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Le souhait智途編

  • 作者 79氏

雪「・・・・・・」
渋「あまり思い悩まないほうがいい」
雪「・・・いつか」
渋沢はタバコの煙を吐いた。
雪「こうなる日が来るとは、思っていた・・・」
渋「緋柳が駆けつけてくれたのだ、きっと大丈夫だ」
雪「ずっと、守っていけると思ってた。だけど、私が死んだら誰が智途を守るのよ?」
渋「・・・さあ」
雪「ふふ、そうね。正しい答えだわ。私でもそう言うな」
渋「・・・緋柳だ」
ピーッ
ドアのライトがグリーンへと変わると、機械的な音とともにドアが開いた。
渋「仕事はもういいのか?」
緋「はい。お嬢様はもう寝付きましたから」
渋沢は灰皿にタバコを押し付け、火を消した。
渋「・・・まだ九時だが」
緋「ええ。今日は江口様がいらっしゃったので、お嬢様も遊び疲れたのでしょう」
雪「ハロ君が・・・」
渋「本当にあいつはいろんなやつと関わりがある」
緋「私にはわかりませんが、当家の方々もお嬢様の幼い頃の面影を見たとお喜びでした」
雪「ところで何で私が居る時はお構い無しにタバコをふかすんだ?」
渋「お喜び、か。それは良かったな」
無視か。
渋「結局は遥か・・・」
意味深な言葉に、全員が沈黙する。
何を言い出そうと言うのか。私たちに何を決断させようとしているのか。
私はその手に乗らない。
雪「その前に殲滅する」
渋「大体、お前が死んだらそこで終わりだ」
緋「すべてをつなぐ鍵が彼にあるのだとしたら・・・」
渋「わからんな」
雪「だって怯えてるだけでしょう?緋柳は違うの?」
緋「私にも意志はあります。でも孤立を深めるよりは利口だと思います」
渋「わかるだろう」
雪「・・・・・・」
渋「この会話のように、先を見通して述べるならば、解決策はお前が避けられない手段を認められるかにある」
雪「私に、ハロ君にその事を伝えろと?」
渋「そういうことだ。行くぞ、緋柳」
緋「はい」
私が言う?
私が巻き込む?
じゃあ今まで私がしてきたことは何?
ハロ君に伝わったらみんなに伝わるわよ?
嫌。
どこにも行けない。
私は言うしか無い。
雪「ふふ・・・」
智途、どんな顔するかな。
ハロ君、私の事、恨むかな?
誰か、私のために泣いてくれるかな・・・。

