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愛の民+整備士+魔術的舞踏子+やわらか舞踏子 - (2008/11/29 (土) 14:35:56) の1つ前との変更点

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**&font(#FF69B4){&size(medium){&bold(){1.目次}}} #mobile(){ &image(http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=194&file=yawarakas.jpg) } #pc(){ &image(http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=194&file=yawaraka.jpg) }&size(small){&font(#FFA500){&bold(){「やわらかいっていいよね!}}} #right(){&size(small){&font(#FFA500){&bold(){というわけで連邦の舞踏子がやわらかくなりました!」}}}} #right(){-藩王のやわらか宣言より抜粋} #contents **&font(#FF69B4){&size(medium){&bold(){2.やわらか宣言・ぱあと1:やわらかいってなんだろう?}}} #mobile(){ &image(http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=194&file=yawarakas_01.jpg) } #pc(){ &image(http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=194&file=yawaraka_01.jpg) } &size(x-small){&font(#FF69B4){&bold(){「やわらかいということは、心がいろんなものと仲良しになれる状態ということなんです」}}} &size(x-small){&font(#9932CC){&bold(){「ここ‥‥ろ、やわ‥‥らか‥‥」}}} #right(){-ある舞踏子たちの発言} #hr(width=100%,height=10,color=#ffcc00) 「ホープく……教官~、もう走りこみの時間と同じくらいストレッチやってるんだけど、本当にこれ意味あるの? これなら実際に体鍛えたほうが効果あると思うんだけど」 無駄をそぎ落とした舞踏子の肉体は、目の前で腕組みをしながら楽しそうに立っている男性のものと比べると、いかにも華奢で心もとない。今は数少ないホープが舞踏子に勝っている肉体的性能面でのトレーニング中である。このように、レンジャー連邦での彼らは、互いに教えあい、高めあうことで、同じ絢爛世界100年の平和のために戦った特別な同志として支えあっているのだ。 きらり洋上の強い日差しに光るサングラスを彼女たちと同じ群青の軍服の胸ポケットに差したホープが、いつもと違い、人を小馬鹿にしたようなところなく笑って口を開いた。 「いや、君たちの今の実力って実際にかなりのものだと思うんだよ。ただそれをうまく実践に生かせないだけ。例えば、そうだなあ……」 「あ!」 ごそごそと何かを取り出したホープの手元を見て、一人の舞踏子が声を挙げた。 「私のらすたん~!」 「ははは、例えばこれを……」 柔軟体操を続ける舞踏子達の目前で、ホープは銀色の小さな航空機人形を片手に抗議をスルーしながらデッキトップへとよじ登っていく。藩国旗とにゃんにゃんの旗が翻るポールの先端、小柄な舞踏子たちではとても手が出せそうにないところに、丸っこくデフォルメされたかわいらしい人形が結び付けられてしまった。 その場の全員の視線を集めながら、不規則な潮風に煽られ、頼りなげに翻弄されている人形。 「これを取るには僕たちなら手を伸ばせばいい。でも、君たちじゃそうはいかないよね。勿論このやり方は論外、さあどうする?」 顔を掌で抑え付けられ、ぴょんこぴょんこカエルのように飛び跳ねて人形を取ろうとする件の舞踏子をさておき彼は、他の舞踏子たちに尋ねる。 「はいはーい、教官の肩に乗れば一番早いと思いまーす」 「正解」 にこり、笑いながら、え、と驚いている隣の舞踏子を持ち上げるホープ。 「わわわー!?」 「使えるものは、なんでも使って。僕たちのことも、仲間のことも。難しく考えないで、普段通り、気軽にやればいいんだよ、戦闘もね。それが君たちの『やわらかい』ってことだと、そう思うな」 ぽかぽか人形片手の舞踏子に肩車の上から頭を叩かれつつ、平然と人差し指を立てて説明を続けるホープの様子がおかしくて、ふふっとみんなの笑顔がこぼれる。 