初出誌:大洋図書「HertZ」band.32
1 漂えど沈まず、されど鳴きもせず
初出誌:「HertZ」band.32(2009年06月01日発売)39P カラー2P
980円 978-4-8130-5191-6
【主な登場人物】
矢代(やしろ)
影山 莞爾(かげやま かんじ)
【あらすじ】
まだ高校生ではあるが、矢代は男に抱かれること、そうして体に傷を負わされることを好んでいるふしがある。同級生の影山は矢代のケガに気付き、事あるごとに示唆してくるが、どういった理由で負ったものかは聞いてこない。ただある関わりをきっかけに、八代は影山の性癖に気付く---。
【コメント】
Mの気がある少年と変わった性癖のある少年との友情とも恋ともつかない、行き場のない思春期の感情を描いた物語。体の痛みから心の傷みへ、体の接触から心の接触へ、さながら反比例するようにその移行していく様は大変に秀逸。また、物語を構築したヨネダ先生の凄さにもあらためて驚く。
最終更新:2014年11月12日 20:43