水着
きっかけは、ある夏の暑い日のことだった。
放課後、俺は学校のすぐ前で忘れ物を取りに学校に戻ったツンを待っていた。
すっかり日が長くなってしまったらしく、夕日とアスファルトが天地二段の構えで俺を熱する。
ハロ「おいおい勘弁して下さいよ」
と思わず呟いた時、高級車がこちらへ向かって走ってきた。
俺に用があるやつで高級車に乗ってくるのはただ一人。
俺は偶然手に持っていたバナナの葉で自分を扇ぎながら登場を待つ。
車が目の前に停まる。
ガチャ・・・
ハロ「え?」
しかし、俺の目の前に現れたのは・・・メイドさんだった。
?「江口 遥様ですね?」
ハロ「あ、はい」
?「理緒お嬢様から言伝があります。『話がございますので、屋敷に来てもらえませんか?』だそうです」
そうか。理緒のところのメイドさんか。
本物を見るのは初めてだな。いやはや勉強になる。
って感心してる場合じゃない。
ハロ「あ、いや・・・」
?「?」
ハロ「今、人を待ってるんですよ。できればそいつも一緒に連れて行きたいんですが」
?「はい」
そう言って、メイドさんは急に黙り込んだ。
ハロ「・・・?あの、えーと・・・お名前は?」
?「私の名前は緋柳(ひりゅう)と申します」
ハロ「緋柳さん、急に硬直してましたけどどうかなされたんですか?」
緋「遥様のお連れの方をお待ちしているのです」
ハロ「ああ、それはどうも・・・」
奇妙な沈黙が続く。
何やってんだツンのやつ。
それにしても・・。
俺は別に理緒を拒んでいるわけじゃないけど、ツンは盾になるな。
昔と同じく大衝突は避けられないだろう。緋柳さんには気の毒だが。
本当に動かないな、緋柳さん。
待っていて欲しいとはいったが、動くなとは言ってない筈だ。
しかも、こんな暑い日にメイド服。暑くないんだろうか?
見かけは人間で、実はサイボーグだとか?
流石にそれは無いか。柔らかそうだし。
何が?って聞かれるとそれはまぁ全体的に、いや触ってみないとわからないけど。
そんな事してるところ見つかったら理緒に殺されてしまうな。五回半ぐらい。
ツン「ハロ、ごめんね!待っ・・・って、この人誰?」
緋「理緒お嬢さまの使いでやって参りました、緋柳と申します」
緋柳さんは丁寧にお辞儀をして言った。
ハロ「理緒が俺に『屋敷に来い』って言ってるんだ」
ツン「私も行く。絶対」
俺を睨むな。
ハロ「じゃあ、行きましょうか」
緋「では、こちらへ」
俺たちは、そのまま理緒の屋敷へと向かった。
ハロ「おお・・・」
前は拉致されたのであまりよく見ていなかったが、さすが金持ち。豪華絢爛な内装が目を驚かせる。
緋柳さんが先導し、理緒の元へ案内してくれている。
ツン「ここに魔王がいるのね・・・」
ハロ「おらんがな(´・ω・`)」
螺旋階段を上り終えた後、緋柳さんはある部屋の前で足を止めた。
そしてドアを二回ノックした。
緋「お嬢さま、お連れしてまいりました」
ドアが静かに開く。
緋柳さんはお辞儀をし、去っていった。
理「は・・・あら?これも一緒ですの?」
ツン「『これ』とは何よ!」
理「折角、遥君との甘いひと時を期待しておりましたのに・・・」
俺としてはほろ苦いぞ。
ハロ「で?何の用だ?」
理「ええ。夏ですので海水浴のお誘いをするところでしたの」
ツン「それだけ?」
理「それだけですわ。何か?」
ツン「そんなの電話で伝えればいいじゃない。しかもわざわざ人まで使うことは――」
理「緋柳にも出番があれば、と言う気配りですわ」
ツン「本当は暑くて面倒だったんでしょ?」
理「二人の海水浴を邪魔する空気の読めないお邪魔虫が居ると、雰囲気出ませんわね・・・」
ツン「聞きなさいよ、人の話!」
ハロ「まあ落ち着け」
危うく俺の出番が無いまま終わっちまうところだったぜ。
