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名無夕

  • 作者 79氏

今日は七月七日。
要するに七夕だ。棚機とも言う。
そんな今日は我らが熾惺学院が総力を挙げて『七夕祭り』なるものをやるんだ。間違いない。
なんで学校を挙げてやるのかって?
学校の名前がそれっぽい感じがするから。とかでいいんじゃないか?
規模としてはかなり大掛かりで、実はここ最近準備に大忙しだったのである。
と、言うわけで俺はボロボロだ。ボロ布だ。
ああ、祭りが始まっちまう。
みんなはもう開会式に行ったかな?
そりゃそうだよな。物音一つしない。
俺は最後の装飾を終え、そのままそこの床に仰向けに寝転がっていた。
ハロ「祭ってられるかっての」
今日は大事な約束があるのに。
……。
今何か『ニヤリ』とされたような気がしたがおそらく気のせいだ。
あー、はいはいそうですよ。でも待ってるように言っておいたから。
目を閉じる。
…デジカメ持ってこようかな。
何のための祭りだ。浴衣だぞ、浴衣。
後で蕪雲から高い値段ふっかけられるのもごめんだしな。
よし、今からでも遅くな――
ぺしん!
ハロ「あたっ!」
でこを何か硬いもので叩かれる。
目を開ける。
東「こりゃ!」
あ、なんだてんてーか。口ほどにも無い。
ハロ「なんですか?」
東「『なんですか?』ではない!点呼とってもおらんから探しに来たのじゃ」
ハロ「それはそれは・・・。で、遥君は見つかりましたか?」
東「おぬしであろう」
ハロ「それは盲点」
東「はよ集合せい」
俺は仕方なく体を起こした。
せっかくだからツンの浴衣姿でも見に行くか。
…てんてーはいつもと変わらないんだな。
まぁ一応先生だし。でもいつも着物のような・・・。

熾惺学院・空中庭園。
一面(強化、らしい)ガラス張り、天井は高く果てしなくドーム型。
そして植え込み、垂水。と言う落ち着いたふいんき(←なぜか変換できない)を台無しにせんばかりの人。人。人。
東「ほれ、行け」
ハロ「俺は罪人か何かですか?」
既に学院長のお言葉が読み上げられているようだ。
ツン「あ、ハロ!」
ツンが出迎えた。
赤を基調としたデザインの浴衣。
攻撃色だな。
ツン「『先に行ってろ』って言うから来たのに全然来る気配なかったじゃない」
ハロ「浴衣、似合ってるな」
ツン「そ、そおいう話をしてるんじゃないでしょ、今は。ごまかさないで」
ハロ「と、まんざらでもない表情で語るツン」
ツン「まんざらでもなくないわよ!///大体――」
あ、蕪雲だ。
ハロ「よお蕪雲」
ツン「ちょっと!聞いてるの!?」
ハロ「記者会見並にフラッシュ焚きまくってると思ったが、そうでもないな」
既にデジカメは手にしているようだが。
蕪「当たり前だお。『開会式の間はフラッシュ禁止』って決まりがあるお」
そういえばそう言われたような希ガス。
蕪「智途様的にはあそこにいるお」
ハロ「『的に』は要らんだろ・・・」
と言いつつ、智途を捜す。
ハロ「智途は青か・・・」
ツンとは正反対に、青を基調としたデザインの浴衣。
ハロ「まぁ、らしいと言えばらしいか」
ツンが何か面白くないような顔をして見ている。
ハロ「なんだよ?」
ツン「ど、どっちがいい?」
ハロ「何が」
ツン「わかってるでしょ」
ああ・・・。
  無難なところでツンじゃないか?
  図らずとも智途かな
 [アいや由梨を推すね
  ウホッ、いい蕪雲・・・
ハロ「うちの妹かな」
ツン「全然わかってないじゃない!どんな選択肢があったのよあんたの頭には!」
ハロ「確実に回避しておくべきものが一つ。大丈夫、それはツンじゃない」
ツン「・・・喜んでいいのかも分からないし」
蕪「(はやく終わるお!開会式!!)」
毒「どうもどうも皆さんお揃いのようで」
どんなキャラになったんだよお前は?
ハロ「よぉ、毒男」
毒「今日は何と、おr」
『これにて開会式を閉会します』
蕪「キタ――(;^ω^)――!!」
ブウゥゥゥゥン・・・!
ハロ「さすが、早いな」
ツン「私たちも行きましょう」
ハロ「そうだな」
さて、蕪雲のデジカメが没収されないか不安なところだ。
毒「今日は何と、俺にもようやく春が来たのかもしれない・・・」
ぞろぞろと解散していく生徒たち。
毒「って誰か聞いてよ!ヾ(#`Д´)ノバーヤ!!」
?「きーてるよー」
地団太を踏む俺の前に立っていた、一般客らしい幼女。
毒「いや、何でもないんだ・・・(」
?「ふーん。じゃーねー。ばいばーい」
幼女はとてとてと駆けて行った。
毒「('A`)ノシ・・・鬱だ氏脳」

