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ツルとカメ-37

  • 作者 ロボ氏

 今年も残すところ後少し、もう三日もすれば来年になる。全校生徒呼び出しでの大清掃
も滞り無く終わり、僕は生徒会室で一人感慨に耽っていた。短い期間ではあるが、世話に
なった場所だ。今年分の感謝を込めて、来年も宜しくという気持ちも込めて、ちまちまと
微妙に掃除の行き届いていない棚の隙間などの埃を取る。
「よし、次は」
 少し殺風景なので何かを飾ろう。
 何が良いかと考える。
 植物は正月前後に学校に入れないので、枯れてしまう。備品の造花は先日から茶道部と
演劇部が使用しているので使えないし、そうなると彩りのあるものは何があるだろうか。
なるべく見ていて楽しく、心が落ち着くものが良い。それだけでなく、部屋に有るだけで
仕事時のテンションも上がるものといえば、と考え、僕は結論した。
「ツルしか無いな」
 頷き、御守り代わりにポケットに入れておいた1/10スケールツルフィギュアを机の上に
置いた。ビキニ姿、制服姿、先日の隠し撮り写真を元に作った全裸リボン姿の計3体だ。
特に制服姿は視線を上げたときにスカートの中身が見えるように位置を微調整して、目を
癒す作用を持たせるようにする。ツルと真面目に付き合うにしても勉強や生徒会の仕事を
するにしても、視力は大切だ。これで完璧だろう。
 いや、もう少し飾っても良いだろうか。
 部屋の隅に未使用だった額縁が幾つか有ったことを思い出し、丁度良いサイズのものを
数個選ぶ。先程フィギュアを取り出したものとは逆のポケットからツルの使用済みパンツ
を出すと額縁に填め込んだ。素晴らしい、と納得する。そこいらの豪華な賞状よりも余程
豪華に見える。これだけのものを入れられたら、額縁冥利に尽きるだろう。これを入って
すぐに見えるところに掛ければ、準備は完了だ。ほぼ理想の生徒会室が出来上がる。
 軽音。
 ノックは有ったが、しかし返事を待たずにドアが開いた。
「失礼しま……何で下着が飾ってあるんですの!?」
「大丈夫ですよ。使用済みでもちゃんと洗ったものなので衛生的です……残念だ!!」

 何故かホウ先輩とオウ先輩が白い目で見てきた。白いのはツルの肌とツルの靴下とツル
の下着だけて充分だというのに、色のゲシュタルト崩壊でも起こそうとでもいうのか。
「カメ君、生徒会室は私物の持ち込み禁止ですわよ」
「……年越しのとき、先生に捨てられるよ」
 僕は慌ててフィギュアとツルのパンツをポケットに入れた。しかし、年を越したら再び
飾ろうと決意する。その頃には振袖バージョンも出来ているだろう、もっと豪華になって
いる筈だ。新作ポスターや、来年だからこそ使えるツル仕様カレンダーもある。最高だ。
 計画が完成したところで他のことを考える余裕も出来て、今更ながらに気が付いた。
「先輩達は何でこっちに?」
「反応が遅いですわね。まぁ、強いて言うなら部屋に会いにきた、というところですわ」
「……今までお世話になったし……もう何度も来れないから」
 そう言えばそうだ、今も忙しいに違いない。大学の入試も目前だし、それに加えてホウ
先輩達は金持ち同士の家の付き合いもある。二人とも成績がトップクラスだと言っても、
こんな場所で油を売っていても良いのだろうか。逆に言えば、それだけ想いの深い場所と
いうことでもあるけれど。
 妊婦のように穏やかな顔で部屋の中を見渡す二人は、やがて一年間座り続けたそれぞれ
の椅子へと座った。そして同時に溜息を吐き、こちらを見た。
「頑張ってるみたいですわね」
「そりゃ、先輩達の後釜ですから。頑張らない訳にはいきませんよ。それに聞きましたよ。
ホウ先輩は推薦を他の人に譲ったり、オウ先輩はホウ先輩と同じ大学選んだり。頑張る、
って言えばそっちの方がずっと凄いじゃないですか」
 普通のことですわ、とホウ先輩は照れたようにそっぽを向くが簡単に出来るようなこと
ではない。自分から受かるチャンスを少なくすることも、ずっと好きな人と一緒に居よう
とすることも、結構大変なことなのだ。それを当然のようにする二人は、素直に凄い人達
だと思う。それに比べたら、僕などは頑張っていると言われてもまだまだ未熟だ。

