勘違いと幸せの関係
「最近。姉がおかしいよ」
俺の目の前でお茶を飲んでいるのは、ナノの妹の伊水士かなみ。
ナノにはもう一人、武士(たけし)というかなみとは双子の弟がいるがこちらは来ていない。
「は?」
俺は土曜の早朝から押しかけて来たかなみの相手を何故かさせられていた。
もう少し眠っていたかったんだが。
「妹の勘では、男が出来たわね」
「男て」
最近の小学生は何を考えてるんだか。
「今日も普段は着ないような白のワンピース着て出かけたんだから」
あ、そういや新刊買ったけど読んでなかった。
「デートよデート。あれは絶対。ものすごい笑顔だったもん」
「そか。デートか・・・・・・・・・・デート!?」
俺はご近所迷惑になりそうなほどの声を上げる。
かなみはちゃんと自分の耳を塞いでるし。俺のことよくわかってるな。
「で。お兄ちゃん。気にならない?」
なるに決まってるだろ。
俺を差し置いて誰とデートだって。
「私もね公人お兄ちゃんが義兄ちゃんになってくれたらいいなぁって思ってるのよ。
どこの馬の骨ともわからない相手に姉を渡すもんですか」
「・・・行くぞ」
「さすがお兄ちゃん。頼りになるぅ。私がもう5歳年を取ってたら惚れてたよ」
だから小学生らしい思考をしろよ!
「場所は?」
「多分、隣町の映画館。チケット握ってたし」
「よし。かなみ隊員。我々はナノの捜索に行くぞ。場合によっては事情聴取だ」
「お~」
かくして、俺とかなみの見るからに怪しいユニットは完成したのである。
ま、一日で解散だろうけど。
ナノは意外とあっさり見つかった。
かなみがクレープやらホットドックやらに気持ちを奪われなければもう少し早かったのだが。
まぁ事が始まる前に見つかってよかったよかった。
「誰か待ってるね」
「だな」
ナノは映画館の前で時計を気にしながら辺りを見回している。
俺とかなみは映画館の向かいの喫茶店の窓からその様子を覗いていた。
「誰かな」
「男だったらぶっ飛ばす」
「お~。お兄ちゃんかっこいい~」
その時、通行人がナノの方へ!
「あれ、あの人どこかで」
「うそだろ」
ナノに近づいて行ったのは、クラスメート。ハロだ
おいおい。ウソだろ。まさか、ナノにまで手をだすつもりなんじゃ。
「あ」
さらに二人に近づく人影。たしか、ハロの妹。
なんだハロも待ち合わせかよ。今ってそんな面白そうな映画やってたっけか?
「お兄ちゃんお兄ちゃん」
「ん?」
今度は30代くらいの中年男性。
見るからに脂ぎってて。ナノはああいうタイプ嫌いなはずなんだが。それともまさか、援助交際じゃ。
ナノと何か話してる。
「お兄ちゃん!」
「おう」
が、俺が席を立とうとした瞬間、男がナノに頭を下げて歩いて行ってしまった。
「道。聞いてただけみたいだね」
「紛らわしい」
俺はさっきから背中に冷や汗かきまくりだ。
つい先日結ばれたばかりだと言うのに。俺の何が不満なんだナノ!!
「お?」
今度は露出度の高い服を着た、スタイルのいいお姉さんがナノと話をしている。
しかも、なんだか話が弾んでるぞ。
「ひょっとして、姉って」
「いや。そんなはずは」
5分ほど見ているが、なかなか中に入ろうとはしない。
楽しそうにはしているがずっとその場だ。
「あれ。行っちゃった」
「今の顔どっかで・・・あ~!!ウチの学校の音楽教諭じゃん」
はぁ。私生活ではあんなに派手なんだ。
「おぉ。本命っぽいの発見」
「なに!?」
ナノに向かって行く男。
茶髪だが確かにルックスはいい。
女ならあれに結構目が行きそうだが・・・ナノだからな。大丈夫だよな?
「おぉぉぉ!!」
男がナノの肩に手を回す。
「姉って結構面食いなんだ。性格わるそーな男なのに」
俺はテーブルの下で拳をわなわなと振るわせる。
男がそのままナノを掴んで映画館方へ。
柱の影に入って二人が見えない。
「行くぞ!」
「うん」
俺たちは急いで喫茶店を出る。
ナノ!!無事でいてくれよ!!!