ハロ「でもさ」
ツン「何よ?」
ハロ「せっかく庭園に居るんだから、大笹に短冊提げようぜ」
確かに、そこらに短冊を提げている人たちが居た。
短冊を上のほうに提げる係の人、大変そうだな。
ツン「そうね。ま、それもいいかな」

ハロ「大人二枚」
ツン「映画館じゃないんだから」
係「どうぞ」
さあ、何を書こうか。
チト「ハロ・・・」
ハロ「おお、智途。お前も書くか?」
パシャパシャパシャパシャ
チト「ん、そうだな。一枚もらおう」
ツン「ハロは、なんて書くか決めてる?」
ハロ「いや、全然」
ツン「・・・ふーん」
ツンは何故か不機嫌な顔をする。
チト「風流なものだな。初めの頃は学校を挙げてまでやるかと思っていたが・・・」
パシャパシャパシャパシャ
ハロ「まぁな・・・」
ガラス越しに夜空を見る。
雲ひとつ無いとまではいかないが、それは綺麗なプラネタリウムだった。
ツン「ほら、さっさと書く!」
ハロ「な、なんだよ。もうちょっと風流に興ずる心をだな」
チト「大変だな」
パシャパシャパシャパシャ
ハロ「お前もな・・・」
チト「いい加減にしろ」
ゴッ
蕪「おっ!!」
こらこら装飾用のガムテープを投げるな。しかもほとんど使ってないやつ。
チト「お前は何か?女性誌の記者か何かか?」
おお締められてる締められてる。
だが心なしか幸せそうな蕪雲。泡吹いてませんか?
あ、デジカメ没収された。
ツン「ハロ、書いた?」
ハロ「ああ。書いた」
ツン「ちょっと見せて」
ハロ「なんでだよ。せめて交換だ」
ツン「いいから見せて」
ツンに短冊を取られた。
ツン「『早く人間になりたい 匿名キボン』・・・何よこれ」
ハロ「そのままの意味だ」
ツン「しかも匿名希望する意味がわからないし。さ、早いとこ提げて行きましょ」
ハロ「あ」
ツンは短冊を持って枝に提げに行った。
ハロ「で、結局お前はなんて書いたんだ?」
ツン「ち、近寄んないでよバカ!///」
な、なんで!?

毒「・・・・・・」
し「由梨ちゃん、あっち行きましょう、あっち!」
ユリ「しのたん、はしゃぎすぎだよ・・・」
勇気出して由梨ちゃんに声掛けたのに・・・何このしのたん。
ま、想定の範囲内だけどよ。
ユリ「・・・・・・」
毒「あ」
しのたんに強引に手を引かれながらも、ちゃんとこっちを気にして見てくれてる!
なんていい子なんだ。さすが・・・
ハロのぃもぅと('A`)
毒「まぁいいか・・・」
ハロの事を『兄さん』なんて呼びたかないし、かなわん恋だし、見てるだけで。
ぽんぽん。
し「毒男先輩。たこ焼き買って下さい」
とせがむしのたん。
毒「何で」
し「何でじゃないですよ、興醒めですね。みんなで分けて食べましょう」
毒「みんなで・・・('A`*)ホワワ」
ユリ「しのたん、それはちょっと強引じゃ」
毒「仕方ない。買おう」
し「どもどもです」
ユリ「いいんだ・・・」