うん、と彼は頷いた。 「笑って。僕らがするような、自分のための笑いじゃない、誰かのためのやわらかな笑顔を、いつだって君たちは浮かべることが出来るはずだから」 一人一人の胸の中に灯る、誰かの面影。 それぞれが大事な人のことを思い起こしている様子に、満足そうに一つ手を叩き、ホープは訓練の再開を命じた。 「さ、そのためにもまずは柔軟柔軟!  やわらかな心はやわらかな体から!」 「下ろせー、ばかー!」 肩に乗せられっぱなしの舞踏子の、抗議と共に、いち・に・さん・しっと始まるストレッチ。 今日もレンジャーの海に、仲間たちの声が響く。 #hr(width=100%,height=10,color=#ffcc00) &size(x-small){&font(#00BFFF){&bold(){『この空の下、私たちは知っていた』}}} &size(x-small){&font(#00BFFF){&bold(){『私たちの心が、いつまでも共にあることを』}}} &size(x-small){&font(#00BFFF){&bold(){『いつまでも一緒に見たい、未来がここに、あるのだから』}}} #hr(width=100%,height=10,color=#ffcc00) #mobile(){ &image(http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=194&file=yawarakas_02.jpg) } #pc(){ &image(http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=194&file=yawaraka_02.jpg) } &size(x-small){&font(#FF69B4){&bold(){『……もう人形取っちゃ、駄目なんだからね?』}}} #right(){[[目次へ戻る>http://www23.atwiki.jp/ty0k0/pages/194.html#id_61424ebc]]} **&font(#FF69B4){&size(medium){&bold(){3.やわらか宣言・ぱあと2:僕と私のやわらか大作戦?}}} 舞とは武であり、また歩である。 歩とは即ち機動であり、戦術のすべては機動から生まれる。 強さとは、いかに多くの戦術を持っているかで決まるのだ。 歩のやわらかなること、舞の如く。 舞のあざやかなる変転が、武なり。 ゆえに彼女たちは挑む。 たとえそれが、目に涙を溜めるほどの、つらく、困難な道であっても……。 #hr(width=100%,height=10,color=#ffcc00) &size(x-small){&font(#1E90FF){&bold(){「そこで俺は考えた。君には絶対的に足りてないものがある。これだ」}}} &size(x-small){&font(#FF69B4){&bold(){「・・・酢?」}}} &size(x-small){&font(#1E90FF){&bold(){「そう、柔軟性だ。これを飲んで舞に必要なものを君は手に入れる」}}} &size(x-small){&font(#FF69B4){&bold(){「さー、いえっさー」}}} #right(){-ある舞踏子とホープの会話} #hr(width=100%,height=10,color=#ffcc00) &image(http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=194&file=yawaraka.gif) |&image(http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=194&file=yawaraka_icon.jpg)|&size(x-small){&font(#FF69B4){&bold(){<本日の教訓:訓練はきちんとした方法に基づいて行いましょー}}}| #right(){[[目次へ戻る>http://www23.atwiki.jp/ty0k0/pages/194.html#id_61424ebc]]} **&font(#FF69B4){&size(medium){&bold(){4.やわらか宣言・番外編}}} #mobile(){ &image(http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=194&file=yawarakas_07.jpg) } #pc(){ &image(http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=194&file=yawaraka_07.jpg) } 古の錬金術に曰く、「やわらかい石」なる至高の物質あり。 