土曜。
自分で言うのもなんだが土曜。
俺は用事があるわけでもないが、智途の家でごろごろしていた。
寝転がってテレビを見る。
ハロ「教祖か・・・そういえばそういうエロゲあったよな・・・」
と呟く。
チト「ハロ」
ハロ「ん?」
チト「ハロは変態なのか?」
ハロ「試してみるか?」
チト「遠慮する。一般に、足でのあれはアブノーマルだろう?」
ハロ「気にするな。あれは事故の後遺症みたいなもんだ」
チト「??よくわからないが・・・」
ハロ「俺は相当ふてくされてるからパン人とは違うんだ」
チト「なるほどな」
……。
ハロ「なんで『なるほど』なんだよ?」
起き上がって言う。
チト「自分自身に対してはふてくされてるな、って思う」
ハロ「俺自身に?」
チト「ああ。他人に対しては一生懸命だけど、自分のことは人に話さないじゃないか」
ハロ「・・・そうかな?」
チト「さっきもそうだ。『あれは事故の後遺症みたいなもんだ』って濁す」
ハロ「そりゃ人に言えんことだからな。俺の足フェチは」
チト「そういうことだけならいい。でも、なるべく話して欲しい」
ハロ「・・・・・・」
チト「あまり話してくれないと、突き放されてるみたいで、悲しい・・・」
ハロ「智途・・・」
そんな悲しそうな顔をするな。そんなつもりは無い。
俺は自分が嫌いなんだ。それがどうしようもなくて・・・いや、今は言い訳を考えてる場合じゃない。
ハロ「わかった。じゃあ、話そう。俺が足フェチになったエピソードを」
チト「いや、それはいい」
ハロ「どっちなんだよ!?」
チト「そういう口に出せないような恥ずかしい話は無理に言わなくたっていいだろ!」
ハロ「・・・うーん、最近、そういうことに恥を感じなくなってきてるからなぁ・・・」
チト「やっぱり変態じゃないか」
智途はため息をつく。
ガチャ
雪「ただいまー」
チト「あ、姉さん帰ってきたみたい」
ハロ「うちの妹なら可愛く出迎えるんだがなぁ」
チト「む・・・じゃあ言って来る」
智途はリビングを出、玄関へと向かった。
ハロ「なんで張り合うかね?」
張り合うとわかっててけしかけたんだが。
…玄関から声がする。
チト「お帰――」
雪「ただいまぁ!出迎えてくれるなんて姉さん嬉しい!」
ドタッ
チト「なっ!?何で押し倒すんだ!?」
…相変わらずだな…。
ハロ「こらこら、玄関先でまぐわらない」
リビングから颯爽と登場する俺。
雪「あ、ハロ君!?」
雪花さんが顔を上げて言う。
雪「ふふ。今日は珍しく智途が出迎えてくれたもんだからつい欲情しちゃって・・・」
チト「そんな簡単な事でいちいち欲情するな!」
ハロ「ほら、さっさと体離す」
雪「はぁい・・・」
雪花さんはしぶしぶ体を離す。
全く、昼間っから百合とは貴重な姉妹だ。
智途は急いで雪花さんから離れ、俺の後ろに隠れる。
俺的にも少々信じられない光景。
雪「あっ!?智途、何それ!?ハロ君にそういうことしていいと思ってるの!?ドサクサに紛れて!」
チト「別にいいだろ。付き合ってるんだから」
雪「くっ、今日の智途はやけに可愛いわ。どうしよう・・・今夜」
チト「何をする気だ!」
ハロ「はいはいそこまで。玄関で立ち話もなんですからリビングに行きましょう」
チト「お前の家じゃないぞ・・・」