渋「シュボッ・・・」
毒男のやつ、うまくやっているだろうか。
昨日はやけに饒舌だったから・・・ん?
東「ここは禁煙じゃ」
渋「それはすまない」

雪「・・・あ!」
ハロ「お前、甘いもの好きだよな。今に太るぞ」
況してやチョコバナナなど。
ツン「きょ、今日はお祭りだからいいの!ハロもなんか買えばいいじゃない」
ハロ「そうだな・・・」
雪「はーろ君♪」
ハロ「のわっ!?」
背後から抱きついてきたのは間違いなく
ハロ「雪花さん!?は、離してくださいますようお願いしたい!」
や、柔らかい感触が背中に・・・!
ツン「ちょっと!」
雪「はいはい・・・」
パッ、と体を離す雪花さん。
やばい。危うくおっきするところだったぜ。
ツン「ハロも動揺しすぎ」
雪「ところで、智途知らない?」
ハロ「智途ですか?最初庭園で見てからは見てませんけど」
雪「そう・・・まぁ念のためって事もあるわよねー・・・」
ハロ「はい?」
雪「あ、気にしないで。じゃあね」
ハロ「ああ、はい」
何だったんだ?

しのたんが智途を捕まえたおかげで、しのたんと由梨ちゃんとの会話が減った!
今がチャンス・・・!
でも何から話そう?
由梨ちゃん内気だし、いきなり変な事聞いたらキモがられるよな。
し「あっ!あれあれ!あれボクが作ったんですよ!」
チト「一人でか。それは凄いな」
それだ!
毒「由梨ちゃんは何の係だったの?」
ユリ「私は・・・あの、あれです」
由梨ちゃんが指差した先には、七夕をテーマにしたらしい絵が描かれた大きなパネルがあった。
さ、流石に一人でやったんじゃないよな。
毒「へぇ、凄いね」
ユリ「うん、でも途中からおにいちゃんに手伝ってもらったから早くできて、後のほう暇だったんですけどね」
余計な事しやがって。
毒「いいおにいちゃんだね」
っておーい!?
ユリ「うん」
何言ってんだよ俺・・・('A`)

――七夕。
星。願い事。祭り。
何を聞いても、いちいち引っかかる。
――あいつの事。
願いが叶うとしたら、俺はそんなに信心深いわけじゃないんだけど、もしかしたら今日しかないのかもしれない。
でもいいのか。お互いまだモヤモヤした気持ちのままで。
人間になる、って。
ツン「・・・ハロ?」
ハロ「え?」
ツン「どうしたの?」
ハロ「ああ、いや、ちょっと疲れてるだけだ」
ツン「・・・・・・」
まだ二十時になったばかりだ。
でもなんで、俺はこんなに焦り始めてるんだ?
七夕だからって、そんな非現実的な願いが叶うとでも思ってるのか?
今すぐあいつの気持ちを整理させて、その時を迎えられるとでも?
そんな事が で き る とでも思ってるのか?
ハロ「悪かったな。今日はお祭りなんだし、疲れるのは明日にしよう!な!」
ツン「ハロ・・・」
七夕祭りが終わった。
明日には片付けと言う、なんとも兵どもが夢の跡なイベントがあるわけだ。
時刻は二十一時半過ぎくらいだ。
蕪「おっおっおっおっ」
蕪雲が変な笑い声を上げているが、まあ何故かは大体の察しがつくな。
ハロ「どうだった?毒男」
毒「うん、まあ、良かった」
ハロ「そいつは何よりだ」
誰も学院長の話なんか聞いていない。
敬虔な学院長信者は聞いているらしいが。
ハロ「・・・・・・」
沈黙するな。
ハロ「・・・あ」
『これにて閉会式を閉会します』
ハロ「あ、俺、終わったみたいだし、帰るな」
…バカか。
ツン「うん」
ハロ「ごめんな」
本当にごめん。
ツン「あ、あのね!」
ハロ「?」
ツン「無理、しないでよ?」
ハロ「・・・ありがとう」
……。

