御嬢
ユリ「おにいちゃん!」
何だ、朝から騒々しい・・・。
ユリ「ねえ、おにいちゃん!起きてよ!」
何故我を静かに眠らせてくれぬ・・・。
ユリ「困ったなぁ、全然起きないよ」
そこで『こうなったら・・・』とか言いながらお目覚めのチッスですね?
ユリ「こうなったら耳に水でも入れてみようかな?」
ハロ「殺す気か!!」
思わず飛び起きた。
ユリ「ひゃっ!?なんだ、やっぱ起きてたんだ」
ハロ「思いっきり驚いてなかったか、お前?」
ユリ「驚いてないもん・・・」
ハロ「で?何かあったのか?」
ユリ「あ、あのね!なんか表に真っ黒な高級車が停まってるの!」
ハロ「・・・は?」
ユリ「しかも三台も!」
ハロ「いや台数はどうでもいいんだ」
たまたま俺の家の前に停まってるだけかもしれないし。
可能性があるとしたら誰だろう?
考えられるのは、渋沢さんか、もしくは雪花さんの謎コンビ。
もしくは・・・。
ハロ「いや、それは無いと思うけど」
ユリ「え?」
だとしたら、もう何年になるだろうかな。
小学五、六年・・・由梨と会う前。
俺は親父が嫌いだった。
大好きだった母さんが家を出て行ってからますます、俺への八つ当たりは酷くなっていった。
『どんな八つ当たりをされたのか』と問われても、思い出せるわけではない。でも嘘じゃなかった。
幼かった俺は行く宛ても無く、いつも近くの田んぼで蹲って泣いていた。
どうせ、夜には家に帰るしかないんだと思うと、余計に涙がこぼれてくるものだった。
ツン「ねえ」
そんな時、ツンがしばしばやって来た。
その時は気付かなかった、と言うよりはそれどころじゃなかったからだろうけど、そこは通学路じゃなかった。
つまり、わざわざ来ていたのだ。
そんなツンの前で、俺はいつも泣きべそをかいていた。
情けない話だ。
ツン「またしかられたの?」
俺は答えない。
ツン「もうちょっとしっかりしなさいよ、おとこのこでしょ?」
ハロ「もう、やだよ・・・」
そう言って膝を抱えた。
ツンはため息をつく。
そしてやがて俺の隣に腰を降ろす。
後はずっとそのままだ。
日が暮れるまで、何も話さなかった。
それには何か意味があったのだろうか?
少なくとも、俺は助けられていたと思う。
でも、俺はそんな自分がたまらなく情けなくて、惨めで、嫌いだった。
母さんが居れば。
母さんが居た頃の俺は陽気だった。何も考えてない、それこそ天真爛漫な。
そんな俺にツンが惹かれたなら。
…きっとそうだったから傍に居てくれたんだろうに、俺は何も言えなくて、自分がますます嫌いになっていった。
――そんな俺を容赦無く虐めたのが、理緒(りお)だった。
理緒はお嬢様だったから、苗字はなんたら院だったような気がする。
ツンが居る時は、しょっちゅうツンと喧嘩してた。俺は怖くて見てるだけ。
俺しか居ないときは、普通に遊びに行く事もあれば(大抵屋敷に行くが)、そのまま拉致される時もあった。
俺を足フェチにした元凶も、おそらく彼女。
でも・・・。
俺が中学校一、二年の頃、理緒は居なくなった。
事情はわからないが、おそらく『帰った』のだろう。
今でこそ、前の町長が町興しのために莫大な借金をして建てた名門校、熾惺学院があるものの、
当時は何も無くて、当然熾惺学院駅周辺のでかい建物も何も無くて。
それはまさに、『別荘を建てるには最適な所』であったろう。
土地も安かったし、グリーンツーリズムだったのだろう。・・・理緒もいつも居るわけでなかった。
嵐が過ぎ去ったような、漠然とした感覚があった。
言い争いも無くなり、しばらく変な感じではあった。
でもすぐに時計は元通りになった。
中学校からは智途や蕪雲が一緒だったし、父さんの再婚で妹ができた。しのたに会ったのは最近の事。
本当にいろいろなことがあった。
だから、
理緒のこと、よく覚えてないんだ。
ハロ「今更、何の用なんだろうな・・・」
ユリ「心当たりがあるの?」
ハロ「まあ、可能性は低い。おそらく人違いになるだろう」
どのツラさげて会えばいいんだ。
忘れてた、なんて・・・俺。
ハロ「でも一応、会ってみるよ」
ユリ「よくわかんないけど、大丈夫なんだよね?」
ハロ「ああ」
ユリ「・・・・・・」
ハロ「・・・由梨」
ユリ「え?」
ハロ「着替えるから、出て」
ユリ「あっ!ごめ・・・」
由梨は慌てて部屋を出て行った。
ハロ「はぁ」
って言うか今日、平日なんだが。
制服に着替え、玄関に立つ。
左を見ると、由梨がガッツポーズをして応援している、ようだ。
俺は恐る恐る玄関のドアを開けた。
?「遥君!」
ハロ「早っ!?」
何が!?
