若さ
?「毒ちゃん、毒ちゃん?」
毒「何だよ」
またカーチャンかよ、ウゼェ。
ガチャ
ドアがオープンして、カーチャンが部屋に入ってきた。
母「おじさんがいらしたのよ」
毒「え、おじさんが?」
渋沢おじさん。
本当に俺の親戚かと思うくらい運のいいおじさんで、毎回何か当てては俺の家に持ってくるのだ。
きっと、今回もそれなのだろう。
前はマグロ一匹持ってきたけど、今度は何さ。
毒「ヨッコイセ。で、上がってもらってるの?」
母「そこの宝箱に入ってるわよ」
毒「そんなもんネェヨ!」
母「ちょっとぼけてみただけ」
毒「(・・・究極ウゼェ('A`#))」
母「本当は、窓の外に居るわよ」
毒「なわけないだろ!」
渋「あるあるwwww」
おじさんは、しっかりと窓の冊子にしがみついていた。
毒「お、おじさん!?ダイピンチジャネエカヨ」
母「どうやら屋根から忍び込もうとして」
毒「玄関から入ればいいだろ!」
俺は急いで窓を開け、おじさんを部屋に入れてやった。
渋「ふう。助かったぞ毒男。礼を言わせてもらおう」
おじさんは、よたよたと部屋の中に入ってきた。
渋「持つべきものは甥、か」
母「今夕食の準備してるの。もう少しここで待っててくれるかしら?」
そう言うなり、カーチャンは俺の部屋を出て行った。
毒「ところでおじさん、何で屋根から?」
渋「若さゆえの過ち、か。ふふ・・・」
おじさんはたまに訳のわからないことを言う。
毒「お、おいここでタバコ吸わないでくれよ」
おもむろにタバコとライターを取り出したおじさんに注意する。
渋「大丈夫だ毒男。これは環境に優しいタバコだ」
毒「俺の部屋の環境には悪いと思う。多分」
渋「これは、すでにイギリスやスウェーデンでは有名なタバコでな」
よくわからないながらもおじさんの話を聞いた。
渋「何でも、バーミキュライトとか言う」
毒「おじさん、それ土の名前」
渋「何!?うーむ、なんだったかな・・・」
毒「・・・・・・」
渋「・・・・・・」
毒「・・・・・・」
シュボッ
渋「ふふ・・・」
毒「『ふふ』じゃネェヨ!はやく消火汁!」
イカれてやがるぜ。全く。
夕食の席での事だった。
毒「で、おじさん。今日の何の用?」
母「こら、毒男!」
渋「はっはっは、いいのさマイマザー」
お前の母ちゃんじゃないだろ。
渋「単刀直輸入に言うとな、これさ」
5、6、7、・・・8枚ものチケットが出てきた。
毒「これは?」
渋「ホラ、今、鳥野五輪ピックで大騒ぎしてるじゃないか?その煽りでこういうのが多いんだよ」
よくみると、スキーのチケットだった。
しかし、半端な枚数だな。10人でもなく、8人とは。まぁ、別にいいか。
渋「そこで毒男」
毒「('A`)?」
渋「学校の友達と行って来なさい」
毒「工エエェ(´Д`)ェエエ工」
母「そうだわ、それがいいわ」
毒「冗談ジャネェヨ、第一、おじさんに悪いし」
渋「私も行くから」
行くのかよ('A`;)
毒「・・・わかったよ。明日、学校に持って行ってみる」
翌日。
毒「参ったな」
おじさんの分を差し引いて7枚になったチケットを机に並べ、ため息をつく。
7人なんて人数埋まらないよな、正直。
かといって『そんなに友達居ない』なんて言えるかよヴォケ。
ふ、休み時間の喧騒が俺の孤独さを一層・・・
蕪「人生( ^ω^)おもすれー!人生( ^ω^)おもすれー!」
何だ、あいつ。薬やってんのか?('A`;)
蕪「お?毒男、これは何の何々だお?」
毒「おじさんがくれたんだ。スキーのチケット」
蕪「それってステキなことじゃない!」
サッ、と取り上げられてしまった。
毒「おい!カエセヨ(`Д)ウワァァン!」
ハロ「しかし、参ったよ、本当に」
ツン「何が?」
ハロ「いやね、久しぶりだったからかね、きつくてなかなか入らなかったんだよ」
ツン「な、何が?まさか・・・」
ハロ「自転車の鍵」
ツン「あ・・・そ、そう」
ハロ「え?『まさか』って何?」