「……随分、迷惑をかけましたわね」
 ぽつり、とホウ先輩が呟いた。
「今まで何度も呼び出して、怒鳴って、面白くなかったでしょう」
「まぁ、正直。ツルなんかも毎回キレてましたね」
 だが今はと言えば、そんなことは無い。ホウ先輩と同じ立場になった今は、あんなこと
を飽きもせずに毎回していた理由がよく分かる。僕だって新しい『四天王』のメンバーの
『逆姫』には手を焼いているし、幾ら注意をしても直してくれないのを見ていると柄にも
無く怒鳴りたくなってくる。きっとホウ先輩も僕と同じ気持ちだった筈だ。
「申し訳ありませんでしたわ。その、ヘコむ顔があまりにも好みだったもので」
 全然違うじゃねぇか、この淫乱サドめ。
「あ、今の苛っときた顔もそそりますわ」
「……ボクはいつもの緩んだ顔が好き」
 駄目だ、この人達。
「冗談はこの辺りで……寂しくなりますわね。後カメ君に会えるのも数回、クリスマスの
パーティにも行けば良かったですわ。あのチビちゃんは嫌がったでしょうけど」
 本当に残念な話だ。ついでに言うのなら、出来ればツルと仲良くなった状態で卒業して
ほしいと思う。その機会がクリスマスだったと思うと、後悔の念が沸いてくる。
 そのままお互いに黙り込み、沈黙が流れた。気不味いものではなく、心地好いと感じる
ものだ。今までは尊敬していても、それは生徒会長として張り積めたものだった。穏やか
な空気は初めてのものだが、これはこれで悪くない。
「あ、一つ言い忘れていましたわ。カメ君、オウとセックスしたのでしょう?」
 このタイミングでその話が来るのか。
「どうでした?」

 そう言われても、反応に困る。あれは勇気が足りないというオウ先輩を後押しするもの
だったので、他の部分にはあまり気が回っていなかった。敢えて言うならば、褐色の肌は
やっぱり素晴らしいとか、たまには巨乳や貧乳ではなく普通のサイズの乳も悪くないとか、
やけに良い匂いをしていたなとか、どんな家庭でホウ先輩がオウ先輩の処女を奪ったのか、
とかその程度しか思い浮かばない。意外と慣れていないのも実は結構ポイント高かった、
とかの意見もある。思い出してみても、実に少ない。
「皆さんから散々ツッ込まれていると思いますけど、敢えて言いますわ。本音がダダ漏れ
な上に具体的で、しかも空中で乳の形を揉むのは止めてくれませんこと!?」
 随分とテンションが高い、先程の落ち着きが嘘のようだ。オウ先輩を見ると、褐色の肌
の色を赤に変え、身を縮ませてテーブルを見つめていた。普段は表情が出ないので、この
姿は恐ろしく可愛い。ギャップの良さはツルで毎日体感しているのだがオウ先輩のような
パターンもまた捨てがたい。こんなものを見せられたらホウ先輩のことだ、処女を奪って
しまうのも止む無しだろう。淫乱とサドっ気が混じった無敵会長なのだから。
「失礼なことを考えてません?」
「真実の探究をしているだけです」
 そうですか、と猜疑を多分に含んだ目で見られた。成程、人を信じることと疑うことの
使い分けが上手いから生徒会長として立派になったのか。僕もこれからそうしていくこと
にしよう。すぐに成れるとは思わないが、小さな一歩が肝心だ。
「まずは身近なところから!!」
 ホウ先輩の、このけしからん乳は本物か。
 衝撃。
「な、何でいきなり乳を揉むんですの!?」
「すみません、疑わしくて」
 衝撃。
 二度も殴られた。