ハロ「でも理緒、やっぱり海水浴はみんなで行ったほうが楽しいと思うぞ?」
理「遥君がそう言うなら・・・」
ツン「何か釈然としないけど」
ハロ「と、言うエピソードがあったのだ」
ユリ「誰に向かって話してるの、おにいちゃん・・・」
海水浴当日。
俺たちは家でその準備をしていた。
なぜ由梨までその準備をしているかと言うと、ツンから、毒男、蕪雲、智途、しのた、由梨と言う具合で広まってしまったのだ。
ユリ「~♪」
由梨は鼻歌を歌いながら準備をしている。
ハロ「由梨」
ユリ「何?」
ハロ「あまり派手な水着はよせよ」
ユリ「そんなの持ってないよ」
ハロ「だろうな」
ユリ「・・・一応、参考までに聞いてい?」
ハロ「なんだ」
ユリ「おにいちゃんは、どんな水着が好き?」
ハロ「スクール水着」
即座に答える。
ユリ「おにいちゃんの・・・バカ!」
ハロ「わかったよ。じゃあ家で着てくれ」
ユリ「おにいちゃんなんかに聞かなきゃよかった」
こんなに長い車に乗ったのは初めてだ。
ちゃんとカーブ曲がれるんだろうな?これ。
この内輪差を計算に入れての運転をマスターするのは大変だってでしょう緋柳さん。
歩道を歩いている幼女だけは絶対巻き込まないでくれよ。
ハロ「・・・そんな話を持ち掛けたんだが聞いてくれる筈も無く」
毒「なぜもっと押さん。それでも男か」
蕪「ちゃんとフラグ立てとけお」
理「遥君をいじめるのはやめて下さい!」
おもむろに、腕にすがりつく理緒。
って言うか、お前が言えたセリフじゃないような・・・。
毒「なっ!バカな!新顔だと!?」
蕪「まるで獣のようだお。この鬼畜」
ツン「大っ体ねぇ!」
ツンが前の席から体を乗り出す。
ツン「なんであんたがハロの隣なのよ!?納得いかない!」
理「この車は私の家のものですから」
そういって、ぎゅっとすがりつく理緒。
ツン「あんたねぇ、自分で稼いだ金じゃないくせにあたかも自分で買ったみたいな顔しないでくれる!」
理緒の態度に、ますます憤慨するツン。
蕪「何か道理に合ってるようでむちゃくちゃな事言ってるお」
怒りの視線が俺を捉えた。
ツン「あんたもボーっとしてないで何か言いなさいよ!」
理「私、何も悪い事してませんでしょ?」
俺の右腕に柔らかく温かい感触が押し当てられる。
ツン「くっつくなって言ってるでしょ!」
蕪「もう何度も言ったみたいな言い方してるお」
ツン「るっさいわね!どっちの味方!?」
蕪「正義」
ツン「あー、もう!ハロがはっきりしないせいでややこしくなったじゃない!」
そうでもないよ。
理「うるさくて落ち着きのない子ですこと」
ふぅ、と理緒はわざとらしくため息をついた。
ツン「あんたが居なきゃもうちょっと静かなんだけどね」
ハロ「お前、あんまり後ろ向いてると酔うぞ」
ツン「・・・言う事はそれだけ?」
理「ま!せっかく遥君が心配なさっているのに・・・」
ツン「もう、知らないわよ」
ツンはそう言って、前を向いてすとんと座り直した。
フォローするべきだったか。
チト「ちなみに私もずっとハロの隣に居たんだが」
イメージしにくいけど一列につき三人座れちゃうんだよな、この長い車。
ハロ「憤慨のあまり目に入らなかったんだろう」
理「いいえ。単に理緒とハロ君の中の良さに嫉妬してるだけなんですわ」
ユリ「(ちょっとしのたん、あれ!)」
し「(凄い殺気、ですね・・・)」
あまりツンを刺激するような事言わないでくれよ。後が怖い。
女のくせに背中で語るツン。
いや、『くせに』って言い方は良くないよな。『女しかし背中で語るツン』・・・残念な感じだな。
ハロ「緋柳さん、まだ着きませんか?」
緋「後五分少々で到着します」
ハロ「つ、着いた・・・」
海や。
真っ青な海や。
いや、青くも無い。アクアマリンコバルトビリジアンエメラルドブルーぐらいかな?