ツン「な、なんでもないわよ!」
さっきまで居た蕪雲の姿がないな・・・。
ツン「だ、大体ハロはいつもそんな事ばっか考えて・・・」
蕪「人生( ^ω^)おもすれー!人生( ^ω^)おもすれー!」
ツン「きゃ!?」
お、戻ってきた。
ハロ「何?そのチケットまがいの何か」
蕪「これは・・・」
毒「カエセヨ!」
ハロ「あ、毒男のか、それ」
毒「(!・・・もしかして、こいつらに頼めば、あるいは・・・)」
ツン「いきなり現れたり消えたりしないでくれる?」
蕪「反省」
毒「と、ところでおまいら」
ハロ「?」
斯く斯く然か然か。
ハロ「なるほど、それで人を集めなければならんのか」
蕪「把握した」
ツン「毒男のおじさんも来るの?」
毒「ちょっと変わった人だけどな」
蕪「って言うかハロの周りは変人しかいない希ガス」
ツン「・・・・・・」
毒「・・・・・・」
ハロ「・・・・・・最後に言い残したい事は?」
蕪「お風呂に入りたいお」
ズブシュ
ハロ「まぁ任せろ。土曜までに集めればいいんだろ?」
毒「頼む」
ハロ「・・・と言うわけで」
チト「わ、私は別にかまわないが?」
ハロ「(ry」
し「どうせ暇だから行きます」
ハ(ry
ウ「私は行けない」
ハロ「何で?」
ウ「だって、仮にもこの神社の・・・神様の、使いだから」
ハロ「あー・・・」
ウ「ホラ、私にかまわず、行った行った!」
ハロ「正直、すまんかった」
ウ「そんな小さい事気にすると、大きい人間になれないよ」
……。
ハロ「だってこの前お前『でかい』って」
ウ「呪われたいの!?」
ハロ「滅相も茄子」
俺は神社を逃げ去った。
ウ「・・・・・・」
ハロ「・・・と言うわけで」
ユリ「ないよう話してから言ってよそういう台詞は」
ハロ「別にやましい事はないが、スキーのチケットが手に入ってな」
ユリ「ふーん」
おじさんはバスを手配していた。
これっておじさんが企画したツアーじゃないのか?
と、思ったけどおじさんは派手好きで金持ちだし(何で稼いでいるのかは知らない)こういうことも飲み込める。
スキー場へ向かうバスの中で。
ハロ「結局来ちゃったのか」
ツン「あ、あんたが誘ったんでしょ!?」
チト「(ハロは窓際か・・・遠いな)」
蕪「どこ見てるお?」
チト「お前の居ない方向」
し「何だ、ユリちゃんも来たんですね」
ユリ「ヘへー、結局ね」
毒「・・・・・・」
渋「心なしかお前が一人に見えるが?」
毒「俺にはそうは見えんね」
渋「(なるほど。私に警戒して毒男には近づかないのだな)」
8人が集まったところで。
渋「よし、皆さん!もうじきホテルに着くわけだが、何よりも故郷を忘れないで欲しい!」
毒「いきなり何言ってるんだよ('A`;)」
渋「そして何より温泉が待っているのに気がついて欲しい!」
蕪「質問!」
渋「なんだね!」
蕪「混浴でつか?」
…ごくり。
渋「そんなわけ無いのだな」
蕪「ちくしょう・・・ちくしょおおおおおおおおおお!!」
ハロ「混浴なんてそう無いしな」
ツン「ふん、どうせ期待してたんでしょ?」
ハロ「はは、そんなバカな。誰が好き好んで」
ツンによる右ストレート。
チト「それでも蕪雲は監禁したほうがいいと思うが」
し「賛成」
ユリ「よくわからないけど賛成」
蕪「よくわからないけどしゃせ」
ゴバッ
チトによる肘鉄が決まった。
渋「・・・・・・」
シュボッ
渋「若さゆえに、か・・・。ふふ」
毒「いくらなんでもバスの中でタバコはいかがなものかと」
おじさんは、何でも『若さ』で済まそうとする傾向がある。
ハロ「渋沢さんよ」
渋「渋沢さん、と呼んでくれたまえ」
蕪「呼んでるお(^ω^;)」
ここはスキー場のホテルの一室。
ハロ「何でこうも綺麗に男女別れるかね」
向かいの部屋にレディーたちが、この部屋には野郎どもがそれぞれ巣食っている。
渋「そのほうが・・・監視しやすいだろう、ふふ・・・」
毒「(一瞬納得してしまった自分ガイル)」
ハロ「まぁ、本題はスキーじゃあない」
