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アイドルオペレーター舞台裏 - (2014/02/13 (木) 20:59:48) の1つ前との変更点

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#setmenu(アイドルオペレーター メニュー) #image(iopb.jpg,center) **IOPアイドルオペレーター舞台裏 &bold(){BOTH A-side} #image(iopb.jpg,center) 感じるか、あの心躍るリズム、聞こえるか、未来をつかむあの声が。 殺伐としてばかりはいられない、耳に届くのは勝利のオペレーション。 湧き上がる興奮と水のような冷静は、人の声とミュージックが生み出したハートに響くバイブレーション。 アイドルオペレーター それは…レンジャー連邦が誇るオペレーター職と、エンターテイメントを融合させた事で生まれた &bold(){【新世代のお耳の恋人】}達の総称である…。 /*/ &bold(){○月○日、レンジャー連邦軍のとあるコンピュータールーム} ライトグレーが基調のシンプルで機能性を重視した部屋の中、並ぶディスプレイとPC群の中、数人の男女が肩を並べて仕事をしている。 その中に軍人とは違う印象の人もいるが、すでに知った仲なのか、1つのモニターを見つめる「がっちりした人達」の中に入っていてもうまくいっている様子であった。 「データはうまく取れましたか?」 その一人が席についているプログラマーの男性に声をかける。 淡いシャーベットオレンジのスーツに踊るのは白とベージュの蝶の刺繍、銀の長い髪はサイドを残してアップにし知的感を醸しているが、服装に合わせてセレクトした眼鏡越しに見えるたれ目がなんとも言えない柔らかさを見せる、そんな女性である。ちなみ胸はあまり無い。 「そうですね、音楽と音声融合による効果は上々ですね。」 プログラマーは、モニターで踊るマイ電子妖精に収集したデータを展開させ、音楽とオペレートの融合を行った結果を、わかり易い様にグラフにして表示してくれた。 「飛行中もBGM効果があると無いとでテンションの上がり具合は違いますね。」 それを見た彼女はうんうん、と頷きながら変動するグラフを目で追い、テストパイロットからのコメントを読み上げていく電子妖精の声に耳を傾ける。 「バックミュージックに関してですが、気分を高揚させるパターンと、沈静を促すパターンを組んでいます。パイロットの心拍数や脳波はもともと取ってますからね、それをうまく利用する形にすれば、もちろん的確な効果でますよ、はい。」 「ですよね、ドライブ中にマッチする曲が流れてるとそれだけでも良いですものねっ!」 「ええ…まあ…そういう感じですね。」 自身の経験に置き換えて感心する女性に苦笑するプログラマー。確かにそうでもあるので、頷いた。 「それにつけても、アイドルオペレータに選ばれた子達の声のパワーよね。」 会話の合間に彼女と並んでモニターを見ていた細身の男性が今度は口を開く。 落ち着いた黒の上下は、上質の生地を体に合わせ仕立てているおかげで、質素ではあるが野暮ったさは無い。、柔和なつくりの顔はというと、どこか哲学めいた雰囲気を漂わせているが、その目は実に楽しそうにデータを追うのに忙しかった。 「かわいいですし、素質ある子ばかりですからね。あと、かわいいし!大事なので二度言いました!!」ぐっ、とこぶしを握り力を込めて断言するシャーベットオレンジの女性。 「アイドルでもありますからねえ、外見はもちろんの事、聞き手を納得させる声を全員もってますよ。」 そして、最近髪を切ったばかりで短い襟元が気になるのか、男性は時々首の後ろに手を当てながら感嘆しきり。 「もともとうちの国はオペレーターのノウハウ蓄積もありますし、これは良い相乗効果ですなあ。」 「初めはどうなる事とおもいましたがね…!」 「それは言わない約束でしょ!?」 アイドルとオペレーターの融合、その導入を進めた当の本人がうっかりセリフを口から滑らせ、ズコーっと体を傾けた男性からの突っ込み、せっかくの緊張感が崩壊する。が、しかし、この国では良くあることなので、鍛え上げられた軍人プログラマー達は、噴出す事無く男女の掛け合いが一段落するのを待つことができた。日ごろの訓練の賜物である。 