おっと、これじゃあ知識の無い方々にはわかりづらいかな?ふふ・・・。
って、これじゃ渋沢さんじゃないか。
蕪「ハロ着替えんのテラハヤスwwww」
お、蕪雲が夏の太陽が燦燦と照りつける白い砂浜をアクティブに駆け寄ってきた。
ハロ「当然だ。野暮な用事をさっさと済ませてレディーを待つのが男のマナーだからな」
蕪「カタカナが多くてわかりません><」
ハロ「夏の太陽がさせたことだよ」
夏の太陽が。
ハロ「しかし暑いな。このまま突っ立ってちゃ干からびちまうぜ」
毒「そのまま干物として海の家に並べられちまうぜ」
毒男がいきなり登場した。
ハロ「さて問題です」
毒「('A`)?」
ハロ「智途の水着の色は?」
毒「こういうのは蕪雲に聞いたほうがよくね?」
蕪「むむ・・・ここで外したら末代までの恥だお」
そんなに真剣にならんでも。
ツン「ハロ・・・」
とんとん、と肩を叩かれる。
ハロ「ん?」
振り返ると、真っ白な水着に着替えたツンが立っていた。
ふむ。しかし不思議だ。
どうして女性は海では下着みたいな格好で歩けるんだろう?
ツン「な、何よ。何かコメントしなさいよ」
ハロ「そうだなあ・・・」
ツインテールが団子になってて悲しい
脱いでもらおうか
[ア まぁ似合ってると思うよ
ハロ「まぁ似合ってると思うよ」
ツン「『まぁ』って何よ、『まぁ』って。素直に『似合ってる』とか言えばいいのに」
ハロ「好きだ。似合ってる。結婚してくれ」
ツン「は、はぁ!?///わけわかんないし・・・余計な言葉が多、余計じゃ、ないけど。いや、やっぱり余計よ!」
ハロ「一人で何言ってるんだ?」
ツン「うるさいわね!ほっといてよ!」
毒「いきなりいちゃつきよるわ。な、蕪雲」
蕪「チト様は何を着てくるだろうか・・・妄想ならいくらでもできるお。でも実際はどうなるんだお・・・?」
毒「まだ考えてるのかよ('A`;)」
ツンの水着姿を一通り視線で汚した後。
ハロ「その頭の団子は、自分でやったのか?」
ツン「これは、智途がやってくれたのよ」
チト「そういうことだ」
智途が麦藁帽子にTシャツに短パンという、なんともボーイッシュなスタイルで登場した。
ハロ「智途は泳がないのか?」
蕪「チト様は黒ビキニ!!」
……。
蕪「しまった!外したお!漏れとしたことが一生の不かk」
砂浜に横たわる蕪雲の上を、沢蟹が横断した。
毒「まさに殺風景」
ハロ「で、智途は泳がないのか?」
話を戻した。
チト「ああ、髪も長いしな。今日はやめておく」
ハロ「泳げないのか?」
チト「失礼な!1kmは泳げr」
雪「それなのに泳がないなんて勿体無い!」
チト「わっ!?姉さ――!」
雪花さんが智途に飛びつく。しっかりと胸をわしづかみにしていたが多分わざとだ。
ツン「え!?何で!?一体どこから!?」
ハロ「たぶん、海の中だ・・・きっと」
まさかここまで神出鬼没とはな。
渋「侮れんな」
ハロ「あなたもですよ!!?!??」
サーフボードを手に、海から現れる渋沢さん。
毒「何で居るんだよ!」
渋「一番星にでも聞いてくれ」
し「にしても、雪花さんの水着姿って迫力ありますねー・・・」
ユリ「だよね」
し「ボク『たち』なんかぺったんこですからね」
ユリ「しのたん、『たち』って・・・」
ユリは自分の胸に手をあてる。
ユリ「・・・うん、そうだね・・・」
そして沈む。
ハロ「まぁ、由梨やしのたんには未来があるから大丈夫だ」
ユリ「でもおにいちゃん、私たち高校生なんだし・・・」