それは水のようであり、石のようでもあり、いまだ科学と魔法が分化されていない時代に追い求められし、伝説にして究極の概念である。 とても究極とは言えない次元の魔術的舞踏子たちもまた、目指すところは同じ、謎めく世界の根本原理。その秘められた叡智の扉を開くべく、今日も密やかな探求の試みは行われているのだろう。 想いを現実に起こす魔術。 それは恋を手繰り寄せる術磨く舞踏子たちにとって、いつだって永遠のテーマなのだから。 &size(x-small){&font(#9932CC){&bold(){「つまり魔術的にも、やわらかいということは大事なのです。……ね?」}}} #right(){-ある魔術的舞踏子の妖しい囁き} #hr(width=100%,height=10,color=#ffcc00) #right(){[[目次へ戻る>http://www23.atwiki.jp/ty0k0/pages/194.html#id_61424ebc]]} **&font(#FF69B4){&size(medium){&bold(){5.設定的補講}}} #mobile(){ &image(http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=194&file=yawaraka_03s.jpg) } #pc(){ &image(http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=194&file=yawaraka_03.jpg) } &size(small){&font(#DAA520){&bold(){「早く着替えないと置いてっちゃうよー!」}}} #right(){-整備工場にて} #hr(width=100%,height=10,color=#ffcc00) 「外、良かったねえ」 「浮上した時のお楽しみだもんね」 普段は群青の濃い、太陽系総軍ゆかりの軍服を着ている彼女たちであったが、更衣室で談笑しているその身に袖を通すのは、黄色い作業用のつなぎである。当然、対となるホープの姿はここにはない。が、それはここから先の工程でも同じことであった。 「ふふ、突っこむ相手が近くにいないっていうのも、少し寂しい、かな?」 「えー、そう? うちのホープはみんなぼけぼけだから、ありがたいくらいよ」 ロッカーから取り出した工具箱片手に歩き出す、その足が向かう先は整備工場。 そう、純粋なパイロットとしての道を選んだホープの分まで、彼女たちはこれまで以上に勉強に精を出さねばならなくなっていたのだ。 「せめて自分たちの機体は自分たちで扱えるようにならないと、ね」 「わわ、待って、わーん先に行かないでー」 その足取りは颯爽として、迷いない。 #right(){[[目次へ戻る>http://www23.atwiki.jp/ty0k0/pages/194.html#id_61424ebc]]} **&font(#FF69B4){&size(medium){&bold(){6.やわらか宣言・ふぁいなる:ここから始まる新たな一歩}}} ふわり飛ぶ 蝶の様に その身は儚く 頼りないけれど 広げた羽根は きっと輝く 愛を胸に舞い踊る 瞳には 風さえ映っているのだから #right(){-舞踏伝抄 序節} #hr(width=100%,height=10,color=#ffcc00) 「出来たーっ♪」 『おー!!』 レンジャー連邦本島東部にある空軍基地で歓声が上がる。魔術的舞踏子が新しい魔法を披露していたのだ。毎日の地道な柔軟訓練により、舞踏子たちの柔軟性は飛躍的にUPしていた。以前では行えなかった儀式的な舞いや難易度の高い印を結ぶ行為も、スムーズに行えている。 舞踏子たちはキャッキャッと歓び合い、頭上ではとんがり帽子が躍っていた。 「ねー!そっちはどうー?」 声を掛けられたつなぎ姿の舞踏子が二階から顔を出す。 「いいカンジー! 狭い所の整備も簡単になっちゃったー♪  なんかかゆい所に手が届くって言うのかな? やわらかって最高!!」 「あはは! 私たち頑張ったもんねー!」 #hr(width=100%,height=10,color=#ffcc00) 成長に喜び合う彼女らを、そっと見守るまなざし一つ。 自らもまた再会のために歩き出し、ここまでたどりついた女王が、そこには静かに微笑みながら立っていた。 #mobile(){ &image(http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=194&file=yawarakas_06.jpg) } #pc(){ &image(http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=194&file=yawaraka_06.jpg) } 風の行く先はまだ、遥かに遠く。 けれども今日もまた、一歩ずつ。 思い思いの一歩が連なり舞いとなり、踏みしめる今日が明日の夜明けを呼んで。 ――彼女たちの舞踏は、まだ、終わらない。 #hr(width=100%,height=10,color=#ffcc00) #right(){[[目次へ戻る>http://www23.atwiki.jp/ty0k0/pages/194.html#id_61424ebc]]} **&font(#FF69B4){&size(medium){&bold(){7.データ}}} L:愛の民+整備士+魔術的舞踏子+やわらか舞踏子={  t:要点 = ハート,ピンク,へそだしルック([[愛の民]]より継承可能部分),整備道具,手袋,ツナギ,魔女の帽子,太陽系総軍軍服魔女風,柔軟体操する舞踏子,華奢  t:周辺環境 = 島([[愛の民]]より継承可能部分),整備工場,甲板,夜明けの船  t:特殊 = {   *愛の民の人カテゴリ = 特別人アイドレスとして扱う。   *愛の民は、外見と感覚に+2修正を得る。   *愛の民は一般行為判定を伴うイベントに出るたびに食料2万tを消費する。   *整備士の職業カテゴリ = 基本職業アイドレスとして扱う。   *整備士は整備行為ができ、この時、整備判定((器用+知識)÷2)を評価+3補正することを選択できる。補正を選択した場合燃料2万tを消費する。   *魔術的舞踏子の職業カテゴリ = 派生職業アイドレスとして扱う。   *魔術的舞踏子は詠唱戦行為ができ、この時、あらゆる判定は評価+1される。   *魔術的舞踏子はパイロット行為ができ、この時、あらゆる判定は評価+3される。この時燃料2万tを必ず消費する。   *魔術的舞踏子舞踏子は人騎兵のパイロットになることが出来る。   *魔術的舞踏子は、ヤガミ、ドランジ、アキを守る場合戦闘力は評価+2される。   *やわらか舞踏子の職業カテゴリ = 派生職業アイドレスとして扱う。   *やわらか舞踏子はI=D、RB、艦船、航空機のパイロットになることが出来、これらを使った判定では評価+2を受ける。   *やわらか舞踏子はコパイロット行為が出来る。   *やわらか舞踏子はオペレーター行為が出来る。   *ヤガミ、ドランジ、アキを守る場合、やわらか舞踏子の戦闘力は評価+3される。  }  t:→次のアイドレス = 愛の娘(職業)、麻雀鬼(職業)、ラブホテル(施設)、素敵な結婚衣装(アイテム)、森精華(ACE)、名整備士(職業)、テストパイロット(職業)、魔法少女(職業)、ヤガミ妖精(職業)、魔女(職業)、しなやか舞踏子(職業)、大絢爛プレイヤー(職業)、最後の舞踏子(職業) } #right(){[[目次へ戻る>http://www23.atwiki.jp/ty0k0/pages/194.html#id_61424ebc]]} **&font(#FF69B4){&size(medium){&bold(){8.評価値}}} ||体格|筋力|耐久力|外見|敏捷|器用|感覚|知識|幸運| |愛の民|1|1|1|3|1|3|3|0|0| |整備士|0|-1|0|0|-1|1|1|1|-1| |魔術的舞踏子|0|0|0|2|2|3|3|3|2| |やわらか舞踏子|0|1|3|3|4|4|2|-1|0| |合計|1|1|4|8|6|11|9|3|1| #right(){[[目次へ戻る>http://www23.atwiki.jp/ty0k0/pages/194.html#id_61424ebc]]} **&font(#FF69B4){&size(medium){&bold(){9.スタッフリスト}}} >Staff List >>illustration >>picture 1:むつき・萩野・ドラケン >>picture 2:むつき・萩野・ドラケン >>picture 3:矢神サク >>picture 4:春雨 >>picture 5:むつき・萩野・ドラケン >>animation:霰矢蝶子 >>icon:浅葱 空 > >>text >>加筆・修正:城 華一郎 >>やわらか宣言・ぱあと1:原文:むつき・萩野・ドラケン、冴木 悠 >>やわらか宣言・ぱあと2:原文:冴木 悠 >>やわらか宣言・番外編:城 華一郎 >>やわらか宣言・ふぁいなる:原文:むつき・萩野・ドラケン、空馬 >>設定的補講:原文:むつき・萩野・ドラケン > >>director >>城 華一郎 > >>special thanks >>→
