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Le souhait ハロ覚醒編2

  • 作者 79氏

…。
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ハロ「・・・?」
閉じた瞼の正面に、黄緑色の文字列が浮かんだ。
それは、俺が瞼が開かれる前のほんの一瞬で消えてしまった。
そして、俺の目が代わりに捉えたものは、円形の、狭い空。
どうやら、壁のようなもので周りを覆われているようだ。・・・心なしか、寒い。

俺が姿勢を起こすと、深い青色をした床の上に居るのがわかった。
ハロ「あれは・・・」
ここがどこだかわからない。
だが、遠くに何やら皆が話し合っている姿が見えた。
俺は、反射にも近い感覚でそちらに向かって走り出した。
ハロ「みんな!」
夢にしては、感覚が妙にリアルだ。俺を不安にさせるには十分なほどに。
俺はみんなの居るところに駆けつけた。
ツン、智途、しのた、由梨、理緒、雪花さん、緋柳さん、てんてー、蕪雲、毒男、渋沢さん。
しかも何故かウィッシュまで。みんなに見えてるんだよな?当然。
しかし何だかみんな俺のこと無視してるような感じがするんだけど、もしかして俺だけ見えないんですか?
まさかな。ツンに話しかけてみよう。
ハロ「ツン」
ツン「何よ?」
ハロ「あ、いや、ここはどこなのかなあと」
ツン「知らないわよ」
と吐き捨て、そっぽを向いてしまった。
今日はいつにも増して冷たいな。
ハロ「――え」
俺は、あることに気付いた。
皆が輪になって話しているのはいい。そこまではいい。理解できる。解せる。
だが、その輪の中心が・・・毒男!?
ユリ「毒男先輩、私なんだか怖いです」
毒「大丈夫だ、何が出てきても俺が守ってやる・・・」
ユリ「先輩・・・」
なっ、何これ!?!????!!??!?
毒男も何『当然だ』みたいなAttitude示してるの!?オラ、さっぱりわけわかんねえぞ!
チト「蕪雲・・・」
蕪雲に身を寄せる智途。
蕪「みんなが見てる前であまりくっつくなお」
ちょwwwおまwwww夢でも在り得ないだろwwwwって笑ってる場合じゃない!
これ、どういうこと?
誰かわかりやすく釈明してくれ。
愕然としている俺の肩を、誰かがとんとんと叩く。
その方向に振り返る。
雪「大丈夫よ、ハロ君には私がついてるから」
といい、にっこり微笑む雪花さん。
ハロ「あんた天使だよ・・・」
涙ぐむ俺。
雪「あらあら、泣いちゃった。慰めたほうがいいかしら?」
渋「・・・むう」
雪「?聞いてるの?」
タバコの煙を燻らせ、しばし物思いに耽っている。
渋「毒男・・・。私としても毒男がああ在れば理想と考えた事は無くもなかったのだが・・・」
大人数の黄色い声に、見向きもしない毒男。
そして、今のこの状況は何なのか、周囲を入念に調査する毒男。
渋「しかしその姿を見て釈然としないのは何故だ・・・?」
雪「考え事してる場合じゃないでしょうに」

