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Le souhait由梨編4

  • 作者 79氏

暑い。
暑いな。
暑さで目が覚めるなんて最悪だ。
そうは思わないかね。
おはようのベーゼで目を覚まさせて欲しいものだ。
朝からこんなに暑くてどーすんのよ、今日。
ハロ「あーもう!寝られるか!」
あまりの寝苦しさに、俺は飛び起きた。
ハロ「うおっまぶしっ!」
五万ルクスもの朝日が俺を照らす。
ハロ「・・・シャワー浴びるか」

ユリ「あれっ?おにいちゃん、今日は早いね」
リビングに降りると、由梨が朝食の準備をしている様子が見えた。
ハロ「ああ。暑くってな」
前までは当番を決めて俺が朝食を作る日がちゃんとあったのだが、最近は取られっぱなしである。
なので、今日もまかせっきり・・・って事になるんだろうな。
ユリ「鈍感なおにいちゃんでも目が覚めるなんて、今日は相当暑くなるね」
ハロ「色々余計だ。ちょっとシャワー浴びてくる」
ユリ「うん」
考えてみれば結構恵まれてるんだろうな。
親元を離れているから、家事は自分たちでしなきゃいけないのは当然だけど。
それでも由梨のおかげで、俺は大分楽な生活してる。
俺が帰ってきては『お帰り、おにいちゃん』なんてとてとてと走り寄ってきて言うのは既に日課だし。
室内犬か。
ごめん、謝る。変な例えして悪かった。
でも、まぁ性行為までは流石にいけないだろうと思っていた矢先、あんな事がありまして。
俺もいつまで理性が保てるかなーとは思ってたんだけど、まさか。
まさか由梨の『始めて』を奪ってしまうなんて俺は兄として兄として兄としてどうか!?
きっと再生するよ。
しないよ。
ごめんよ。
…あれから、大分経つけど。
由梨とはしていない。
と言うか最初から由梨は行為を望んでいるわけじゃなかったみたいだ。
女はセックスよりもキスのほうが好き、って言うし。
ただ純粋に甘えたかっただけみたいだ。
不純なのは俺。
こりゃ水シャワーだな・・・。

頭を冷やしてきますた。
テーブルの上には朝食が並んでいる。
ユリ「あ、丁度良かった。今できたんだよ」
エプロンを外している由梨の姿があった。
ハロ「ああ。じゃあ食べようか」
ユリ「あ、ちょっと待って。まだ座らないで」
ハロ「?」
由梨はぱたぱたと駆けてエプロンをしまいにキッチンに向かい、すぐに戻ってきた。
由梨は俺の目の前に立って言う。
ユリ「ぎゅってして」
手を広げてそう言った。
ハロ「・・・は?」
ユリ「抱っこ」
ハロ「お前な、ガキじゃないんだから」
俺は失笑する。
ユリ「ダメ?」
断る理由は特に無い。
ハロ「仕方ないな」
俺はそっと由梨を抱きしめてやった。
ハロ「・・・これでいいか?」
ユリ「ん・・・」
最後に由梨の頭をぽんぽんと叩き、体を離した。
ハロ「やれやれだぜ」
ユリ「じゃ、食べよっか♪」
やけに上機嫌になってそう言いながら、由梨は席に着く。
俺も黙って席に着いた。

ハロ「毎朝、つらいだろ?」
レタスばっかり皿に取りながら言う。
ユリ「何が?」
ハロ「朝食作るの。別に、俺がやってもいいんだぞ?」
ユリ「いいよ。私はやりたくてやってるんだから気にしなくても」
ハロ「そうか?」
変なトコ強情なんだよな・・・。
ユリ「へへ・・・」
ハロ「なんだよ気持ち悪いな」
ユリ「毎朝、おにいちゃんが抱っこしてくれるなら何でもするよ?」
ハロ「はは・・・なんじゃそりゃ」
よくもまあ恥ずかしげも無くそういうことを言う。
ハロ「お前がそんなに甘えん坊なやつだとは思わんかったな。もう少し内気だと思ってた」
由梨の手が一瞬止まる。
ユリ「・・・嫌?」
ハロ「嫌じゃないけど。ちょっと意外だと思っただけだ」
ユリ「そっか」
また和やかに食事を再開する。
俺は何の気なしにそう答えたから、それが俺の本心だったと思う。