**&font(#FF69B4){&size(medium){&bold(){1.目次}}} #mobile(){ &image(http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=194&file=yawarakas.jpg) } #pc(){ &image(http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=194&file=yawaraka.jpg) }&size(small){&font(#FFA500){&bold(){「やわらかいっていいよね!}}} #right(){&size(small){&font(#FFA500){&bold(){というわけで連邦の舞踏子がやわらかくなりました!」}}}} #right(){-藩王のやわらか宣言より抜粋} #contents **&font(#FF69B4){&size(medium){&bold(){2.やわらか宣言・ぱあと1:やわらかいってなんだろう?}}} #mobile(){ &image(http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=194&file=yawarakas_01.jpg) } #pc(){ &image(http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=194&file=yawaraka_01.jpg) } &size(x-small){&font(#FF69B4){&bold(){「やわらかいということは、心がいろんなものと仲良しになれる状態ということなんです」}}} &size(x-small){&font(#9932CC){&bold(){「ここ‥‥ろ、やわ‥‥らか‥‥」}}} #right(){-ある舞踏子たちの発言} #hr(width=100%,height=10,color=#ffcc00) 「ホープく……教官~、もう走りこみの時間と同じくらいストレッチやってるんだけど、本当にこれ意味あるの? これなら実際に体鍛えたほうが効果あると思うんだけど」 無駄をそぎ落とした舞踏子の肉体は、目の前で腕組みをしながら楽しそうに立っている男性のものと比べると、いかにも華奢で心もとない。今は数少ないホープが舞踏子に勝っている肉体的性能面でのトレーニング中である。このように、レンジャー連邦での彼らは、互いに教えあい、高めあうことで、同じ絢爛世界100年の平和のために戦った特別な同志として支えあっているのだ。 きらり洋上の強い日差しに光るサングラスを彼女たちと同じ群青の軍服の胸ポケットに差したホープが、いつもと違い、人を小馬鹿にしたようなところなく笑って口を開いた。 「いや、君たちの今の実力って実際にかなりのものだと思うんだよ。ただそれをうまく実践に生かせないだけ。例えば、そうだなあ……」 「あ!」 ごそごそと何かを取り出したホープの手元を見て、一人の舞踏子が声を挙げた。 「私のらすたん~!」 「ははは、例えばこれを……」 柔軟体操を続ける舞踏子達の目前で、ホープは銀色の小さな航空機人形を片手に抗議をスルーしながらデッキトップへとよじ登っていく。藩国旗とにゃんにゃんの旗が翻るポールの先端、小柄な舞踏子たちではとても手が出せそうにないところに、丸っこくデフォルメされたかわいらしい人形が結び付けられてしまった。 その場の全員の視線を集めながら、不規則な潮風に煽られ、頼りなげに翻弄されている人形。 「これを取るには僕たちなら手を伸ばせばいい。でも、君たちじゃそうはいかないよね。勿論このやり方は論外、さあどうする?」 顔を掌で抑え付けられ、ぴょんこぴょんこカエルのように飛び跳ねて人形を取ろうとする件の舞踏子をさておき彼は、他の舞踏子たちに尋ねる。 「はいはーい、教官の肩に乗れば一番早いと思いまーす」 「正解」 にこり、笑いながら、え、と驚いている隣の舞踏子を持ち上げるホープ。 「わわわー!?」 「使えるものは、なんでも使って。僕たちのことも、仲間のことも。難しく考えないで、普段通り、気軽にやればいいんだよ、戦闘もね。それが君たちの『やわらかい』ってことだと、そう思うな」 ぽかぽか人形片手の舞踏子に肩車の上から頭を叩かれつつ、平然と人差し指を立てて説明を続けるホープの様子がおかしくて、ふふっとみんなの笑顔がこぼれる。 うん、と彼は頷いた。 「笑って。僕らがするような、自分のための笑いじゃない、誰かのためのやわらかな笑顔を、いつだって君たちは浮かべることが出来るはずだから」 一人一人の胸の中に灯る、誰かの面影。 