ハロ「ん?お前、スク水の予定じゃ・・・なんで普通の水着を」
し「由梨ちゃん・・・」
ユリ「嫌だって言ったでしょ!?しのたんが誤解するような言い方やめてよ!」
雪「由梨ちゃん、スク水の予定だったの?」
ユリ「違います!」
毒「聞きつけるの早いな」
雪「でも由梨ちゃん、スク水着たらおにいちゃんに喜ばれるよー?」
ユリ「なっ!///そんなの関係ありませんから!恥ずかしいし・・・」
雪「そんなの最初だけ、最初だけ♪」
ツン「あんた、妹に何を持ちかけてるわけ・・・?」
ハロ「冗談だよ冗談!」
理「私、登場の機会をうかがっておりましたのに・・・全部取られてしまいましたわ」
ようやく登場したお嬢。
ツン「ふふん、早いもん勝ちよ!」
理「緋柳、このうるさい女をつまみ出して」
緋「かしこまりました」
ツン「ちょっ、何する気!?」
理「これで心置きなく遥君と・・・」
雪「ねーえ、ハロ君!姉さんの水着姿どう?○゙ッキしない?」
ここぞとばかりに体を寄せる雪花さん。
ハロ「あ、ちょっと近いですよ雪花さん?」
理「ああああの人は誰ですの!?緋柳、緋柳!」
緋「つまみ出すのは実力上いささか無理かと」
理「『実力上』ってなんですの!?」
騒ぎもひと段落し、俺たちは泳ぎ始めた。
俺は背泳ぎ・・・をやめて、ぷかぷかと海に浮かんでいた。
並も無いので、本当にのどかだ。
し「ボクはやっぱり大きいほうに憧れますねー」
ユリ「そうかな?」
し「そうですよ。大きいとスタイル良く見えるじゃないですか」
ユリ「でもしのたんはその前に背、伸ばさなくちゃね」
し「よくも・・・」
ユリ「え?」
し「よくも!」
ユリ「え!?ごぼべぼぼ・・・」
こらこらマジで危ないぞ。
…ふにゅ。
頭部に、謎の接触。
雪「こら、ハーロ君♪」
ハロ「せ・・・!がばごぼぼぼぼ」
仰向けに沈めるとは鬼畜!鼻に水入るぞこれ!
九死に一生を得、海面に顔を出す。目の前には豊満な胸があった。
雪「いけないなぁハロ君。わざと突っ込んできてそれを今晩のオカズにしようなんて許さないぞ」
ハロ「わざとじゃないんです・・・」
そんな俺の肩をとんとん叩く者が。
ツン「ハロ・・・ちょっと耳貸して」
ハロ「?」
( 'Д)ヒソ('Д`)ヒソ
ハロ「お前泳げないのか?」
ツン「声でかい!///」
バシッ、と思いっきり頭を叩かれる。
ハロ「わかったよ。俺様がじきじきに教えてやる」
ツン「なんか偉そうね」
蕪「智途様は泳がないのかお?」
チト「・・・ああ」
蕪「漏れは泳いでくるお」
チト「知るか。早く行け」
…ま、元々信頼してはいなかったが…。
『海水浴に行く』なんて姉さんに言うんじゃなかった。
雪「チ~ト!さっきね、ハロ君におっぱい触られちゃった!」
チト「どうせ触らせたんだろ?」
雪「いやいや、あれは意図的な感じがしたわね」
チト「・・・姉さん」
雪「何?」
チト「水着の中身、入れ替えたな」
わざとらしく驚く姉さん。
雪「よくわかったわねー・・・」
チト「当たり前だ!何だこの水着は!?小学生が着るような水着じゃないか!」
雪「それは『スク水』と言うのよ」
チト「名前など聞いてない!はぁ・・・全く、どこから仕入れて来るんだ、あきれるな・・・」
雪「売ってるところ、聞きたい?」
チト「結構だ」
毒「・・・・・・('A`)」
ザー・・・
並みの上に板を置いて、海の上を滑る。
ただ、それだけです。
渋「だいぶ上達したな、毒男」
毒「・・・うん、ブランクがあったのにまだできるのかと自分でも驚きさ」
