アットウィキロゴ
 

color

  • 作者 ◆Mjk4PcAe16氏

―朝
それは一日の始まり、人によっては終わりでもあるが。
残念ながらしがない学生の身分である俺には前者なわけで、どちらかといえば憂欝である。メランコリー、オブ俺。
さて、現実逃避に終止符を打つべく夢の世界へ……現実逃避の反対だから仮想逃避とでも言うべきか?
ちなみに仮想現実とはお馴染みのバーチャルリアリティのコトだが、現実と仮想現実の差を語る時に重要なのが人の意識である。
究極的に言えば、人の意識がどこにあるかで、現実と仮想現実は等しくなるのだ。2010年ぐらいになればきっとリアルとネットを混同する人間が溢れかえるだろう

――昨日までやってたゲームがそんな話だった。
頭の片隅で電波を飛ばしながら『その時』を待つ。二度寝などしようものなら、そのまま現実に帰還できない恐れがあるからな

…3…2…1…キタ!!
まずベッドから上半身を起こす。付け加えるなら、物凄い速さで。
一秒とたたずに俺の頭があったところに水ダンベル(500g)が落下してくる。
間髪入れずベッドから跳ね跳ぶび、ベッドスレスレの所を風を切る音を立てて振るわれる鞭を躱す。
!! 着地位置に足ツボマットがひかれてるのを確認、気合いで体を捻り、無事着t

パカ!

着地位置の床が開く
落ちている間に考えたのは、古いなぁってコトと、改造にいくらかかったのかなぁってコトだ。



『おはよう、今日もいい天気ね』
目の前におわす御仁は何を隠そう俺の実の姉であり、名を翠と畏怖、いや言う
『…おはよう姉さん、全身が痛いです』
姉さんがいると言うことは、ここは台所か。
『落し穴とは古風だね…』
『蒼ちゃんもいつものじゃ飽きちゃったでしょ?可愛い弟へのサービスよ♪』
死のサービスとは恐れ入る。キッチンには何故かたくさんひもが垂れ下がっており、定時に姉さんがコレを引くと罠が発動するシステムだ。
『起こしに行くのが面倒臭い』
それだけの理由で罠を設置し、
『悲鳴をあげる蒼ちゃんが可愛い』
と言う理由で強化されつづけ今に至る。
訳あって二人暮しの今、彼女を止めるものはなく、訳あって金はたくさんあると言う状況
戦わなければ生き残れないと誰かが言ったが、まさにExactlyだ
どうでもいいが、そのとおりだを変換したらいきなりExactlyだが出て少しびっくりした

ピンポーン
着替えをし、飯を食ったところで迎えがきた
姉さんももう出るようで、ドアを開けると『そいつ』と一言二言話して行ってしまった
『おはよう紅葉、今日も可愛いね』
紅葉、もみじである。くれはではない。
『その戯言も毎日聞くと殴る気も失せるわね』
『まぁ、閃光の左ボディが俺の肝臓を捕えて離さないわけだが』
玄関で崩れ落ちる俺
『バカなことやってると置いてくわよ』
と言って先に行ってしまう紅葉
とりあえず鞄を拾って戸締まりを確認し、彼女を追った

紅葉は隣に住む幼なじみだ。ありがちだが有り得ない設定である。
親同士が戦友だか強敵だかと書いて『とも』と読む間柄らしく、俺たちも仲が良かった。
アイツはスタートからして素直じゃなかったが、紆余曲折(と言うのも生温い)一週間前ようやく結ばれた

はずなんだが、行為をいたした次の日もその前となんら変わらぬ態度を取り続ける彼女に少々困惑気味である、とゆーのが現状である
我が親友いわく
『よっぽどヘタクソだったんだね』
見事に友達甲斐の無い奴だ

