130 :
海のツンデレ×黄泉のツンデレ ◆j9z72.F/vQ :2010/07/10(土) 03:51:47 ID:JcckDJ4l
「ふふふ‥優君にあんな幽霊が取り憑いていたとわね‥でも優君は私の物‥何百年も前からね…今度こそ……あはははは…あははははははははははははは‥………」
私は優君を愛してる…海野真夜として、いや‥その前から…ず~っと、ず~っと前から…邪魔する者は全て消し去ってあげるわ‥うふふふふ
待っててね‥優君…いや‥あなた…
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
海の家裏~~
幽霊‥いや梓の話によると海野と言う助教授がユウを襲ったらしい。
ユウは例によって底抜けのお人好しで馬鹿なので、海野に何も悪意を持って無いみたいだが…
「梓‥あなた、常に実体化出来る訳じゃ無いんでしょ‥わたしもユウを守る為大学に行きたいけど…人魚に戸籍なんてないし…」
「ふん、あたしが居れば、あんたなんか必要ない‥‥と、言いたい所だけど、あの女普通の人間じゃ無いのよね…」
「え!?何者」
「さあね…解剖してみないと分かんない‥まあ、その件に関してはあたしに心当たりが有るから…」
「へ~あなたが、わたしに力をかすなんて……」
「勘違いしないで、優也の為よ、それに、あんたも気に入らないけど‥あの女がそれ以上に気に入らないだけなのよ!!」
「へい、へい、あなたも素直じゃ無いわね」
「うっさい!!」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
~~大学構内
最近自分の体力の無さをとみに感じる。
先日も海野先生の部屋でだらしなく倒れて先生に迷惑を掛けるし…
「聞いたか…デンマークから超美人の留学生が来ているらしいぞ」
「へ~北欧美人か?後で見に行こう」
……廊下をすれ違い様話声が聞こえる‥この話題、今日何回目か?確かに北欧からの留学生は珍しいけど…
‥大きな溜息を一つ吐く、別に超美人とやらに何かある訳じゃ無いけれど、メルと梓に振り回されている僕としては余り関係の無い話だ。
そう言えば……最近メルや梓が何かコソコソやってたような…しょっちゅう出掛けるし、時々裏で二人して何やら話しているようだし…まさか果たし合い!?
また大事にならなきゃ良いが…
「よぉ、優ちゃん」
後方からの突然の呼びかけに思考を遮られる、この声は松永か…
「やあ……」
振り返るとそこには何時もの松永。
「優ちゃん…この間海野の部屋で倒れたってな、大丈夫やったか」
本当に耳が早い奴だ…まあ、退魔師とか言いながら‥ハッキングや公文書偽造等CIA並みの事もやってのける男だから……
「いや別に…ただ単に疲れてただけだから…」
131 :海のツンデレ×黄泉のツンデレ ◆j9z72.F/vQ :2010/07/10(土) 03:54:24 ID:JcckDJ4l
「ほんまか~」
ニヤニヤ笑う松永、この話題を早く変えなければ。
「所で、デンマークから留学生が来ているらしいが‥松永の事だから‥もう知ってるよな」
「え…そうなんか…へぇ」
おかしい、反応が素っ気ない…松永は‥この手の話題は好きな筈だが……おや、前の方で人集りが出来ている。
「何だろう」
「行ってみるか」
二人で 人集りに近づいてみると…“日本語お上手ですね”“日本の印象は?”とか話声が聞こえてくる…どうやら人集りの中心にいるのは留学生のようだ‥その時…
「ユウ…」
聞き慣れた声に呼び掛けられる。
「もう…コッチだってば、ユウ」
首を左右に振り辺りを見回す…何故か人集りの視線が、こちらを向く。
「ユウ!!」
僕に飛びついてくるブロンドのロングヘアーの女性…その正体は…
「メ、メル!!」
な、なんと留学生の正体はメルだったのだ。
「ちょ、ちょっと、メ、メル…」
人目が有ったので僕は慌ててメルの手を引き、その場を駆け出した。
「ハァ、ハァ…」
「ユウ!?どこに連れて行くの…」
とにかく…人目の無い所に…僕はメルの手を引いて、全速力で屋上に上がった。
メルは“もう~”とか“何よ”とか喚いていたが…
「フ~ハァ…ハア…久々に全力で走った…」
「何なのよ、ユウ」
「何なの!?…それは僕の台詞だよ‥一体どう言う事なんだ」
「フ、フン、べ、別にユウに会いたいとか淋しいとかじゃ無いんだから‥か、勘違いしないでよね!‥そう…そうよ…社会勉……社会勉強よ」
「いや、だから…留学生って!?」
「そ、それは…マツのおかげよ」
マツ?誰だ!?
「すまんな…優ちゃん…俺のことや」
出入り口のドアから現れたのは松永…
「え!?知り合いなの?」
「幽re…梓の紹介よ…」
え…梓ァ~何で…
「すまんな…優ちゃん…梓ちゃんの紹介で、どうしてもって頼まれてな」
確かに梓は生前松永と会った事があるが…いがみ合ってた二人が何で?