それぞれが大事な人のことを思い起こしている様子に、満足そうに一つ手を叩き、ホープは訓練の再開を命じた。 「さ、そのためにもまずは柔軟柔軟!  やわらかな心はやわらかな体から!」 「下ろせー、ばかー!」 肩に乗せられっぱなしの舞踏子の、抗議と共に、いち・に・さん・しっと始まるストレッチ。 今日もレンジャーの海に、仲間たちの声が響く。 #hr(width=100%,height=10,color=#ffcc00) &size(x-small){&font(#00BFFF){&bold(){『この空の下、私たちは知っていた』}}} &size(x-small){&font(#00BFFF){&bold(){『私たちの心が、いつまでも共にあることを』}}} &size(x-small){&font(#00BFFF){&bold(){『いつまでも一緒に見たい、未来がここに、あるのだから』}}} #hr(width=100%,height=10,color=#ffcc00) #mobile(){ &image(http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=194&file=yawarakas_02.jpg) } #pc(){ &image(http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=194&file=yawaraka_02.jpg) } &size(x-small){&font(#FF69B4){&bold(){『……もう人形取っちゃ、駄目なんだからね?』}}} #right(){[[目次へ戻る>http://www23.atwiki.jp/ty0k0/pages/194.html#id_61424ebc]]} **&font(#FF69B4){&size(medium){&bold(){3.やわらか宣言・ぱあと2:僕と私のやわらか大作戦?}}} 舞とは武であり、また歩である。 歩とは即ち機動であり、戦術のすべては機動から生まれる。 強さとは、いかに多くの戦術を持っているかで決まるのだ。 歩のやわらかなること、舞の如く。 舞のあざやかなる変転が、武なり。 ゆえに彼女たちは挑む。 たとえそれが、目に涙を溜めるほどの、つらく、困難な道であっても……。 #hr(width=100%,height=10,color=#ffcc00) &size(x-small){&font(#1E90FF){&bold(){「そこで俺は考えた。君には絶対的に足りてないものがある。これだ」}}} &size(x-small){&font(#FF69B4){&bold(){「・・・酢?」}}} &size(x-small){&font(#1E90FF){&bold(){「そう、柔軟性だ。これを飲んで舞に必要なものを君は手に入れる」}}} &size(x-small){&font(#FF69B4){&bold(){「さー、いえっさー」}}} #right(){-ある舞踏子とホープの会話} #hr(width=100%,height=10,color=#ffcc00) &image(http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=194&file=yawaraka.gif) |&image(http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=194&file=yawaraka_icon.jpg)|&size(x-small){&font(#FF69B4){&bold(){<本日の教訓:訓練はきちんとした方法に基づいて行いましょー}}}| #right(){[[目次へ戻る>http://www23.atwiki.jp/ty0k0/pages/194.html#id_61424ebc]]} **&font(#FF69B4){&size(medium){&bold(){4.やわらか宣言・番外編}}} #mobile(){ &image(http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=194&file=yawarakas_07.jpg) } #pc(){ &image(http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=194&file=yawaraka_07.jpg) } 古の錬金術に曰く、「やわらかい石」なる至高の物質あり。 