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5スレ215

  • 作者 5スレ215氏

「ねえ、そこの君ちょっといい?」
「俺?」
「そう、君」
みんみんとセミ達が元気に騒ぎ立てている夏休み最後の朝。そんな日の俺も生まれついての無計画さがたたって宿題を片付けるため図書館へと向かっていた。
え?なんでわざわざ図書館に行くかって?そりゃ家にいたらもろもろの誘惑に負けるからな。
とまあそんなわけで図書館に向けて歩いていた俺なのだがその道中でどうわけだか女の子に呼び止められた。
「え~と、何?」
「え、っと凪乃丘高校ってここからどう行けば分かりますか?」
どうやらそういうことらしい。ショートヘアに整った顔立ち、キリッとした目つきと俺の好みでドキッとした自分が馬鹿みたいだ。
「ああ、そこならあそこにあるバス停から凪乃丘郵便局前までバスで行ってそこから2つ目の信号を右に行ったら坂があるからそれを上ればいけるよ」
「ん、ありがとうございます」
俺が行き方を教えると女の子がそれをメモしてバス停へと歩いていった。
そして俺はまた図書館に向けて歩き出すわけで。そういえばあの子うちの高校の制服だったな。
それにしてもうちの高校にあんな子がいたとは知らなかった。まあ同じ学校に通っているならそのうちまた会うだろ。
「しかし、自分の学校の場所を聞くとはどういうことなんだか」


そして翌日。徹夜して宿題を終わらせた俺は首をかくかくさせながら歩いていたわけだが・・・
「あっ!!」
ドンッ・・・
そんなことして歩いていると当然のごとく角から来た人とぶつかったわけだ。
「痛って・・・」
ぶつかり倒れた俺が目を開けるとそこには黒い布とすらりと伸びる白い足があった。
「早くどいくれない・・・?」
相手の声で我に返る。
「て、あ・・・」
そして俺は飛び起きる。どうやら倒れた拍子にぶつかった人のスカートのなかに顔を突っ込んだらしい。
「ご、ごめんなさい!」
俺は飛び起きるなり相手に頭を下げる。ぶつかった相手が起き上がると俺は恐る恐る頭を上げる。
「「あ・・・」」
そこには昨日のあの少女がたっていた。
「あ、昨日の・・」
「昨日の嘘つき!」
俺が言い終えるよりも早く少女が声を上げた。
「う、うそつき?」
「しらばっくれる気?君・・・わたしに嘘ついたじゃない。」
「いや何のことだよ」
「しかも痴漢だし・・・」
再開を果たした(?)少女が冷たい目で俺を睨みながらを罵る。事故とはいえ最後のはあながち嘘でもないが・・・
「ちょっと待て、嘘って何のことだ」
「何のって・・・昨日君わたしに間違った道案教えたでしょ。2つ目の信号左じゃなくて右だった。あのあと学校探し回って昼まで歩き回ったんだから」
そう言うと少女が昨日のメモ帳を見せてくるそこには確かに左と書いてある。
「いやいや、俺は右って言ったぞ。しかもあそこで左に行っても坂なんてないから分かるだろ」
「嘘!絶対左って言った」
「「・・・・・・」」
ぶうううん
少女と俺がお互いに引かずに睨みあっていると横をバスが通り過ぎる。
「「・・・あ」」
そして俺と少女がそれに気づいて走り出す。このバスに乗れるか乗れないかで学校前の坂を歩いていけるか走るはめになるかが決まるからである。
「とにかく後で謝りなさい」
先に走り出した少女が叫んだ・・・

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最終更新:2007年08月04日 18:51