毒「('A`)?」
蕪「『温泉』と『一泊』だお」
渋「そのとおりだ・・・ふふ」
快晴の空の下で会議する俺たち。
白銀の照り返しが何かものを言いたげだぜちくしょうめ。
し「先輩たち、スキーに来て全然滑ってないんだけど何しに来てるんでしょう?」
チト「さあな」
ユリ「あ、そんな事よりもさ、またチトさんの大回転見たいな」
し「ボクも見たいです」
チト「・・・あれは偶然」
し「そうでしたか?僕にはそう見えませんでしたよ?」
ユリ「うん、綺麗だった」
チト「きっ・・・こほん、なら、見せてやらんでもない」
ユリ&し「やったー!」
を尻目に。
ツン「(・・・動けない)」
早く教えに来なさいよ、ハロ。何やってんのよさっきからコソコソとそんな所で。
ああもう気の利かない!ホラ、困ってるでしょ!?見て分からないの!?
自分から助けを求めるなんて恥ずかしいんだから!こういう時くらい気ぃ利かせなさいよバカぁ。
渋「ふ、まぁ頑張るのだ、若人たちよ」
おじさんは颯爽と雪の坂を滑り降りていった。
タバコを切らしたらしい。環境はどうした。
ハロ「ん?」
蕪「どうしたお?」
ハロ「ツンが硬直しとる」
蕪「滑れないんジャマイカ」
ハロ「んー・・・行ってやるか」
ハロは愛妻の許へと向かっていった。
そしてしばしの静寂が訪れて、
蕪「チト様(;´Д`)ハァハァ」
ブーン、とまた一人。
そしてかなりの静寂があって。
毒「(俺――――――orz!!!)」
俺は孤独に好かれている。
毒「・・・ヒトリデスベルカ・・・('A`)」
('A`)スイー
スイ('A`)スーイ
つまんねえ・・・。
ユリ「毒男先輩・・・?ですよね?」
何っ!?
ユリ「さっきから見てると結構スキー上手ですよね。よかったら教えてくれませんか?」
毒「(キタ――(゚∀゚)――!!コレ!!)人に教えられるほどうまくないけど」
渋「ふふ・・・あれが毒男の彼女か」
バーミキュライトを片手に、若さを見守る。
そして、夜が更けた。
渋「(このスキーシーンの少ない事。これも若さ、か)」
夕飯をかじりつくしたところで、後は温泉を残すのみとなった。
毒「ホワー('A`*)ーン」
ハロ「あ、毒男」
毒「?」
ハロ「悪いな。なんか今日、うちの妹の面倒見てもらったみたいで」
毒「(は、ハロの妹だと!?)あ、いや、それは別に」
渋「(!・・・こいつぁ難しい恋だぜ)」
ハロ「蕪雲、いけそうか?重症のようだが」
蕪「まさか雪に埋められるとは思わなんだ」
毒「えらくタフだな('A`;)」
蕪「ちょっと『腰使いがうまい』って言っただけなのにお・・・酷すぎるお」
ハロ「狙ってるだろwwwww」
蕪「でも、雪に埋められたあと踏まれたからそれはそれで(*´Д`)おk」
毒「それは一般客が踏んだのだと思われ」
ハロ「(こら、黙ってろ!)」
渋「私は早めに寝るが、後の事は私は見ていない。そういうことだ。ではお休み」
渋沢さんはスキーをとっとと切り上げて先に温泉を満喫したらしい。
ささっと布団を広げて横になってしまった。
ガチャ
蕪「動きがありました!」
毒「いつの間に部屋出てた('A`;)」
ハロ「じゃあ・・・行きますか」
毒「えらく高い塀だなオイ」
風呂場にそびえ立つ木製の壁。
隙間無くびっしりと囲まれている。
露天風呂とは言え、この難易度はCだろう。
ハロ「まぁ、そう簡単に覗かれちゃあこのホテルの信用に関わるからな」
蕪「幸いにして今この風呂場に居るのは漏れたちと九十代と見られる男性だけだお」
ハロ「ふむ。これはどうしたものか」
?「待て!おぬしら何やっとる!」
九十代のおじいさんが立ち上がった。全裸で。
毒「気付かれたじゃないか」
爺「わしにも手伝わせい!」
毒「!?」
爺「わしも、その若さを忘れそうじゃったわい。礼を言うぞ、若人たち」
ハロ「思い出さなくてもいいけどな」
爺「でゃまれ!実はな、ここの露天風呂はあそこの」
カコォォン!