いつもの神社に着いた。
時刻は二十二時過ぎ。
タイムリミットは・・・無い。
ウィッシュは縁側に座って、夜空を見上げていた。
ウ「あっ」
こちらに気付いたようだ。
ウ「来てくれたんだ」
ハロ「お前が待ってるからな」
ウ「あれ?君が待たせたんじゃないっけ?」
ハロ「ばれたか」
ウ「別に隠さなくてもいいじゃん・・・一緒に星見よ?」
ウィッシュはそう言って、『来い』と言う合図なのか、すぐ隣の床を叩く。
ハロ「俺は犬か」
ああ、いつものウィッシュだなと、なんとなく安心させられた。

いつの間にか雲は晴れ、空には満天の星空が広がっていた。
こっそり、隣に座っているウィッシュの顔を見る。
口が半開きのまま空をボーっと見上げている。
何か考えてるのかこいつ?
放っておけば何時間でも見ているような気がするんだが。
ハロ「あまり口開けたままだと蚊が入るぞ」
ウ「・・・ほえ?」
聞いてなかったな。
ハロ「さ、さっさと願い事でもしようぜ」
ウ「そっか。七夕だもんね。じゃあ短冊持ってくる」
ウィッシュは、どこからか短冊を二枚持ってきた。
ハロ「・・・書くものは?ペンとか」
ウ「あ」
ハロ「『あ』ってお前」
ウ「ごめん、取ってくる」
ハロ「いいよ。俺が行く」
なんだかなあ・・・。

ハロ「でも正直、辛いだろ」
ウ「え?」
ハロ「『人間になる』って誓ったものの、それでここの人たちの願い事を放棄するなんてさ」
ウ「それは・・・自分勝手だな、って思うときもあるよ」
ハロ「やっぱりそこを解決しないと」
ウ「だよね・・・」
ハロ「俺も、あんまりそういう話はしたくないんだけどさ」
少しの間沈黙があった。
ウ「でっ、でもね!それでも人間になりたいんだよ」
ハロ「もしかしたら今以上に苦しい思いをするかもしれないぞ?」
いや、必ずする。
ウ「だって・・・!私って、きっとこのまま先もずっと死なないんでしょ?」
ハロ「・・・・・・」
ウィッシュがこれまでどれほどの年月を過ごしてきたのか聞いた事は無いが。
ウ「時間が多すぎて、押しつぶされそうだよ。ハロだって、いつかおじいちゃんになって、私の前から消えちゃうんでしょ?」
ハロ「・・・だろうな」
ひょっとすると、もっと早いうちに、何てこともありえる。
…生きている限りは。
ウ「私は自分が死んでもいい、なんて思わないけど、でもやっぱり人間になって、ハロと生きていきたいなって」
ハロ「・・・・・・」
ウ「・・・思っちゃうんだけどそれがいけないのかなぁ、って・・・」
ハロ「俺は・・・俺も大体同じ事で悩んでる。もし、ウィッシュの代わりになる人が居れば」
ウ「『代わり』!?」
ウィッシュが急に声を荒げる。
ウ「私の『代わり』に苦しむ人が居ればいいって思うの!?」
ハロ「あ、いや・・・」
ウ「あ・・・」
ウィッシュは俯いた。
ウ「でもね、それも無いの」
ハロ「?」
ウ「もう、そんな儀式もなくなっちゃったから」
ハロ「・・・儀式?」
ちょっと待てよ。
と言うことは、ウィッシュは元は・・・
ハロ「お前・・・元は・・・人・・・間・・・」
ウィッシュは隠す様子もなく、笑顔で頷いた。
だから。
いつまでも生きてるのが嫌だ、とか、風邪引かないのが嫌だ、とか、それでも役目を放棄するのが嫌だ、とか。
そういうことを嫌だと思うことができたんだ。
人間だったなら?・・・人間だったから。
本当にこいつは、一人でたくさんのものを背負い込んで・・・。
ハロ「じゃあお前は、あれか。『その時』も自分ひとりが犠牲になれば、って思ったのか」
ウィッシュは首を振る。
ウ「・・・よく覚えてないの。名前だって覚えてないんだもん」
ハロ「それでも独りで生きていかなきゃならないなんて、酷すぎる。そんなの人間に与えられる生き方じゃない」
ウ「ハロ・・・」
ハロ「誰なんだ、ウィッシュをこんな目に遭わせたやつは。ウィッシュ、できれば俺はお前から離れたくない」
ウ「私だって、ハロから離れたくない」
ハロ「・・・今日は七夕だ。俺は神様なんてあまり信じないけど、お前を見てるとどうも考えが変わってきてな」
もしかしたら全く関係のない日かもしれないけど。
ハロ「今日は何故か願いが叶う日だと思ってはらはらしてたんだけど、そんな事もな――」
ウ「諦めちゃダメ!」
ウィッシュが制止した。
ウ「願ってみようよ!私は・・・一人の願いも叶えられないほど弱くないんだから!」
ハロ「・・・ああ!やってみよう!」

