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第1章 新製品開発革命

  • リーン生産開発システムは、リーン生産システムほどは有名では無いが、同じように洗練され強力なシステム
  • 本書の目的:リーン生産開発システムがなぜ企業にとって貴重な財産になり、そのようなシステムがどうすれば構築、定着、改善できるのかをせつめいすること。
  • リーン生産もリーン製品開発も、その基本は人、プロセス、技術をうまく融合し、顧客と社会に対して価値を生み出すことである。

競争の新たなフロンティア:製品開発システム

  • 世界中の様々な企業にトヨタ生産システムの産みの親である大野耐一の弟子がリーン生産の導入指導を行っている。北米では、特定の領域でトヨタを抜いた企業もある。(ハーバー社調査 2005年北米自動車組み立て工場の車一台当たりの労働時間:1位がGMオシャワ工場(15.9h/1台)、2位:日産スミルナ工場(16.1h)、3位:フォードアトランタ工場、4位:トヨタ ジョージタウン工場)
  • 設計段階のトータルコストに対する影響が非常に大きくなる(定型作業のアジア、インド等へのアウトソーシング)
  • 嗜好性の変化:価格と品質だけでなく、スタイルや機能性も重視→車の開発リードタイム短縮への圧力が高まる(1980年代後半:車両開発リードタイムが36-40ヶ月、現在:24ヶ月)
  • トヨタのリードタイム:普通15ヶ月、最短:10ヶ月に短縮
  • 開発車種は増加するが開発リソースは増加しない→製品開発の生産性を高めつつ品質を維持する必要がある
  • 結論:リーン製品開発とリーン生産を導入し、そのふたつが一体となって、完璧な量産立ち上げと空前の生産品質と生産性を達成しなければならない。

卓越した製品開発:最重要な新しいコア・コンピタンス

  • 強力な製品開発力が企業の最重要のコア・コンピタンシーであることは明白
  • 理由その1:製造に対する企業間ギャップは縮まりつつあるが、自動車業界内での製品開発力のギャップが広がりつつある
  • 理由その2:生産性は車の販売台数に対して限られた貢献しかできないが、顧客の求める価値に対する影響は製品開発初期段階が最も大きい。

リーン製品開発システム:専門領域、部門、部品メーカをつなげる

  • リーン製品開発には、営業、マーケティング、設計、購買、生産技術、製造、部品メーカの活動を統合する必要があり、これらの全ての部門が協力して卓越した実行力を示さなければならない。
  • アメリカのビッグ3も製品開発が最重要事項であることを認識し、先見性のあるリーダーの下で製品開発を強化した。

なぜトヨタに注目するのか

  • トヨタの成功は生産力だけでなく、トヨタウェイの根底にある基本思想が、生産、販売、製品開発という3つの領域を並行して進化させたからである。
  • トヨタ製品開発システムは、生産システムほど広くは知られていないが、同じくらい奥深く、強力である。
  • トヨタは競争相手に比べてより品質が高く、より多品種の車をより短期間でより安く開発し、より多くの利益を出す。
  • トヨタの株式時価総額はビッグ3の総額を上回り、GMの13倍以上。
  • 成功の要因その1:高い品質。初期品質調査結果:10年間トヨタが上位独占
  • 成功の要因その2:開発スピードと製品の鮮度:スタイリング凍結から15ヶ月で生産立ち上げ可能。
  • 売り上げに対する研究開発費の比率:トヨタが最も低い→リーン開発と共通アーキテクチャ戦略、標準化されたプロセスと部品の共通化により、トヨタのコスト優位性が実現

トヨタから学ぶ

  • リーン製品開発モデルを自社に導入するには、トヨタの基本思想を元に、信望強く自社の製品開発システムを構築すること。
最終更新:2007年04月10日 23:32