涙を拭い、顔を上げる。
ハロ「と、言う事は二人とも『大丈夫』なんですね?」
雪花さんと渋沢さんは顔を見合わせた。
渋「『大丈夫』の定義はよくわからないが」
雪「『大丈夫』みたいね。あと、私たちが大丈夫なら多分・・・」
トッ
ハロ「おわっ!?」
空から緋柳さんが舞い降りた。
緋「色々調べて参りましたが、やはりここは特殊な空間です。擬似的な物質が多く存在しています」
渋「ふむ・・・」
ハロ「いや、全然わけわかんないんですけど。何であなたたち三人は平気なんですか?」
雪「何、ハロ君だって平気じゃん」
いや、立場の逆転で精神的にはボロボロなんですけどね。
ハロ「で、擬似的な空間ってどういうことですか?平たく言うと」
雪「ま、今までの常識が通用しないって事ね」
渋「なぜ我々だけが集められたのかは知らないが・・・知っているとすればお前だけだろう?」
三人の視線が俺に集まる。
ハロ「え、俺?」
自らを指差して言う。当然、何も知らない。と思う。
雪「どうしようもないわね。姉さんお手上げ」
緋「せっちゃんの話し方が妙に気持ち悪いのですが、遥様の前ではいつもこうなのですか?」
渋「らしいな」
雪「野郎ども・・・」
今、ありえないセリフが聞こえたぞ。
いや、でも、もしかして本当にどうしようもないのか?
俺はこんな状況嫌だぞ。立場逆転なんて嗜虐プレイ、俺は御免だからな。
ハロ「何とか――」
俺が言葉を発しようとした瞬間、辺りがものすごい光に包まれた。
ハロ「くっ!」
同時に、激しい耳鳴りが襲った。
視界の次は聴覚が失われ、俺は自分が発した呻き声すらも聞き取れなかった。
俺は、その場に昏倒した。
…。

目が覚めた。
俺は暗闇の中に倒れている。
ベル「いつまで寝てんだ、王子様」
聞き覚えの無い男の声。声を聞いて俺はその場に立ち上がった。
ベル「随分と情けねえツラだなあ、おい」
目つきの悪い少年、・・・青年?が俺の目の前に立っている。
ベル「いいか、テメーはもうじき自分の世界で消えてなくなるんだ。諦めて氏ね」
エル「誰よ、ベルゼットなんか先に向かわせたやつ?」
今度は、暗闇の奥から綺麗な足をした女性が歩いてきた。
ルシ「僕だよ・・・ごめんね」
な、なんだ、こいつら!?
リュ「もう、なんで私だけキリのいいところまでに入らないかなあ」
ベル「乳が重すぎるからだろ」
エル「遅遅として進まないのよ」
ルシ「やめなよ。笑うところだったじゃないか」
リュ「もう、何!?みんなして!」
そりゃ、こっちのセリフだ。
黒の衣裳を身にまとった、謎の四人衆。・・・どう考えても怪しい。
ハロ「で、なんなんだお前ら?」
リュ「『なんなんだお前ら』と聞かれたら!いたっ!・・・何するのエルナちゃん!」
エル「そんな定石は要らないわ。ルシフ、簡潔にお願い」
ルシ「ええ・・・簡潔にお願いするならベルゼット君を推薦するよ」
ベル「俺様がか?発破かけるのはエルナとリュシルなんだろ?」
もうどうでもいいからはやくやれよ。
エル「じゃ、私から。二人は行って」
エルナと呼ばれた女性がそう言うと、ベルゼットとルシフの二人が闇の中に消えて行った。
残るは、この二人の女性。
エル「いい?ここはあなたの深層世界。あなたの心の奥深くにある世界よ」
ハロ「世界?俺の中にこんな世界があるのか?」
エル「最後まで聞けマゾ野郎」
ハロ「・・・はい」
エル「あなたには、あなたの先祖からの力を強く受け継いでいるがために、人を強く結びつける力を持っているわ」
よくわからないが把握した。
エル「簡単に言えば、その力があればエロゲーの主人公みたいな生活もできちゃうわけよ」
ハロ「先祖さまさまだな」
エル「真面目に聞かないと殺すわよ?」
真面目なんだが。
エル「いつしかその力は、私たち四人に分割された。今回、あなたの立場が逆転したって事は・・・わかるわね?」
ハロ「クーデターか」
エル「そのとお・・・りっ!」
俺はエルナにものすごい力で押し倒された。
エル「さて、お前には私たちの下僕になってもらわなければな」
げ、下僕!?
そうなったら、俺は自分の能力に飲み込まれて・・・ってことはさっきベルゼットが言ったように消え・・・
ハロ「だ、駄目だ!やめろ!」
エル「ふふ、そう。そうやって足掻いてもらったほうが犯し甲斐があるのよ。リュシル、手伝って」
リュ「は~い!」
リュシルは俺のズボンのベルトを外し始めた。
ハロ「やっ、やめろ!やめろおおお!」
俺は必死に抵抗するが、体勢は覆りそうにもなく、ガッチリと押さえつけられている。
エル「ちょっと失敗したな。私が押さえ込んでたらできないし。仕方ない、リュシルもらってもいいよ」
リュ「やった♪」
やだ・・・嫌だ・・・嫌だ!
ハロ「うああああああああああっ!」