――二時間後。
ハロ「・・・明らかに日付越しちまってるんだが」
ウ「えっと・・・」
打ち上げ失敗か空中分解って所だな。
ウ「おかしいなぁ・・・」
ハロ「ちゃんとやってんのか、アホ毛よ」
ウ「やってるじゃん!ハロだってやってるの!?」
ハロ「やってるだろ!」
ウ「じゃあ私もちゃんとやってるもん!」
ハロ「あー!もう疲れた」
部屋に入る。
ウ「あっ!勝手に中に入んないでよ!せめて『お邪魔します』とか言おうよ!」
布団の上に横になる。
ハロ「ふぁ・・・お休み」
ウ「それ私の布団!」
ウィッシュもすぐ隣に横になる。
…途方もない話だよな。
死んだ人間が生き返るなら、『人を殺しちゃいけません』なんて決まりなんか存在しないだろうからな。
永遠の時を持っていようと孤独になるんだったら、それは死んでるのと同じ事なんだよな。
ハロ「そして何年も前からマゾ・・・」
ウ「はう。そんなのハロも同じでしょ?」
ハロ「なっ!」
ウ「しかも足フェ」
ハロ「うるせぇぞ敏感肌」
ウ「ひゃっ!?///」
無いおっぱいを揉む(こねる?)。
ウ「や、やったな・・・」
ウィッシュは俺の股間に手を出そうとしたらしいが、手が届かない。
ハロ「驚くべき身長差」
服の上からだが、ウィッシュは十分に感じてしまっているらしい。
ウ「あ、あぅう・・・ずるぃよ・・・///」
ウィッシュは目を閉じて顔を真っ赤にしている。
ウ「せめてベルトぐらい外してよ。・・・私も脱ぐから」
ハロ「それはお前を虐める時と相場が決まって・・・うん、まあ手は出せないだろうし」
俺はベルトを外し、ズボンとパンツを下ろした。
ウィッシュもその幼い・・・幼く見える裸体を晒した。
ハロ「これで――」
ウ「えい」
きゅ。
ハロ「!?」
ウィッシュは、太ももで俺のそれを挟み込んだ。
ウ「ハロは足が好きなんだってね」
ウィッシュは脚でこねくり回す。
ば、莫迦な。ウィッシュが責めるなんてウィッシュじゃない。
ウ「わ。ホントだ・・・どんどん硬くなってくよ?///」
ハロ「ぁ・・・ああ・・・」
あ・・・太ももが・・・マ○コとも擦れて・・・やばい。ウィッシュに抜かれるなんて・・・。
なんとか逆転せねば。ああ、でもこのまま抜かれたいような気も・・・。
ウ「あれ?無抵抗だ」
ウィッシュのせいで竿が濡れて力が出ない。じゃなくてぬめって余計・・・効く。
ダメだ。抵抗する気になれない。
ウ「じゃあもっとやっちゃえ。ん・・・でも、擦れて気持ちいいかも・・・///」
ハロ「く・・・ああ・・・」
俺は無意識に腰を引いていた。
ウ「あっ、腰引いちゃダメだよ」
ウィッシュは距離を詰め、俺とぴったりと体をくっつけた。
ハロ「はぁ・・・」
俺はウィッシュの腰骨の辺りを掴んだ。
ウ「・・・え?」
そして腰を引いて、挿入した!
ウ「あっ!ゃ、ぁああああっ!あっ、ず、ずるぃ・・・///」
ハロ「ふぅ・・・これで、よし」
ウ「い、意味わかんないよ・・・///」
俺も意味わかんない。
俺はそのままウィッシュを抱き寄せる。
ハロ「じゃあウィッシュが上になれば」
そう言って体を回転させ、ウィッシュを上にした。
それから、ウィッシュは上体をもたげる。
ウ「あぅ・・・やってみる・・・///」
ウィッシュは、そっと腰を動かし始めた。
ウ「んっ・・・ぁ///」
ウィッシュはたどたどしい動きを始めた。
が、そんなのも待っていられず、再び腰骨の辺りを押さえ、俺はウィッシュを突き上げた。
ウ「ひゃうっ!?ちょっ・・・!やっ!待っ・・・ふぁあ!///」
襞の先に硬いものがあるのがわかる。もうちょっと、もうちょっとで・・・。
ウ「ぁ、ひゃあぁぅぅーっ・・・///」
コテン、とウィッシュが倒れた。
ハロ「あ」
ウ「ふ、ふぇ・・・///」
こりゃ戦闘不能だな。まだ出してないのに。
ウ「はろの・・・ばかぁ・・・///」
と、俺の肩にギュッとしがみついてくる。
目が渦巻きみたくなってるくせして何言ってやがる。
ハロ「でも、せっかくだから」
ウィッシュを下にする。
ウ「・・・ほへ・・・?」
ハロ「出す」
ウ「そ、そんなことしたらまた・・・あっ!///」
俺は少し早めに突き始めた。
く、きつい・・・。もともと出そうだったから・・・!
ウ「あ、あ・・・ぁあ、やぁ・・・んんっ!///」
ハロ「――っ!」
ウ「あっ!あぅ、あっ、あぁ・・・///」
俺は(また)ウィッシュの中に射精した。
ハロ「はぁ、は・・・」
…射精が収まり、どろどろになった竿を引き抜く。
ウ「あぅ・・・また、出されちゃった・・・///」
ウィッシュは天井に向かってしゃべっている。
ハロ「やっぱ脚で抜いてもらっても良かったかも」
しれないけどなんとなく許せなかったと言うか・・・。
ウ「どうしようハロと結婚したら毎日こうなのかな・・・///」
ハロ「う。なるべく我慢する」
ウ「信用できないなぁ・・・へへ・・・///」
してもらいたいのかしてもらいたくないのかどっちなんだお前は。