信号を渡って柱の影に。
「いたたたた。ご、ごめんよぉ。も、もうしないからぁ」
「・・・・・・ナノ?」
地面の上に仰向けに寝転ぶ男と、その背中に片足を乗せて腕を組んでいた。
「あ。公人!遅い!!」
「遅いって」
「はぁはぁ・・・あれ?」
「なんでかなみがここにいるのよ」
ナノが俺とかなみを発見し、力を抜いた瞬間。男がナノの足を払って逃げてしまっや。
うお・・・足が払われた瞬間、バランスを崩したナノの真っ白なパンツが。
「見た?」
真っ赤になってスカートを押えるナノ。
「すまん」
「・・・いいけど」
かなみが俺の服のそでを引っ張る。
「どういうこと?」
「さて。俺にもさっぱり。待ち合わせの相手はさっきのじゃなかったみたいだけど」
俺にも現状がよくわからない。ナノは誰かを待ってたはずなのに、なんで俺に遅いと言うんだ。
「じゃなくてスカート」
「へ?」
「前ならあんなことあったら問答無用で蹴りが飛んでたでしょ。なのに、今は姉が・・・女をしてる!!」
「そこかよ!」
まぁ、たしかにかなみが言うのももっともだが。
それはほら、色々あったわけだし。
「ソコ。こそこそ話しない!あ、時間。ほら、公人入るわよ。かなみもちゃんと帰りなさいよ」
「入るって」
「何言ってんのよ。映画!アンタが誘ったんでしょ!!」
「俺が誘ったのは来週の映画だぞ?」
「え?」
ナノがカバンからチケットを取り出す。
「ホントだ」
「おい!ちゃんと来週だって言っただろうが」
「あう。ごめん」
「人の話はちゃんと聞けよ」
「だって・・・あの時はさ・・・公人が・・・胸とか・・・触って」
かなみが俺とナノを何度も見比べる。
しまった。コイツのこと忘れてた。
「あれ?あれれ?ひょっとして」
かなみは何を悟ったのか、口に手をあてて卑下た笑みを浮かべている。
中年おばさんかお前は!
「・・・でも、ならなんで公人がここにいるの。しかも、かなみを連れて」
「それは」
「姉が誰かとデートかもしれないって言ったら、お兄ちゃんがいても立ってもいられなくて」
「おい」
「ウソは言ってないじゃん」
合ってるから止めてるんだろうが。あ~恥ずかしい。
「馬鹿?」
「何ぃ!!」
ナノが俺の胸に頭をコツンとつけてくる。
「私が公人以外とデートするわけないじゃない・・・ばか・・・」
「ん・・・疑ってごめん」
俺はナノの頭を撫ぜる。
「かなみ。一人で帰れるよね。私は公人とデートして帰るからさ」
「姉は公人お兄ちゃんと恋人同士なの?」
「そ。今まで黙ってたけど実はね」
「そっか」
かなみがにっこりと笑う。
「じゃあ、お母さんには遅くなるって言っておくね。公人お兄ちゃんのおばさんにも」
「な!?おい」
「かなみ!!」
俺とナノが止める間もなく、かなみは駅の方に走って行ってしまった。
俺はお互い顔を合わせて苦笑する。
「さ。映画は来週だし。どこに行く」
「どこでもいいよ」
「で。どこでもいいって言ったけど、なんでここなのよ」
「入ってから言うか?」
「だって・・・入り口で押し問答するのは恥ずかしかったんだもん」
俺とナノがいるのは大人が泊まったり休憩したりするホテル。
俺も初めて入ったんだけど、中は結構普通。カラオケボックスを広くしてベッド置いた感じなんだ。
「興味あったから」
「あのねぇ・・・はぁ、ホント、エッチなんだから」
そう言ってナノは着ているワンピースを脱ぎだす。
「なんで脱ぐ?」
「なんでって・・・?」
「俺はラブホの部屋に興味があったんだ。別にエッチなことは考えてないぞ」
「な!?」
「それとも、ナノはもうする気マンマンですかの~」
俺がわざとらしく言ってみる。
「・・・帰る」
「ウソ。冗談。ごめん。抱きたい」
「さらっと言わないでよ。もう、ムード無いなぁ」
俺はナノを抱き寄せキスする。
何度とやってきた行為だけど、これは本当に今でも興奮する。
ベッドの上に押し倒し、ブラの上から優しく胸を揉む。
「んっ」
舌と舌が絡む音。
段々とナノの口から漏れる吐息が暖かくなってくる。
「ナノ」
「ん?なに?」
「好きだ」
「私も」
抱き合いお互いに顔や首をキスしながら服を脱がせ合う。
真っ白なワンピースの下の真っ白な肌。
「ホント。公人ってエッチよね」
「お前も十分そうだと思うけどな」
「私は」
「ここをこんなにしててもか?」
「ひゃぅっ」
ナノのヴァギナはすでに濡れており、触った俺の指がヌルヌルになるほどだ。
それどころか。
「ほら。指を当てるだけでお前が自分で俺の指を食べて行くぞ」
「ゃぁ・・・だめ・・・指・・・抜いてぇ」
中で指を軽く曲げる。
「っぅ・・・そこ、だめ・・・ぁ、ぁぁ・・・んっ」
中の少し固い部分をひっかくたびに、ナノが体をよじって快楽を表現する。