渋「その割には嬉しそうでないな」
ザー・・・
し「あ、あれ?」
ユリ「どしたの、しのたん」
し「あれ、毒男先輩じゃないですか?」
ユリ「え・・・あ!ホントだ!すごーい!」
毒「(マジッスカ!?(*'A`)ホワワ)・・・もっと波があればよかったな」
渋「では波の出る海岸として整備しようか」
毒「でけぇよ」
やる事が。
ハロ「毒男がサーフィンなんて洒落たものしてる間に・・・」
ツン「・・・何よ」
ハロ「お前はバタ足の練習中とは」
ツン「何よ!文句ある!?」
ハロ「無い。だが」
ツン「何よ?」
ハロ「お前のツインテールが団子になってしまったので俺は悲しい」
ツン「どうせ海から上がったら直るわよ」
ハロ「本当か?その前に泳げるようになって欲しいんだが」
ツン「・・・頑張ってるじゃない。バカ」
特設理緒専用休憩所。
理「状況が芳しくないですわ!なぜ二人は罵りあいながらもラブラブなんですの?」
緋「私見では申し上げがたいことでs」
渋「二人の間にあるもの、それは紛れも無く・・・愛だ」
…空白の五秒間。
シュボッ
渋「ふふ・・・私としたことが、つい決まりすぎてしまったようだな。皆の視線を独り占めだ」
理「緋柳!」
緋「把握致しました」
渋「何をする貴様らうわやめr(ry」
理「つ、次こそは遥君をいただきますわよ!覚悟しておきなさい!」
なんだか、悪役の捨て台詞みたいになってしまいましたわね・・・。
緋「それをお伝えすればいいのですか?」
理「ただの独り言ですわ!」
寂しくなんかありませんわ。
寂しくなんか・・・。
そろそろ帰り時かな?
俺は『自分だけで練習したい』と言うツンを海に残し、海岸を歩いている。
雪「ハロ君、ハロ君」
雪花さんが手招きで呼んでいる。・・・物陰から。
俺は何かを期待していたのか、その罠にやすやすとかかることにした。
雪花さんは俺の手を引いて、物陰にやって来た。
雪「ハロ君・・・」
意味ありげにそう言うと、雪花さんはその胸に俺の頭をかき抱いた。
視界が覆われ、水で濡れた、おっぱいの生の感触が顔全体を包む。
ハロ「(ちょっ・・・!)」
少しもがいてみるが、雪花さんは離してくれない。ますますそれが押し当てられ、顔が深くめり込むだけである。
そして、やがて開放された。
ハロ「はぁ、はぁ・・・」
雪「んふ・・・」
雪花さんは、既に勃ってテントを張ってしまっているその先端を指でなでた。
ハロ「あ・・・」
雪「何、これ?そんなに、私の中に入りたいの?この子・・・」
濡れた水着の上からの刺激は、下手するとじかに触られるよりも気持ちいい。
雪花さんは俺の目の前にかがみ、
雪「でも挿れさせてあげない。次、ここに来た人にあげよっかな?」
といいながら俺の竿をつんつんとつついた。
ハロ「(愉快犯め・・・)」
しかし残念ながら雪花さんにこうやって弄ばれる事が結構好きな自分が居るわけだ。
雪「来ないわね。ハロ君、萎えちゃうじゃない」
俺はずっと勃たされ続けている。
雪「じゃ、私が食べちゃおうかしら?ハロ君、横になって」
俺は言われたままに横になった。
雪「ハロ君の好きなおっぱいで扱いてあげるからね?ふふ♪」
雪花さんはそう言いながら、俺の海パンに手をかける。
ハロ「・・・・・・」
雪「?」
ハロ「やっぱ、いいです」
雪「どうして?」
ハロ「ツンが、怒りますから」
雪「・・・そう」
雪花さんは、案外簡単に引いた。
雪「じゃ、ごゆっくり」
ハロ「へ?」
雪花さんが去ってまもなく、ツンが入れ替わりでやって来た。
