黒き色彩
で、ホームルームも終わり放課後か、偉く早いな
仕様だと思ってあきらめてくれれば嬉しい
さて、俺はテニス部だ、もちろんテニスのコートへ練習しに行く
我が学校――こと私立蒼冷学園は無駄に金がある
大方こ学校の卒業生が金持ちになって
「今の私があるのはこの学校のおかげだ」
なんて言って寄付をしているのだろう
もしくは私立だからこそのなせる業か…
まぁそんな理由だろうがテニスコートが30個もある
特にテニスが強くも無いこの学校でだ
全国へ何人も出している水泳では室内、屋外が二つ
さらに室内は両方温水の仕組みだ、羨ましい限りだ
羨ましがってる間に俺は部室に入る
部室も部室で色々と凄いのだが敢て描写は書かない
理由は簡単だ、めんどくさいからだ
それ以上でも以下でもない
そして俺は練習着に着替え終わる
外に出ると綾女が居た
「早くしなさいよ、そろそろ練習が始まるわよ」
「分かってる」
「じゃあ早く行きなさい」
俺は承知してテニスコートへ向かった
「遅かったな、もうすぐで始まるぞ
残念だ、遅れたらこの馬鹿でかいテニスコート30面を5週だからな」
ニヤニヤしながら桜が言う
とりあえずキモイ
「で、練習始めるぞ…何だ、監督は来てないのか」
監督が居なくても練習を始めるのが俺等だ
それに監督はたまにサボる事がある
受け持ってんだからちゃんと仕事をして欲しいものだ
「で、今日は何の練習からしようか?どれがいい?悠沙」
「ボレーの練習を手伝ってくれないか?」
準備体操をしないのは仕様だ
めんどくさい
「分かった、ボレーだな」
「本気で来い」
俺が言うと桜は本気で打ってくる
とりあえず慣れているとは言え恐い
が、これ位ならばかろうじてボレーできる
たまにビビってたらテニスは出来ん
「さっすが悠沙、簡単に返してくるな
そこに痺れる憧れる」
一つ言おう、俺はJOJOは余り知らん
そのままボレーの練習1時間
「そろそろ休息に入ろうか」
「さすが悠沙だねぇ俺の考えていた事がよく分かる、偉い!」
何が「偉い!」だ、お前に誉められてもキモイ以外の何者でもない
「はい、スポーツドリンク早く飲みなさいよついでに桜君も」
綾女、もう少し可愛げのある言い方をしてくれ
そんな言い方じゃ萌えん
「俺はついでですか?orz」
「あ…ごめんね、つい本音が出ちゃった」
「本音かよ」
思わず突っ込みを入れてみる
で、練習の再開だ
「次は何の練習をするんだ?」
「スマッシュ」
「後衛の練習が無しですか?」
「無しだ」
「そんな、酷い」
「気にするな」
「まぁたまには無くても良いか」
切り替えが早いな
まぁそれもそれで都合が良いから良いのだが
で、スマッシュの練習だ
桜がボールを打ち上げる、それを俺が打ち返すという単純作業だ
「ブベラ」
「グエ」
「ブハッ」
この声は俺の放ったスマッシュが桜に当たっている声だ
可愛そうに再起不能寸前だ
「ギ…ギブアップ」
ついには降参だよ
「しょうがないあと一回当てたら終了にしよう」
その日はテニス部から断末魔の叫びが聞こえたらしい
まぁ俺には関係のないことだと思っておこう
うんきっと俺には関係ないよ、気にしない
最終更新:2007年08月03日 23:31