「優ちゃん…最近体調良くないやろ…それで二人共心配して‥俺の所に来たとゆう訳や」
「それで‥学籍偽造を‥って事はメルの正体も……」
「まあ……」
苦笑いをする松永…まあ僕のせいでもあるわけだが…
「とにかく優ちゃんを心配しての事なんや、二人を怒らんといてんか」
「もう~マツ、余計な事は言わなくて良いわよ…とにかくユウ、しっかりしてよね!…その前に…」
132 :海のツンデレ×黄泉のツンデレ ◆j9z72.F/vQ :2010/07/10(土) 03:58:01 ID:JcckDJ4l
メルの右手の人差し指と中指が緑色に光り僕の股間に二本の指が深々と突き刺さる。
ドスツ‥「メ、メル、何を…」
「‥これで良しと…おまじないよ…講義があるからこれで失礼するわ」
メルは急ぎ足で校舎に戻って行った。
「可愛いやないか…」
僕の肩をポンと叩く松永…余計な…いや‥自分が情けないからか‥ガックリと肩を落として俯くしかない僕だった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
133 :海のツンデレ×黄泉のツンデレ ◆j9z72.F/vQ :2010/07/10(土) 04:02:35 ID:JcckDJ4l
メルside~~
もう~何なのよ、いきなりユウと会っちゃうし…わたしの目的はユウを守る事もあるけど‥先ずは敵の正体を突き止める事…そう、海野真夜と言う女の。
わたしは先ず、海野が講義をしている教室に向かう事にした…確か今の時間なら‥
二○三教室の筈何だけど…あ~ん、こう広いと迷っちゃう‥海ならどんなに離れていても直ぐなのに…二本足は不便だわ!!
そうこうする内に二○三教室に何とか到着…中は講義が始まったばかりなのか静かな状態だ、わたしは前から三列目に座り…そして教壇に立つ敵の顔を見据える。
「(あの女は……間違いない…)」
わたしは目の前の海野の顔を見て、確信を持って有る女の名前が浮かんだ。
そして、それは終業まで待つことを意味することになった。
暫くして…‥キン~コン~カン~コン~終業のベルが鳴る‥
「今日の所は前期テストに出ますので良く復習しておくように‥それでは以上です」
海野が教壇から離れる‥人気のある授業なのか終わってからも人集りが暫く出来ていたが…周囲に人が居無くなった頃を見計らって海野に近付いた。
「先生…お話があります」
「えっと…あなたは留学生のメルさん!?でしたっけ」
「はい…」
「何の話でしょう…いいわ、私の部屋にいらっしゃい」
「分かりました」
わたしは海野の部屋に行くことになった。
海野助教授の部屋~~
「で、お話とは何です‥メルさん」
こじんまりとした部屋に海野と二人きり‥どうやら…こちらの事はまだ気付いて無いみたい…しかし狭い所は苦手だわ、よし、先手必勝よ。
「何の事か聞きたいだけよ、海の魔女マヤさん…」
海野の…いや‥マヤの眉がピクリと動く。
「!!!‥……お前何者‥」
「ふふふ」
「ま、まさか…しかし…母親の面影がある…ティティスの娘…そうか…確かメルとか…」
「その通りよ」
「で、マーメイドが何のようだ!?」
「しらばっくれないで!‥ユウには手を出さないで!!」
「あはははは~何を言うかと思えば、バカバカしい‥」
いきなり笑い出すマヤ…あ~あ魔女は苦手だわ!!
「な、何よ」
「あのね…彼の事…正体に気づいてないの?」
「正体!?」
「優君の前世は……ハンスなのよ…ハンス・クリスチャン・アンデルセンよ」
「え!?パパ…」
ん…何?忙しいんだけど、アンデルセンが何故パパかって?う~ん話せば長くなるんだけどね…昔パパとマヤは恋仲だったらしいんだけど…
134 :海のツンデレ×黄泉のツンデレ ◆j9z72.F/vQ :2010/07/10(土) 04:04:56 ID:JcckDJ4l
パパが乗った船がある嵐の日に遭難して、その時に助けたのがうちのママ…そして一目惚れしたパパはママに求婚して…生まれたのがわたし。
それを見て怒り狂った海の魔女マヤが陰謀を巡らして、海の女王に有る事無い事話して、掟を破ったとゆう罪でママは女王の怒りで泡にされちゃったの
そしてママが泡になって悲観したパパはそれから生涯独身を貫いて、マヤは捨てられちゃった訳、で、自分の体験を元に書き上げたのが童話人魚姫。
「そう、彼はハンスよ…私の物なの…マーメイド一族は引っ込んでて頂戴!…」
「ふん、前世がパパって話でしょう…今はユウよ‥大体振られた腹いせにママを消したくせに」
「な・にィ…お前の母親が、あの泥棒猫が現れなければ、ハンスは私の物だったのに」
「こ、このクソ魔女がぁああ…」
「やると言うの…別に良いけど…あなたに勝ち目は無いわよ」
「ふ……陸地でも使える技はあるわよ」
「そうじゃなくて…あなた…竜宮神楽乙姫殿に優君の事…話して無いんでしょ…」
竜宮神楽乙姫とは海の女王の事…浦島太朗?そう‥正解…同一人物よ、海の支配者…の名前。
「はん、近い内話すわよ」
「ふふふ…あの事件以来、乙姫殿は人間に懐疑的だ…果たして許してくれるかな?お前も泡にされるのが、おちだと想うが…」
「ク、クッ…あ、あなたこそ、次に下手な事したら…タダではすまないわよ」
「そんな事は分かっている…あの件以来乙姫殿の私に対する目が厳しい事も…でも私は必ず優君を手に入れる…必ずな」
不適に笑うマヤ、わたしも決断しなければならない日が近いと言う事か…
「そうそう‥言い忘れていたが、今この場で‥やり合うと間違いなくこの建物は崩壊する‥それと私は未だ今の地位を失う訳にはいかないのでな…今日はお引き取り願おう」
「わたしも絶対に負けないから」
マヤを睨みつけた後踵を変えして部屋を後にするわたし…ユウ…わたしは…あなたを…
最終更新:2011年01月04日 17:59