「まあ、こういうのを実戦導入するとか、うちの国らしいというか…」 「良いじゃないですか、うちの国らしくて、うちの国らしいのが良いのです。」 えへん、と無い胸をそらせる女性。眼鏡のフレームがきらり、と光った。 男性は目を細め、ふう、と一つ息を吐いた後、隣に立つひとへ心からの笑みを浮かべる。 「確かに、初めはどうなることかと思っていましたねえ。」 ほんとうに、アイドルでオペレーターって何よ??? どういうことなの! と、頭を抱えたのは、至極全うな疑問符と感嘆符。 だが、彼女の考えや仲間たちが協力してくれたおかげで、その疑問は徐々に確証と希望へと変わったのである。 アイドル、それは高い外見に歌と踊り様々なエンターテイメントを武器に、世の人を魅了するカリスマ。 オペレーター、それはヘッドセットを通して的確な指示を送り出す存在、その声だけで我々を勝利へと導く大事なお耳の恋人だ。 つまり、二つをあわせると、お耳の恋人が今人気アイドルグループになっちゃうって事、ぶっちゃけテンション上がるよね! うんうんと男性が思考の中にダイブしている間に、プログラマーから報告の続きが入っていた。 彼は緩んでいた気持ちを切り替え、デスクのほうへ視線を戻す。 「通常オペレートを好む人は、もちろん音声切り替えをしなくても良いのですが、たとえば声のデータをIOP47のりんごちゃんにします…あっ、決して好みだからとかじゃないですよ、サンプルとしての話ですよ!」 「んまあ…りんごちゃんですか、りんごちゃん推しなのですね!」 「いえ!例えです!可愛いですけど例えですので!」 彼女同様うっかりセリフを口から滑らせたプログラマー。機密情報はしっかり守るが、楽しい・好きな物事は皆で共有して来たお国柄、その「好き」が溢れ出てしまうのは仕方がないのである。 プログラマーはニヨニヨされて真っ赤になり、必死に否定をしていたがバレバレで、まあ、彼の手元を良く見たらマウスパッドがIOP47グッズ。黒衣の男性はレンジャー連邦発のアイドルが、皆に愛されだしている事に微笑んだ。 「ゴホン、本題に戻ります。ええと、アイドルオペレーターの楽曲は全て先ほど話した通り気分を高揚させるパターンと、沈静を促すパターンで作成されています。」 「普段聞く分にはもちろん普通の曲と何も変わりませんね、ドライブミュージックと同じです。聞けば楽しくなったり、時には歌詞と気持ちがマッチしたりし、メンタルに影響を与える。まあ、そういうのは至極当たり前の現象です。」 確かに、と、男性と女性も頷く、そこまではよくある只のムードミュージックだ。 「ですが、オペレートすべき対象へはそれではいけません、戦闘中にブルーになったり思い出に浸ってたら大変です。なので、随時記録している脳波と心電図などからみて、対象者を成功へ導く為に適した楽曲をはじき出し、そして好みでセレクトしたオペレートボイスをそれに被せる事によって、さらなる相乗効果を狙うわけです。」 「ライブ会場で収録したボイスデータや、個別で収録したものもありましたので、もちろんリアリティも追求しましたよ。」 一通り話してドヤア、とイイ笑顔のプログラマー。 それに「さすがですね、GJ!」と返すシャーベットオレンジの女性。と、その後に、あ、と思い出したように視線を上に動かした彼女は言葉を続けた。 「あとあれですね、IOPメンバーによるリアルタイムオペレーションも考えているんですよ。」 「「うえwwwwwちょwwwwwwwまじでwwwwwwwwやったwwwww」」 室内にそれを聞いていた軍人たちによる歓喜の声と動揺が走った。ガタガタと席から立ち上がる者も出るなど上官が見たら叱責ものである。訓練はどうした! 「そもそもあの子達、うちの新世代オペレーター育成のためのグループですからねえ。十分な実力を育てて羽ばたいて欲しいものです。」 本格始動する前なのに、すでにこの様に奮起させる効果があるとは…、と黒衣の男性は室内の様子に驚きながら腕を組むと、同じように驚いて目を白黒させているシャーベットオレンジの女性へ対し、真面目に取り組んだ甲斐がありましたね、と苦笑を送った。 /*/ &bold(){○月○日、とある日、とある場所にて} 「みんな!聞こえてるかな?こちらお耳の恋人アイドルオペレーター、どうぞ!」 「オーケー、オーケー、音声届いてるね。オールグリーン感度良好だよ。」 「これから、熱いライブが始まるけど、みんな心の準備はいいかい?」 「さあーて、出撃するみんなにこの曲を贈る、いいか! テンション上げていこーぜええええ!!」 「3」 「2」 「1」 「届け! オペレーション!! GO、IOP47!!!」」 #image(iopa.jpg,center)