それは水のようであり、石のようでもあり、いまだ科学と魔法が分化されていない時代に追い求められし、伝説にして究極の概念である。 とても究極とは言えない次元の魔術的舞踏子たちもまた、目指すところは同じ、謎めく世界の根本原理。その秘められた叡智の扉を開くべく、今日も密やかな探求の試みは行われているのだろう。 想いを現実に起こす魔術。 それは恋を手繰り寄せる術磨く舞踏子たちにとって、いつだって永遠のテーマなのだから。 &size(x-small){&font(#9932CC){&bold(){「つまり魔術的にも、やわらかいということは大事なのです。……ね?」}}} #right(){-ある魔術的舞踏子の妖しい囁き} #hr(width=100%,height=10,color=#ffcc00) #right(){[[目次へ戻る>http://www23.atwiki.jp/ty0k0/pages/194.html#id_61424ebc]]} **&font(#FF69B4){&size(medium){&bold(){5.設定的補講}}} #mobile(){ &image(http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=194&file=yawaraka_03s.jpg) } #pc(){ &image(http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=194&file=yawaraka_03.jpg) } &size(small){&font(#DAA520){&bold(){「早く着替えないと置いてっちゃうよー!」}}} #right(){-整備工場にて} #hr(width=100%,height=10,color=#ffcc00) 「外、良かったねえ」 「浮上した時のお楽しみだもんね」 普段は群青の濃い、太陽系総軍ゆかりの軍服を着ている彼女たちであったが、更衣室で談笑しているその身に袖を通すのは、黄色い作業用のつなぎである。当然、対となるホープの姿はここにはない。が、それはここから先の工程でも同じことであった。 「ふふ、突っこむ相手が近くにいないっていうのも、少し寂しい、かな?」 「えー、そう? うちのホープはみんなぼけぼけだから、ありがたいくらいよ」 ロッカーから取り出した工具箱片手に歩き出す、その足が向かう先は整備工場。 そう、純粋なパイロットとしての道を選んだホープの分まで、彼女たちはこれまで以上に勉強に精を出さねばならなくなっていたのだ。 「せめて自分たちの機体は自分たちで扱えるようにならないと、ね」 「わわ、待って、わーん先に行かないでー」 その足取りは颯爽として、迷いない。 #right(){[[目次へ戻る>http://www23.atwiki.jp/ty0k0/pages/194.html#id_61424ebc]]} **&font(#FF69B4){&size(medium){&bold(){6.やわらか宣言・ふぁいなる:ここから始まる新たな一歩}}} ふわり飛ぶ 蝶の様に その身は儚く 頼りないけれど 広げた羽根は きっと輝く 愛を胸に舞い踊る 瞳には 風さえ映っているのだから #right(){-舞踏伝抄 序節} #hr(width=100%,height=10,color=#ffcc00) 「出来たーっ♪」 『おー!!』 レンジャー連邦本島東部にある空軍基地で歓声が上がる。魔術的舞踏子が新しい魔法を披露していたのだ。毎日の地道な柔軟訓練により、舞踏子たちの柔軟性は飛躍的にUPしていた。以前では行えなかった儀式的な舞いや難易度の高い印を結ぶ行為も、スムーズに行えている。 舞踏子たちはキャッキャッと歓び合い、頭上ではとんがり帽子が躍っていた。 「ねー!そっちはどうー?」 声を掛けられたつなぎ姿の舞踏子が二階から顔を出す。 「いいカンジー! 狭い所の整備も簡単になっちゃったー♪  なんかかゆい所に手が届くって言うのかな? やわらかって最高!!」 「あはは! 私たち頑張ったもんねー!」 #hr(width=100%,height=10,color=#ffcc00) 成長に喜び合う彼女らを、そっと見守るまなざし一つ。 自らもまた再会のために歩き出し、ここまでたどりついた女王が、そこには静かに微笑みながら立っていた。 #mobile(){ &image(http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=194&file=yawarakas_06.jpg) } #pc(){ &image(http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=194&file=yawaraka_06.jpg) } 風の行く先はまだ、遥かに遠く。 