雪「・・・・・・」
智途、幸せそうだったな・・・。
決心してきたのに、言うのつらくなって来たかな・・・。
ハロ「雪花さん?」
雪「あ、ごめん!」

リビングに三人が揃った。
雪「で?お二人さんは私が居ない間、どこで遊んでるのかな?」
チト「なんでそんな事教えな・・・」
ハロ「どこだっけ?先週は」
チト「えっ?あ、確か映画を観に行った」
ハロ「それだ。『地球沈没』だっけ」
雪「ふーん。それで、帰ってからした?」
ハロ「してないよな」
チト「だから、そういう質問に答えようとするな!///そして私に振るな!」
ハロ「最近、そういうことに恥を感じなくなってきてな」
雪「同感」
チト「・・・私は変態に囲まれて暮らしているのか?」
雪「今更そんな」
ハロ「そして次第に感化されていく智途」
チト「されない!二人でからかうな!」
ハロ「了解」
雪花さんは大きく伸びをした。
雪「で、三人でどっか行かない?って話」
ハロ「金無いんだよな。月末だし」
雪「それはそれは・・・」
雪花さんはテーブルに頬杖をついて言う。
ハロ「・・・え、話終了?」
雪「じゃ、おねーさんが投資してあげましょっか」
ハロ「本当ですか!?」
雪「どちらかといえば」
どっちですか?
ハロ「買い物なんて、一番金かかるじゃないか」
チト「・・・・・・」
ハロ「まぁ雪花さんが出してくれるって言うならいいけど、遠慮ってものがあるよな」
俺たちは、銀行に出かけた雪花さんを待っていた。
強盗でもしてくるんだろうか。
チト「・・・なあ、ハロ」
ハロ「ん?」
チト「今日の姉さん、いつもと違わないか?」
ハロ「そうか?いつもあんな感じで突拍子も無いことする人じゃないか」
チト「違うんだ。何か、無理して明るくしてるような感じで・・・動揺してた」
ハロ「動揺?雪花さんが?」
なんだか想像がつかない話ですが・・・。
でも、姉妹として長い間一緒に居たんだから、智途の勘は正しいのかもしれない。
ハロ「考えすぎじゃないか?」
チト「だと、いいんだけど」
智途としては。
高校になって雪花さんと会う回数が減って、不安を抱えてたみたいだからな。
雪花さんの激変は、智途にとって大きいものだった。
いきなり猥褻な行為に走ったりするようになったのも、妙に金持ちなのも、家を空けがちなのもすべて。
だから微妙な変化にも気付けるようになったんだ・・・。
ああ、気のせいだといいな。
ハロ「気のせいだといいな」
チト「・・・ああ」
俺は智途にそっと顔を近づけ、
チト「ん・・・///」
静かにキスをした。
チト「・・・??今のキスは何だ?」
ハロ「な!『大丈夫だよ』みたいなあれだよ!」
チト「あ、そうなのか。ありがとう」
ハロ「なんだかなあ・・・」
チト「ん、確かに少し緊張がほぐれたみたいだ」
ガチャ
雪「ごめん、行こ!」
ハロ「来たみたいだな、行こう」
チト「ああ」

他愛無い話をしながらデパートに来た。
意識して雪花さんの話を聞いてみたが、俺にはいまいちよくわからない。
智途もいつもどおりに話しているようだ。
何かみんなポーカーフェイス過ぎてよくわかりません。
雪「ハロ君。智途に似合いそうな服ってなんだと思う?」
ハロ「似合いそうな服?」
智途を嘗め回すような視線で見る。
チト「な、何だ?///」
ハロ「なんだかんだ言って制服が一番いやらしいと思う」
雪「なぁるほど・・・」
チト「今までそんなふうに見てたのか!」
ハロ「まあ」
雪「良かったわね、いつまでも制服着られるわよ?智途」
チト「どういう意味だそれは」
雪「もう、みんな謙虚なんだから」
ハロ「流石にたくさん買わせるわけにいかないですし」
チト「お前一番買ってもらってるじゃないか。二万円も」
ハロ「いつの間に」
雪「・・・やっぱり、買い物って雰囲気じゃないかしら?」
ハロ「はい?」
雪「そろそろお昼ごはんにしましょっか。何か食べたいものある?」
ハロ「あ、はい。うどんを」
雪「智途は?」
チト「・・・あ、私もそれ」
雪「そう、じゃ、行きましょ?」
あ、違う。
ごめん。なんでもない。姉さん。
え、もう行くのか?私、あまりおなか空いてな・・・
ハロ「ほら、行こうぜ」
え?どうして手を握るんだ、ハロ?
私は怖くてたまらない。知りたくない。だって今、姉さん、隠すのをやめたじゃないか。
ハロ「・・・今しかないんだ」
チト「え?」
ハロ「行こう」
チト「・・・・・・」
私はハロに連れられて行った。
もう、戻れないかもしれないが。

雪「じゃ、いただきます」
おのおのの料理が出揃い、雪花さんがそう言う。
雪花さんは箸を綺麗に割ると、きつねうどんに手をつけた。
雪「・・・どうしたの?そんなに見られると食べづらいじゃない」
ハロ「あまり前傾になるとt」
ゴッ
智途から拳で頭に一撃喰らう。
雪「全く、ハロ君はすぐそういうところに目が行くんだから」
チト「何考えてるんだ」
雪「ほら、早く食べないと伸びるわよ?」
ハロ「そうですね」
俺たちも箸を割る。
しかし、できれば、これと一緒に言葉も呑み込んでしまえたらいいのにと思う。