いきなり抱きついてくる理緒・・・なのか?
でも金髪だし、声もこうだった気がするし、きっとそうだ。
ハロ「理緒・・・なのか?」
理緒は体を離す。
理「嬉しい・・・私のこと、覚えててくれたんだ」
ハロ「ああ」
うん、まあ。
理「だって理緒、遥君がツンデレとかクーデレとか妹とかボクっ子とかに囲まれてるって知って心配だったの」
ハロ「なんで知ってるんだ!?」
流石にウィッシュは出てこないか。
理「冗談ですわ。なんとなくそんな気がしたので」
ハロ「どんな気だ」
なんだかパワーアップして帰ってきたような希ガス。
ハロ「・・・まさか、盗聴機なんて仕掛けたんじゃないだろうな?」
理「!!」
目が○になってますが。
理「な、何の話かしら?」
ハロ「訴えるぞお前」
ここ最近家でピーしてなくて良かった・・・!と心底安心した。
理「でも遥君が健全な生活を送ってるみたいだから理緒、ほっとしました」
ハロ「盗聴を否定する気は無いんだな・・・」
理「それは、その・・・」
ハロ「で?何でこんな車三台で仰々しくお出迎えを?」
理「ちょっとドライブでも、と思いまして」
つまり拉致か。
ハロ「今日、平日なんだけど。今から学校に行かなきゃ」
理「へ、へいじつ?今日は日曜じゃないのかしら?」
ハロ「何を寝惚けた事を」
理緒は外に出た。
ユリ「おにいちゃん・・・!」
由梨が赫怒のまなざしで俺の背中を見つめている(気がする)。
ハロ「あ、いや、幼馴染なんだ。ただの。決して、そういう関係じゃない」
背を向けたまま弁解する。
理緒が戻ってくる。
理「本当ですわ・・・今日は月曜日でしたのね」
ハロ「途中で誰か気付かなかったのかね」
理「日本に着いたばかりでしたので」
ハロ「海外に行ってたのか?」
理「・・・って、言いませんでした?」
そうだったのか。
ハロ「もう帰ってこないかと思ってた」
理「帰ってこないほうが良かったんですの?」
と、嘘泣きを始める理緒。
ハロ「いや、そんなんじゃなくて・・・」
由梨が見てるからあまり言えない・・・!
ハロ「そ、そうだ!メールアドレス教えて。後で連絡するから」
理「ひっく・・・じゃ、後でアドレス送りますわ」
何故か俺のアドレスが漏洩してるようですが。
理「でも、遥君が理緒の事覚えていらしたので、安心しましたわ!」
元気に笑って見せる理緒。
忘れはしないさ、お前はトラウマだから。
理「じゃ、とりあえず失礼します」
理緒はぺこりと礼をし、外に出て行った。
ハロ「・・・・・・」
『そういうそぶり』も無かったし、流石にもう大人になったって事なんだろうか?
ただ猫被ってるだけかもしれないけどな。
ユリ「おにいちゃん、朝ごはんできたよ」
ハロ「お、おう」
なんだその笑顔は。果てしなく怖いぞ。
……。
朝食は、カツ丼だった。
登校中。
朝の日差しがやる気を奪うぜ。
しかし、なんだってぇ今日はこんなに暑ゅい?