いつもの登校風景。
由梨と談笑しながら家を出る。
いつもは由梨より先に一人で家を出るんだが、今日は何故かそうだった。
ツン「おは・・・え?」
いつもの角でツンと待ち合わせる。
ツン「今日は妹も一緒なの?」
ハロ「あ、ああ。ついてきたんだ」
ツン「ふーん、そう」
ツンはツンツンし始めている。
ハロ「あ、ほら、大丈夫だ。噛まないし」
ユリ「わ、私は・・・」
ツンに怯えていた(?)由梨が口を開いた。
ユリ「み、見送りに来ただけで・・・いってらっしゃい!」
そう言い残して、由梨は退却した。
鞄を持って。
ハロ「お前が殺気立ってるから小鳥さんが逃げたじゃないか」
ツン「別に殺気立ってないわよ」
ハロ「実は殺気立ってるだろ」
ツン「立ってない!」
俺は不意にツンを抱きしめた。
ツンは一瞬驚いた様子で固まっていたが、やがて、
ツン「は、離しなさいよ、バカ・・・///」
と言って俺の胸板を叩いた。
俺は体を離した。
ハロ「本当なんだな・・・」
キスのほうが好きなんだ。
ツン「えっ?」
ハロ「いや、なんでもない」
俺は歩き出した。
ツン「な、何よ!教えなさいよ!」
食い下がるツン。
ハロ「それにしても暑いな・・・」
無視する俺。
ツンは面白くないような表情で黙って俺についてくる。
しかし・・・。
ツンのほうが胸大きかったなと。

学校に到着する。
ハロ「流石に誰も居ないな」
ツン「早く涼みに行くわよ」
熾惺学院には特定の部屋に冷房が入っている。
職員室は然ることながら、図書室、空中庭園などなど生徒の集まるところにある。
てんてーも教室は暑くて嫌だとかぼやいてたな。
ハロ「じゃあ行くか」
尤も、勉強する気のない俺らが行くのは空中庭園だがな。

空中庭園。
予想通り冷房が利いていて涼しい。
俺は着くなり、ベンチに横になった。
ハロ「さ、寝るか・・・」
ツン「私が座れないじゃない。どいて」
俺は仕方なく体を起こす。
ハロ「でも俺は寝るぞ。暑くて寝られなかったからな」
ツン「自分勝手」
お前には言われたくないぞ。
ハロ「なんか、掛けるものないか?明るくて・・・」
ツン「無いわよ。・・・ハンカチなら」
ハロ「おお、ナイス。あとはツンが膝枕してくれれば」
ツン「そ、そんな事できるわけないでしょ!?馬鹿じゃないの!?///」
駄目か。
ハロ「でもそうしてくれないと俺はハンカチを手に狼狽せざるを得ない」
ツン「勝手にすれば」
なんだとこの野郎。
毒「なんだとこの野郎」
突然、背後から(デジカメを手にした)毒男が現れた。
蕪「せっかく膝枕スクープ映像を激写しようと思ったのになんと言う体たらく」
蕪雲も現れた。
ツン「いい度胸じゃない」
お、立ち上がった。
蕪「来いお!伊達に今まで智途様から殴られ続けてきてないお!」
毒「それもなんという体たらくだ」
ハロ「だから情けない手段で培われた能力を誇りにするな」
ツン「・・・別に殴ったりしないわよ」
ツンは再び座った。
ツン「ただ、ちょっと腑に落ちないところがあるのよ」
毒「ズバリ何?」
ツン「最近、ハロにいつもハロの妹がくっついてるような気がして、ね」
毒「ハロの妹、って由梨ちゃんのことですか?」
ツン「そうよ」
ハロ「目の錯覚です」
ツン「んで、私を見る度に逃げるのよ」
蕪「(;^ω^)・・・」
ハロ「まぁそれはそうかもしれないけど」
ツン「由梨ちゃんって、ただの妹よね?」
ハロ「ああ。俺はそう思ってる」
とか言いながら色々してしまいました。
じゃあ『迫られると色々してしまうかもしれないけれど僕にとっては可愛い妹です』って言えばよかったのか。
それって考えうる最低のパターンじゃないか。
ツン「なら、別にいいのよ」
確かに最近甘えてきたりはするけれど、恋愛じゃないよな。
毒「コラお前由梨ちゃんに何してる」
ハロ「は?」
意外なやつがかかってきた。
毒「『妹と真面目に恋愛なんてするわけないだろ』」
蕪「『ま、処女はいただいたがな!』」
毒「まさに外道!」
はろ「な・・・な!?」
何でこいつら・・・!?
ツン「ちょっ、ハロ、本当なの!?」
ハロ「んなわけないだろ!こいつらの妄想だ!」
毒「案外わからんもんやでしかし」
ハロ「こいつらは妄想をおかずにすることしかできない悲しいやつらなんだ、放っておけ」
蕪「待つお。こいつ『ら』って漏れも含まれてるお?(#^ω^)ピキピキ」
ハロ「むしろ、お前は俺よりもこいつらを信じるのか!?」
ツン「・・・えーと」
ハロ「死んでやる」
ツン「じょ、冗談よ!」
ハロ「だって今の『仕事と私、どっちが大切なの?』よりは簡単な質問だったろ!?」
毒「ハロ必死だな」
ツン「あーもう、信じてあげるって言ってるじゃない。面倒くさいやつね」