上方から桶が放り込まれ、確実にご老人の頭を捉えた。
ハロ「死んだか?」
毒「脈はあるが」
蕪「この軌跡・・・間違いなくチト様だお!」
ハロ「しかし、(これで活路は見えた。あそこの穴から写すんだな)」
毒「(犯罪ジャマイカ)」
蕪「(売らないから大丈夫だお)」
毒「(・・・そういうもんなのか?('A`;))」
ツン「ふぅ、いい湯だったわ」
ユリ「本当ですねー」
し「途中からバカ先輩たちの声がしなくなりましたね?」
チト「諦めたならいいが・・・向こうには蕪雲も居るからな。正直わからん。全く、子供みたいな事を・・・」
私は愚痴をこぼしながら廊下を歩いていた。
ユリ「なかなか楽しかったですよ?」
し「なるほど。あのパッとしないのがお好みですか」
ユリ「それは違うけど」
ツン「(今日はちょっと、ハロにきつく当たりすぎちゃったかな。滑れないから、つい八つ当たりして・・・)」
チト「(ハロも、覗いていたんだろうか?///)」
ひとつのビデオカメラを前に、精神統一する。
明かりは消してある。いかにも全員寝ました、みたいな。
蕪「(用意はいいかお?)」
ハロ「(ああ)」
毒「(本当にやる気か?)」
ハロ「(怖いなら抜けてもいいぞ)」
蕪「(今言う台詞じゃないお。じゃあ、再生・・・!)」
皆が、ちっこい画面に釘付けになる。
ハロ「・・・・・・」
毒「・・・・・・」
蕪「・・・・・・(なんか画面暗いお(^ω^;))」
ハロ「(黙ってろ。見えないだろ)」
毒「(関係な・・・)」
蕪「(うおおおおお!見たかお?今の見たかお!?)」
ハロ「(ん?巻き戻し)」
毒「・・・(おお('A`*))」
ハロ「(チト、だな。でも・・・)」
毒「(タオル巻いてるな。全員)」
蕪「(いや、むしろおkwwwwwwwwwwモエスwwwwwwうはwwww)」
毒「(湯煙が邪魔だな(ユリちゃんモエス('A`*)))」
ハロ「(ガチでゴハン三倍いける)」
蕪「(これは売らんお)」
ハロ「(何!)」
蕪「(漏れのビデオカメラだから当然だお)」
ハロ「(ち、だが全員撮影した事をばらされれば終わり。裏切りは許されんぞ!)」
蕪「(く・・・わかったお。でも漏れが保管しとくお)」
毒「(倉庫乙)」
ハロ「(チト胸あるな。ツンが霞んで見え)」
蕪「(いいつけるお)」
ハロ「(許してくださいおながいします)」
毒「(ヒンヌゥ!ヒンヌゥ!)」
ハロ「(貧乳いいよな)」
蕪「(全然懲りてないお(^ω^;))」
毒「(妹に手を出すのはどうかと)」
ハロ「(・・・だから違うっつーに)」
蕪「(ツンのはおまいが責任もってでかくしてやるべきだお)」
ハロ「(うるせー馬鹿!)」
ハロ「・・・・・・」
あ、眠ってしまったのか。
皆ビデオカメラの前で力尽きてるな。何回見たんだっけ?