#setmenu(アイドルオペレーター メニュー) #image(iopb.jpg,center) **IOPアイドルオペレーター舞台裏 &bold(){BOTH A-side} #image(iopb.jpg,center) &bold(){感じるか、あの心躍るリズム、聞こえるか、未来をつかむあの声が。 殺伐としてばかりはいられない、耳に届くのは勝利のオペレーション。 湧き上がる興奮と水のような冷静は、人の声とミュージックが生み出したハートに響くバイブレーション。 アイドルオペレーター それは…レンジャー連邦が誇るオペレーター職と、エンターテイメントを融合させた事で生まれた 【新世代のお耳の恋人】達の総称である…。} /*/ &bold(){○月○日、レンジャー連邦軍のとあるコンピュータールーム} ライトグレーが基調のシンプルで機能性を重視した部屋の中、並ぶディスプレイとPC群の中、数人の男女が肩を並べて仕事をしている。 その中に軍人とは違う印象の人もいるが、すでに知った仲なのか、1つのモニターを見つめる「がっちりした人達」の中に入っていてもうまくいっている様子であった。 「データはうまく取れましたか?」 その一人が席についているプログラマーの男性に声をかける。 淡いシャーベットオレンジのスーツに踊るのは白とベージュの蝶の刺繍、銀の長い髪はサイドを残してアップにし知的感を醸しているが、服装に合わせてセレクトした眼鏡越しに見えるたれ目がなんとも言えない柔らかさを見せる、そんな女性である。ちなみ胸はあまり無い。 「そうですね、音楽と音声融合による効果は上々ですね。」 プログラマーは、モニターで踊るマイ電子妖精に収集したデータを展開させ、音楽とオペレートの融合を行った結果を、わかり易い様にグラフにして表示してくれた。 「飛行中もBGM効果があると無いとでテンションの上がり具合は違いますね。」 それを見た彼女はうんうん、と頷きながら変動するグラフを目で追い、テストパイロットからのコメントを読み上げていく電子妖精の声に耳を傾ける。 「バックミュージックに関してですが、気分を高揚させるパターンと、沈静を促すパターンを組んでいます。パイロットの心拍数や脳波はもともと取ってますからね、それをうまく利用する形にすれば、もちろん的確な効果でますよ、はい。」 「ですよね、ドライブ中にマッチする曲が流れてるとそれだけでも良いですものねっ!」 「ええ…まあ…そういう感じですね。」 自身の経験に置き換えて感心する女性に苦笑するプログラマー。確かにそうでもあるので、頷いた。 「それにつけても、アイドルオペレータに選ばれた子達の声のパワーよね。」 会話の合間に彼女と並んでモニターを見ていた細身の男性が今度は口を開く。 落ち着いた黒の上下は、上質の生地を体に合わせ仕立てているおかげで、質素ではあるが野暮ったさは無い。、柔和なつくりの顔はというと、どこか哲学めいた雰囲気を漂わせているが、その目は実に楽しそうにデータを追うのに忙しかった。 「かわいいですし、素質ある子ばかりですからね。あと、かわいいし!大事なので二度言いました!!」ぐっ、とこぶしを握り力を込めて断言するシャーベットオレンジの女性。 「アイドルでもありますからねえ、外見はもちろんの事、聞き手を納得させる声を全員もってますよ。」 そして、最近髪を切ったばかりで短い襟元が気になるのか、男性は時々首の後ろに手を当てながら感嘆しきり。 「もともとうちの国はオペレーターのノウハウ蓄積もありますし、これは良い相乗効果ですなあ。」 「初めはどうなる事とおもいましたがね…!」 「それは言わない約束でしょ!?」 アイドルとオペレーターの融合、その導入を進めた当の本人がうっかりセリフを口から滑らせ、ズコーっと体を傾けた男性からの突っ込み、せっかくの緊張感が崩壊する。が、しかし、この国では良くあることなので、鍛え上げられた軍人プログラマー達は、噴出す事無く男女の掛け合いが一段落するのを待つことができた。日ごろの訓練の賜物である。 「まあ、こういうのを実戦導入するとか、うちの国らしいというか…」 「良いじゃないですか、うちの国らしくて、うちの国らしいのが良いのです。」 えへん、と無い胸をそらせる女性。眼鏡のフレームがきらり、と光った。 男性は目を細め、ふう、と一つ息を吐いた後、隣に立つひとへ心からの笑みを浮かべる。 