T-Code(ティー・コード)とは、当時東京大学に在籍していた山田尚勇氏によって開発された入力システムである。T-CodeのTは"Tokyo Univ."の頭文字から来ている。
概要
手書き原稿を秘書にコピータイプさせた内容にミスが多いことが開発のきっかけとされている。これまで
漢字直接入力といえば、カンテックやKISなどに代表される連想式が主流だった漢字直接入力に
キーストロークとは全く関連性がない無連想を導入。独自に選んだ使用頻度の高い漢字1200字をすべて2ストロークで入力できるようにしたのが特徴。かなはおろか、数字ですら使用頻度に応じて配置されているため、まずそれらの入力から覚えなければならない。ゆえに導入するための障壁、修得難易度は漢字直接入力の中でもトップクラスである。
作成手順
次のような流れで作られている。
1. 独自の調査で漢字を頻出度順に並べる
2. キーを打つ組み合わせを打ちやすい順に並べる
3. 1.と2.を順に関連づける
たったこれだけである。
特徴
- 漢字を直接出力することができるので、1200字の範囲であればかな漢字変換を必要としない。
- あらかじめ用意された1200字以外の漢字を出力するための措置として、交ぜ書き変換と部首合成が用意されている。
- 漢字はおろか、かなや数字の配列もバラバラなので、基本的な文字が入力できるようになるまですらかなりの期間を要する。
T-Codeで定義されている漢字はおよそ1200。空いている組合わせは、自分にとってよく打つ漢字を定義するエリアである(ユーザー領域)。実際はユーザー領域をすべて埋めつくしてもまだ足らないことが多いので、拡張定義した配列が有志によって公開されている(TT-Code、Try-Codeなど)。
最終更新:2024年11月17日 14:48