ハロ「――!かはっ、はあっ、はあ・・・!」
な、なんだここは・・・ベッド?
随分豪華なものだ。俺が寝ていてもいいのか?ってくらいの。
汗を拭う。
しかし、なんだったんだ今のは?
周りを見るに、豪華な屋敷の中。理緒の屋敷じゃない。
って事は・・・まだ夢の中か。
油断はできない。
この世界を創るやつらを敵に回してしまったんだからな。
どんな不都合があってもおかしくない。けど、これ以上立場逆転を見せられるのは精神的にかたつ無理だ。
何とかあの四人と和解しないと、俺は元の世界に戻れないだろう。
 にゃー (SE:猫の鳴き声?)
ハロ「・・・何だ?」
猫の鳴き声、じゃないな。人の鳴き声だ。ん?人の声だ。わけがわからんわい。
俺はベッドから起き上がり、スリッパを履き・・・って何だこのパジャマ&スリッパ。いつの間に。
とにかく、声のするほうに玄関へと向かった。

?「にゃー・・・」
見ると、薄汚れた猫耳娘が横たわっていた。
ハロ「こ、これはいかん!!」
しかもこれは結構上玉じゃぞ。俺ならいける。
東「いかがなさいましたか?御主人様」
ハロ「いや、この子が・・・」
振り返ると、メイド服姿のてんてーが居た。
し「!これはいけませんね。手厚く保護を」
ユリ「はい!」
ツン「あ、御主人様はちゃんとこちらでお着替えして下さいね?いつまでもパジャマで居るのはみっともないですから」
ハロ「ああ、うん」
…って。
これはこれで何これ!?!????!!??!?
なんでみんな当然のようにメイド服着て俺のこと『御主人様』とか呼んでくれちゃってるわけ?
困惑していた俺はツンに連れられて、そのままさっきの部屋に戻された。

渋「この格好。どうやら私は執事らしいな」
雪「見て見てハロ君、メイドさん♪」
緋「・・・」
ハロ「はは・・・」
苦笑する俺。
なんてこった。変わってないのは緋柳さんぐらいじゃないか。スーツ似合わないよ渋沢さん。
?「にゃー」
ハロ「おっと!?」
突然、背後からさっきの子が現れた。
?「ありがとうございますにゃおかげで助かりましたにゃ」
ぺこぺこと礼をする猫耳娘。
語尾に突っ込みたいところだが、あえて冷静に対処する。
ハロ「うん。良かったら名前教えてもらえるかな?」
?「名前は、たるとですにゃ」
名前に突っ込みたいところだが、あえて冷静に対処する。
ハロ「で、どこから来たのかな?」
た「んー・・・忘れたにゃ」
理「御主人様!」
ハロ「ほワット!?」
背後から理緒の声がし、慌ててそちらを振り向いた。
理「もしかしてその猫、飼うとか言うんじゃありませんよね?」
ただの猫には見えないけど。
ハロ「そのまさかだ」
緋「いいではないですか。世話は我々がしますし」
理「メ、メイド長・・・」