けれども今日もまた、一歩ずつ。 思い思いの一歩が連なり舞いとなり、踏みしめる今日が明日の夜明けを呼んで。 ――彼女たちの舞踏は、まだ、終わらない。 #hr(width=100%,height=10,color=#ffcc00) #right(){[[目次へ戻る>http://www23.atwiki.jp/ty0k0/pages/194.html#id_61424ebc]]} **&font(#FF69B4){&size(medium){&bold(){7.データ}}} L:愛の民+整備士+魔術的舞踏子+やわらか舞踏子={  t:要点 = ハート,ピンク,へそだしルック([[愛の民]]より継承可能部分),整備道具,手袋,ツナギ,魔女の帽子,太陽系総軍軍服魔女風,柔軟体操する舞踏子,華奢  t:周辺環境 = 島([[愛の民]]より継承可能部分),整備工場,甲板,夜明けの船  t:特殊 = {   *愛の民の人カテゴリ = 特別人アイドレスとして扱う。   *愛の民は、外見と感覚に+2修正を得る。   *愛の民は一般行為判定を伴うイベントに出るたびに食料2万tを消費する。   *整備士の職業カテゴリ = 基本職業アイドレスとして扱う。   *整備士は整備行為ができ、この時、整備判定((器用+知識)÷2)を評価+3補正することを選択できる。補正を選択した場合燃料2万tを消費する。   *魔術的舞踏子の職業カテゴリ = 派生職業アイドレスとして扱う。   *魔術的舞踏子は詠唱戦行為ができ、この時、あらゆる判定は評価+1される。   *魔術的舞踏子はパイロット行為ができ、この時、あらゆる判定は評価+3される。この時燃料2万tを必ず消費する。   *魔術的舞踏子舞踏子は人騎兵のパイロットになることが出来る。   *魔術的舞踏子は、ヤガミ、ドランジ、アキを守る場合戦闘力は評価+2される。   *やわらか舞踏子の職業カテゴリ = 派生職業アイドレスとして扱う。   *やわらか舞踏子はI=D、RB、艦船、航空機のパイロットになることが出来、これらを使った判定では評価+2を受ける。   *やわらか舞踏子はコパイロット行為が出来る。   *やわらか舞踏子はオペレーター行為が出来る。   *ヤガミ、ドランジ、アキを守る場合、やわらか舞踏子の戦闘力は評価+3される。  }  t:→次のアイドレス = 愛の娘(職業)、麻雀鬼(職業)、ラブホテル(施設)、素敵な結婚衣装(アイテム)、森精華(ACE)、名整備士(職業)、テストパイロット(職業)、魔法少女(職業)、ヤガミ妖精(職業)、魔女(職業)、しなやか舞踏子(職業)、大絢爛プレイヤー(職業)、最後の舞踏子(職業) } #right(){[[目次へ戻る>http://www23.atwiki.jp/ty0k0/pages/194.html#id_61424ebc]]} **&font(#FF69B4){&size(medium){&bold(){8.評価値}}} ||体格|筋力|耐久力|外見|敏捷|器用|感覚|知識|幸運| |愛の民|1|1|1|3|1|3|3|0|0| |整備士|0|-1|0|0|-1|1|1|1|-1| |魔術的舞踏子|0|0|0|2|2|3|3|3|2| |やわらか舞踏子|0|1|3|3|4|4|2|-1|0| |合計|1|1|4|8|6|11|9|3|1| #right(){[[目次へ戻る>http://www23.atwiki.jp/ty0k0/pages/194.html#id_61424ebc]]} **&font(#FF69B4){&size(medium){&bold(){9.スタッフリスト}}} >Staff List >>illustration >>picture 1:むつき・萩野・ドラケン >>picture 2:むつき・萩野・ドラケン >>picture 3:矢神サク >>picture 4:春雨 >>picture 5:むつき・萩野・ドラケン >>animation:霰矢蝶子 >>icon:浅葱 空 > >>text >>加筆・修正:城 華一郎 >>やわらか宣言・ぱあと1:原文:むつき・萩野・ドラケン、冴木 悠 >>やわらか宣言・ぱあと2:原文:冴木 悠 >>やわらか宣言・番外編:城 華一郎 >>やわらか宣言・ふぁいなる:原文:むつき・萩野・ドラケン、空馬 >>設定的補講:原文:むつき・萩野・ドラケン > >>director >>城 華一郎 > >>special thanks >>→ これからも恋に挑み続ける、すべての絢爛プレイヤーへ!

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