雪「じゃ、言おっかな」
皆が一通り食べ終えた後、雪花さんが手を組んで言った。
昼時だ。
周りにはたくさんの人がいるのに、なんだか聞こえなくなってきた。
雪「どこから言おうかな」
どこから、どこまであるのか。
心なしか、雪花さんが怯えているように見えた。
『言え』とも『言うな』とも言えない。
雪「あっ、あのねっ?」
雪花さんの目は、涙に潤んでいた。
チト「・・・頑張って。覚悟は、してたから」
智途から意外な言葉が発せられた。
雪「・・・ありがと」
雪花さんは涙を拭った。
雪「・・・あのね、私ね、長くは生きられないのよ」
場が凍りついた。
ハロ「それは病気か何かですか」
止まった時間を無理矢理動かして、俺が問う。
だが、雪花さんは首を振る。
雪「もっと、違うもの」
チト「お願い、隠さないで言って」
隠されるのは、突き放されてるみたいで悲しいからだ。
雪「母さんはそれを知ってる。もう居ないけど、それでも私は母さんに頼まれた。『智途をよろしくね』って」
俺たちは、次の言葉を待った。
雪「『生まれつき身体能力が良く、諸能力に長けるが、寿命が短く、生殖能力が極めて弱い存在』」
ハロ「・・・え?」
雪「そういう人も、世の中には居るの」
チト「私もそれなの?」
雪花さんは幸いにも首を振る。
雪「だったら、母さんはあんなこと言わないでしょ?」
チト「・・・そんな事無い。自分の子供を大切にするのは当然だ。姉さんの事もそう思ってた筈だ」
ハロ「誰が何のためにそんな事を?」
雪「頭のおかしい連中がね。自らの能力を示して満足するためでしょうね」
ハロ「・・・ひどい」
雪「ハッカーは、自分で作ったウイルスを自分のパソコンで試したりしない。つまり研究にはラットが必要なわけよ」
チト「なんでそれを受けたのが姉さんなんだ!」
ハロ「智途、落ち着け」
チト「落ち着いていられるか!こんな―」
雪「母さんが申し出たのよ」
チト「え・・・そんな、母さんはあんなに優しかったのに・・・」
雪「途中で気付いたんでしょうね。莫大な見返りを受け取った後、それは何の犠牲によるものなのかを」
雪花さんは、急に黙り込んでしまった。
ハロ「・・・雪花さん?」
雪「あ、ごめん。それでね」
俺が話しかけると、再び話を続けた。
雪「母さんも、もともと子供は欲しくなかったみたいだし。だけど、だんだん私が可哀想になってきたんでしょうね」
ハロ「雪花さん・・・」
雪「だからその分智途には幸せになってもらいたかった、そんなところかしら」
雪花さんはそう言って、空になったコップの氷をストローでくるくるかき回した。
チト「母さんは、どうして死んでしまったんだ?母さん本人は違った筈なのに」
雪「・・・母さんはね、その団体に異を唱えたのよ。それが罪の償いだって。でも、一人じゃかなうわけなかった」
ハロ「一人?父親は・・・」
雪「父親も、研究者」
ハロ「な・・・!」
雪「殺したのは父さんじゃないらしいけど、もうどうでもいいわ」
チト「父さんの話は、今まで聞いたこともなかった。死んでしまったとばかり思っていたが・・・」
雪「私は最後にあがいてやろうと、反組織のメンバーに入ってる。ふふ・・・」
何を思ったか、雪花さんは急に微笑した。
雪「そこには、ハロ君の知ってる人物が居るかもね?」
ハロ「へ?クラスメートで?」
雪「流石に違うわよ。・・・でも、そこからは別の話・・・」
雪花さんは急に真顔になった。
事態を諦観していたかのような顔。
うわ言のように真実を語りだしていた雪花さん。
しかし、今は俺に見せた事無いような真剣な顔をして、まっすぐ俺を見ている。
雪「私はハロ君の参加に最後まで反対していた。けどね、作戦にはハロ君の力が必要らしいの」
チト「だっ、ダメだ!私が許さない!」
ハロ「智途」
チト「ハロが死んでしまうかもしれないなんてそんなのダメだ。絶対ダメだ!」
雪「・・・残念ながら、ハロ君も智途ももう狙われ始めてるのよ」
チト「・・・え?」
雪「今までは私が頑張って智途たちをかくまってたんだけどね、失敗しちゃった・・・」
雪花さんが急にしおらしくなる。
おそらく最も言いたくない部分だったろう。先ほどの強気も消えた。
ハロ「しょうがねえな」
チト「ハロ」
ハロ「やるしかないか」
雪「ありがとう。でも、他の人には言わないでね?」
ハロ「ああ」
チト「どうしてそんな簡単に言うんだ」
智途は俺の胸倉を掴んだ。
チト「元を正せばこれは私たちの両親のせいだ。ハロはむしろなんで巻き込んだのかと怒ってもいいくらいだぞ」
ハロ「そうか?」
チト「?」
俺の態度に、智途は手を離す。
ハロ「ま、こうなった以上は他人事じゃないからな。俺もそこまで薄情じゃないし」
俺は泰然と述べる。
ハロ「お前を放っておくわけにはいかないだろ?」
智途は驚いた顔をして俺を見ている。
ハロ「・・・なんだよ、間抜け面」
チト「・・・本当にハロはバカだ。どうしようもないくらいにバカだ・・・」
智途はそういって俯く。
雪「『お前』って・・・私は?」
ハロ「あ、雪花さんも・・・」
大事なところ落とすな俺。
チト「私は、私は姉さんが本当のことを話してくれたから嬉しい」
雪「・・・ごめんね、今まで」
チト「私も、変わってしまうかな?姉さんがそうだったように」
雪「え?」
なんだ『え?』って。
雪「あ、あのね、これは別に、智途にそれ覚られないように。なんていうか、自分で作ったキャラでね?」
チト「・・・そうなのか?」
雪「あー・・・でもまぁいいか!これからもこれでいくわ」
ハロ「なんでです?」
雪「慣れちゃったし。これで心置きなく襲えるわね♪」
『♪』じゃないよ。
何開放されてるんですか封印して下さい。