結局、俺はたるとを飼う・・・というか、一緒に住ませてもらう事になった。
雪「よ、メイド長」
緋「・・・」
渋「都合のいい役職で助かったな、緋柳」
たるとは、ボールで無邪気に遊んでいる。
雪「もう、癒されてる場合じゃないでしょ?ハロ君」
ハロ「いや、目の前に猫耳と猫尻尾つけてるやつが居たら観察したくもなるでしょう」
た「ふにゃ!」
雪花さんがたるとの耳を引っ張った。
ハロ「ちょっと!?」
雪「作り物じゃないみたいね。しっぽも」
た「にゃ・・・やぁ・・・///」
雪「しっぽがお気に入りみたいね。んー、よしよし」
見る見る顔が赤くなっていくたると。
ハロ「雪花さんだって遊んでる場合じゃないでしょう?」
おっきしそうになったではないか。
雪「ごめんごめん」
遊ぶのはこれくらいにして、たるとから情報を聞き出そう。
あの四人とは違うが、現実には居なかったんだ、何か知ってるだろう。
ハロ「雪花さん、渋沢さん、緋柳さん、ちょっと席を外してください」

ハロ「なあ、たると」
た「にゃ?」
何から話し始めていいかわからない。
まあ、物は試しだ。聞いてみるか。
ハロ「黒い服を着た四人組を知ってるか?」
た「くろいふく?」
頭を傾げるたると。何聞いてもわからなそうだな。
た「黒い服の人ならたくさん居たよ」
ハロ「たくさん!?」
た「うん。私の事捕まえるって・・・」
たるとは、急に悲しげな顔をして俯いてしまった。
ハロ「何でたるとは追われるんだ?」
た「わかんない」
そっか、わかんないか。
駄目じゃん。
ハロ「ま、まあ誰かに追われてるとあらば、皆も喜んでかくまってくれるだろう」
た「本当にゃ!?」
ハロ「本当にゃ」
あ、うつった。・・・あ?
たるとは、俺に抱きつき押し倒してきた。
た「ありがとうにゃ!感謝するにゃ!」
ハロ「ちょっと待・・・!離れて離れて!」
コンコン(SE:ノックの音)
ウ「お部屋の掃除にあがりましたー」
ハロ「あ、後で後で!」
ウ「?はい・・・」
やばいタイミングで掃除しに来るなよウィッシュ。お前は由梨か。
たるとはすんなり体を離した。喜びを表現しただけらしい。
ハロ「はあ、危なかった」
色々。

しかし、長い夢だ。
すぐに覚めるだろうと思っていたが、その気配は無い。
夢の中の時計は黙々と時を刻んでいる。ある筈の無い時を。
不安になってくる。エルナの言った事が、現実味を帯びてくる。
窓の外に沈む夕日を見ていると、そんな気分になってくる。
俺は平静を保っているつもりだし、周りから見てもそうだったと思う。
けどあまりに頭が混乱していて、本当は周囲の変化に耐え切れなくて、感覚が麻痺しているだけなのかもしれない。
この混乱に気付き始めると、怖くて、たまらなくなる。
いっそ、ツンたちみたいに夢と同化してしまえたら
ハロ「――うっ!?」
た「ハロ?」
あ、頭が痛い・・・!
ハロ「はあ、はっ・・・」
意識に、黒い靄のようなものがかかっていく。
ハロ「ちっ、違う!違う!!」
た「――?――!!」
このままでは、またあの四人に出くわしてしまう!やめろ、やめろ!!
た「だ、駄目っ!」
 ゴッ! (SE:壁に頭をぶつける音)
たるとは何故か俺を突き飛ばし、俺の頭は思いっきり壁にぶつかった。
た「あ」
俺は別の原因で昏倒した。
…ぐふっ。

ハロ「ぐ・・・」
目が覚めた。
視界に入るのは、豪華な模様の天井。
どうやら俺は、どこへもいかずに済んだらしい。
ふとベッドの左脇を見ると、たるとが眠っていた。
ん?俺どうなったんだっけ?
真犯人はコイツなのに、何でコイツが爆睡?
ハロ「おい、起㌔」
たるとは、ぴくっと耳を動かした。と思えば、また寝息を立て始めた。
ハロ「こら!」
と耳元で叫ぶ。
た「ひゃわっ!?」
たるとはようやく飛び起きた。
ハロ「突き飛ばして昏倒させた挙句爆睡とは何て娘よ」
た「だって眠かったんだもん・・・」
でも、まあもしかしたらこいつのおかげで助かったのかもしれないし。
ハロ「それより、よくわからんだろうがさっきは危ないところをどうもあ」
た「おフロ入ってくるね」
ハロ「・・・」
一日も経ってないのにずうずうしくなってきたのは彼女が猫だからでしょうか?