ユリ「(おにいちゃん・・・)」
し「なにしてるんですか?」
ユリ「ひゃっ!?」
し「あー、ハロ先輩を見てたんですか」
ユリ「見てないもん」
し「ほうほう、シラをきるつもりですか」
なんだかしのたんが敵対心を燃やしてるような。
し「由梨ちゃん、最近ハロ先輩と仲いいですからね」
ユリ「・・・そうかな?」
し「なぜそこで笑うんですか!」
ユリ「え?え?」
しのたんはため息混じりに言う。
し「最近度を超えて仲いいじゃないですか」
ユリ「超えてないよ」
し「いや!超えてます。妹以上の感覚です」
妹以上って何だろう。
姉かな。
し「だってボクが電話するたび、『今日はおにいちゃんとどこ行く』とか言うじゃないですか、最近」
ユリ「あはは。しのたん寂しいんだ」
し「別に寂しいとか言ってるわけじゃないですよ!」
ユリ「ふーん」
し「まぁ確かにハロ先輩は見た目はいいかもしれませんが先輩には彼女も居るわけですし、その辺・・・云々」
ユリ「しのたん」
し「はい?」
ユリ「おにいちゃんのこと好きなの?」
し「べ、別に好きじゃありませんよ!ただの部活の先輩です」
ユリ「なんかおにいちゃんと同じ事言ってる」
し「・・・え?」
急に暗い顔になって、視線を落とす。
ユリ「だよね・・・」
し「由梨ちゃん?」
ユリ「それが普通だよね。ううん、なんでもない」
そう言って席を立ち、とぼとぼとその場を去った。

授業が終わり、俺は部室に向かった。
さあ三人しかいない我らがサンク(ry部は今現在やることが無い。
部存亡の危機。いわば大ピンチだ。
でかい学校だから何もしないでも野ざらしな部も多いが・・・黒魔術部とか。
部室の戸を開ける。
ハロ「はいみんな、おはよー」
しーん。
ハロ「なんだ、蕪雲居ないじゃないか」
し「急用を思い出したと言って帰りました」
どうせエロゲーが届く日とかだろ。
俺はとりあえず鞄を置いた。
し「ところで先輩」
ハロ「あん?」
し「由梨ちゃんとは最近どうですか?」
俺は思わずずっこけた。
ハロ「何の話でしょう?」
起き上がりながら言った。
毒男や蕪雲も知ってましたみたいな口調で話すから怖いんだよな。
由梨が教えた、なんてことも無いだろうけど。
し「何か由梨ちゃん、へこんでましたよ」
ハロ「え・・・なんでだろ」
全く心当たりが無い。
し「やっぱり由梨ちゃん、ハロ先輩のことが好きなんですよ」
ハロ「あ、ああ。それは知ってる」
し「そっちの『好き』じゃなくてですね。僕が言ってるのは――」
ハロ「・・・ああ。そっちも知ってるよ」
しのたは驚いたような表情を見せた。
ハロ「全部、わかってるんだ。けど由梨は、俺にとってどうしても妹なんだ」
そう言って俺はこの前格安で買ったソファーに深く座った。
ハロ「・・・・・・」
そして、言葉を詰まらせる。
それ以上も以下も無い。方向性も無い。どうすればいいかもわからない。
むしろ進展もクソも無い。
だって俺たちは家族なんだから。
別れることも無い。毎朝『おはよう』って顔を合わせて、それだけだろ。
ハロ「あまり、気にしてくれなくてもいいよ。家族の問題なんだから」
し「でもボクは由梨ちゃんのあんな様子を平気で見ていらる人間じゃありません」
ハロ「本当に心当たりが無いんだ。何かあったのか?」
し「多分、先輩と同じ悩みを抱えてるんです」
ハロ「俺と同じ?」
し「はい。でも先輩よりも強く意識してると思いますね。由梨ちゃんは繊細ですから」
ハロ「要は俺が鈍感だと」
し「んー、まあボクは先輩みたいに恋愛の達人じゃありませんから何も言えませんけど」
俺ってそういう位置付けだったんだ。
し「でも、ちょっと気になるところがあるんですけど」
ハロ「発言を許可する」
し「なんで由梨ちゃんってあんなに、その・・・おにいちゃんっ子なんですか?」
…え?
し「あ、いや別にハロ先輩のどこがいいかわからないとかじゃなくてですね、純粋に・・・」
なんで由梨がおにいちゃんっ子?
それは俺と由梨が出会った時からそうだった。
あのときの俺は家庭内でごちゃごちゃあって不安定だったから、自分のことでいっぱいいっぱいで・・・。
由梨のことなんか考えてなかった。
考えた事も無かった。
ただ、出会ったその時から『おにいちゃん』って俺に抱きついてきて。
はじめは何だこいつって思ったりして、でも俺を兄として慕ってくれたから、なんとなくそれを享受して。
で、それで・・・。
『なんで俺を慕うのか』なんて、考えた事も無かった・・・。
し「先輩?」
最低だ。そんなこともわからなかったのか。
ハロ「ありがとうしのた。なんか分かった気がする」
立ち上がり、部室を後にした。
し「はい?」
誰も居ない部室に静寂が広がる。
し「って、帰らないで下さいよ。サボりですよ?」
やることは無いけど。
でもこういう時こそやること持ってくるのが先輩の仕事でしょうが。
し「はぁ~」
ため息をつく。
果たしてボクはこれでいいんでしょうか?
結局は由梨ちゃんと先輩の仲を促進させるような結果になっちゃったみたいなんですけど。
お人よし過ぎるなぁとつくづく。
いいですよ由梨ちゃんがボクと話してくれなくなったら智途先輩と遊びますから。
別に寂しくないですよ。本当ですよ。
し「別に由梨ちゃんがどこかへ行くわけでも無いですし」
でも二人のラブラブな姿目の前で見せられたら、流石に・・・つらいかもしれませんけど。