ツン「ねぇ、ハロ、ハロ!」
背後からツンが駆け寄る。
ハロ「『ハロ』は一回!」
ツン「今日なんだか高級車多くなかった!?」
スルーされた(´・ω・`)
ハロ「ああ」
[ア理緒のことを話す
今日はいい天気だなあ
ハロ「理緒が帰ってきたんだ」
ツン「・・・え?」
ツンは硬直した。
ツン「理緒って、あの理緒?」
ハロ「そう。あのお嬢」
ツン「な、何かされてないでしょうね!?」
ツンはちゃんと覚えてるみたいだ。
ハロ「いや、礼儀正しく挨拶してきたけど?俺もびっくりした」
そういう俺の顔を、ツンは懐疑の目で見つめる。
ハロ「なんだよ」
ツン「あんた、まさか洗脳されたとか・・・」
ハロ「う!?そういえば、三日前から記憶が曖昧だ・・・!」
ツン「冗談よ。それに、記憶が曖昧なのは昔からじゃない?」
ハロ「・・・お前から振ってきたんだろうが」
ツン「ところで、理緒はいつまで居るのかしら?」
ハロ「久々に再会したんだし、そういう話はまだ早くないか?良きライバルだろ?」
ツン「・・・まあね」
お互いに思うところはあるだろう。
遠い、でも近い過去。
今、俺の周りにいる大抵の人は知らない過去。
それがやっと戻ってきた気がする。
ひとまず理緒について学校では話すことは無いだろう、と思っていた。
だが。
チト「ハロ!」
ハロ「――ッ!耳元で叫ぶな!」
チト「騒がずにいられるか!まさか、婚約していたなんて・・・」
ハロ「・・・はい?」
ハロ「俺がこんにゃく?誰と」
蕪「これで智途様は漏れのもの」
ゴッ
向きかえりもせずに裏拳。流石だ。
毒「しかも妊娠三ヶ月とか」
ハロ「なっ!?俺は知らんぞ!」
ツン「ちょっと、どういうことよ!?」
ハロ「知るか!って言うかあいつ日本に来たのはさっきって」
蕪「早撃ち野郎ハロに敬礼」
毒「('A`)ゞ」
ハロ「いや誤解だって!悪質なデマd」
チト「信じてたのに!最低だ、お前は!」
智途に胸倉を捕まれガクガクいってる俺。誰かボスケテ。
東「これは職員会議沙汰じゃのう・・・」
ひょこっと現れるてんてー。
ハロ「てっ、てんてぇ!助けて!」
東「嫌じゃ。怖い」
『怖い』ってあんた!
ツン「やっぱり何かあったんじゃない・・・」
やっと解放される。
ハロ「ち、違う!これは・・・ゲホッ、理緒の罠だ!」
思わず膝をつく。結構効くぜ、智途。
ハロ「お前らなぁ!俺よりも理緒を信じるって言うのか!?」
しーん。
毒「まぁ」
ハロ「んだとこの野郎!」
東「これこれ。あまり騒ぐな。ホームルーム始めるから席に着いてたもれ」
てんてーは扇子で俺をぺしぺしと叩く。
ハロ「く・・・」
昼休み、空中庭園。
携帯を確認するが、理緒のアドレスは一向に送られてこない。
ハロ「はぁ・・・」
がっくりとうなだれる俺。
このままじゃマジで洗脳されるぞ。全員。
理緒のことだから、他にも彼氏がたくさん居るんだろうと思ってたけど。
もしかして、そうじゃないのか?ひょっとしたら・・・
何考えてるんだ俺。既に引っかかりそうじゃないか。
でも、ちょっとだけ。
俺、今まで理緒について考えた事無かった。
理緒はいろいろな手段で俺を慰めてくれたのに、酷いよな。
それだけは認める。
とにかく、会って話をしないと。
し「先輩」
ユリ「おにいちゃん」
ハロ「アレは誤解だ」
し「知ってますよ」
ハロ「え?」
し「由梨ちゃんに教えてもらいました。それを今智途先輩に教えに行くところです」
ハロ「そ、そうなのか。ありがとうな由梨」
ユリ「へへ・・・///」
し「コホン。ま、ボクは最初からデマだと思ってましたが」
ユリ「嘘だよ。しのたん驚いてたもん」
と言って、しのたのほっぺをつつく。
し「う、嘘じゃありませんよ!」
ハロ「とにかく頼んだ。もう俺は何やっても悪あがきに見えてしまうからな」
ユリ&し「はーい」
ふっふっふ。どうだ理緒!俺は一人じゃない!