 しかも、今の連続殴打で妙なスイッチが入ってしまったらしい。顔には何度も見てきた
淫乱弩S金髪巨乳お嬢様生徒会長の表情が浮かんでいる。今はもう退職したから元会長か。
「全く、どうしようもない変態ですわね」
 口元に手を当てて上品に笑い、一歩、また一歩と距離を詰めてくる。
「そんなに淫らなことが好きなら、今からしません?」
 嫌な予感がしてきた。
 扉を開いて逃げようと思うが、
「開かねぇ!? ンな馬鹿な!!」「昔偶然発見したんですの。決まった角度とタイミングで中から鍵をかけると、開け方が
少々面倒なものになるのですわ。それを知っているのは、私とオウだけですけど」
「……ごめんね」
 追い討ちをかけるように腕を背後で掴まれ、金属の噛み合う鈍い音がする。懐かしい、
これは初めてホウ先輩達とエロいことをしたときに使われた手錠か。冬の空気に晒された
鋼鉄の冷たい温度に、一瞬背中がぞくりとする。
「……オウ先輩は僕のことが嫌いですか?」
「……カメ君は好き、ホウ様はもっと大好き。……三人一緒なら、一番嬉しい」
 何と酷い、僕の人権は無視か。
 振り替えれば、見慣れた形状の鍵が人差し指の所で小気味の良い音をたてながら回って
いた。それは胸元を通って股間まで辿り着くと、黒いレースの下着の中へと潜り込む。
「ほら、鍵はどこかしら?」
 襟のボタンを外しながら、とろけるような甘い声で言葉は続く。
「オウにもっと積極的になれと言ってくれたらしいですわね。私、とても感謝してますの」
 だったら今すぐ僕を解放してほしい。これから家に帰ってツルの作った昼飯を食ったり、
風呂で洗いっこをしたり、イチャついたり、日も沈んでいないけれどエロいことをしたり
しなければいけないというのに。一緒にお節料理を作ろう、と脳内で約束をしているのに。
餅搗きと言ってツルの体をこねくり回す夢の企画まであるというのに。
「感謝の意味も込めて、精一杯お礼させて頂きますわ。ご主人様」
 耳元で囁きながら、ホウ先輩は股間のジッパーに触れてきた。

 ◇ ◇ ◇

「もう、限界です」
 恐るべきはホウ先輩とオウ先輩のコンビネーションだ。、テニスで全国制覇をしたこと
は今の状況に関係有るかは分からないが、互いの隙を埋めるような動きは僕に休むことを
許さずに絶え間のない刺激を与えてきて、気が付けばもう四発も絞り出されていた。オウ
先輩の動きも練習したのか以前よりも格段に慣れており、只でさえ上手いホウ先輩の動き
を絶妙にアシストしている。お陰で今の僕は息も切れ、ちんこもすっかり元気喪失だ。
「ふふ、ドロドロですわね」
 言いながらオウ先輩の顔にかかったものを舐め取り味わうように口でよく噛んで、白い
喉を鳴らして飲み込んでゆく。感謝の気持ちなどと言っていたが、それはもしかして顔射
と掛けているのだろうか。それにしても、オウ先輩の顔射はエロい。
「さて、次は私の処女を」
「ちょっと待った」
 言葉を制して、オウ先輩を見た。今更処女だったということくらいでは驚かないのだが、
オウ先輩の意見が聞きたかった。僕が奪っても良いのだろうか。
「……お願い」
「幾ら家柄が良い相手でも完璧でも他所の男は他所の男。そんな男を相手にするよりも、
馬鹿で変態でも自分が見込んだ相手の方が良いのですわ、女という生き物は」
 そうらしいですよ、アズサ先生。
 大学時代にエニシ先生に処女を捧げ、今は婚期が遅れそうになって焦っている、普段は
クールだが実は結構精神状態ヤバめな担任女教師の姿を思い浮かべた。僕は後ろの処女を
頂いてしまった訳だが、これはこれで良かったのだろうか。一度今のホウ先輩の格好良い
発言を、アズサ先生に聞かせてやりたい。
「ねぇ?」
「? 何がですの? それよりも、早く」
 言いながら、僕のものを舐めて綺麗にしてくる。もう何度も出しているというのに再び
元気を取り戻すエロちんこが恨めしい。それだけ上手いということだと自分に言い聞かせ、
ホウ先輩と唇を重ねた。こうなったら、覚悟を受け止めるしか無い。
「浮気性だなぁ」
「それだけ他人に対して真剣だということですわ」
 良い女だ、と思う。僕には勿体無い。