暑い。
夕日が暑い。
一人で帰ってると無言だから余計に暑く感じる。
気を紛らわすものが無いから、無駄に考え事をしてしまう。
…義兄である事が余計に悲しい。
いっそ他人か、実兄であればよかったのに。
もう、このまま行けば・・・駆け落ちしかないかも。
んな事できるかボケ。
何で、こんなにリスクの多い関係になってしまったんだろう?
俺たちは・・・。

ユリ「お帰り、おにいちゃん」
ハロ「ただいま」
ユリ「お風呂入る?」
ハロ「一緒にか?」
ユリ「え?えーっと・・・どうしよ・・・///」
ハロ「冗談だ」
ユリ「・・・おにいちゃんのバカ!」
ハロ「謝罪。とにかくリビングで涼ませてくれ」
ユリ「あ、うん」

リビングはクーラーが利いていて涼しかった。
俺は鞄を置き、ソファーにもたれた。
ハロ「由梨・・・」
ユリ「何?」
ハロ「お前は何で俺をそこまで慕ってくれるんだ?」
ユリ「・・・おにいちゃんだからだよ」
ハロ「そうか・・・」
なんて曖昧で、分かりにくい返事だ。
わかったようで、わからないじゃないか。
ユリ「私が一人っ子で、おにいちゃんが欲しいと思ってたから。あえて言うならそれかな」
ハロ「俺にとって由梨はいつの間にか不可欠な存在で、由梨と話すことは生活の一部ですらあった」
ユリ「おにいちゃん・・・?」
ハロ「それが『好き』っていう感情かどうかはよくわからないままだったし、それは認められないと思ってた」
ハロ「だから、自分の中で無意識に由梨を諦めてたのかもしれない」
ユリ「おにいちゃん・・・」
ハロ「で、中途半端な気持ちで由梨としてしまって、だから俺は余計に苦しんだ」
ユリ「・・・・・・」
ハロ「なんて莫迦なことをしたんだろうと。自分はなんて愚かなんだろうと。でも・・・」
俺は自分を嘲るように笑った。
ハロ「よく考えればそれは、それほど由梨のことを大事に考えてたからなんだよな。って、それだけ」
今更気付いたのはそれだけ。
ユリ「・・・よかった」
俺は顔を上げる。
ユリ「だからだったんだね、よかった・・・」
由梨は涙を拭った。
ハロ「由梨・・・?」
ユリ「だっておにいちゃん、最近私と距離を置くような態度とってたから、嫌になったのかなって」
ハロ「!それは違う!」
ユリ「うん、だからね、ちゃんとわかってよかった」
再び涙を拭った。
ユリ「ありがと・・・」
ハロ「いや。俺のほうこそ、いつもありがとう」
ユリ「・・・なんか夫婦みたいだね、これ」
ハロ「俺も途中から気付いた」