あの頃の俺と一緒にしてもらっては困るな。
ユリ「(一人で笑ってるんだけど・・・)」
し「(ちょっと味方したくなくなりましたね)」
放課後には、大体騒ぎが収まってきていた。
チト「ハロ、すまん」
ツン「私も、ごめん」
蕪「漏れ漏れも」
毒「反省はしていない」
ハロ「後半二人はさておき、もう済んだ事だ。わかればいいよ」
チト「・・・ん?」
ハロ「え?」
智途が、俺のベルトに手を伸ばす。
ハロ「お、おいバカ!まだ早い!」
何が。
チト「か、勘違いするな!///」
そして、俺のベルトから何かを取った。
ツン「何よこれ?」
ハロ「あー、たぶん盗聴機だ」
ツン「・・・え?」
ハロ「たぶん、理緒がつけたんだろうな」
毒「ヒソヒソ」
蕪「ヒソヒソ」
ハロ「な、なんだよお前ら」
ツン「・・・理緒が、ハロのベルトに触れる機会があったって事?」
ハロ「え」
チト「しのたはそんな事言ってなかったが?」
修羅場の予感。
ハロ「お、俺も知らない!でも家にはたくさん仕掛けられてるみたいなんだ!」
チト「ほう、じゃあこれからハロに家に行って」
ツン「色々調べてみないとね・・・」
ハロ「ラ・・・ランナウェイ!」
ツン「あ!ちょっと待ちなさい!」
学校を出て、しばらく走ってきたものの。
ツン「こーらぁー!」
あいつら、まだついてくるぜ。執念深いやつらだ。
と、俺のすぐ前に高級車がやって来た。まさか・・・
理「遥君、乗って!」
乗れるかあぁぁー!!
ハロ「今日、お前のせいで酷い目に遭ったんだぞ!」
俺はその場に立ち止まった。
ハロ「そんなん、捕まったほうがましだ!」
俺はツンたちのほうに向きかえる。
ハロ「さあ拷問でも何でもするがいいさ」
更に、その場に胡坐をかいて座る。
するとすぐにツンたちが追いつく。
チト「とうとう観念したようだな」
蕪「死亡フラグktkr」
毒「数ヶ月ぶりに走ってもうダメポ」
一瞬の静寂。
ツン「・・・理緒・・・!」
理「あら月岡さん、ご機嫌うるわしゅう」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
蕪「す、すごい気だお・・・!」
毒「腹痛くなってきた」
チト「わ、私たちの出る幕ではないようだな」
ハロ「(・・・俺も帰りたい)」
ツン「あんたいまさら何しに帰ってきたわけ?」
理「随分とご挨拶じゃない?私は、私の都合で帰ってきましたのよ」
ツン「あくまで、ハロは関係ないっての?」
理「当然ですわ。今日は、遥君と久しぶりに会ったものですからお話をしたいと思いまして」
ツン「二人で?」
理「ええ。二人でゆっくり」
ツン「二人じゃないとまずい事でもあるの?」
理「二人だとまずい事でもあるのかしら?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
蕪「す、すごい気だお・・・!」
毒「頭痛くなってきた」
チト「そ、そろそろ帰ろうか」
ハロ「(・・・俺はどうすれば)」
理「でもこの勝負、残念ながら私の勝ちですわ」
ツン「え?」
と、車内から黒服の屈強な男どもが現れた!
ハロ「おわっ!?」
俺はひょいと持ち上げられ、車に放り込まれる。
ツン「そんな!ハロ!」
ハロ「ツ――」
と、何故か口にガムテープ。これって本格的に拉致じゃ!?
すぐに理緒が俺に寄り添ってくる。
理「ずっと、こうしたかったんですの・・・」
いや、俺、え!?
車が発進する。
ツン「・・・・・・」
呆然と立ち尽くす私。
チト「ま、まあ、その。ハロも死ぬわけじゃない」
蕪「そうだお!きっと明後日には帰ってくるお!」
明日は?
…いつの間にか手が後ろで縛られていた。
俺は、理緒の部屋らしき豪華な部屋のソファーに座らされていた。
理緒はニヤニヤしながら口のガムテープを剥いだ。
ハロ「これは犯罪だぞ・・・」
理「今紅茶を淹れますわ。ダージリンですの」
ハロ「・・・・・・」
俺を見透かしているんだろうか?
俺は今怒りの表情を呈しているが、内心は背徳感や期待感でいっぱいだ。
体が覚えているのだろうか、息苦しいくらい無性にドキドキして、それを覚られないようにと精一杯だ。
しかし理緒はそんな俺をニヤニヤして見ていた・・・。
理「どうぞ」
コト、と目の前の高そうなテーブルにカップが置かれた。・・・理緒の分は無い。
ハロ「縛られてるのに飲めるわけないだろ」
理「そうですわね・・・では、解いて欲しいんですの?」
ハロ「当然だ」
理「何を怒っているんですの?」
俺の右隣にちょこんと正座して尋ねる。
ハロ「わからないのか?」
俺は理緒のほうを見ずに答えた。
理「理緒の目を見て話してください・・・」
俺は仕方なく理緒のほうを向いた。
ハロ「・・・!」
理緒は俺に口付けし、そのままゆっくりと俺を押し倒してきた!
ソファーの隅に背中があったため、完全には倒されなかったものの・・・!