リュ「あ、また失敗しちゃった」
ベル「何だよふざけんなよ全く!」
ルシ「なんだか穏やかでないね?」
ルシフが現れた。
エル「さっきからリンクがうまくないのよ」
ルシ「本当だ。凄いノイズだね」
黒い床の上の大きな穴は、砂嵐を映し出している。
ルシ「叩けば元に戻るんじゃないかな?」
リュ「昔のテレビじゃないんだから」
エル「これじゃ、飛び込んでもはじき出されるだけよ。何が原因なのかしら?」
ベル「ちっ!俺はもう飽きた!」
ベルゼットは闇に消えて行った。
ルシ「やれやれ、彼は短気だね」
リュ「ルシフちゃんは何か知ってそうだよね?」
エル「知ってそうで知らないのよ」
ルシ「失礼だね。僕だって僕なりに色々調べてるんだから」
エル「じゃ、何か知ってるとでも言うの?」
ルシ「Exactly.」
ルシフは宙に人差し指を当て、長方形を描いた。
ルシ「この子だよ、この子」
エル「あー、日替わりけも耳放浪少女たると」
リュ「長い肩書きだね」
エル「この子って、サルパーブの馬鹿たちが追ってる子でしょ?何か関係があるの?」
リュ「いっつも放浪してるだけだよね。でもサルパの人たちにつかまったことはないのが不思議なだけで」
ルシ「そう、実はこの子が・・・」

ルシ「仮説だけどね」
エル「バッカじゃない!?そんな筈無いでしょ!?やっぱ猿派部の考える事は違うわ」
リュ「でも、そうじゃないとここにノイズを入れる事だって・・・」
エル「・・・」
ルシ「仮説だけどね」
エル「ふん・・・」

