節子

(聞こえるか…今お前の意識に直接話しかけている…怪しまれないよう、そのまま聞いてほしい…節子、それドロップやない)

基本情報

  • テンプレ名:「節子」
  • テンプレジャンル:B,C,D

概要・使い方

「節子、それドロップやない」をもじったり、そこからストーリーを展開したりしたもの。

流行った時期

不明

元ネタ

スタジオジブリ制作のアニメーション映画『火垂るの墓』に登場する台詞
「節子、それドロップやない。おはじきや」
から。主人公である清太が、おはじきを口に含んだ妹の節子をとがめる際の台詞。

上記以外の使用例

「節子…それ…ドロップやない…カーブや!!」節子のバットは空を切る。ボールがミットに叩きつけられる音が甲子園に響き渡る。「ストライク!!バッターアウト!!ゲームセット!!」審判が高らかに宣言する。節子はただ茫然とバッターボックスに立ち尽くすことしかできない。俺たちの夏は終わった。

「節子、それドロップやない、おはじきや。分かったらそれこっちよこせ」そういって清太がドロップを奪い貪るのを、節子は黙って見るしかなかった。分かっている。この家では清太が白と言えば黒い物も白になる。彼に逆らって生きる事などできない。戦争が彼を変えてしまったのだ。

「節子、そこドロップやない、スマッシュや――」 兄が応援席から声を張り上げると、妹はそれに呼応するようにコート上を機敏に駆け回り、渾身のスマッシュを放つ。 「なんでシャトルすぐ死んでしまうん?」 床とシューズの甲高い摩擦音だけが体育館に響き、激烈な試合を彩っていた。

「節子、それ恋やない……兄妹愛や」 その言葉を否定するように、妹は僕の手を取り自らの胸に当てた。伝わってくるのは早鐘のような心臓の鼓動。そして、それに同調するように高鳴る自分の――駄目だ、僕らは兄妹なんだぞ! 僕は自分の想いを封じ込めるように、彼女の口にそっとドロップを入れた。

その他

最終更新:2012年07月24日 17:17
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