ツン「ハロ!ここでやらしい事してたんじゃ無いでしょうね!」
ハロ「し、してねぇよ!俺だって我慢したんだ!断腸の思いで」
と、ツンの視線が下を向く。
ツン「嘘つきなさい!勃ってるくせに!///」
ハロ「こ、これは・・・その、習性っていうか、性っていうか・・・あー!もう!」
俺はツンを押し倒した。
ツン「あっ・・・///って、バカ・・・人が来たら、どうすんのよ・・・///」
ハロ「ほとんど寸止めみたいな感じでやめられたから、我慢できないんだよ」
俺は、海パンを下ろした。
立派に屹立したそれが、その気持ちを物語っていた。
ハロ「ツン、ちょっと四つん這いになって・・・」
ツン「は、はぁ!?何言って・・・!」
ハロ「俺は水着は後ろのほうが好きなんだよ」
ツン「・・・変態」
ツンは、恐る恐る四つん這いになり、お尻を俺に突き出した。
ツンの水着は、簡単に脱がせることができた。
ハロ「いくよ?」
俺は侵入を開始した。
ツン「ん、ぅ・・・あ、あああっ!///」
ツンの奥に到達した。
無数の襞が竿を刺激し、射精を促していく。
ハロ「いつもより・・・締まるな」
ツン「だ、だってこれ、なんか変じゃない・・・!///」
俺はツンの腰骨あたりを掴むと、体は勝手に動いた。
ツン「あっ、いやっ!///ば、バカ!早・・・!///」
ツンは腕を組んで、それを枕にして責めに耐えている。
行為が進むにつれ、それはいやらしく音を立てる。
ツン「やっ!ダメ!ちょ、バカ!せめて・・・外は、いやぁ!///」
緊張しているからなのか、いつもより余計に締め付けが厳しく、今にも射精しそうだ。
ハロ「じゃ、もう、出すから・・・」
ツン「な、何言って・・・!///いや!いやぁ!///」
ハロ「う・・・」
ツン「――!あ、ぅ・・・///」
最後に深く突き上げた後、俺はツンの中に大量の精液を放出した。
ツン「やっ、あつ、・・・バカぁ、変態・・・なんで、外でするのよ・・・///」
ツンは涙目になって俺を睨む。
ハロ「ごめん、我慢できなくて・・・」
ツン「はぁ・・・///ふん、別に、他の誰かとされるよりはマシよ」
ハロ「・・・・・・」
ずる、と竿を引き抜く。
液体がどろりと糸を引いて落ちていった。
俺とツンの遅い帰りに皆怒りこそ表していたものの、でも野外のあれについて知ってそうではなかった。
知ってるのは、雪花さんぐらいだろう。
どうして雪花さんにはそういう口に出せないような借りができるんだろう?
それはさておき、俺たちはまたあの長い車で帰ってるわけですよ。
途中で乱入した二人組は別の手段で帰るみたいだし、それはそれでいいとして。
席の配置が微妙に変わっているのはなぜですか?
俺の隣、理緒が居たところにはツンで、智途は変わらなくて、理緒はかなり前のほうに居る。
まさか、理緒に知られたんだろうか?
もし知られていたとしたら、キツイお仕置きが・・・それはそれで楽しみだが危険だ。
今日のところは勝ちを譲ってあげますわ。
でもいつか必ず遥君を私の虜にしてあげますわ!絶対に。
ツン「あんな遠くに座って。負けを認めたのかしら?」
理「認めてませんわ!」
ハロ「地獄耳だな・・・」
後日。
ユリ「おにいちゃん、雪花さんのところから郵便・・・だけど」
ハロ「何?」
ハロ「何が入っていても驚くなよ」
ユリ「うん・・・」
恐る恐る開封する。
なんと!スクール水着を見つけた!
二人「・・・・・・・・・・・・」
最終更新:2007年08月03日 22:28