――夕食が終わった。
終わってしまった。まさか夢の中で飯を食うとは。
むにゃむにゃ。もうおなかいっぱい。などと寝言で言った事は無いが今日は、あるいは。
でも夢の中で着替えたり用を足したり頭ぶつけて昏倒したりするか普通?
ハロ「渋沢さん」
渋「なんだね。私は今忙しい」
ハロ「何かしてるんですか?」
渋「私は今、毒男が召使になったのを機にマナーを叩き込んでいる途中なのだ」
ハロ「はあ、すいませんでした」
まあすべてが終われば忘れてるとは思いますが。
雪「あ、ちなみに私は智途に以下同文」
チト「き、勤務中だぞ姉さん!」
普段と変わらないが。
せいぜいメイド姿の智途を満喫してくれ。俺の代わりに。
ハロ「緋柳さん」
緋「はい」
ハロ「たるとを知らないか?」
緋「先ほど御入浴されるとおっしゃっておりましたが」
またかよ。
ハロ「じゃあ、俺も入ろうかな」
実は、浴室自体がいくつもあるのだ。
緋「では、後でお着替えをお持ちします」
ハロ「ふい~」
あんなに広い風呂は銭湯以来だな。泳ぐなって言われても泳いでしまうぜ。
そう言やここ、テレビは無いのか?
無いな。洋館って、そういうもんなのかな。
た「ふい~」
たるとが戻ってきたようだ。
ハロ「俺と同じ事言いながら入ってくんな」
そう言いながらたるとのほうを見る。
たるとは、パンツ穿いてTシャツ着ただけのなんともラフな格好だった。
ハロ「コラお前なんか着ろ!」
た「暑いにゃ」
たるとは言う事をろくに聞かずに、ベッドの上に仰向けに寝そべった。
た「ふみゅー・・・」
ハロ「たると」
た「?」
ハロ「お前には少々お仕置きが必要なようだな」
俺はたるとの上に跨り、左手で口を塞いだ。
た「――!」
もがくたるとの姿に、俺はやけに興奮してしまった。
俺の右手は、ほぼ無意識のうちにたるとの左胸を物色し始めた。
た「んーん!んっ・・・!///」
たるとの声が艶かしくなっていくのを聞きながら、俺は左胸に口をつけ、下りた右手はたるとの股間へと向かった。
そこは既に濡れていた。湯上りの体は熱いほど温かくて、柔らかかった。
口を押さえていた手を離す。
たるとの瞳は濡れ、頬は紅潮し、猫耳は垂れていた。
た「はぅ・・・はぁ、はぁ・・・///」
か、可愛い・・・。
俺はパジャマのズボンからいきり勃ったそれを取り出した。
た「・・・!だ、だめぇ・・・」
駄目、と言っておきながらも、たるとの秘所はそれに反応するように愛液を漏らしていた。
その姿に俺は何も考えられなくなって、たるとに挿入してしまった。
た「あ・・・ひゃあう!///」
たるとはシーツを掴み、息を荒げている。
俺はそのままで動きはしなかった。
たるとが虚ろなまなざしを俺に向ける。
た「し、して・・・///」
本当なら、『してください』くらいは言ってもらいたいところだ。
俺はやや自発的に腰を動かし始める。
た「ひゃ、ひゃう!や、あっ!///」
ハロ「ば、バカ、声でかい!」
俺はまた口を塞いだ。
た「んー!んふうぅっ!ん!んー!///」
たるとは息を荒げ、じたばた悶えている。
やがて体がびくびくとわななくと、たるとはくたっと弛緩してしまった。
口から手を離す。
ハロ「おい」
ぺちぺちと頬を叩く。
ウィッシュより敏感なんじゃないか、こいつ?
 [ア中に出す
  外に出す
会って一日でそれはまずいだろ。
俺はたるとから竿を引き抜いた。
た「ふにゃ・・・///」
たるとはとろんとした目を天井に向けている。
こういう表情を見ていると、やっぱり出したくなってくるような・・・。いや、我慢、我慢。
た「ハロ、もっと・・・///」
うつろな目を向けられて発せられたその言葉に、俺の愚息は激しく反応した。
ハロ「駄目だ、お仕置きなんだからな」
た「・・・じゃ、明日ね・・・」
ハロ「・・・」
明日?
明日か。なんだか二日目には中山車してしまいそうな予感。
俺は明言を避けた。

――翌朝。(と言っても、夢から覚めたわけではない)
ハロ「ん・・・?」
昨日とは打って変わって、素朴な造り。まるでウィッシュの居た神社のよう。
ハロ「おい、たると。居るんなら起きろ」
た「んー・・・」
たるとも起き上がった。
ハロ「うおっ!?」
た「え?」
た、たるとの耳が変わっ・・・っていうかこれは、狐の尻尾だよな?
それよりも巫女服・・・??何コレ?また変わったのか?
た「コン」
ハロ「鳴くな」
こっちが泣きたいよ。わけわかんないよこの世界。
って、俺の心の中だっけ?
た「コン。みんなは?」
ハロ「そ、そうだな。みんなを捜そう」
俺は立ち上がり、襖を開けた。
ザッ、ザッ(SE:ほうきで落ち葉を掃く音)
ウ「あ、おはようございます神主さん」
ハロ「ってお前じゃどう変わったのか参考にならんわ!」
ウ「え、えっ?」
何気にポテンシャル高い俺も俺だよ。
周囲を見渡す。
…あれ?あの長髪誰だっけ?
ハロ「あ、何だ、ツンか」
髪ほどいただけか。
ツン「『何だ』とは何よ?」
ハロ「いや、別に。・・・色々とあって狐につままれたような気分でさあ」
ため息をつく。
ツン「狐ならそこに居るわよ」
た「コン」
ハロ「後で狐うどんおごってやるからあっち行ってくれ」
たるとは猛ダッシュで駆けていった。
俺にどうしろって言うんだ?
早いとこ四人に会って話つけないと。

ルシ「あ、狐が離れたね」

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最終更新:2007年08月04日 09:20