「き、きみひと・・・もう・・・やめ・・・あぁ」
「自分の指とどっちがいい?オナニーだってしてるんだろ?」
「し、してない・・・もん」
指を二本にし、中をさらに激しくかき回す。
「正直に言えばナノがして欲しいようにしてやるよ」
「あぅぅ・・・きみひとの・・・指の方がいい・・・」
俺はニンマリと笑みを浮かべながらナノの大きくなったクリトリスを摘む。
「やぁぁぁっ」
ヴァギナの中からは愛液がさらに溢れ出す。
「・・・ひど・・・いよ・・・」
「ひどい?」
「公人の・・・欲しいのに・・・その前に・・・するなんて」
ナノが俺の腰の辺りに抱き付いてくる。
「ねぇ・・・して」
「ナノ」
「なに?」
「・・・エッチだな」
怒られるかと思ったが、ナノは悲しそうな顔になり、目に涙をためる。
「だって・・・公人と一緒だと・・・私・・・自分が・・・えっく・・・えっく」
しゃくりをあげはじめ、最後は完全に泣いてしまった。
まるで子供のように。
「ごめん。泣かせるつもりはないんだ」
「公人・・・エッチなの・・・嫌い?」
「嫌いじゃない。そりゃ、所構わずはいやだけど・・・そういうとこも全部含めてナノが好きだ」
「・・・うん・・・ありがとう」
まだ涙が流れている。ちょっといじめすぎたかな。
俺が目尻に口付けし、涙を舐め取るとナノはくすぐったいような表情で微笑む。
「公人・・・好き」
ナノから俺にキスをする。
「大好き」
「俺も」
「ずっと一緒にいたい」
「頼まれたって離れるもんか」
「・・・愛してる」
「俺も・・・愛してる」
俺はナノの事が好きだけど『愛』って言葉はいまいちよくわからなかった。
けど、今はなんとなくだけどわかる。何も考えずに愛してるって言葉が出てきたんだから。
「入れるよ」
「うん」
「くぅっっ・・・ぁぁっ」
「まだ痛いか?」
相変わらずナノの中はきつい。
「違うの・・・公人のが・・・奥まで入った時に・・・軽く・・・いっちゃった」
きついけど、初めての時よりずっと愛液が出ているせいかスムーズには動ける。
「幸せ」
「お~い。一人だけ幸せを噛み締めてるなよ」
「あ・・・ごめん。でも、もうちょっとこうさせて」
先ほどと同じように抱きしめてくるナノ。
目を閉じている姿を見ていると本当に幸せそうな笑顔だ。
「ねぇ」
「ん?」
「動いていいよ・・・あ、でもゆっくりで」
「やっぱ痛いんじゃ」
「ううん・・・多分、激しく動かれるとすぐいっちゃいそうだから」
俺は腰だけを動かしてゆっくりと中をかき混ぜるように出し入れする。
そのたびにナノの顔が歪むのはひょっとして絶頂を無理矢理抑えているからなのだろうか。
「ぁ・・・・ぁぁ・・・んっ」
「俺もすぐだから・・・一緒に」
「う・・・うん」
少しだけ腰を早める。俺ももう持たない。
「や、あ、あ、あ・・・くる・・・あ・・・んっっっはぁっっ」
俺のペニスを強く締め付けると同時に俺はナノの中から抜く。
「ぁっ」
抜いた瞬間、俺の先っぽから精液が勢いよく飛び出し、ナノの腹と顔にかかっていった。
「はぁ・・・公人の精液」
うつろな表情のままのナノは指でソレをすくう。
まさか!
「んっ」
その指を口に入れてモゴモゴと舌を動かし・・・飲み込んだ。
「まじゅぃ・・・でも・・・もっと飲みたいかも」
同じように顔についた精液を指ですくっては口に運ぶ。
俺は黙ってそれを見ていた。
「う~・・・自己嫌悪・・・エッチになると人格変わるわ」
ナノは変わりすぎだと思う。
「ごめんね」
「いや。さっきも言ったけど・・・そういうとこもひっくるめて好きだからさ」
「ありがと」
お互い服を着るときは何か気恥ずかしい。
俺はナノの顔が見れないでいた。
「というか、謝るのは俺の方だし」
「なんで?」
「ゴム・・・つけなかったろ。危ないかもしれないし」
「ん~。大丈夫だよ。きっとね。それに公人の子供ならさ」
「子供か」
さすがにまだ早いような気がするけど。でも。
「子供だよ」
「そか。俺もこれからのことちゃんと考えないとな」
大学入ってバイトして就職して。そのときもずっと隣に・・・居てくれるのかな。
「ねぇ」
「ん?」
「今日・・・嫉妬してくれたんだよね。誰とデート行くかわからなくて」
「まぁ。そうなるかな」
「そっか!」
ナノが俺の腕に絡まってくる。今までにないくらい凄く笑顔だ。
にしても。クラスのヤツがこんな姿を見たら何ていうんだろうな。
「なに?」
「え?」
「なんか笑ってる」
「ナノだって」
ナノは俺に抱かれて幸せって言ってたけど・・・俺は今が一番幸せかもしれない。
「幸せだもん」
「俺もだ」
最終更新:2007年08月03日 21:31