そりゃ、こんなくらい所で見てたんなら目も疲れる罠。
ハロ「(目ぇ覚ましてしまったんだし、トイレにでも行くか)」
俺は、ボーっとしたまま部屋を出た。
ふぅ。すっきりした。さあ寝よう。
オートロックにならないよう、ちゃんとこの棒みたいなやつ出しといたぜ。
寝惚けててもコレくらいはちゃんとやるって。
ガチャ・・・バタン
さあ、寝よ
ツン「(――――!!?!??)」
あれ?
ハロ「なんでお前がここに」
ツン「(そ、そそそそれはこっちのセリフ!寝惚けてないでさっさと出てってよ!)」
冷静になって考えてみる。
ハロ「あ、俺部屋間違えた?」
ツン「(今更・・・!他の人に気付かれる前に早く出てって!)」
はいはいわかりましたよ。・・・って!
ユリ「誰かいるのー?」
ぬぼお、っと寝惚けたユリが上半身を起こして俺のほうを見た。
ツン&ハロ「(やば・・・)」
ユリ「・・・・・・。おにーちゃんだぁ~・・・」
ハロ「おわっ!?」
ユリが抱きついてきた。
ハロ「ちょ、離せ!」
ツン「え?え?まさか、ハロ、あんた妹に・・・」
ハロ「違う、それは誤解。こいつは小さいときから寝惚けると何かに抱きつく習性があってだな・・・」
ユリ「ん~・・・」
ツン「そんな感じには見えないけど?」
し「(なんか騒がしいなぁ・・・)」
ハロ「こら、寝惚けてないで(目覚めて騒がれても困るが)離れろ!な?」
し「(え、あれはハロ先輩!?何でここに・・・っていうかユリちゃんが!?ええー・・・そういう関係だったんですか///)」
チト「ハロ?」
ハロ「え・・・」
チト「お前何部屋に入って・・・!っていうかなんで実の妹といちゃついてるんだ!」
ハロ「(でかい声出すな!)」
チト「(とっ・・・とにかく、早く出て行け)」
ハロ「(とにかく聞け。こいつには寝惚けると人に抱きつく癖があるんだ)」
ユリ「んん・・・おにいちゃん」
ぐあああああユリやめろ。本当にいけない領域に・・・!
チト「(・・・じゃあ、なんでその・・・寝惚けで満足してるんだ)」
ツン「(・・・///)」
俺のそれは、すでにいけない領域を目指していた。
ハロ「バ、バカかお前、何見てやがる」
チト「バカはお前だ」
ハロ「(・・・もしかしてチトさん、壊れた?)」
こんな状況でされても困ります(><;)
ユリ「ふぅ・・・」
ようやく俺の体を離れ、布団へと崩れ落ちるユリ。
妹に不覚にも (´・ω・`)おっきした 自分が許せない。
ハロ「(じゃあ俺はもう戻・・・)」
チト「待て」
ツン「まさか、妹さんとできてたなんて。今日怒ったの心配して損した!」
ハロ「いや、だからそれは誤解・・・」
チト「これは・・・ふふ、おしおきが必要だな」
ハロ「だから違うって!」
と、いいつつも条件反射でひざまずく俺。これは土下座しようとしたんだ。他意はない。
っていうかチトさん完璧に壊れてる?
ツン「(ハロの、バカ!鬼畜!変態!犯罪者!実の、妹に、手ぇ、出すなんて!)」
ハロ「・・・ッ!・・・あっ!・・・・・・!!」
ツンが俺の息子に足で八つ当たりしてくる。罵りながらっていうのはある意味クリティカルヒットだから困る。
許してやってくれ、息子は悪くない。悪いのは俺、むしろ冤罪だろコレ!?
