、と言っていたからには『D3』
のコミュニティか何かがあり、そこに居るものが狙われているということか。
戦い辛い、と舌打ちを一つ。
『構いません、全力で来て下さい。それと、済みませんでした。好意を利用するような』
「言わんで良い。サユリがセリスに会えた、それだけのことだ」
言いながらブレードを伸ばして、構えを取る。今回はリリィが居ないので、他の装備や
『TigerWall』などのサポートは期待出来ない。しかしリフルに負けられない事情がある
ように、虎蔵にも負けられない理由はあるのだ。可愛い娘を、最近は二人になった娘を、
これからずっと守っていかなければならないのだから。
先に仕掛けたのはリフルだった。
袖口から左右四本ずつ、計八本のクナイを取り出すと虎蔵に向かって投擲。直後、両手
と両足を獣のような形に変化させ、四這いでの高速移動を開始した。白い着物が土で汚れ
無惨な姿になってゆくが、構うことなく移動を加速させる。
虎蔵は飛来したクナイを回避、地面を低い高さで移動するリフルを斬ろうとブレードを
腰溜めに構えながら視線を落として、
「居ねぇ!?」
『こっちです』
視線を上げれば、身を丸めて大きく飛び上がったリフルの姿が視界に入る。彼女は身を
伸ばし、脚部をドリルに変化させ、重力加速を味方に付けて打ち降ろすような状態の蹴り
を放ってくる。腰の捻りも加えた強烈なものだ。
それをバックステップで避けようとして、
「な!?」
移動出来ない。
舞い上がったまま空中に固定された土煙が、虎蔵の足を捕えていた。上体を反らし回避
出来たが、リフルはこれも空中に固定されていたクナイを掴むと返す刀でドロップキック
を背中に叩き込んでくる。その衝撃で吹き飛ばされ、漸く砂の戒めから解放された。
辛うじて体勢を立て直して着地、そして黒い砂の矢を作るリフルを見て能力を理解する。
「磁力操作か」
獣の手足を作ったりセリスに化けたりしたものは、磁力で砂鉄を操作してのものだろう。
先程地面を駆けて砂埃をたてていたのは、不自然に見えないように砂鉄を周囲に散布する
のが目的だった。そして今はもう大気に砂が満ちており、リフルの戦闘空間となっている。
そして百を越える砂鉄の矢の周囲には、強力な磁場で陽炎のように揺らめく砂が有った。
快音。
風を切る音と共に矢が打ち出され、弧を描いて飛来する。それを避けながら虎蔵は突進、
穿つと言うよりも、えぐるような軌道で突きを出すが砂の壁に阻まれ、
『甘いです』
壁を突き破って獣の拳が来た。
衝撃。
鉄の爪は装甲を削りながら、虎蔵を吹き飛ばす。
『IronStreem:Open;(澱鋼展開)』
追尾してきた矢が崩壊して虎蔵を包み、それは鋼の嵐になった。全方向から無数の槍や
杭、刀や剣や鎌が襲い、装甲を確実に削ってゆく。狭まる嵐は回避を許さず、毎秒ごとに
勢いを増して、武器の群れは不揃いな牙を持つ巨大な顎へと変わってゆく。
『もう、降参して下さい。あたしも血を見たくないですし、痛みを感じないまま殺します』
「やなこった」
吐息が聞こえてきて、僅かに覗く視界の中でリフルが構えを取ったのを見た。背からは
巨大な八枚翼が生えて小さな体駆を空中に舞わせ、下半身は一つのドリルと化していた。
恐らく一気に方を付けるつもりなのだろう、嵐にも負けない轟音が虎蔵の鼓膜を震わせる。
「来いよ、全力で。そうして俺が勝つ」
リィタやサユリには悪いが、勝つ見込み殆んど無い。しかしシニカルな笑みを浮かべ、
剣を構えた。殆んど無いと完全な0は違うと信じ、自分の腕を信じてブレードを水平にし、
「来いよ!!」
景気付けに、もう一度叫んだ。
来る。
砂鉄の嵐をぶち抜いて、ドリルを先端とした槍が来た。
虎蔵は柄に付いたボタンを押し装甲を強制解除、破裂するように弾けた各パーツは嵐の
中に飲まれてゆき、流れに乗って高速で旋回を始める。これで良い、と思いながらリフル
の一撃を避けて嵐の中にブレードを突き出した。極薄の単分子ブレードは容易く砕け散り
ステッキの形状だけが残るが、構わない。寧ろ下手に倒してしまわない分、狙いに近い。
大きく土煙を巻き上げながら地に下半身を埋めたリフルは振り向き、
『何で避けるんですか?』
左の腕を獣からドリルにして、
『黙って殺されて下さい、お願いします!!』
自らの腕をもぎ取り、長いリーチで突いてくる。
だが、それは防がれた。
ステッキの先端は移動を続けて加速を得た装甲と衝突、ハンマーのように遠心力を持ち
ドリルを破壊しながらリフルの胴体に着弾して嵐の外まで弾き飛ばした。リフルの体を盾
にして、虎蔵も嵐から脱出する。
「俺の勝ちだな」
リフルの体は、既に半壊している状態だ。
『あたしは、負ける訳にはいかないんです!! 機械人形の分際で生意気な話だと思うかも
しれませんが、皆が、仲間が平和に暮らせるようになる為に!!』
「それなんだがな」
虎蔵は頬を掻き、
「信じられねぇかもしれねぇが、俺が保護をしてやるよ。例え無理だと言われても、上に
掛け合ってでも何とかしてやる。お前の体も同僚に頼んで直してもらう、頭がおかしいが
技術は確かな奴が管理局には腐る程居るから安心しろ。信じられねぇなら、ここで俺の命
を断てよ。何の抵抗もしねぇ」
一息に言ってステッキを放り投げ、リフルの前にあぐらをかいた。薄桃色の下着が露出
したが気にする程のことでもないし、今は覚悟を見せるのが大切だ。
果たして、何も起きなかった。
砂を霧散させると、リフルはぐったりと地に寝そべった。
『どうして、ここまでしてくれるんですか?』
「お前はサユリにセリスの姿を見せてやったし、しかも後悔もしてた。だから悪い奴じゃ
ねぇと思っただけ、それだけだ。俺は『娘』が一番大切だからな」
歯を剥く笑みを見せた直後、
「ヘドロさん、無事ですか!?」
ズボンも用意してやった筈なのに、何故かYシャツ一枚のリリィがリィタに抱えられて
やって来た。突然に風が吹き、ノーパンであることまで確認をする。どんな経過が有って
このような状態になったのか、何故リィタは気不味そうな表情をしているのか。色々と気
になる部分は有ったが、虎蔵は思考の中で全てを統括して、
「リリィ、結局お前は何をしに来たんだよ」
溜息を吐いた。
最終更新:2007年08月04日 17:47