翌朝。縁側。
ウ「結局、願いは叶わなかったね」
ハロ「そうだな」
だけど、進展はあった。
ウィッシュは元々人間だったと言うこと。ウィッシュを精霊、神の使いにする儀式があった事。
それをたどれば、何かわかるかもしれない。
人間だったウィッシュが変わったんだ。あるいはその逆も。
ハロ「色々な手を尽くして、それでも結局どうにもならない事が明らかになったら、どうすればいいんだろ?」
ウ「それは簡単だよ」
ハロ「簡単?」
ぴょん、と縁を降りるウィッシュ。
そして振り向いて。
ウ「願えばいいんだよ。そうなりますようにって」
ハロ「・・・・・・」
どこまで天然なんだ・・・。
ウ「何その顔!」
ハロ「君のアホづらには心底うんざりさせられる」
ウ「あーったまきた!せっかく励ましたのにその態度!」
ハロ「だって『事実』があって、それに関して『願いが叶った』とか『叶わなかった』とか言うもんだろ?」
ウ「じゃあ生まれてから死ぬまで非現実的な願いを持ったことが無い人って居るの?」
ハロ「それは・・・子供の時だけ・・・」
ウ「でしょ?」
聞いてないなこいつ。
でもウィッシュに教えられたような(うまく言いくるめられたような)気がするな。
ハロ「だな。俺も童心に返ってさ、理屈並べないでそういうことを願ってみようかな」
ウ「童心に返らなくても子供じゃん」
ハロ「お前のほうが子供だ!」
ウ「どうかなぁ・・・」
ああもうどっちが正しいのかわかりゃしねえ。
とにかく、何だ。
前向きに・・・って事かな?

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最終更新:2007年08月03日 22:09