 手錠を解いて貰うと、ブレザーを敷いて横たわらせた。薄い生地なので大した緩衝材に
ならないだろうが、何も無いよりはマシだろう。元々絨毯も厚いので、背中は痛くない筈。
「それじゃ、脱がしますよ」
 既に濡れていた下着を脱がすと、太股を舌で拭う。何度も丹念に、なるべく痛みを与え
ないように。僕は男だし、体が変わっても非処女だったので、どれだけの痛みが有るのか
分からない。なので準備は万端にしなければいけない。
「入れますんで、力、抜いて下さい」
 先端を当てて、ゆっくりと押し込んでゆく。随分と狭い、もしかしたらツル以上に狭い
のではないだろうかと思う程だ。こんなに締め付けてくるのでは、どれだけ痛いのだろう
とホウ先輩の顔を見てみると、
「あれ?」
 うっとりとしていた。
 思い出すのは、ホウ先輩の後ろの穴でセックスをしたときのこと。あのときのホウ先輩
はマゾっ気を全開にして、少し言葉でいじめるだけで感じていた。まさか今、その状態に
なっているのだろうか。試しに乱暴に動いてみると、痛い筈なのに歓喜の声がした。
「痛いですか?」
「もっと、もっといじめて下さいご主人様ァ!!」
 前は初めての癖に、どんなプレイだよ。
 だが何故だか僕の腕は勝手に動き、張りの良い尻を強く打っていた。快音が響く度に、
黄色い声が部屋に満ちてゆく。尻の穴を指先でこねると淫らに腰を動かし、歯を立てて胸
の先端をかじると背を弓なりに反らせて悶えた。
「ホウ先輩、僕のが入っているの見えますか?」
「嫌ぁ、言わないで下さいませ!!」

 そう言いながらも、腰のグラインドは止まらない。寧ろより激しく、より淫らに動いて
僕の情欲を煽ってくる。処女だった証が白い太股に鮮やかな赤を描いているのに、それが
嘘だと思う程の淫媚なダンスだ。豊かな胸を大きく揺らし、金色の髪を振りながら、男を
誘いどこまでも落とし込む。僕も例外では無いのだろう、家に帰ればツルが居るのに腰の
動きを止めることが出来ない。全てを注ぎ込みたくなってくる。
「ホウ様、いやらしい。こっちも、こんなに動いて」
 自分の割れ目を掻き混ぜていた手を引き抜くと、オウ先輩はそれを菊座へと伸ばした。
二つの穴を責められて首を振り乱すが、オウ先輩の唇が重ねられたことで動きが止まる。
舌を絡め、貪欲に互いの口内を求める姿は、この世のものとは思えない程の色香に満ちて
いて、僕の方こそが部外者だと錯覚させられる程だ。
 限界が近く、僕は腰の動きを加速させた。ホウ先輩の胸を何度もかじって歯形を付け、
その度にオウ先輩が歪な傷跡を舐める。されるがままのホウ先輩は涙を流して喜び、ただ
快楽に身を震わせていた。既に何度も達している膣は痙攣を続けており、中の粘膜が亀頭
を包み、乱暴とも言える動きで擦ってきている。
「膣内に、膣内に出して下さいませ!!」
 脚が腰に絡み付いてきて、一気に奥まで突き入れた。
「はぁ、出てますわ。熱いのが、たくさん」
 エロ漫画を見ているとよく出てくる台詞だが、実際に言われると更に凄い。
 引き抜くと、ホウ先輩は己の血が着いた肉棒を愛しそうに舐めた。オウ先輩も加わって、
やがては何の痕跡も無い状態になる。だが精液が溢れ出るホウ先輩の割れ目と部屋に充満
する生々しい匂いが、淫猥な交わりがあったことを強く主張していた。
「ありがとうございました。これで何の後悔も無く卒業出来ますわ」
「……ありがとう、嬉しかった」
 そう言われると、こちらも嬉しい。
「ところで、どうすればドアは開くんですか?」
「あと三回程中に入れて貰えば言いますわ」
 コノヤロ、全然満足してねぇじゃねぇか。
「……ボクにもお願い」
 迫ってくる二人を見て、僕は溜息を吐いた。家に帰るまで体力は保つのだろうか。

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最終更新:2007年08月04日 18:03