家に着く。
雪「はー・・・なんかすっきりしちゃった」
ハロ「レストランに二時間も居たのは初めてだ」
チト「さぞ迷惑だったろうな」
ハロ「誰かさんも大声出してたしな」
チト「うるさいな、あれは仕方ないだろ・・・///」
雪「ん~・・・私、ちょっと昼寝するわ」
そういうと、雪花さんは二階に上がっていった。
二人「・・・はぁー」
何故か同時にため息をつく。
チト「なあ、どこまで本当だと思う?」
思わずずっこける俺。
ハロ「全部マジかと」
チト「できれば、全部嘘であって欲しい。だって・・・あの姉さんがもうすぐ死ぬなんて考えられないだろ?」
ハロ「確かに、そうだけど。しかもあれで生殖能力が極めて低いなんて」
チト「そこはどうでもいい。違うか?」
さっきとは違う胸倉の掴まれ方をされる俺。
ハロ「じょ、冗談半分だぜ」
すぐに開放される。
チト「でも考えてみれば、それも更に釘をさしているようだな」
ハロ「どっちにしろ、もう二百年も経てば自分の声や顔を知ってるやつなど誰も居ないが」
チト「ハロ、本当にいいのか?」
ハロ「ああ。俺は足でされるなら制服がいちばn」
チト「そんな事聞いて無い!///」
そんな時、ふと買い物袋に何か貼ってあるのが見えた。
ハロ「なあ智途。あれ」
チト「?『話を聞いてくれたお礼にお菓子のプレゼントです。二人で分けて食べて byせっちん』」
『せっちん』てお前。
髪が貼ってあった袋には、ドーナツが入っていた。
チト「いつのまに買ったんだ?」
ハロ「ま、いいじゃないか。いただこう」