暑かった今日も、夜となれば多少涼しくなる。
ユリ「おにいちゃん・・・」
いつものように、由梨が俺の部屋に入ってきた。枕を抱いてな。
ハロ「ほら」
布団を半分払いのけて見せる。
ユリ「わぁい・・・」
由梨はとてとてと駆け寄ると、すぐ隣に寝転んだ。
ハロ「暑くないか?」
由梨は抱き枕が無いと寝られない性分なので、枕がでかく暑そうなのはしょうがないが。
ユリ「ううん」
別に気にならないらしい。
由梨に抱きつかれるとどうも俺の愚息が反応してしまうため、俺はなるべく由梨に背を向けて寝る。
始めはそれが嫌だと言うから向き合ってみれば、ドキドキして寝られないだの何だので結局こう落ち着いたのである。
俺はいつものように背を向けようとした。
ハロ「じゃ、おやす・・・」
だが、由梨はすぐに抱きついてきた。
ハロ「お、おい。寝られないだろ」
ただでさえ暑いと言うのに。
由梨はそのまま首に手をまわし、だが俺が先に唇を奪った。
ユリ「ん・・・///」
お互いに舐めあい、唾液を交換する。
口を離す。
ハロ「するのも、久しぶりだな」
ユリ「そだね・・・」

ユリ「えと・・・こう?///」
ハロ「そう」
ユリ「でも私、穿いてるんだけど・・・」
俺は愚息ごと由梨に跨られている。
ハロ「そのまま動いてみて」
ユリ「は。恥ずかしいよ・・・///」
由梨はたどたどしい動きで股間を竿に擦り付け始める。
ハロ「そ・・・そう」
ユリ「お、おにいちゃんなんでこういうのとか、いろんなやり方知ってるの?」
ハロ「それは・・・秘密だ」
実はこの部屋にもいろんな教材が隠されているのだ。
由梨の股間は十分に濡れ、ぬめって動きが早まっていく。
それと同時に淫靡な音が聞こえてくる。
ユリ「あ!あぅ・・・///」
由梨は恥ずかしさからか既に俺の顔を見ておらず、別なところに視線を伏している。
たどたどしかった動きも、次第に慣れたものになってくる。
濡れた秘所をグイグイと擦り付けられ、どんどん高められていく。
ユリ「あ、おにいちゃ、おにいちゃぁん・・・っ!///」
由梨は聞いたことの無いような声で俺を呼びながら、腰の動きを早めていく。
俺は両手でしっかりと押さえつけられ、その行為に身を任せ続けていた。
ハロ「く・・・う・・・」
由梨、その向きだと俺、自分自身に顔射してしまうんだけどイく前に離してくれますよね?
ユリ「ふぁ、ぁああ、お、おにいちゃ・・・もう・・・!///」
くちゃくちゃと音を立てながら、由梨は達しようとしていた。
俺は限界近くまで感じている由梨のその表情を見て、今からでも押し返して駅弁したいと思うくらいだった。
でも、ここは由梨に任せて・・・って、それじゃ・・・!
ユリ「あ、あああぁぁぅー・・・///」
由梨は体を震わせ、達した。
潤滑油が、俺の竿を存分に濡らしていく。
ハロ「(危なかった・・・もう少しでセルフ顔射・・・)」
ユリ「ん、んん・・・///」
何を思ったか、由梨はまた擦り始めた。
ハロ「あっ!?うあっ、やめっ・・・!――!」

(しばらくお待ち下さい)

翌朝。
クソ、由梨め。せめて手ぐらい離せって。何のガードもできなかったじゃないか。
悪夢だった。鼻に入らなくて良かった。口でされて口に戻されるよりはマシだったが。
ユリ「おにいちゃん、朝ゴハン」
ハロ「お前、朝から元気だなあ・・・」
ユリ「若いもん」
ハロ「・・・それからいくと、俺は若くないのか?」
ユリ「そんなのいいから、朝ごはん」
ハロ「ああわかったよ。今行く」
ユリ「作って」
ハロ「え?」
ユリ「たまにはいいでしょ?」
ハロ「あ、ああ。構わないけど料理の腕は鈍ってる自信があるぞ」
ユリ「・・・・・・。お、おにいちゃんの料理だったら何とか食べれると思うよ」
何だ今の間は。
ハロ「やれやれ。わかったよ。今作る」
ユリ「わぁい・・・」
もしかして由梨は、はじめから恋人だったんじゃないだろうか・・・。
はじめから本当の妹じゃなかったんだ。

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最終更新:2007年08月03日 23:23