『で、だ。この現状を打開すべく君に相談を持ちかけたい』
『はぁ…』
放課後、クラス委員であり、紅葉の親友であるいいんちょに話を聞いてみた。ちなみに委員長ではなくいいんちょ。
『紅葉のヤツ、何か言ってなかった?』
『いえ…特には…。いつも通り嬉しそうに川合君の悪口を言ってるぐらいしか…』
言い忘れたが、俺の名前は川合 蒼。かわい あおい。語呂が悪いのはコンプレックスの一つだ。
今かわいそうって言ったヤツ、必ず殺すと書いて必殺。
『あ…でも時々寂しそうな顔してたような…。気になったけどすぐ忘れちゃってました』
言い換えれば特に興味が無かったんだな。天然毒舌の使い手め…
『でも、私なんかに相談するより川合君が直接紅葉と話したほうがいいと思う。最近ろくに話してないんじゃないですか?』
『む…』
確かに毎朝顔を会わせるが会話と言うほどのコンバスエーションは持ってないな。姉さんが邪魔な圧力かけてるせいな気もするが
『では、頑張ってください♪』


『とは言われたもののどうすればいいのやら…』
朝のメランコリーが復活したかのように沈んだ気分で玄関の扉を開ける。
ん? 見慣れない、でも見覚えある靴が…って
『紅葉のじゃん…』

蒼の憂欝レベルが上がった!

紅葉は俺の部屋のベッドに腰掛けていた。
『よ、よう。何してんだよ?』
『………』
ちょっとイラっときたせいか覚悟も半端なまま聞いてしまった
『なんだよ、俺がなんかしたか?何が気に食わないんだよ?』
ドガン!!
俺の、後ろの、壁に、ダンベルが、刺さってマス
『……何よ』
『私を避けてたのはアンタじゃない……私は普段どおりにしよう頑張ったのに……』
『好きだって言ったクセに!一回抱いたらもう興味無いって!?確かに私は粗忽で乱暴で魅力なんか欠片もないけど!けど!こんなに…蒼が……す…す……す……』
真っ赤になってしぼんでく紅葉を見て少し余裕を取り戻した
『…何言ってんだよ、紅葉全部が好きなんだって…言ったろ?』
『だったら!!…だったらなんで…あれから何もしないのよ…』
『へ?』
『へ?じゃないわよ!あれから一週間も経つのにその間恋人らしいことなんて何もしてないじゃない!!』『待て、それには反論がある』
『…何よ』
『だってお前、普通すぎたんだもん。少しは変化があるかと思ったのに、朝の挨拶ですぐに右ストレートだったじゃないか』
『…だって…恥ずかしかったんだもん…』
『いつも通りの反応過ぎてでいっそこっちが戸惑ったよ』
『仕方ないでしょ!う、嬉しいけど体が勝手に動くんだから!!』
『だいたい恋人らしくって、今までずーっと一緒だったんだから何か大きく変える必要もないだろ』
ずーっと一緒のフレーズに何故か反応する紅葉
『ま、なんにせよ、紅葉に嫌われてなくて良かったよ』
涙を目にためた笑顔で
『ばかね、私がアンタを嫌いになるはず無いじゃない』


『ムードの欠片もないわね…』
『自分が欲求不満だって言ったんだろ、それともやめるか?』
『……ばか』
スカートの中に手を入れ、パンツの上から秘所を撫でる。
『ひゃ…』
『まだ何もしてないのに濡れてるとはどういう料簡だ?』
『んっ…さっき抱き締められたときに…っ言わすなぁ!』
二回目だし、まだ濡らしたほうがいいよな
パンツを脱がし(片足にかけるのは常識)スカートに顔を突っ込む
『ちょ、なにやっ、ふぁっあっ!どこ舐めっ…んぅ!』
正直そんなに知識が有るわけじゃないから適当に舐めるしかない

『いいか?』
『聞くな…ばか…』
顔を両手でか隠す彼女を本当に愛しいと感じた


『早いよ、ばーか』
『面目無い』
さすがに前童貞の分際でイカせることなどできず、我慢などできず
『ま、少しは気持ち良かったからいーけど』
『それはそれとして、お前もう少し胸は大きくグェッ!!』
めり込む拳
『次回に期待ってとこかな♪』

その日の夕食
『蒼ちゃん、このテープ何だと思う?』
『そんなのわかる訳……ハッ!』
『なんと、蒼ちゃんの部屋に設置してあった隠しカメラの映像で~す♪』
『ガタガタブルブル』
『夕食はコレをみながらゆっくりお話ししましょうか、蒼ちゃん♪』


続くかも

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2007年08月04日 20:42