理「んふ・・・その表情、ちっとも昔と変わらないですわね。遥君、遥君ですわ・・・///」
そう言われると、俺の顔は真っ赤になった。
涙目になるほどに。・・・今まで、そんな事は無かった。いや、『最近は』無かった。
傷付いた俺の心の隙間を埋めたもの。理緒が・・・帰ってきた。
理「どうします?やっぱり、足でして欲しいんですの?」
ハロ「・・・ぁ・・・」
声が出ない。
理「久しぶりだから緊張するんですの?可愛い・・・///」
既に、踏まれる事しか考えられない。
頭が、おかしくなりそうだ。条件反射を抑えることができない。体が言う事を聞かない。
理緒は着々と俺のベルトを外し、ズボンをさげ、そしてやがてトランクスからそれを取り出した。
理「まぁ・・・///」
理緒は、うっとりとした顔でそれをさすった。
ハロ「うぅ・・・」
理「遥君、こんなに立派になって・・・///」
ハロ「・・・・・・。・・・?」
理「ふっ」
理緒は体を起こし、俺の両足をその手で押さえ、脚で、それを挟む。
ハロ「――!!」
体が硬直する。しかもよく見ると白ニーソ・・・!
理「ほら・・・」
理緒が、ゆっくりと一回だけ扱く。
ハロ「うっ・・・く」
理「ふふ・・・さっきまでのお怒りはどこへ行ったんですの?」
そして、本格的な足コキが始まった!
ハロ「う、ああ!」
理「もう理緒のこと、許してくださったんですの?嬉しい・・・」
足の裏で竿を挟み込み、抜きにかかってくる。
ハロ「あ、が・・・(もう、我慢できない・・・!)」
俺は息を荒げ、だらしなくその行為に身を委ねていた。
理「んふ・・・変な顔ぉ・・・やっぱり遥君は今も、理緒の奴隷なんですわ」
理緒は足コキによがる俺を嘲けて笑う。
その表情も、その仕草も、足の動きも、すべてが俺にとっての弱点で、たまらなく気持ちよかった。
理「あら?」
足の動きが遅くなると、俺は知らない間に腰を動かしていた。
理「ふーん。足りなかったんですの?つい罵るのに夢中で・・・じゃあ、お望みどおり抜いて差し上げますわ!」
理緒は足の動きを早めた!
ハロ「あ、アあっ!くぁ・・・」
理「耐えられない?耐えられないでしょう?だって遥君は理緒の奴隷ですもの。ずっと・・・ね?」
も、もう駄目だ!
理「ん・・・じゃあ、見せてもらいますわ。ひさしぶりに、遥君の・・・」
…俺は、なすすべも無く射精してしまった。
理「あはっ♪すごいですわ・・・///」
精液が、とめどなく理緒の足を汚していく。
ハロ「はぁ、はぁ・・・」
やがて、射精は収まった。
理「どうするんですの?こんなに汚して・・・。足、舐めてもらおうかしら?」
理緒はそう言って立ち上がると、眼前にその右足を差し出した。
ハロ「・・・あ・・・」
後は何をやったかよく覚えてない。が、挿入は100%無かっただろう。
多分やったにしても口に出せないほど恥ずかしい事だろうな。
俺は今、床に正座しているが、背中を足で踏まれている。
だがそれが何故か落ち着くので、そのままにしてもらっている。
理「はぁ・・・///」
ぎゅ、と体重がかかる。
理「理緒、とっても気持ちよかったですわ・・・///」
そいつは何よりで。
理「遥君は、あんなことしても痛くないんですの?」
ハロ「理緒とか可愛い女の子からだったら痛くない」
そういうふうに調教したのがお前。
理「ま・・・///」
そう考えると巧妙なオナニーだぞ、これ。
ハロ「ま、熾惺学院が建った事でこんな田舎町も結構変わった。じっくり見て行ってくれ」
そう言って、冷えきった紅茶をすする。
不意に、足が退けられる。
退けられたかと思うと、理緒が俺を後ろから優しく抱きしめた。
理「・・・・・・」
ハロ「・・・アドレス教えろよ」
そう言って、冷えきった紅茶をすする。
理「もう少し、気を利かせて欲しいですわ」
ハロ「抜いたばっかりでテンション下がってるんだ、勘弁してくれ」
理「・・・下品ですわ」
はい?
理緒は曲がりなりにもお嬢だから英才教育で、しかも今回も留学だったらしいからそれは無いと思うけど・・・
いや、なんでもない。気にするな。
最終更新:2007年08月03日 22:19