チト「でかい声あげると、二人が起きてしまうじゃないか」
仰向けになっている俺に、チトが上から顔を覗き込んでそう言った。
し「(よかった、ばれてない。それにしても大変な事になっちゃったな。ボクはどうすれば)」
ユリ「く~・・・く~・・・」
し「(爆睡ですか!?騒ぎの原因なのに!)」
チト「ハロはどうも、なんにでも手を出すまでの変態さんだから困るな、月岡?」
ツン「許せない。許せない。許せない」
ハロ「あっ・・・!ぐあっ・・・!やめっ・・・!」
チト「そんなんだと向けられた愛情も疑わしくなるものなんだぞ、解ってるか、ハロ?」
ハロ「――!」
言われてみればそうだ。俺は感情のおもむくままに行動、えーっと・・・つまりあれを、しすぎた。
いや妹とはやってないけどな。
ウィッシュにも何度と無く中山車してしまったし、いやあれは毒男の盛った薬のせいで。
『にも』ってなんだ『にも』って!魚かああぁぁあぁ!?氏ね俺!
チトは俺の上半身を起こさせた。
なんだろう、と思ったのもつかの間、背後から俺を深く抱きしめてきた。
ハロ「――!――!!」
さっきビデオで見たその胸が背中で思いっきりつぶれる。
チト「変態さんじゃなく一途な奴だったら、これでも浮気心を起こさずにいられるはずだろ?」
へへへへ変態に『さん』つけるな!!その前に耳元でささやくな!!頼むから!
ハロ「・・・があっ、・・・ッ!」
そして扱かれ続ける息子。悪くない、悪くないって今父さんが証明してや
ツン「・・・ハロ」
ハロ「?」
ツン「チトに抱きしめられてすぐ我慢汁が出たんだけど何で?」
……え。
チト「ふっ。やっぱり、まだ治らないみたいだな、浮気性」
ごめんね息子!
チト「さ、私が思いっきり押し付けてやるから、遠慮なく出せ」
ツン「私ので出すんでしょッ!?」
でもツンの足の動きで背中のぐあああ!ぐ、ぐにゃぐにゃと・・・!形悪くなっても知らんぞ!
し「(うわー・・・さすが先輩ですね・・・///)」
ハロ「うっ、あっ、ああっ!」
チト「こらこら、騒ぐなと言っている」
や、やば、もう出る・・・!
ツン「浮気治せ!」
ハロ「は、はいっ!?」
チト「気持ちいいか?」
ハロ「は・・・」
って何言わせんだ!
チトが、俺の体から離れ、俺の右手側に座った。
諦めたんだろうか。これで心置きなく出せ――
チトが俺の頭を掻き抱き、俺の顔はその胸の谷間に埋もれた。
ハロ「――!!」
ツン「あっ!?」
その衝撃で、情けなくも白濁を放出してしまった・・・。
ハロ「――ぷはっ、は・・・」
見上げると、チトがにやついて俺を見下していた。
ツン「今のは卑怯でしょ!?」
チトはまた体を離れて、ツンのほうを向いて反論。
チト「じゃあ同じことを立場交換でやってみるか?」
その背中には精液がついていたような気がするが放っておく。声出ないし。
ツン「臨むところよ!」
臨むなよ!俺は疲れてるの!
声どうしたんだよ声!でかいだろ!
し「(うわー・・・見ちゃいましたぁ・・・///)」
ユリ「く~・・・く~・・・」
――結局。
俺は立場が変わろうとなんだろうと出してしまって、勝負にならなかった。
と、言うわけでまたもや真剣勝負はお預けになったのだった。
そんな翌朝。帰りのバスの中。
蕪「いやー、充実した二日間だた」
毒「同意」
ハロ「あー・・・」
蕪「どうしたお?ハロ」
ハロ「何でもねー・・・」
ツン「ふん」
チト「困ったものだ」
し「・・・・・・」
ユリ「・・・っは~!よく寝たぁ~・・・」
背伸びしてる場合じゃないよあなたは。
渋「みんな、今回の渋沢スキーツアーは楽しかったかい?」
蕪「イヤッホオオオオオオオオ!!」
渋「では、ここで一曲。『若さゆえに』」
スポンサーだけに文句が言えないのがつらいところだ。
さて、問題はどうやって俺がいかにツンを愛しているかを体で表す事にかかっているんだが。
これから研究していくしかないのかもな。もしかしたら。
最終更新:2007年08月03日 16:29