ハロ「・・・美味でござった」
そういってソファーに寝転がる。
チト「足を向けるな」
と言われたので起き上がる。
チト「でも、ドーナツ一つじゃ足りない気もするな」
ハロ「まだなんか残っ――!」
チト「意地汚い――!」
な、なんだこれ?いつかも感じたようなこの感覚。まさか・・・!
ハロ「は・・・ぁ、これって・・・!」
チト「どっから用意するんだ、こんなもの!」
全身に力を入れ、何とか自制する。
とは言え既に激しくおっきしている俺。
ハロ「ち・・・智途!」
ぎっ、と智途のほうを見る。
しかし智途は一瞬俺と目が合った後、
チト「だ、だめだ・・・///」
と言って更に赤くなって俯いてしまう。
智途はただソファーに座って顔を赤らめて俯いてもじもじしているだけなのだが、俺にはそれがたまらなく可愛く見える。
ハロ「ち、智途!」
チト「あっ!///」
俺は我慢しきれず智途を押し倒してしまう。
チト「あっ、バカ!これじゃ姉さんの思うつぼじゃないか!やめ・・・///」
ハロ「なんだ、お前だって十分濡れてるじゃないか」
チト「そ、それは薬のせいで・・・///」
ハロ「最近のお前はマゾっ気が強くなっていかんな。どれ、上も脱ごうか」
チト「なっ!自分で脱ぐ!」
ハロ「そうか。じゃあ俺も脱ごうかな」
俺がいきり立ったそれをお目にかけようとすると、
ハロ「こら、あまり見るな。そんなに欲しいのか?」
チト「なっ!・・・く・・・///」
智途は服を脱ぎ始めた。

チト「いや、でもこれは姉さんの罠だろ?明らかに」
ハロ「全裸になっといて何を。こうなったらとことん罠にはまろうぜ」
俺は入り口にそれを当てる。そして、
チト「あ、ぁあああああ!・・・くぅ・・・///」
一気に挿入した。
ハロ「く・・・いつもより、きついぞ!これも薬のせいにする気か?」
チト「そっちだって、もう、びくびくしてる、くせに、偉そうな事、言うな!///」
ハロ「なっ!」
チト「ふふ・・・何擦り耐えられるかな?」
ハロ「この・・・!」
俺は運動を開始する。
ハロ「く・・・!」
しかし、限界だったペニスはその液と襞に襲われ、さらに射精に近付いていく。
これ以上動くともう出そうだけど、今イったら間違いなく早漏確定なので徐々に速さを遅くして耐える。
チト「・・・ふふ」
智途が嘲笑する。
チト「なんだ?もう耐えられないのか?」
ハロ「え―」
智途は俺を引き倒して体を密着させてから、転がって俺に騎乗した!
ハロ「な・・・!」
チト「さ、覚悟するんだな!」
智途は上下運動を開始した!
ハロ「う、うあ、やめ・・・!」
チト「どうした?さっきまでの、余裕はぁ!///」
ハロ「も、もう、だ・・・」
チト「んん?随分早いな?上に乗られると、興奮するか?」
ハロ「が、は・・・」
チト「あ・・・///」
媚薬を盛られた上に騎乗位で言葉責めを受け、俺はすぐに射精してしまった。
どくどくと脈打ちながら、精液を放出していく。
チト「く、ぁ・・・あぁ・・・///」
ハロ「な、何だ、お前だって」
チト「う、うるさ、早漏のくせに・・・///」

雪「・・・そういうこと。全員、もう逃げ場は無いわよ?」
渋「始めからそうだ」
緋「覚悟してます」
雪「でもちょっと心配なのは、あの二人がしょっぱなから罠にかかって三回もやっちゃったことかな」
渋「・・・・・・」
緋「・・・・・・」

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最終更新:2007年08月03日 22:37