「確かに、初めはどうなることかと思っていましたねえ。」 ほんとうに、アイドルでオペレーターって何よ??? どういうことなの! と、頭を抱えたのは、至極全うな疑問符と感嘆符。 だが、彼女の考えや仲間たちが協力してくれたおかげで、その疑問は徐々に確証と希望へと変わったのである。 アイドル、それは高い外見に歌と踊り様々なエンターテイメントを武器に、世の人を魅了するカリスマ。 オペレーター、それはヘッドセットを通して的確な指示を送り出す存在、その声だけで我々を勝利へと導く大事なお耳の恋人だ。 つまり、二つをあわせると、お耳の恋人が今人気アイドルグループになっちゃうって事、ぶっちゃけテンション上がるよね! うんうんと男性が思考の中にダイブしている間に、プログラマーから報告の続きが入っていた。 彼は緩んでいた気持ちを切り替え、デスクのほうへ視線を戻す。 「通常オペレートを好む人は、もちろん音声切り替えをしなくても良いのですが、たとえば声のデータをIOP47のりんごちゃんにします…あっ、決して好みだからとかじゃないですよ、サンプルとしての話ですよ!」 「んまあ…りんごちゃんですか、りんごちゃん推しなのですね!」 「いえ!例えです!可愛いですけど例えですので!」 彼女同様うっかりセリフを口から滑らせたプログラマー。機密情報はしっかり守るが、楽しい・好きな物事は皆で共有して来たお国柄、その「好き」が溢れ出てしまうのは仕方がないのである。 プログラマーはニヨニヨされて真っ赤になり、必死に否定をしていたがバレバレで、まあ、彼の手元を良く見たらマウスパッドがIOP47グッズ。黒衣の男性はレンジャー連邦発のアイドルが、皆に愛されだしている事に微笑んだ。 「ゴホン、本題に戻ります。ええと、アイドルオペレーターの楽曲は全て先ほど話した通り気分を高揚させるパターンと、沈静を促すパターンで作成されています。」 「普段聞く分にはもちろん普通の曲と何も変わりませんね、ドライブミュージックと同じです。聞けば楽しくなったり、時には歌詞と気持ちがマッチしたりし、メンタルに影響を与える。まあ、そういうのは至極当たり前の現象です。」 確かに、と、男性と女性も頷く、そこまではよくある只のムードミュージックだ。 「ですが、オペレートすべき対象へはそれではいけません、戦闘中にブルーになったり思い出に浸ってたら大変です。なので、随時記録している脳波と心電図などからみて、対象者を成功へ導く為に適した楽曲をはじき出し、そして好みでセレクトしたオペレートボイスをそれに被せる事によって、さらなる相乗効果を狙うわけです。」 「ライブ会場で収録したボイスデータや、個別で収録したものもありましたので、もちろんリアリティも追求しましたよ。」 一通り話してドヤア、とイイ笑顔のプログラマー。 それに「さすがですね、GJ!」と返すシャーベットオレンジの女性。と、その後に、あ、と思い出したように視線を上に動かした彼女は言葉を続けた。 「あとあれですね、IOPメンバーによるリアルタイムオペレーションも考えているんですよ。」 「「うえwwwwwちょwwwwwwwまじでwwwwwwwwやったwwwww」」 室内にそれを聞いていた軍人たちによる歓喜の声と動揺が走った。ガタガタと席から立ち上がる者も出るなど上官が見たら叱責ものである。訓練はどうした! 「そもそもあの子達、うちの新世代オペレーター育成のためのグループですからねえ。十分な実力を育てて羽ばたいて欲しいものです。」 本格始動する前なのに、すでにこの様に奮起させる効果があるとは…、と黒衣の男性は室内の様子に驚きながら腕を組むと、同じように驚いて目を白黒させているシャーベットオレンジの女性へ対し、真面目に取り組んだ甲斐がありましたね、と苦笑を送った。 /*/ &bold(){○月○日、とある日、とある場所にて} 「みんな!聞こえてるかな?こちらお耳の恋人アイドルオペレーター、どうぞ!」 「オーケー、オーケー、音声届いてるね。オールグリーン感度良好だよ。」 「これから、熱いライブが始まるけど、みんな心の準備はいいかい?」 「さあーて、出撃するみんなにこの曲を贈る、いいか! テンション上げていこーぜええええ!!」 「3」 「2」 「1」 「届け! オペレーション!! GO、IOP47!!!」」 #image(iopa.jpg,center)

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